51 / 53
貴方は優しい神様だよ
しおりを挟む
「何でお前がいるんだリアム」
カルムは不機嫌そうに尋ねた
それに対し、リアムは笑顔を浮かべながら青筋を浮かべ……
呆れたような顔をした後、感情が爆発したように怒鳴った
「お前が暴走しないためだよ!!」
「はあ?」
因みにカルムには、その感情の一割も通じていない
その様子を黙って見ていたシエルは首を傾げた
「お二人は、お知り合いだったんですか?」
タメ口に呼び捨て、気の置けない中なのは確実
でも、二人は歳がかなり離れている
リアムはシエルと同い年、対してカルムは、シエルの八つ上だ
学校で先輩後輩になる事がなければ、共通点など地位が高い事くらいしか知らない
だからシエルは、二人の以外な関係に驚いたのだ
その疑問にカルムはにこやかに笑い、リアムは上品に笑った
「ん?あぁリアムとは、もうカレコレ10年の付き合いなんだ」
「私の親とシエルの親は、仲がいいですよ。それに私のお母様は、シエル嬢のお母様と学生時代の親友です。なので、幼い頃から関係がありまして……。」
カルムはリアムの返しにドン引きした顔を向け、そして直球に貶した
「お前なんだその話し方は?気持ち悪いな」
「黙れ」
「は?なんだその口の利き方は!!」
「口調が気持ち悪いと言ったのはそちらでしょう?」
「そういう事じゃない!シエルに対してのその紳士の様な振る舞いの事を言っている!!」
「え?女性に紳士に振る舞うのは貴族男性として常識でしょう?あぁ、貴方もしかして普通貴族男性ではなかったのですか?」
「は?」
「そんな低い声を出していると、貴方の愛しのシエル嬢に怖がられますよ?」
「余計なお世話だ」
「大体貴方は昔から──────」
「リアムには関係ないだろ?それに──────」
その後もテンポよく淡々と進む会話を見ていたシエルは、“終わりそうにない”と判断して叫んだ
「早くここから出ましょう!!」
その言葉に二人はピタリと止まりそれはそれは素晴らしいアルカイックスマイルを浮かべた
「「ごめんね。わかったそうしようか」」
「「は?真似するなよ」」
「「お、」」
「一旦終わりです。早くこの二人をどうにかしましょう!お兄ちゃんは、この男性をお願い。リアム様はこの女性をお願いします。」
「それと……」
シエルはこの二人の関係にそうそうに見切りをつけ、二人に指示を出した
軽く二人の正体を説明し、気をつけるように忠告することも忘れずに
たが、これで帰ったら終わりではなかった
ツェリーシアにリアムが触れた瞬間、ツェリーシアの胸の上に魔法陣が浮かび上がりバキンッっと砕け壊れた
その後、身体が物凄い揺れに襲われた
「わっ」
「うおっ」
「何が起きている?」
ゴゴゴゴゴと嫌な音が響く
「ど、どうします!?」
「とりあえずこの男は連れて行こう」
「ツェリーシアは?」
「…………どうしようか」
とりあえず元凶であるだろうツェリーシアは、置いて行くことを決め魔法で地上に出ようとした時、ゆっくりとツェリーシアの身体が起き上がりこちらを向いた
「嘘…」
「どうすれば…」
「元でも神様ですよね…」
三人が警戒してツェリーシアの方を見つめる
ツェリーシアは、三人の方向に視線を向け柔らかい笑みを浮かべた
『……ごめんなさい。私、気絶している間にかつての好きな人……ウェリスベール様に会ったの。彼は、私を愛してくれていた。それを知れたから……私は救われた。もう私は成仏するわ。貴方達…………いいえ、シエル・スファルニア。本当に貴方には酷いことをしたわ。せめてもの償いとして私のこのネックレスを渡すわ。これは、きっと役に立つ。貴方達の人生、幸多からんことを願っているわ』
ツェリーシアの体が光の粒子となって消えていく
『本当にありがとう。そしてごめんなさい。』
私は彼女に何があったのか知らない
けれど確実に彼女の中で、何か大きな変化があった
だからこそ、この言葉が出たのだろう
シエルはツェリーシアを見つめた
シエルにはツェリーシアに対して一つ分かっていた事があった
「ツェリーシア。貴方は優しい神様だよ」
彼女が優しくなければ、きっと私は生きていなかった
そう、ツェリーシアにはいつでもシエルを殺す事が出来たのだ
そう例え、シエルが神様に愛されていたとしても、神であった存在に勝つことは普通に不可能
けれど、躊躇いがあるならば隙ができる
ツェリーシアは、心から殺すという意志を持ち攻撃をしていなかった
言わば、力が欲しいから食べたい生贄が欲しい、でも人を食べるのは生贄にするのは駄目……、そんな本能と精神で戦っていたから、隙ができ私は死ななかった。
その言葉にツェリーシアは、目を見開いた
『私が優しい?』
「えぇ。優しいよ」
『そうか……』
ツェリーシアの頬に一筋の涙が伝った
その涙は床に落ちる前に光の粒子となって、空高く登って行った
『― ー ー ―…転送』
『また何時か会いましょう私の救世主』
辺り一面が眩い光に覆われ、意識が遠のいていった
「んぅ~……ふぁ…?え?」
シエルが目を覚ました時、それはもう阿鼻叫喚としていた
「シエル良かっ〈ガンッ〉いっっ」
「シエル起きて本当によかったわ。貴方がいなくなってから四日も経っていたのよ?」
四日?え?一週間の半分以上?あれ?課外授業終わってる?
