貞操逆転世界に産まれて男忍者として戦国時代をエッチなお姉さん達に囲まれながら生き抜く少年のお話♡ 健全版

捲土重来(すこすこ)

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115.「───鈴華。私の命が聞けないのか」

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川の水を蒸発させ奇襲に成功した織波軍。しかし、その最中に蔡藤家の忍者であり将でもある半化生、蛇雪の襲撃を許してしまう。
単騎で凄まじい戦働きを見せる蛇雪に、織波軍の奇襲部隊は戦慄し、少なくない被害も出た事で退く事を強いられた。
奇襲を受けた蔡藤家ではあるが、蛇雪が暴れている間に反撃の態勢を整えていたのだ。


「退け!引け!川の水がまた溢れる前に撤退するのです!」


織波軍が混乱する中、鈴華は殿を務め退避する兵を鼓舞し、被害を抑えつつ川岸まで後退させていく。
蔡藤家の用兵は迅速であったが、織波の軍はその上をいく統率を見せた。


「無理に戦わず、流れを見極め撤退を!」


信葉の奇襲により出鼻を挫かれた蔡藤軍は、それでもすぐに立ち直り追撃を開始する。
殿を務める鈴華の隊は川岸に陣を敷き、川跡を渡る織波兵を援護し続けた。その甲斐あって織波の兵が粗方川岸に撤退を終えた。


「後は信葉様が退避すれば……」


殿の務めを果たし安堵する鈴華は、蔡藤家の軍勢がいる方角を見つめる。
織波を急襲した蛇雪に対処する為、信葉は単騎で冷気の出所に向かっていったのだ。
凍える風に襲われた織波軍であったが、突如戦場の至るところに現れた暖気を出す光の玉によって窮地を脱した。しかしその大本を絶つと言って信葉は消えてしまい、まだ戻ってきてはいない。
信葉の事を信頼している鈴華ではあったが、如何な英傑と言えども敵のど真ん中に取り残され無事ではいられないのだ。
故に鈴華はこうして信葉の帰りを待っているのだが、織波の兵が粗方退避が完了したというのにまだ彼女の姿は見えなかった。
代わりに遠方の方から雷の鳴る音が聞こえてくる。その音に鈴華は背筋が凍った。
先程まで快晴だったというのに、雷が鳴るというのは明らかに異常だ。だからこそこの音は妖術かそれに連なる技法である事を鈴華は察し、その音のする方を見つめる。


「これは……」


激しい落雷音の後、一瞬だけ辺りが暗くなる。そして稲光が晴れるとドンッと何かが爆発する音が鳴り響いた。
雷鳴と爆発音、そしてその直後に鈴華の瞳は一騎の騎兵を捉えた。


「信葉様!」

「鈴華!」


それは鈴華の主である信葉。彼女は馬を駆り殿を務める鈴華の下にやってきたのだ。
鈴華の心配を他所に、信葉は呑気に彼女に笑いかける。


「待ってなくても良かったのに」

「ご冗談を。主を置いて一人逃げ帰る家臣がいる訳ありません」

「相変わらず律儀ね、アンタは。じゃあこの子を任せたわよ」

「え?」


信葉は鈴華の返事を待たずに、抱いていた白狐を鈴華へと投げ渡す。
信葉の突然の行動に驚きつつも、鈴華は何とか白狐を優しく抱きとめた。


「び……白狐……くん……!?」


白狐の姿を目にした鈴華は驚きのあまり言葉を詰まらせた。
白狐は力なくぐったりとしており、一目で危険である事が分かる。全身が血に塗れ、肩部にかけて穿たれたような穴が開いており、キツネの耳も尻尾も、全てが凍り付いていた。
鈴華は彼の状態を理解してしまった。そしてあまりの事態に唖然としてしまう。


「白狐が蛇雪の足止めをしてくれたお陰で織波の兵は助かったわ。アタシ一人だったら間に合わなかったから」

「そ……そう……なのですか……」


鈴華は青褪めた顔で白狐を優しく抱きしめる。その身体は氷のように冷たく、彼の鼓動は弱々しかった。
猛々しい若武者である鈴華であったが、彼の変わり果てた姿を見て平静を保てる訳がなかった。


