貞操逆転世界に産まれて男忍者として戦国時代をエッチなお姉さん達に囲まれながら生き抜く少年のお話♡ 健全版

捲土重来(すこすこ)

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本編

109.「ち、ちがう。私は……敵を殺しただけだ」

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信葉率いる騎馬隊は本家残党の軍をその目で確認した。
二千余りの兵士。先の戦と比べると、その規模は小さいものの今からその軍勢に突撃しようとしている騎馬隊はそれよりも更に少ないのだ。
馬に乗っているとはいえ、この人数であの数を相手にするのは正気とはとても思えない。
だが、騎馬を率い先頭に陣取る信葉は刀を抜くと、敵味方全体に聞こえるようにこう宣言した。


「我こそは織波信葉!織波の嫡女なり!さぁ、この私の首が欲しくば見事奪ってみせよ!この首を討ち取る事こそ貴様らの本懐であろう!」


騎馬隊の全員に衝撃が走る。奇襲が目的であればこんな大声をあげる必要はない。
それなのに信葉は自分達にここにいるという事を声高々に宣言したのだ。


「あ、姉御!?なんでそんな事……」


思わずそんな事を呟く前利や笹。しかし、信葉は彼女達に振り向きにこりと笑うとおもむろに刀に闘気を滾らせ、そして言った。


「よく見ておきなさい、私の背中を。よく刻んでおきなさい、覇者の威風というものを。さぁ、合戦の始まりよ!」


信葉はそう言い放ち、刀を掲げるとその刀身が炎に包まれ、そして激しく燃え盛り始める。
それは織波一族に伝わる技法にして、着々と受け継がれる英傑の力。
そして燃え盛る刀身を振り下ろした瞬間、刀身から炎が奔流のように飛び出し敵勢へと放たれる。
それはまるで全てを焼き尽くす業火の濁流。先の戦で織波秀菜が放った一撃に勝るとも劣らないその一撃は敵の軍勢に襲いかかり、その凄まじい業火はこちらに気付いた敵勢を吞み込んでいく。

炎が作り出した通り道は敵を焼き尽くす業火の壁。
その炎は勢いを衰えさせる事なく、そしてそれが消える事もなく燃え盛る。
騎馬で突撃するに最適な道が出来上がっていた。


「さぁ、全軍突撃!目指すは敵大将の首よ!」


信葉の命が下ると、一斉に馬が嘶きをあげながら駆け出す。
先頭を走るのは信葉の配下の中でも選りすぐりの精鋭達だ。
副将である瀬良を始め、秀菜の代から仕える譜代の者達や、鈴華や力丸などの戦闘経験が豊富な兵達である。
将を務める事が出来る程の英傑たちが、槍を構え馬で駆けながら敵陣へと突っ込んでいく。


「雑兵には構うな!寄せ集めの集団だ、頭を討ち取れば瓦解する!」


瀬良の叫びに、信葉の部下達が呼応し敵勢へ突撃していく。
前利達新兵もなんとか先頭の集団に食らいつこうとしていた。


「……く、くそ!やってやらぁ!」


恐怖はある。だが、ここで取り残されたら待っているのは確実な死だ。落馬などした日にはすぐさま取り囲まれて殺されるのは目に見えている。
ならば戦うしかない。練兵場で力丸や鈴華に教え込まれた技術と、日々の訓練を活かす時だ。
そう思い前利は槍を構え、敵勢へと突撃していく。


「うおおお!!道を開けろぉ!!」


前利の槍術は精鋭に比べるとまだ拙いものであった。しかし、騎兵の突撃である事と、先を行く熟練の騎兵達のお陰か敵兵は道を開けるようにして逃げ惑うばかりだ。
騎兵の突撃というのは基本的に何の準備もなしに止める事は出来ない。馬の突進力は歩兵のそれとは比較にならないからだ。
馬を止めるにはその馬自体を止めなければならないのだが、その為には地面に杭を打ち込んだり、対騎兵用の槍兵を敷く必要がある。
だが、残党の軍勢はそんな用意を全くしていなかった。秀菜率いる織波分家と違い、戦争というものを殆ど経験していなかった彼女達は戦のなんたるかを全く知らなかったのだ。
戦に慣れている、もしくは知っている武家はほぼ全てが秀菜に臣従してしまったのでここにいる残党は本当の残り滓のようなものである。