というかお母さん?殴……え?
シエルは混乱している
「四日?」
「ええそうよ」
「心配かけてごめんなさい」
「ふふっそれよりも、シエルが無事でいてくれてよかったわ」
「なるほど。高位貴族を傷つけると処刑する事が可能。あ、でも証拠……いやそういえば武器が落ちていたから魔法で鑑定すれば分かるか………でも、処刑か生ぬるいな。他にどんなのが─」
状況は混沌だった
お父さんは起きたことに喜び過ぎて転け、お母さんは泣きながら私を抱きしめ、私は四日行方不明だと聞いて呆然とし、お兄ちゃんは、私に傷をつけた相手をどれだけ重い罪に問えるかを調べるため、沢山の本に囲まれながら本を読んでいた
尚、今回の事件で一番の被害者はこの国の王ルシアス・A・ベグニアスである
あの後確かに息子に丸投げをしたが、息子だけじゃブルーワの息子を止めるのが限界であった
なので、結局ブルーワの足止めをルシアスが行い、ルシアスの妻がブルーワの妻をお茶会で足止めした
そして全てが終わった後も、シエルに傷をつけた現在王城の地下牢に捕まっている犯人を嬉々として殺そうとするスファルニア一家を止めていた
そして、終わったら終わったで大量に届くであろう始末書
ルシアスは泣いていい。というか泣いた
この数日後、「国王なんて辞めてやる!」という声が王城内で響き渡った
カルムは不機嫌そうに尋ねた
それに対し、リアムは笑顔を浮かべながら青筋を浮かべ……
呆れたような顔をした後、感情が爆発したように怒鳴った
「お前が暴走しないためだよ!!」
「はあ?」
因みにカルムには、その感情の一割も通じていない
その様子を黙って見ていたシエルは首を傾げた
「お二人は、お知り合いだったんですか?」
タメ口に呼び捨て、気の置けない中なのは確実
でも、二人は歳がかなり離れている
リアムはシエルと同い年、対してカルムは、シエルの八つ上だ
学校で先輩後輩になる事がなければ、共通点など地位が高い事くらいしか知らない
だからシエルは、二人の以外な関係に驚いたのだ
その疑問にカルムはにこやかに笑い、リアムは上品に笑った
「ん?あぁリアムとは、もうカレコレ10年の付き合いなんだ」
「私の親とシエルの親は、仲がいいですよ。それに私のお母様は、シエル嬢のお母様と学生時代の親友です。なので、幼い頃から関係がありまして……。」
カルムはリアムの返しにドン引きした顔を向け、そして直球に貶した
「お前なんだその話し方は?気持ち悪いな」
「黙れ」
「は?なんだその口の利き方は!!」
「口調が気持ち悪いと言ったのはそちらでしょう?」
「そういう事じゃない!シエルに対してのその紳士の様な振る舞いの事を言っている!!」
「え?女性に紳士に振る舞うのは貴族男性として常識でしょう?あぁ、貴方もしかして普通貴族男性ではなかったのですか?」
「は?」
「そんな低い声を出していると、貴方の愛しのシエル嬢に怖がられますよ?」
「余計なお世話だ」
「大体貴方は昔から──────」
「リアムには関係ないだろ?それに──────」
その後もテンポよく淡々と進む会話を見ていたシエルは、“終わりそうにない”と判断して叫んだ
「早くここから出ましょう!!」
その言葉に二人はピタリと止まりそれはそれは素晴らしいアルカイックスマイルを浮かべた
「「ごめんね。わかったそうしようか」」
「「は?真似するなよ」」
「「お、」」
「一旦終わりです。早くこの二人をどうにかしましょう!お兄ちゃんは、この男性をお願い。リアム様はこの女性をお願いします。」
「それと……」
シエルはこの二人の関係にそうそうに見切りをつけ、二人に指示を出した
軽く二人の正体を説明し、気をつけるように忠告することも忘れずに
たが、これで帰ったら終わりではなかった
ツェリーシアにリアムが触れた瞬間、ツェリーシアの胸の上に魔法陣が浮かび上がりバキンッっと砕け壊れた
その後、身体が物凄い揺れに襲われた
「わっ」
「うおっ」
「何が起きている?」
ゴゴゴゴゴと嫌な音が響く
「ど、どうします!?」
「とりあえずこの男は連れて行こう」
「ツェリーシアは?」
「…………どうしようか」
とりあえず元凶であるだろうツェリーシアは、置いて行くことを決め魔法で地上に出ようとした時、ゆっくりとツェリーシアの身体が起き上がりこちらを向いた
「嘘…」
「どうすれば…」
「元でも神様ですよね…」
三人が警戒してツェリーシアの方を見つめる
ツェリーシアは、三人の方向に視線を向け柔らかい笑みを浮かべた
『……ごめんなさい。私、気絶している間にかつての好きな人……ウェリスベール様に会ったの。彼は、私を愛してくれていた。それを知れたから……私は救われた。もう私は成仏するわ。貴方達…………いいえ、シエル・スファルニア。本当に貴方には酷いことをしたわ。せめてもの償いとして私のこのネックレスを渡すわ。これは、きっと役に立つ。貴方達の人生、幸多からんことを願っているわ』