「白狐……くん……」


消え入る声で鈴華は白狐の名を口にするが返答はなかった。


「鈴華!白狐を連れて早く部隊を引き連れ退避しなさい!」


信葉の言葉に、鈴華は思わず顔を上げた。大将である信葉を置いて逃げれる訳がない。しかし、白狐を連れて早く安全な場所に行かないと彼の命が危ういのも事実であった。
武士としての義務と、村長としての人間味が彼女の思考を停止させる。
だがそんな鈴華の苦悩を察しながらも、信葉は厳しく言い放った。


「───鈴華。私の命が聞けないのか」


信葉の殺気が籠った視線を受け、鈴華は思わず身震いをする。
信葉は決して鈴華に対して怒りを抱いている訳ではない。ここで彼女の足を引く事こそ、主君として恥ずべき行為だと信葉は理解していたのだ。
そしてその気持ちを理解した鈴華はすぐに頷くと、縋るような瞳で信葉を見た。


「信葉様!貴女様ならきっと無事に戻ると信じております!」


そうして鈴華は満身創痍の白狐を抱き、部隊と共に川の跡を渡り自陣へと退避する。
その後ろ姿を見届けた信葉は満足気に微笑むと、踵を返して川跡の方を見て静かに呟いた。


「───ここからが本番よ」


織波と蔡藤の最初の合戦は佳境に入っていた。
奇襲を仕掛けた織波軍は撤退を完了し、蔡藤はそれを追撃せんと動いている。
後に残るは信葉一人……。信葉は迫りくる蔡藤の軍を見ると、にやりと笑みを浮かべていた。


「奇襲は成功した筈だけど……随分と立て直すのが早かったわね。優秀な軍師が付いてるのね」


自分の奇襲は完ぺきだった。途中、蛇雪に急襲されはしたものの、普通の軍ならば未だに奇襲の混乱から立ち直れていない筈だ。
だというのに、蔡藤の軍勢はすぐに態勢を整え追撃まで仕掛けてきている。それは敵方の将……もしくは軍師が類まれなる統率力と采配を振るった結果であると信葉は見抜いていた。


「面白い。面白いわ!本家の馬鹿な雑魚共とは一線を画してる!やっぱり、こうじゃないと!戦は遊びじゃないわ!本気で死合わないとね!」


危機にありながら信葉は歓喜していた。
本家との戦では決して経験することのない、命の危険すら感じるような死闘を味わえるのだ。
だからこそ、信葉は自身の昂りを抑える事が出来なかった。
蛇雪が襲ってきた事も、予想以上に相手の動きが迅速だった事も信葉からすれば想定外だ。しかし、それでも信葉は笑う。


「命を懸けたギリギリのやり取り……それが私の生き甲斐!」


己の全てを懸ける戦こそ信葉にとって最高の娯楽だった。
武と智の限りを尽くし、命すら捨てる覚悟で戦うからこそ得られる興奮がそこにあった。
恐怖はある。痛みもある。だがそれらを凌駕する興奮がそこにはあると信葉は思ったのだ。
そんな悦楽を味わう為にも、信葉はその危険に身を差し出す覚悟を決めていた。


「さぁさぁ、次はどう出る蔡藤家の将!」


信葉は一気に川跡を渡り、自陣側の岸に陣取るとそこで力を解放した。
英傑としての、織波一族の強大な力が溢れ出て信葉の全身に灼熱が宿る。


「───いくわよ」


信葉は馬に跨ったまま川跡えを隔て蔡藤軍と対峙した。
灼熱の刃が振るわれる。その刀から放たれる斬撃は、まるで溶岩のように荒々しく苛烈であった。
信葉の一撃は彼女と蔡藤家の軍の間に巨大な炎の壁を作り出した。
その凄まじい威力の技に、蔡藤軍の足は止まる。