だからこそ、信葉は一見無謀に見える突撃を指示した。向こうにはろくな英傑もおらず、いるのは士気の低い農民兵と無知な将のみ。
この混乱の中で敵の指揮系統を失えば、すぐに崩壊する。それが信葉の一つ目の狙いであったし、実際それが出来ると彼女は信じていた。


「はぁぁ!!!」

「おらおら!!道を開けろぉ!!」


鈴華や力丸などの先頭を駆る精鋭兵が敵を蹴散らし、その後を前利達経験の浅い兵達が進む。彼女達が進む度に敵の防衛線は崩壊していき、敵は阿鼻叫喚を上げながら逃げ惑っていた。
時折信葉軍に向かってくる敵もいるものの、そんなのは一握りであり信葉率いる精鋭達の敵ではなかった。


「こ、この!!」


そんな中、前利もまた槍を突き出し時折向かってくる敵を薙ぎ払いながら敵陣を進む。
息を荒げながら前利は槍を構えて突進を続ける。前方の景色が勢いよく流れていき、その勢いにまだ慣れていない前利はついていくだけで必死だ。
しかし、敵は待ってはくれない。奥に進めば進むほど武家出身の人間が紛れ込み、抵抗も大きくなっていく。


「これ以上進ませるなっ!!」


その時である、馬を駆る前利に向かって一人の武士の女が長槍を突き出して突っ込んできた。


「っっ!!」


前利は咄嗟に手それこそ本能的に槍を振るい、その鋭い切っ先を弾く。
そしてそのまま流れるような動作で前利の槍は襲い掛かってきた女武士の首筋に吸い込まれた。


「あっ……」


鮮血が舞った。
騎馬の速度が乗った槍の一撃を首に受け、女の身体はぐるんと宙に舞い、そして血を吹き出しながら地面へと落下する。
その一撃はあまりに苛烈で、あまりにも華麗だった。
槍を振るった前利でさえ返り血を頭から被り、その壮絶な光景に言葉を失う程だ。


「や、やった……?」


今のは確実に女の命を奪った一撃である。この騎馬に向かってくるという事は武家出身なのだろう。それを討ち取ったのは戦では誉れであり、誇れる事だ。
だが、前利は槍が首に刺さった女の目が驚愕に染まっていったのが頭から離れなかった。もしかして、自分はとんでもない事をしたのではないのか?


「ち、ちがう。私は……敵を殺しただけだ」


自問するようにそう言う前利の言葉は後続の騎兵の音に搔き消され、自分自身ですら聞こえる事は無かった。

───だが、その刹那。


「え?」


彼女に向かってくる一本の矢。普通ならば視認できない程の速度の筈だが、何故かこの時の前利にはその矢が止まっているかのように見えた。
しかし、それに反応出来る筈もなく矢は前利の眉間に吸い込まれるように、まるで吸い込まれるように。
そうして前利に矢が突き刺さろうとした時───


「狐狸流忍術・旋風鎧!」


前利の背後から高速で飛び出してきた白狐が叫ぶと同時に前利の全身が風の鎧で包まれ、飛来してきた矢を弾き飛ばす。
呆然とその光景を見ていた前利は何が起こったのか理解が出来なかった。


「あ、え……?」

「前利、しっかりして!ボーッとしてたら死んじゃうよ!」


ふと声のした方を見れば、白いキツネの半化生……白狐が前利の駆る馬の背に乗り心配そうに彼女の顔を覗き込んでいた。


「び、白狐……」

「話は後だよ!前を見て!」


白狐の言葉に反応し前利が前方へと目を移すと、こちらに向かってくる敵の群れ。先頭集団が取りこぼした敵兵達だ。


「えっ……わぁっ!!」


思わず前利は槍を構えるが、しかし白狐は彼女の手をそっと握ると、そのまま前を見据えて叫んだ。


「狐狸流忍術・竜巻旋風尻尾!」


ぐるぐると、馬に乗る白狐の尻尾が扇風機のように回り出す。
瞬間、前利と白狐の周囲に風が巻き起こりその風圧が敵兵を吹き飛ばした。
風の防壁は全てを弾く竜巻のように敵兵を吹き飛ばすと、前へと進みながら更に勢いを増していく。


「う、うわあああ!?」

「しょうがないなぁ。前利が一番心配だし、僕が手伝ってあげる!」


回り続ける白狐の尻尾はどんどんと勢いを増していき、それは前利の乗る馬の勢いをも増幅していく。
追い風のように強くなっていく風圧に馬は暴れ狂い、前利は必死に手綱を握って落ちないようにするだけで精一杯だった。


「お、おい白狐!や、やめろぉ!!」

「遠慮しないでいいから♡」


留まる事を知らない前利の乗る馬はやがて力丸や鈴華の乗る馬を追い越し、集団の更に前へと躍り出る。
もはや前利にもわかる。自分が今とんでもない速度で進んでいる事を。


「馬鹿!お、落ちるぅ!!」

「大丈夫だよ~。前利は大げさだなァ」


白狐はそう言うが、前利は今にも落馬してしまいそうで気が気じゃない。もし落ちれば地面を転がりながら強かに身体を打ち付けて下手をすれば死んでしまうかもしれないのだ。
だが、そんな恐怖も次の瞬間には吹き飛んでしまった。
何故なら───……


「あら?前利じゃない。怖がってた割には私より先に進もうだなんていい度胸してるわね、アンタ」

「の、信葉の姉御ぉ!?」


何時の間にか、先頭を走る筈の信葉と並走しているではないか。という事は今自分がいる場所は、最前線も最前線。信葉のような強力な英傑のみが駆ける事が出来る死地だ。
その事に気が付いた前利は顔を真っ青にしながら信葉を見ていた。ここは自分がいてはいけない場所だ……と。


「あ、あ、姉御……たすけ……」

「───その意気や良しっっ!!!」

「……はい?」


満足気に叫ぶ信葉を見て、前利はポカンと口を開ける。
信葉が手綱を強く振るうと、彼女の馬も雄叫びを上げながら更に加速する。
そしてそのまま、前利の乗る馬と並走しながら言った。


「初陣でこの私の前を行こうとは天晴な傾きっぷりよ、前利!アンタを見込んだ私の目は正しかったわ!」

「あ、姉御?な、なにを言って……」

「安心なさい。私は可愛い部下の手柄を奪う程、狭量な大将じゃないわ」


信葉はそう言ってニコリと微笑むと、前を見据える。前方の敵はまだまだ山のように残っていた。


「さぁ!行きなさい前利!このまままっすぐ進めば敵の本陣よ!アンタに一番槍を取らせてやる!」


───え、いや、違う、そうじゃない。
前利はなんとか誤解を解こうと信葉に向かって口を開こうとしたが、その直前に白狐がにこりと微笑んで言った。


「前にまいりまーす!」


ぶぉん、と白狐の尻尾が大旋風を巻き起こす。それは前利の駆る馬を超加速させるのには十分なもので。


「わ、わ、わーっっ!?」


前利は最早何が何だかわからないまま馬の手綱を握りしめると、そのまま敵勢のど真ん中を一直線に突き進む。
もはや何が起こっているのかわからないが、それでも馬を駆る前利の耳には敵の悲鳴だけが聞こえてきていた。


「や、やめてぇ……!」


思わず情けない声を出す前利だったが、ふと瞑っていた目を開けるとそこには白狐の忍術によって蹴散らされる大量の敵兵の姿があった。
旋風が敵を跳ね飛ばし、火炎が敵の行く手を阻み、雷鳴が敵を貫く。
圧倒的、まさに圧倒的な力の前に為す術もなく倒れていく敵兵達。その光景に前利はぽかんと口を開けていた。


「すげぇ……」


思わずそんな言葉が口に出る程だ。
この忍者の半化生の強さは知っていたつもりだったが、それはあくまで訓練や戯れでの表面上での強さだと前利は思い知った。


「さ、下がれ!とてもではないが我々が勝てる相手ではない!」

「あの女は名のある英傑に違いない!迂闊に近寄るな!」


敵兵のそんな声が前利の耳に微かに届く。
一瞬誰の事を指している言葉か分からなかった前利だったが、暫くしてそれは自分の事を言っているのだと気付いた。無論、それは全て白狐の力なのだが……。


「……」


最早向かってくる敵もいなくなり、敵兵は逃げ惑い蹴散らされるばかり。
いつの間に前利の恐怖心は消え去り、代わりに出てきたのは今まで味わった事のない高揚感であった。


「な、なんだ……これ」


いつの間にか、前利は笑みを浮かべていた。
自分の実力ではない。後ろに乗る小さな半化生の力によるものだとは分かっていたが、それでも前利は自分が強くなったような気分になった。
───これが、戦場か。
それは武家の女子ならば誰もが一度は憧れ、夢見る場所。血と泥に塗れながら幾多の屍を積み上げていく修羅の場所。
しかしそれ故に、今まで味わった事のない高揚感が前利を支配していた。
戦いの最中だというのに、彼女の胸はいつになく高鳴っており昂りを抑えられないでいたのだ。


「ねぇねぇ!このまま敵将のところまで突っ切ろうよ!」


そんな前利の背後から白狐の声が聞こえてくる。


「なぁっ!?何言ってやがんだ、そんな事したら……」


前利の言葉はそこで止まった。何故なら、この力……白狐の力があれば大将首だって取れるんじゃないか?とそう思ったからだ。
白狐は強い。それは先程の戦いで十分に理解できた。
だからこそ、もし出来るのなら……いや、やりたいと思ってしまったのだ。


「このまま本陣に切り込みをかけようよ!大将を倒したら僕らが勝ったも同然だし!」


そんな白狐の言葉に前利は思わず思案する。このまま本陣を突けば信葉の言うようにこの戦は勝利で終わるだろう。
それに、一番槍を取った挙句に大将首を取ったともなると、自分への評価はうなぎ登りだろう。
母を見返してやれるかもしれない……と、そう思ってしまった。それに、姉御……信葉が自分を見る目が変わる……。
無論、これが自分の力では無い事は分かっている。だけど、それでも……。



前利の頭の中に、信葉のあの言葉が浮かぶ。「アンタに一番槍を取らせてやる!」と。

ならば───


「よ、よっしゃ……!行ったろうじゃんか……!」

「そうこなくっちゃ!」


前利の言葉に白狐は嬉しそうに笑みを浮かべると、白狐はさらにスピードを上げるために敵の本陣に向かって再び風を巻き起こす。
それは暴風となって敵勢を薙ぎ払いながら進軍していき、瞬く間に本陣の目の前まで迫った。


「よ、よーし!突撃だ!」

「一番槍はいただきだね!」


前利の号令と共に敵の本陣へと突撃する。突然現れた敵の襲撃者に驚きつつも、咄嗟に防ごうとした敵兵だったが、抵抗むなしく白狐の忍術によって吹き飛ばされてしまった。
そして、突撃の勢いをそのままに前利は馬上から槍を振り下ろす。敵本陣の陣幕を破り、見事一番槍を果たした前利は本陣にいた将らしき女を視認すると馬を停め、長い槍の切っ先を女に突きつけた。

そして叫んだ。


「貴様が残党共の将か!その首、この前利又米が貰い受ける!」


前利の叫び声と共に、背後から騎兵がなだれ込む。どうやら勝敗は決したようだ。


「ひ、ひいいいッ!!」


情けなく腰を抜かす敵大将。そしてその女に槍を突き付ける前利。
その姿は、ここにいる者達全ての目に映る事となった。
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