ツェリーシアの体が光の粒子となって消えていく
『本当にありがとう。そしてごめんなさい。』
私は彼女に何があったのか知らない
けれど確実に彼女の中で、何か大きな変化があった
だからこそ、この言葉が出たのだろう
シエルはツェリーシアを見つめた
シエルにはツェリーシアに対して一つ分かっていた事があった
「ツェリーシア。貴方は優しい神様だよ」
彼女が優しくなければ、きっと私は生きていなかった
そう、ツェリーシアにはいつでもシエルを殺す事が出来たのだ
そう例え、シエルが神様に愛されていたとしても、神であった存在に勝つことは普通に不可能
けれど、躊躇いがあるならば隙ができる
ツェリーシアは、心から殺すという意志を持ち攻撃をしていなかった
言わば、力が欲しいから食べたい生贄が欲しい、でも人を食べるのは生贄にするのは駄目……、そんな本能と精神で戦っていたから、隙ができ私は死ななかった。
その言葉にツェリーシアは、目を見開いた
『私が優しい?』
「えぇ。優しいよ」
『そうか……』
ツェリーシアの頬に一筋の涙が伝った
その涙は床に落ちる前に光の粒子となって、空高く登って行った
『― ー ー ―…転送』
『また何時か会いましょう私の救世主』
辺り一面が眩い光に覆われ、意識が遠のいていった
「んぅ~……ふぁ…?え?」
シエルが目を覚ました時、それはもう阿鼻叫喚としていた
「シエル良かっ〈ガンッ〉いっっ」
「シエル起きて本当によかったわ。貴方がいなくなってから四日も経っていたのよ?」
四日?え?一週間の半分以上?あれ?課外授業終わってる?
というかお母さん?殴……え?
シエルは混乱している
「四日?」
「ええそうよ」
「心配かけてごめんなさい」
「ふふっそれよりも、シエルが無事でいてくれてよかったわ」
「なるほど。高位貴族を傷つけると処刑する事が可能。あ、でも証拠……いやそういえば武器が落ちていたから魔法で鑑定すれば分かるか………でも、処刑か生ぬるいな。他にどんなのが─」
状況は混沌だった
お父さんは起きたことに喜び過ぎて転け、お母さんは泣きながら私を抱きしめ、私は四日行方不明だと聞いて呆然とし、お兄ちゃんは、私に傷をつけた相手をどれだけ重い罪に問えるかを調べるため、沢山の本に囲まれながら本を読んでいた
尚、今回の事件で一番の被害者はこの国の王ルシアス・A・ベグニアスである
あの後確かに息子に丸投げをしたが、息子だけじゃブルーワの息子を止めるのが限界であった
なので、結局ブルーワの足止めをルシアスが行い、ルシアスの妻がブルーワの妻をお茶会で足止めした
そして全てが終わった後も、シエルに傷をつけた現在王城の地下牢に捕まっている犯人を嬉々として殺そうとするスファルニア一家を止めていた
そして、終わったら終わったで大量に届くであろう始末書
ルシアスは泣いていい。というか泣いた
この数日後、「国王なんて辞めてやる!」という声が王城内で響き渡った
65
お気に入りに追加
362
あなたにおすすめの小説

悪役令嬢は頑張らない 〜破滅フラグしかない悪役令嬢になりましたが、まぁなるようになるでしょう〜
弥生 真由
恋愛
料理が好きでのんびり屋。何をするにもマイペース。そんな良くも悪くも揺らがない少女、
陽菜は親友と共に事故にあい、次に目覚めたら乙女ゲームの悪役令嬢になっていた。
この悪役令嬢、ふわふわの銀髪に瑠璃色の垂れ目で天使と見紛う美少女だが中身がまぁとんでも無い悪女で、どのキャラのシナリオでも大罪を犯してもれなくこの世からご退場となる典型的なやられ役であった。
そんな絶望的な未来を前に、陽菜はひと言。
「お腹が空きましたねぇ」
腹が減っては生きてはいけぬ。逆にお腹がいっぱいならば、まぁ大抵のことはなんとかなるさ。大丈夫。
生まれ変わろうがその転生先が悪役令嬢だろうが、陽菜のすることは変わらない。
シナリオ改変?婚約回避?そんなことには興味なし。転生悪役令嬢は、今日もご飯を作ります。

世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。

異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)

辺境伯令嬢に転生しました。
織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。
アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。
書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。
前世持ち公爵令嬢のワクワク領地改革! 私、イイ事思いついちゃったぁ~!