「くっ……これが織波の英傑の力か……なんと凄まじき闘気であるか!」


蔡藤の指揮官は炎の壁を見て歯噛みする。だが、すぐに彼女は兵達に命令を下した。


「怯むな!怯むな!相手はたった一人!大将首だぞ!あ奴の首を取ればこの戦は我等の勝利である!」


蔡藤の言葉に、兵達は奮起する。彼等は信葉が一人である事を悟り、絶対に討ち取ると躍起になっていた。
その姿を見て、信葉は心の中でほくそ笑んだ。そうだ、それでいい。そのまま川の跡に入ってこれば、自分の思惑通りだ。


「この炎の壁を突破で来たらアタシを討ち取って見せなさい。尤も、その前に燃え尽きるかもしれないけどね」


炎の壁は信葉の膨大な闘気を燃料として燃え盛っていた。そして信葉は敵を挑発するような言動で更に敵の侵攻を早めるように仕向ける。

───しかし。


川跡に立ち入る直前、蔡藤家の動きがピタリと止まった。それも一斉に、だ。


「───!」


なに……!と信葉は己の策が未然に防がれた事に驚きを滲ませる。

その瞬間、川跡に凄まじい量の水が流れ込んできた
それは一瞬の内に炎の壁をかき消し、再び流れの速い川の姿が出現した。
蔡藤家の兵士達がそのまま進んでいれば間違いなく川の濁流に呑まれていただろう。
そうはならなかったのは、蔡藤家の兵士達の奥で馬に跨る者のおかげであった。


「それ以上進むな!織波の炎で蒸発した川の水だが、上流の水までは蒸発していない!再びここに水が流れてくるのは必至だ!」


黒い髪を腰まで伸ばし、前髪で両目を隠した女が追撃する兵士達に号令を掛けたのだ。その言に従った蔡藤家の兵士達は九死に一生を得た。


「……へぇ」


信葉は目を細め、号令を出した女を見据える。川の反対側……兵士達の奥に布陣する女の姿は遠巻きにしか見えなかった。
だがそれでも、信葉にはその女がどんな人間かを把握していた。


「素晴らしいわ。この混沌とした戦況で、冷静に状況を判断出来る軍師がいるなんてね。それも、とびきり優秀じゃない」


信葉は己の闘気で相手の力量を推し量る。そしてそれが自分の今まで戦った事のない相手である事を理解していた。


「ふふっ……やるわね。この私の策を見事に防いでくるなんて!その力、蔡藤家には惜しい……!」


信葉は敵の実力を認めながらも、それを超える高揚感を感じていた。
その軍師は、自分にすら劣らない程の知謀の持ち主だと確信したからだ。
そんな相手と戦える事に信葉は喜びを隠し切れずにいた。


「貴女となら全力で戦えそうね……。本当に楽しみだわ!」


信葉の全力を引き出せる相手と巡り会えた事が彼女の心を躍らせる。今まで誰も思いつかないような、そんな戦場を彼女は欲していたのだから。


「……」


そして、蔡藤家の指揮を取っていた女……蔡藤家軍師、竹中重美もまた、対岸に佇む信葉の姿を見て戦慄していた。
身体から溢れ出る覇気、全てを見透かすような鋭い眼光、そしてなによりも全身から溢れる灼熱の闘気……。
そのどれもが重美の知る限り、最高の英傑である信葉と引けを取らぬ程に強く感じたのだ。


「あの人は……危険だ」


重美とて敵の情報は知っていた。だが、知っていただけであった。実際に相まみえてみると、その強さは想像を遥かに超えていた。
重美は川跡の向こうに佇む信葉を見て確信する。


「───彼女には、勝てない」


しかし重美とて武人の端くれだ。無様な真似は見せられないとばかりに、自身のすべきことをしっかりと理解していた。


「今は深追いするべきじゃない!この川は死地!一度引いて軍を再編する!」


重美は兵士達に号令を下し撤退を促す。蔡藤家の精鋭達は即座にそれに従い、撤退を始めた。
敵ながら天晴な統率力と退却の判断力である。このまま無理に攻め込んで来てくれれば後ろに控えていた後詰の瀬良の隊と合流し一気呵成に攻め込む事も可能だった。
だが、重美は信葉の強さと恐ろしさを正しく認識していた。だからこそ、単騎で佇む大将首を前に冷静な判断を下せたのだ。


「なんて見事な采配なの。ほれぼれするぐらいの名軍師っぷりね」


重美の指揮に信葉は惜しみない賛辞を送る。だが、それは重美とて同じだった。
川を干上がらせるという信葉の奇襲。蛇雪の急襲を食らってなお、統率の取れた軍。そして見事な撤退の手際。仕舞には追撃しようとしてきた兵すらその牙に掛けようとする千手先を見据えたような戦闘の采配。
それらは、重美に取ってまさに苛烈で、それでいて鮮やかな指揮であった。


「……」


あの人は……彼女は、織波秀菜すら凌駕する逸材だ。決して敵に回してはならないと、重美の本能がそう告げていた。
うつけ姫とあだ名される彼女の評判は全てが虚構であったと確信する。


「織波……信葉……」


重美はその名を嚙みしめるように呟いた。



─────────



「誰か!薪をくべて火を強めてください!出来る限り温めて、少しでも彼の氷を溶かすように……!」


織波の陣に鈴華の叫び声が上がる。陣の天幕の前には焚火が炊かれ、そこに白狐の氷漬けとなった身体を近づけて必死に温めようとしていた。


「す、鈴華様!お湯を持ってきた!」

「氷漬けの身体にお湯を掛けるのは危険です!先ずは火の近くで温めてから……!」


鈴華の悲痛な叫び声と、その周囲をオロオロと見守る兵士達。
前利や笹、そして川知たちも必死に白狐の氷を溶かそうと働き、火を大きくして焚火を焚き続けた。


「くそっ!このままじゃ……!」


兵士達は氷漬けになった白狐を見て歯嚙みをする。もしこのまま白狐の体温が下がり続ければ最悪の事態すら起こりうる。
必死になって温めるが、如何なる術によって作られた氷なのか中々溶ける気配がない。
そんな中、鈴華は白狐の手を握ると自分の熱を彼に送るかのように必死になって温め続けた。


「白狐くん……!目を覚ましてください!」


そんな彼女の想いが通じたのか、徐々に白狐のキツネの毛を凍らせていた氷が剥がれ始めていた。
それを見た兵士達は、鈴華の献身的な治療もあって白狐の体温が戻りつつあるのだと悟った。


「おぉ……やった!」

「さすがは鈴華様だ!もうじき氷も溶けるぞ!」


周囲から歓声が上がる中、鈴華は汗を拭いながら懸命に氷を溶かし続ける。
すると、彼女の手に応えるかのように徐々に氷が溶けだし、白狐の身体が露わになっていった。
カチカチに凍っていた尻尾はふにゃりと垂れ、凍傷になりかけていた足は徐々に元の状態へと戻っていく。


「白狐くん……!」


鈴華は祈りながら彼の身体を優しく抱きとめる。すると、彼の口から小さな吐息が漏れた。


「白狐くん!わかりますか!?」

「……う」


苦しそうな声が微かに聞こえると、鈴華は安堵の涙を流しながら彼の身体に抱きついた。


「良かった……本当に良かった……。あぁ……もう目を覚まさないかと……!」


彼女は安堵と同時に白狐を優しく包み込むように抱擁した。
朦朧とした白狐であったが、彼は鈴華の暖かな身体を全身に感じ、安心感に包まれていた。


「白狐くん……!本当に良かった……!」

「そ、そんちょう……さん」


白狐は無意識に村長、と呟く。それを見た周囲の兵士達は感極まり、思わず涙を流した。
そして白狐は目の前に映るとあるものを見て、無意識に呟いた。


「お……」

「え??」

「おっぱい……」


そしてそのまま白狐は再び意識を失った。
巨大なおっぱいに包まれて、白狐は少しの痛みと大きな至福感を味わいながら再び夢の世界へと旅立ったのである……。
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