Akila
ファンタジー
旧題:前世持ち貧乏公爵令嬢のワクワク領地改革!私、イイ事思いついちゃったぁ〜!
【第2章スタート】【第1章完結約30万字】
王都から馬車で約10日かかる、東北の超田舎街「ロンテーヌ公爵領」。
主人公の公爵令嬢ジェシカ(14歳)は両親の死をきっかけに『異なる世界の記憶』が頭に流れ込む。
それは、54歳主婦の記憶だった。
その前世?の記憶を頼りに、自分の生活をより便利にするため、みんなを巻き込んであーでもないこーでもないと思いつきを次々と形にしていく。はずが。。。
異なる世界の記憶=前世の知識はどこまで通じるのか?知識チート?なのか、はたまたただの雑学なのか。
領地改革とちょっとラブと、友情と、涙と。。。『脱☆貧乏』をスローガンに奮闘する貧乏公爵令嬢のお話です。
1章「ロンテーヌ兄妹」 妹のジェシカが前世あるある知識チートをして領地経営に奮闘します!
2章「魔法使いとストッカー」 ジェシカは貴族学校へ。癖のある?仲間と学校生活を満喫します。乞うご期待。←イマココ
恐らく長編作になるかと思いますが、最後までよろしくお願いします。
<<おいおい、何番煎じだよ!ってごもっとも。しかし、暖かく見守って下さると嬉しいです。>>

乙女ゲームのモブに転生していると断罪イベント当日に自覚した者ですが、ようやく再会できた初恋の男の子が悪役令嬢に攻略され済みなんてあんまりだ
弥生 真由
恋愛
『貴女との婚約は、たった今をもって解消させてもらう!!』
国のこれからを背負う若者たちが学院を卒業することを祝って開かれた舞踏会の日、めでたい筈のその席に響いた第一皇子の声を聞いた瞬間、私の頭にこの場面と全く同じ“ゲーム”の場面が再生された。
これ、もしかしなくても前世でやり込んでた乙女ゲームの終盤最大の山場、“断罪イベント”って奴じゃないですか!?やり方間違ったら大惨事のやつ!!
しかし、私セレスティア・スチュアートは貧乏領地の伯爵令嬢。容姿も社交も慎ましく、趣味は手芸のみでゲームにも名前すら出てこないザ・モブ of the モブ!!
何でよりによってこのタイミングで記憶が戻ったのか謎だけど、とにかく主要キャラじゃなくてよかったぁ。……なんて安心して傍観者気取ってたら、ヒロインとメインヒーローからいきなり悪役令嬢がヒロインをいじめているのを知る目撃者としていきなり巻き込まれちゃった!?
更には、何でかメインヒーロー以外のイケメン達は悪役令嬢にぞっこんで私が彼等に睨まれる始末!
しかも前世を思い出した反動で肝心の私の過去の記憶まで曖昧になっちゃって、どっちの言い分が正しいのか証言したくても出来なくなっちゃった!
そんなわけで、私の記憶が戻り、ヒロイン達と悪役令嬢達とどちらが正しいのかハッキリするまで、私には逃げられないよう監視がつくことになったのですが……それでやって来たのが既に悪役令嬢に攻略され済みのイケメン騎士様でしかも私の初恋の相手って、神様……これモブに与える人生のキャパオーバーしてませんか?

聖女の娘に転生したのに、色々とハードな人生です。
みちこ
ファンタジー
乙女ゲームのヒロインの娘に転生した主人公、ヒロインの娘なら幸せな暮らしが待ってると思ったけど、実際は親から放置されて孤独な生活が待っていた。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる