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本編
104.「夢ですわよねぇ!!!」
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「(もう無理ですわ……♡♡♡♡)」
高貴なる織波の姫が、一介の半化生のおちんぽを受け入れるなどあってはならない。
もし子供が出来てしまったらそれこそ大事になるし、何よりこのおちんぽの快楽に負けてしまうかもしれないという予感があった。
お腹でシコシコされた時の熱い感覚……喉奥を突かれた時の脳が痺れる感覚……そして精液を口に注ぎ込まれた時に感じた濃厚なオスの味が忘れられない。
「(だ、駄目ですわっ、わたくしったらなんて不埒なことを……)」
頭をぶんぶんと振って邪念を払うが、お腹の奥はきゅんきゅんと切ない疼きを伝えてくる。
このままではいけない。なんとかしなければと織波は視線を彷徨わせ──
「信根さまぁ……♡♡」
ーーー瞳にハートマークを浮かべている白狐と目が合った。
自分を熱っぽい視線と共に見つめる白狐に、織波の背筋がゾクッと震える。
このような美少年が自分をこんなにも求めてくれいる……その事実だけで、信根は天にも昇る思いだったし、何より白狐は自身の命を助けてくれた存在なのだ。
前に蛇紅から守ってくれた時。彼はボロボロになって、それでも自分を助けてくれた。
あの時ーーー信根は傷付いた白狐の姿を見て、それがとても貴いもののように感じたのだ。
それと同時に、彼女は白狐に見惚れた。何処の馬の骨とも知らぬ半化生に、心を奪われた。
しかし、自分と白狐は女同士……叶わぬ恋だと思っていた。
だが……!
今、こうして白狐が男だというのが判明した。
立派なおちんちんを滾らせ、発情し、メスを孕ませようと腰をへこへこと情けなく振っている。
それはまるで、自分に求愛をしているように見えた。(実際求愛している)
「(……っ♡)」
信根の子宮が、きゅんっと疼く。
白狐の子供を孕みたいと叫んでいるような気がした。
いや、これは雌としての本能だ。どんなに言い訳をしても無駄だし、今はそんなことどうでもいいとさえ思える。
今この瞬間……この瞬間だけは、『織波の姫』ではなく『一匹のメス』として存在している。
「(もうどうでもいいですわ♡)」
白狐のおちんぽでお腹とおまんこを擦られて、子宮がきゅんきゅんと泣いているのが分かる。
もう目の前の雄に媚びることしか出来ないんだという自覚があった。
「(欲しい……♡♡♡)」
信根の瞳から理性の光が消えていく。白狐への愛おしさが溢れてくる。
身体が熱い、思考が定まらない。信根はおもむろに両手を膝の裏に回し、足を左右に開いてガニ股ポーズを取った。
「し、しょうがありませんわね……♡♡こ、これはあくまでお礼……そう、私を助けたお礼ですから勘違いしちゃだめよ……?♡♡一回だけ……一回だけだからね……♡♡」
両手をおまんこの割れ目に持っていき、くぱぁっと指で開く。
とろとろと蜜を滴らせながら物欲しげに蠢くピンク色の粘膜が曝け出され、白狐はごくりと唾を飲み込んだ。
白狐のおちんぽを受け入れるという意志表示に、彼はのおちんちんはますますガチガチに勃起していく。
「信根しゃまぁ……しゅきぃ……♡♡」
早く挿入れてほしいとばかりにひくひくと痙攣している信根の割れ目を見て、白狐の我慢が限界を迎えた。
彼はピタリと自らのおちんちんを信根の秘所に宛がい、キスをさせた。ちゅっ♡とおちんちんとおまんこが触れ合い粘膜と亀頭がディープキスをしているかのような音が部屋に響く。
「や、優しくですわよ……♡♡わたくしはじめてなんだから……」
「に゛ゃ゛っ……♡♡♡」
返事の代わりに返ってきたのは、白狐が獣のような雄たけびだった。
その瞬間、彼のおちんぽが根元まで一気に挿入された。お腹の中を圧迫される感覚に信根は一瞬意識を飛ばしかけた。だが、すぐに強烈な刺激によって現実に引き戻される。
「お゛っ♡♡♡おっほぉぉおおぉっ!?!?♡♡♡♡♡」
や、優しくって言ったのに……!!!!♡♡♡♡まだ心の準備が出来ていなかった信根は、突然の快楽に面食らってしまった。
その瞬間、信根は舌を突き出して仰け反った。
お腹の奥まで貫かれたような衝撃に視界が真っ白になる。子宮口をぐりぐりと押し潰される感覚に、一瞬だけだが意識が飛んだ。
挿入だけで軽く達してしまったようだ。
「お゙ぉ゛っ♡♡♡おほぉっ♡♡おぉぉっ♡♡♡♡」
「にゃっ♡んっ♡信根しゃまのなかっ♡あったかくてきもちいっ♡♡んひっ♡♡♡」
高貴な身分の女性との交尾に、白狐の興奮も最高潮に達していた。
彼女の腰をがっしりと掴み、本能のまま腰を打ち付ける。その度に子宮口に亀頭がめり込み、脳髄まで響くような快感に襲われる。
そして信根はといえば……完全に快楽堕ちしていた。舌を突き出してアヘ顔を晒す姿は、とてもじゃないが清楚なお姫様とはかけ離れている。
「だ、だめっ♡♡♡いきなりうごいちゃだめっ♡♡♡♡お゛ぉっ♡♡♡おぉおおぉぉおっ♡♡♡」
しかしそんな信根のことなどお構いなしに、白狐は一心不乱に腰を振り続けていた。
自分の気持ちいいところを的確に刺激してくる白狐の動きに翻弄されつつも、何とか快感を逃がそうと身体をくねらせる信根だったが──無駄な努力である。
むしろその行動は逆効果で、膣内がうねって白狐のおちんぽを刺激する結果になってしまった。
「にゃっ♡♡んっ♡♡ごしゅじんしゃまぁ♡♡♡」
「ちょっ♡駄目!!!そこらめぇ!!!♡♡♡お゛♡♡♡」
どちゅんっ!と一際強く腰を叩きつけられ、信根は舌を出して絶叫した。
子宮口に亀頭がめり込み、そのままぐりぐりと押し込まれる。子宮全体が圧迫されて苦しいはずなのに、なぜかそれが気持ちいいと思ってしまう。
「お゛♡♡♡それやべ♡♡♡子宮姦っ♡♡♡♡♡そこ押しちゃいけないとこ♡♡♡♡♡」
「にゃぁっ♡♡♡信根しゃまのなかっ♡♡きゅんきゅんってしてぇ♡♡♡♡♡」
信根の反応が気に入ったのか、白狐はさらに強く腰を押し付けた。子宮口をこじ開けるようにぐりぐりと亀頭を擦り付ける。
その度に強烈な快感が襲いかかり、信根は連続的に絶頂を迎えていた。
完全に蕩けきった表情で白狐に犯され続けるその姿は、もはや姫としての威厳の欠片も感じられなかった。
ゆさゆさとまるで人形のように上下に動かされている。
「お゛ぉっ♡♡♡おぉおおぉぉっ♡♡♡♡イグゥッ♡♡♡♡♡」
「んっ♡♡♡いっしょ♡♡♡いっしょにぃっ♡♡♡♡」
白狐はラストスパートをかけるべく、さらに激しく腰を動かし始めた。パンパンと肉同士がぶつかり合う音が響き渡り、結合部からは泡立った本気汁が溢れ出していた。
「んお゛お゛ぉぉっ♡♡♡♡イク゛ッ!!!!♡♡♡イッグゥウウッ!!♡♡♡♡」
ドピュルルルーー!!ビュルッ!!ブビューーーッ!!ドクンドクンと脈打ちながら大量の精液が子宮内に放たれる。
その瞬間、信根の全身に稲妻のような衝撃が走り、身体全体を痙攣させた。
「あ゛ぁぁあぁあっ!!♡♡♡♡お゛ほぉぉっ♡♡♡あちゅいっ♡♡♡♡しんじゃうっ!♡♡♡あぁああっ♡♡♡♡♡」
熱い奔流が胎内に広がっていく感覚に、信根は全身を仰け反らせて悶える。その量は凄まじく、収まりきらなかった分が逆流して結合部から溢れ出してきたほどだ。
「あ゛ぁぁ……♡♡あついぃい……♡♡♡」
長い射精が終わり、ようやく解放された時には信根は息も絶え絶えだった。全身を汗で濡らしてぐったりとしている姿はなんとも艶めかしい光景である。
しかし、これで終わったわけではない。むしろ本番はここからなのだ。白狐はまだ満足していないのか、再び腰を動かし始めたのだから。
「んおっ!?!?♡♡♡なんでぇ!?!??♡♡♡いまイッたばっかなのにぃ♡♡♡」
「んっ♡はぁ……っ♡♡ごめんにゃしゃい、まだたりにゃいのぉ……♡♡♡♡」
どうやら一度や二度の射精で白狐は満足できないようだ。それどころかさらに硬度を増していき、萎えるどころかより一層大きくなっている気がする。
「そんなっ!?♡♡んお゛ぉっ♡♡♡おっきすぎるぅ♡♡♡」
信じられないほど巨大なおちんぽに貫かれ、信根は悶絶した。痛いどころか強すぎる快感に頭がどうにかなってしまいそうだ。
白狐の体力は無尽蔵なのか、一度射精しても萎えるどころかますます硬く大きくなっていく始末だ。このままでは本当に壊されてしまうかもしれない。
しかし──信根には抵抗する気力など残されていなかった。
いや、そもそも最初から抵抗するつもりなどなかったのかもしれないが……彼女は完全に白狐を受け入れてしまっていたのである。
「にゃぁっ♡♡♡すきっ♡しんじゃうくらいきもちいぃ♡♡♡」
「んひぃいっ♡♡しゅきっ♡もっとついてぇぇえ♡♡♡」
二人はお互いの気持ちをぶつけ合うかのように激しく絡み合った。
何度も何度も体位を変え、様々なプレイで互いを貪りあう。それはさながら獣の交尾のようでもあった。
「んあぁぁっ♡♡♡すごぉっ♡♡♡これしゅごいぃっ♡♡♡ヤベッ♡♡♡♡キツネおちんぽで姫まんこイグッ♡♡♡♡♡」
もはや自分が何を言っているのかもわからないほど快楽に溺れていた。
完全に屈服しきった雌の表情だ。
その淫らな表情を見た白狐はますます興奮して腰の速度を上げていく。ぱんっぱんっと肌同士がぶつかり合う音が響き渡り、その度に信根は悲鳴のような嬌声を上げた。
「お゛ぉぉっ♡♡♡イクッ♡またイグゥッ♡♡♡」
「信根しゃまっ♡♡♡いっしょにっ♡いっしょにっ♡♡♡あぁああぁああぁぁっ♡♡♡♡♡」
どくんどくんっと熱いものがお腹の中に注ぎ込まれる感覚に、信根は背中を反らし舌を突き出して盛大にアクメを決めた。
それと同時に、子宮口にめり込んだおちんぽから大量の精子が勢いよく飛び出していく。それはまるでホースの先を潰したかのような勢いだった。
何回目の中出しだろうか、既に信根の小さい子宮はパンパンで、入った側からすぐに溢れ出る。
「あ゛ぁぁっ♡♡♡せーえききたぁぁっっ♡♡♡♡♡白狐のおちんぽ汁きたああああ♡♡♡♡」
だが白狐の射精はまだ終わらない。びゅーびゅーっと長い時間をかけて大量の精液を吐き出し続ける。その間にもピストン運動は止まらず、子宮内に直接注ぎ込むような激しい抽挿が続いていた。
その刺激に信根は身体を痙攣させ、潮を吹きながら連続絶頂を迎える。
「おほぉぉっ♡♡♡♡イグッ♡イキっぱなしになってるぅ♡♡♡」
「にゃぁぁあっ♡♡♡おちんぽ止まらないっ♡せーえきびゅーってしてりゅのぉっ♡♡♡♡」
白狐は壊れた蛇口のように精液を垂れ流している自らのおちんぽを子宮に叩きつけた。射精しながら腰を振り続けているため、子宮の中で精液がシェイクされ、お腹の形が変わるほどの衝撃が走る。
しかしそれでもなお、白狐は動きを止めなかった。もはや意識すら保てていないであろう信根に覆い被さると、そのまま最後の一滴まで搾り取るかのように腰をぐりぐりと押し付ける。
「らめぇ♡♡♡♡しんじゃうっ♡♡♡もうイキたくないのにっ♡♡♡ああぁぁああっ♡♡♡♡♡」
「のぶね……しゃまぁ……♡♡♡」
長い長い吐精が終わり、ようやく白狐のおちんぽが引き抜かれると、栓を失った秘所からは滝のように白濁液が流れ出した。
凄まじい量の精子が逆流し、床に精液の水溜りを作るほどだ。だがそれだけの量を吐き出してもなお、白狐のおちんぽは天高くそそり立っている。
「もっと……♡♡♡もっとしたいよぉ♡♡♡」
「まだ……♡まだするのぉ?♡♡♡しょうがないですわねぇ……♡♡♡」
完全に快楽に溺れてしまった二人は、それから何度も何度もお互いを求め合った。
もはや本能的な欲求を抑えることができないのだ。
何度絶頂を迎えても満足できないどころかさらに激しい快感を求めるようになっていた。
もう何時間経っただろうか、お湯はすっかり冷めてしまっていた。
しかしそれでもなお、二人の情交は続くのであった……。
ーーーーーーーーー
「……」
信根は自室の布団の上でポケーっと天井を見上げていた。
「夢……ですわよね……」
ぽつりとそんな事を呟く。あの後、結局二人は何時間もの間セックスを続けていた。
何度絶頂を迎えても満足できず、体力が尽きて気絶するまでずっと交わり続けていたのである。
「夢ですわよねぇ!!!」
繰り返すようにそう叫ぶ信根。自分があんな風に下品に、そして無様にアクメを極めていたという事実が信じられなかった。
しかし未だにズキズキと疼く処女膜を失った故の痛みと、子宮に溜まった精液の感覚、そして全身に残る倦怠感が夢ではないことを物語っている。
「うぅ……最悪ですわ……」
信根は顔を真っ赤にして枕に顔を埋めた。あんな淫らな姿を白狐に見せてしまったことが恥ずかしくて仕方がなかった。
自分は姫だ。織波の姫だ。淫らに性交をするなんてもっての他である。
しかし──あの快楽を、そして白狐への想いを思い出すと子宮がきゅんっと疼くのを感じた。
「あぁもうっ!わたくしったら何を考えてるんですの!?」
そんなことを考えている場合ではない、信根はすぐに気持ちを切り替えようとした。
だが顔の赤みはひかないし、身体の疼きは治まらない。そして……子宮の奥に感じる甘い熱はどんどん増していくばかりだ。
「はぁ……」
信根は深い溜息を吐いた。そして自身の下腹部をさする。たっぷりと注ぎ込まれた精子を想い信根は困った表情を浮かべる。
「もしデキてたら……ちょっとまずいかも……」
信根は織波の姫だ。嫡女ではないとはいえ、その血には確かに高貴な血が流れている。
そんな姫が何処の馬の骨とも知れぬ半化生の子を孕んだというのは外聞が悪い……。
半化生と人間では孕む確率が低いのを信根は知っているので、大丈夫だとは思うがやはり心配だ。
「子……私と、白狐の子……」
不意に。信根の頭の中でぽわぽわと幸せなイメージが浮かんできた。
白いキツネ耳と尻尾が生えた赤ん坊を抱いている自分と、それに寄り添う白狐……。仲睦まじい二人は、時折唇を交わし合う。
それはとても幸せで、温かい光景だった。
「んぁっ♡♡」
そんな妄想をしていると、お腹の奥からじんわりとした甘い痺れが広がってくるのを感じた。
「……ってそんな事考えてる場合じゃないですのよ!!!」
一人ノリ突っ込みをしながらも、信根はむくりと起き上がる。
そうだ、流されてはいけない……!先程の風呂での出来事は無かった事にしよう!
あれは……そう、不意打ちに近かったから自分は対応できずに白狐の行為を許してしまっただけなのだ!
今度求めてきてもきっぱりと断って……。
「信根しゃまぁ……♡♡」
ガラリ、と部屋の襖が開かれた。そこには顔を赤らめた白狐が立っている。
その色気たるや、先程しまくったばかりだというのに信根はごくりと喉を鳴らしてしまうほどだった。
これはもしかしたらもしかするかもしれない……!まだ彼は満足していないのだ。あれだけ射精して、子宮に出したというのに……!
しかし、駄目だ!これ以上やると……本当に戻れなくなる……本当に……堕ちてしまう……。
「だ、駄目よ白狐!さっきのは気の迷いでぇ……♡」
「ぬいぐるみに……♡♡なりにきました……♡♡」
「……はい?」
白狐の言った言葉を理解出来ず、信根は呆然とした表情を浮かべる。
放心する信根だったがふと前に自分が言った言葉を思い出した。
そうだ、自分はぬいぐるみになれと命じたのだった。
信根は寝る時にぬいぐるみを抱枕にするのだが、その代わりを白狐に命じたのだ。
しかし……男だと判明した今、白狐をぬいぐるみにするのは……。
男を抱いて眠るなんて、それはもう同衾ではないか。女同士だからこそ、ぬいぐるみになり得るのであって……。
ていうか男と一緒に寝たら寝るにも寝れない……!
「あ……び、白狐?先程の命令……ぬいぐるみになれという命令はやっぱり無かった事に……」
その瞬間、白狐の目が絶望に染まった。光が消え、闇に支配されたかのような暗い瞳になる。
それと同時に尻尾と耳が垂れ下がった。
「えっ……?」
まるで今すぐにでも自ら命を絶ってしまいそうな程の絶望に支配された白狐の表情を見て、信根は不味いーーーと本能的に悟った。
「ーーーっていうのは冗談でぇ!勿論貴方はぬいぐるみなんだから一緒に寝るのよねぇ!?」
そう言い、布団をめくりぽんぽんとシーツを叩く。
すると、まるで嘘のように白狐の瞳に光が戻り、耳をピンと立てて尻尾をブンブンと振り始めた。
「わぁい!♡」
主人に抱き着くように、布団に飛び込む白狐。まるで子犬のような愛くるしさに信根は思わずきゅんっとしてしまう。
「信根しゃま~……♡♡♡」
白狐はふにゃりと蕩けた表情を浮かべると、甘えるように信根の胸に顔を埋めた。その仕草があまりにも可愛くて、つい頭を撫でてしまいそうになるがぐっと堪える。
そんなことをしたら歯止めが効かなくなるのは目に見えているからだ。
「(うぅ……でもかわいいぃいぃいいっ!ぬいぐるみになれとか言わなきゃ良かったですわぁ……!)」
後悔してももう遅いのである。しかも白狐はもう信根に遠慮が無くなってきたのか、信根様好き好きオーラを全身から放っていた。
「(うぅ……私も好きだけどぉ……♡♡)」
あまりの可愛さに信根は悶絶しそうになるのをなんとか堪える。しかし、それを表に出してしまっては終わりだ。あくまでクールで淫らなお姫様を演じなくてはならないのだ!
「き、今日はもう眠りますわよ……??」
「はぁい♡」
白狐は嬉しそうに返事をすると、いそいそと布団に入って信根のお腹に顔を埋めて脚を絡めた。その姿はまるで母親に甘える子供のようであった。
その暖かな感触と柔らかさに、信根の理性が崩壊しかける。
「ちょ、ちょっと白狐……近すぎますわ……」
「なんで?僕、ぬいぐるみなんだから抱かないと意味ないよ?」
白狐は小悪魔のような笑みを浮かべて言った。その妖艶さに、信根はぞくりと背筋を震わせる。
「い、今は……さっきの交尾……あ、いやさっきの"遊び"で本当に疲れてるから、抱き枕にするだけよ……?」
「はぁい♡」
そう言って信根と白狐は向かい合わせになって抱き合う。
ぬいぐるみ……この子はぬいぐるみ……。
信根は自分に言い聞かせるように頭の中で何度も呟いた。
白狐の体温が温かい。柔らかい肌が気持ちいい。ふわりと香る甘い匂いに頭がクラクラしてくる。
ぬいぐるみ……ではない。これは断じてぬいぐるみではない。
何故ならぬいぐるみの感触がしないから。
こんなに柔らかくて、いい匂いで、抱き心地が良くて……まるで人間のような身体をしているなんてあり得ないからだ。
「ん……♡ん……♡」
そしてぬいぐるみは腰をヘコヘコと押し付けたりしない。
「あ……ん……♡」
ぬいぐるみは甘い声で鳴かない。
「はぁ……♡はぁ……♡」
だからこれはぬいぐるみではないのだ。これは人。これは半化生……。そして……一匹のオス……。
「だめよぉ……♡♡腰をヘコヘコしちゃ、駄目ぇ……♡♡ぬいぐるみはそんな事しないの……♡♡」
その言葉とは裏腹に信根の身体はどんどん昂ぶっていく。
信根の子宮は先程大量に注ぎ込まれた精液により、きゅんっきゅんっと切なく疼いていた。まるでオスを求めるメスのように、子宮口がぱくぱくと開いている感覚がある。
「(だ、だめ……!♡落ち着くのですわ私……!♡♡これはぬいぐるみ……ぬいぐるみなんだから……!♡♡)」
しかしそんな信根の心を見透かすように、白狐は唇を耳元に寄せてきた。そして熱い吐息と共に甘い囁き声を流し込む。
「信根様……交尾しよぉ……♡♡」
信根の脳髄に甘い痺れが広がった。
高貴なる織波の姫が、一介の半化生のおちんぽを受け入れるなどあってはならない。
もし子供が出来てしまったらそれこそ大事になるし、何よりこのおちんぽの快楽に負けてしまうかもしれないという予感があった。
お腹でシコシコされた時の熱い感覚……喉奥を突かれた時の脳が痺れる感覚……そして精液を口に注ぎ込まれた時に感じた濃厚なオスの味が忘れられない。
「(だ、駄目ですわっ、わたくしったらなんて不埒なことを……)」
頭をぶんぶんと振って邪念を払うが、お腹の奥はきゅんきゅんと切ない疼きを伝えてくる。
このままではいけない。なんとかしなければと織波は視線を彷徨わせ──
「信根さまぁ……♡♡」
ーーー瞳にハートマークを浮かべている白狐と目が合った。
自分を熱っぽい視線と共に見つめる白狐に、織波の背筋がゾクッと震える。
このような美少年が自分をこんなにも求めてくれいる……その事実だけで、信根は天にも昇る思いだったし、何より白狐は自身の命を助けてくれた存在なのだ。
前に蛇紅から守ってくれた時。彼はボロボロになって、それでも自分を助けてくれた。
あの時ーーー信根は傷付いた白狐の姿を見て、それがとても貴いもののように感じたのだ。
それと同時に、彼女は白狐に見惚れた。何処の馬の骨とも知らぬ半化生に、心を奪われた。
しかし、自分と白狐は女同士……叶わぬ恋だと思っていた。
だが……!
今、こうして白狐が男だというのが判明した。
立派なおちんちんを滾らせ、発情し、メスを孕ませようと腰をへこへこと情けなく振っている。
それはまるで、自分に求愛をしているように見えた。(実際求愛している)
「(……っ♡)」
信根の子宮が、きゅんっと疼く。
白狐の子供を孕みたいと叫んでいるような気がした。
いや、これは雌としての本能だ。どんなに言い訳をしても無駄だし、今はそんなことどうでもいいとさえ思える。
今この瞬間……この瞬間だけは、『織波の姫』ではなく『一匹のメス』として存在している。
「(もうどうでもいいですわ♡)」
白狐のおちんぽでお腹とおまんこを擦られて、子宮がきゅんきゅんと泣いているのが分かる。
もう目の前の雄に媚びることしか出来ないんだという自覚があった。
「(欲しい……♡♡♡)」
信根の瞳から理性の光が消えていく。白狐への愛おしさが溢れてくる。
身体が熱い、思考が定まらない。信根はおもむろに両手を膝の裏に回し、足を左右に開いてガニ股ポーズを取った。
「し、しょうがありませんわね……♡♡こ、これはあくまでお礼……そう、私を助けたお礼ですから勘違いしちゃだめよ……?♡♡一回だけ……一回だけだからね……♡♡」
両手をおまんこの割れ目に持っていき、くぱぁっと指で開く。
とろとろと蜜を滴らせながら物欲しげに蠢くピンク色の粘膜が曝け出され、白狐はごくりと唾を飲み込んだ。
白狐のおちんぽを受け入れるという意志表示に、彼はのおちんちんはますますガチガチに勃起していく。
「信根しゃまぁ……しゅきぃ……♡♡」
早く挿入れてほしいとばかりにひくひくと痙攣している信根の割れ目を見て、白狐の我慢が限界を迎えた。
彼はピタリと自らのおちんちんを信根の秘所に宛がい、キスをさせた。ちゅっ♡とおちんちんとおまんこが触れ合い粘膜と亀頭がディープキスをしているかのような音が部屋に響く。
「や、優しくですわよ……♡♡わたくしはじめてなんだから……」
「に゛ゃ゛っ……♡♡♡」
返事の代わりに返ってきたのは、白狐が獣のような雄たけびだった。
その瞬間、彼のおちんぽが根元まで一気に挿入された。お腹の中を圧迫される感覚に信根は一瞬意識を飛ばしかけた。だが、すぐに強烈な刺激によって現実に引き戻される。
「お゛っ♡♡♡おっほぉぉおおぉっ!?!?♡♡♡♡♡」
や、優しくって言ったのに……!!!!♡♡♡♡まだ心の準備が出来ていなかった信根は、突然の快楽に面食らってしまった。
その瞬間、信根は舌を突き出して仰け反った。
お腹の奥まで貫かれたような衝撃に視界が真っ白になる。子宮口をぐりぐりと押し潰される感覚に、一瞬だけだが意識が飛んだ。
挿入だけで軽く達してしまったようだ。
「お゙ぉ゛っ♡♡♡おほぉっ♡♡おぉぉっ♡♡♡♡」
「にゃっ♡んっ♡信根しゃまのなかっ♡あったかくてきもちいっ♡♡んひっ♡♡♡」
高貴な身分の女性との交尾に、白狐の興奮も最高潮に達していた。
彼女の腰をがっしりと掴み、本能のまま腰を打ち付ける。その度に子宮口に亀頭がめり込み、脳髄まで響くような快感に襲われる。
そして信根はといえば……完全に快楽堕ちしていた。舌を突き出してアヘ顔を晒す姿は、とてもじゃないが清楚なお姫様とはかけ離れている。
「だ、だめっ♡♡♡いきなりうごいちゃだめっ♡♡♡♡お゛ぉっ♡♡♡おぉおおぉぉおっ♡♡♡」
しかしそんな信根のことなどお構いなしに、白狐は一心不乱に腰を振り続けていた。
自分の気持ちいいところを的確に刺激してくる白狐の動きに翻弄されつつも、何とか快感を逃がそうと身体をくねらせる信根だったが──無駄な努力である。
むしろその行動は逆効果で、膣内がうねって白狐のおちんぽを刺激する結果になってしまった。
「にゃっ♡♡んっ♡♡ごしゅじんしゃまぁ♡♡♡」
「ちょっ♡駄目!!!そこらめぇ!!!♡♡♡お゛♡♡♡」
どちゅんっ!と一際強く腰を叩きつけられ、信根は舌を出して絶叫した。
子宮口に亀頭がめり込み、そのままぐりぐりと押し込まれる。子宮全体が圧迫されて苦しいはずなのに、なぜかそれが気持ちいいと思ってしまう。
「お゛♡♡♡それやべ♡♡♡子宮姦っ♡♡♡♡♡そこ押しちゃいけないとこ♡♡♡♡♡」
「にゃぁっ♡♡♡信根しゃまのなかっ♡♡きゅんきゅんってしてぇ♡♡♡♡♡」
信根の反応が気に入ったのか、白狐はさらに強く腰を押し付けた。子宮口をこじ開けるようにぐりぐりと亀頭を擦り付ける。
その度に強烈な快感が襲いかかり、信根は連続的に絶頂を迎えていた。
完全に蕩けきった表情で白狐に犯され続けるその姿は、もはや姫としての威厳の欠片も感じられなかった。
ゆさゆさとまるで人形のように上下に動かされている。
「お゛ぉっ♡♡♡おぉおおぉぉっ♡♡♡♡イグゥッ♡♡♡♡♡」
「んっ♡♡♡いっしょ♡♡♡いっしょにぃっ♡♡♡♡」
白狐はラストスパートをかけるべく、さらに激しく腰を動かし始めた。パンパンと肉同士がぶつかり合う音が響き渡り、結合部からは泡立った本気汁が溢れ出していた。
「んお゛お゛ぉぉっ♡♡♡♡イク゛ッ!!!!♡♡♡イッグゥウウッ!!♡♡♡♡」
ドピュルルルーー!!ビュルッ!!ブビューーーッ!!ドクンドクンと脈打ちながら大量の精液が子宮内に放たれる。
その瞬間、信根の全身に稲妻のような衝撃が走り、身体全体を痙攣させた。
「あ゛ぁぁあぁあっ!!♡♡♡♡お゛ほぉぉっ♡♡♡あちゅいっ♡♡♡♡しんじゃうっ!♡♡♡あぁああっ♡♡♡♡♡」
熱い奔流が胎内に広がっていく感覚に、信根は全身を仰け反らせて悶える。その量は凄まじく、収まりきらなかった分が逆流して結合部から溢れ出してきたほどだ。
「あ゛ぁぁ……♡♡あついぃい……♡♡♡」
長い射精が終わり、ようやく解放された時には信根は息も絶え絶えだった。全身を汗で濡らしてぐったりとしている姿はなんとも艶めかしい光景である。
しかし、これで終わったわけではない。むしろ本番はここからなのだ。白狐はまだ満足していないのか、再び腰を動かし始めたのだから。
「んおっ!?!?♡♡♡なんでぇ!?!??♡♡♡いまイッたばっかなのにぃ♡♡♡」
「んっ♡はぁ……っ♡♡ごめんにゃしゃい、まだたりにゃいのぉ……♡♡♡♡」
どうやら一度や二度の射精で白狐は満足できないようだ。それどころかさらに硬度を増していき、萎えるどころかより一層大きくなっている気がする。
「そんなっ!?♡♡んお゛ぉっ♡♡♡おっきすぎるぅ♡♡♡」
信じられないほど巨大なおちんぽに貫かれ、信根は悶絶した。痛いどころか強すぎる快感に頭がどうにかなってしまいそうだ。
白狐の体力は無尽蔵なのか、一度射精しても萎えるどころかますます硬く大きくなっていく始末だ。このままでは本当に壊されてしまうかもしれない。
しかし──信根には抵抗する気力など残されていなかった。
いや、そもそも最初から抵抗するつもりなどなかったのかもしれないが……彼女は完全に白狐を受け入れてしまっていたのである。
「にゃぁっ♡♡♡すきっ♡しんじゃうくらいきもちいぃ♡♡♡」
「んひぃいっ♡♡しゅきっ♡もっとついてぇぇえ♡♡♡」
二人はお互いの気持ちをぶつけ合うかのように激しく絡み合った。
何度も何度も体位を変え、様々なプレイで互いを貪りあう。それはさながら獣の交尾のようでもあった。
「んあぁぁっ♡♡♡すごぉっ♡♡♡これしゅごいぃっ♡♡♡ヤベッ♡♡♡♡キツネおちんぽで姫まんこイグッ♡♡♡♡♡」
もはや自分が何を言っているのかもわからないほど快楽に溺れていた。
完全に屈服しきった雌の表情だ。
その淫らな表情を見た白狐はますます興奮して腰の速度を上げていく。ぱんっぱんっと肌同士がぶつかり合う音が響き渡り、その度に信根は悲鳴のような嬌声を上げた。
「お゛ぉぉっ♡♡♡イクッ♡またイグゥッ♡♡♡」
「信根しゃまっ♡♡♡いっしょにっ♡いっしょにっ♡♡♡あぁああぁああぁぁっ♡♡♡♡♡」
どくんどくんっと熱いものがお腹の中に注ぎ込まれる感覚に、信根は背中を反らし舌を突き出して盛大にアクメを決めた。
それと同時に、子宮口にめり込んだおちんぽから大量の精子が勢いよく飛び出していく。それはまるでホースの先を潰したかのような勢いだった。
何回目の中出しだろうか、既に信根の小さい子宮はパンパンで、入った側からすぐに溢れ出る。
「あ゛ぁぁっ♡♡♡せーえききたぁぁっっ♡♡♡♡♡白狐のおちんぽ汁きたああああ♡♡♡♡」
だが白狐の射精はまだ終わらない。びゅーびゅーっと長い時間をかけて大量の精液を吐き出し続ける。その間にもピストン運動は止まらず、子宮内に直接注ぎ込むような激しい抽挿が続いていた。
その刺激に信根は身体を痙攣させ、潮を吹きながら連続絶頂を迎える。
「おほぉぉっ♡♡♡♡イグッ♡イキっぱなしになってるぅ♡♡♡」
「にゃぁぁあっ♡♡♡おちんぽ止まらないっ♡せーえきびゅーってしてりゅのぉっ♡♡♡♡」
白狐は壊れた蛇口のように精液を垂れ流している自らのおちんぽを子宮に叩きつけた。射精しながら腰を振り続けているため、子宮の中で精液がシェイクされ、お腹の形が変わるほどの衝撃が走る。
しかしそれでもなお、白狐は動きを止めなかった。もはや意識すら保てていないであろう信根に覆い被さると、そのまま最後の一滴まで搾り取るかのように腰をぐりぐりと押し付ける。
「らめぇ♡♡♡♡しんじゃうっ♡♡♡もうイキたくないのにっ♡♡♡ああぁぁああっ♡♡♡♡♡」
「のぶね……しゃまぁ……♡♡♡」
長い長い吐精が終わり、ようやく白狐のおちんぽが引き抜かれると、栓を失った秘所からは滝のように白濁液が流れ出した。
凄まじい量の精子が逆流し、床に精液の水溜りを作るほどだ。だがそれだけの量を吐き出してもなお、白狐のおちんぽは天高くそそり立っている。
「もっと……♡♡♡もっとしたいよぉ♡♡♡」
「まだ……♡まだするのぉ?♡♡♡しょうがないですわねぇ……♡♡♡」
完全に快楽に溺れてしまった二人は、それから何度も何度もお互いを求め合った。
もはや本能的な欲求を抑えることができないのだ。
何度絶頂を迎えても満足できないどころかさらに激しい快感を求めるようになっていた。
もう何時間経っただろうか、お湯はすっかり冷めてしまっていた。
しかしそれでもなお、二人の情交は続くのであった……。
ーーーーーーーーー
「……」
信根は自室の布団の上でポケーっと天井を見上げていた。
「夢……ですわよね……」
ぽつりとそんな事を呟く。あの後、結局二人は何時間もの間セックスを続けていた。
何度絶頂を迎えても満足できず、体力が尽きて気絶するまでずっと交わり続けていたのである。
「夢ですわよねぇ!!!」
繰り返すようにそう叫ぶ信根。自分があんな風に下品に、そして無様にアクメを極めていたという事実が信じられなかった。
しかし未だにズキズキと疼く処女膜を失った故の痛みと、子宮に溜まった精液の感覚、そして全身に残る倦怠感が夢ではないことを物語っている。
「うぅ……最悪ですわ……」
信根は顔を真っ赤にして枕に顔を埋めた。あんな淫らな姿を白狐に見せてしまったことが恥ずかしくて仕方がなかった。
自分は姫だ。織波の姫だ。淫らに性交をするなんてもっての他である。
しかし──あの快楽を、そして白狐への想いを思い出すと子宮がきゅんっと疼くのを感じた。
「あぁもうっ!わたくしったら何を考えてるんですの!?」
そんなことを考えている場合ではない、信根はすぐに気持ちを切り替えようとした。
だが顔の赤みはひかないし、身体の疼きは治まらない。そして……子宮の奥に感じる甘い熱はどんどん増していくばかりだ。
「はぁ……」
信根は深い溜息を吐いた。そして自身の下腹部をさする。たっぷりと注ぎ込まれた精子を想い信根は困った表情を浮かべる。
「もしデキてたら……ちょっとまずいかも……」
信根は織波の姫だ。嫡女ではないとはいえ、その血には確かに高貴な血が流れている。
そんな姫が何処の馬の骨とも知れぬ半化生の子を孕んだというのは外聞が悪い……。
半化生と人間では孕む確率が低いのを信根は知っているので、大丈夫だとは思うがやはり心配だ。
「子……私と、白狐の子……」
不意に。信根の頭の中でぽわぽわと幸せなイメージが浮かんできた。
白いキツネ耳と尻尾が生えた赤ん坊を抱いている自分と、それに寄り添う白狐……。仲睦まじい二人は、時折唇を交わし合う。
それはとても幸せで、温かい光景だった。
「んぁっ♡♡」
そんな妄想をしていると、お腹の奥からじんわりとした甘い痺れが広がってくるのを感じた。
「……ってそんな事考えてる場合じゃないですのよ!!!」
一人ノリ突っ込みをしながらも、信根はむくりと起き上がる。
そうだ、流されてはいけない……!先程の風呂での出来事は無かった事にしよう!
あれは……そう、不意打ちに近かったから自分は対応できずに白狐の行為を許してしまっただけなのだ!
今度求めてきてもきっぱりと断って……。
「信根しゃまぁ……♡♡」
ガラリ、と部屋の襖が開かれた。そこには顔を赤らめた白狐が立っている。
その色気たるや、先程しまくったばかりだというのに信根はごくりと喉を鳴らしてしまうほどだった。
これはもしかしたらもしかするかもしれない……!まだ彼は満足していないのだ。あれだけ射精して、子宮に出したというのに……!
しかし、駄目だ!これ以上やると……本当に戻れなくなる……本当に……堕ちてしまう……。
「だ、駄目よ白狐!さっきのは気の迷いでぇ……♡」
「ぬいぐるみに……♡♡なりにきました……♡♡」
「……はい?」
白狐の言った言葉を理解出来ず、信根は呆然とした表情を浮かべる。
放心する信根だったがふと前に自分が言った言葉を思い出した。
そうだ、自分はぬいぐるみになれと命じたのだった。
信根は寝る時にぬいぐるみを抱枕にするのだが、その代わりを白狐に命じたのだ。
しかし……男だと判明した今、白狐をぬいぐるみにするのは……。
男を抱いて眠るなんて、それはもう同衾ではないか。女同士だからこそ、ぬいぐるみになり得るのであって……。
ていうか男と一緒に寝たら寝るにも寝れない……!
「あ……び、白狐?先程の命令……ぬいぐるみになれという命令はやっぱり無かった事に……」
その瞬間、白狐の目が絶望に染まった。光が消え、闇に支配されたかのような暗い瞳になる。
それと同時に尻尾と耳が垂れ下がった。
「えっ……?」
まるで今すぐにでも自ら命を絶ってしまいそうな程の絶望に支配された白狐の表情を見て、信根は不味いーーーと本能的に悟った。
「ーーーっていうのは冗談でぇ!勿論貴方はぬいぐるみなんだから一緒に寝るのよねぇ!?」
そう言い、布団をめくりぽんぽんとシーツを叩く。
すると、まるで嘘のように白狐の瞳に光が戻り、耳をピンと立てて尻尾をブンブンと振り始めた。
「わぁい!♡」
主人に抱き着くように、布団に飛び込む白狐。まるで子犬のような愛くるしさに信根は思わずきゅんっとしてしまう。
「信根しゃま~……♡♡♡」
白狐はふにゃりと蕩けた表情を浮かべると、甘えるように信根の胸に顔を埋めた。その仕草があまりにも可愛くて、つい頭を撫でてしまいそうになるがぐっと堪える。
そんなことをしたら歯止めが効かなくなるのは目に見えているからだ。
「(うぅ……でもかわいいぃいぃいいっ!ぬいぐるみになれとか言わなきゃ良かったですわぁ……!)」
後悔してももう遅いのである。しかも白狐はもう信根に遠慮が無くなってきたのか、信根様好き好きオーラを全身から放っていた。
「(うぅ……私も好きだけどぉ……♡♡)」
あまりの可愛さに信根は悶絶しそうになるのをなんとか堪える。しかし、それを表に出してしまっては終わりだ。あくまでクールで淫らなお姫様を演じなくてはならないのだ!
「き、今日はもう眠りますわよ……??」
「はぁい♡」
白狐は嬉しそうに返事をすると、いそいそと布団に入って信根のお腹に顔を埋めて脚を絡めた。その姿はまるで母親に甘える子供のようであった。
その暖かな感触と柔らかさに、信根の理性が崩壊しかける。
「ちょ、ちょっと白狐……近すぎますわ……」
「なんで?僕、ぬいぐるみなんだから抱かないと意味ないよ?」
白狐は小悪魔のような笑みを浮かべて言った。その妖艶さに、信根はぞくりと背筋を震わせる。
「い、今は……さっきの交尾……あ、いやさっきの"遊び"で本当に疲れてるから、抱き枕にするだけよ……?」
「はぁい♡」
そう言って信根と白狐は向かい合わせになって抱き合う。
ぬいぐるみ……この子はぬいぐるみ……。
信根は自分に言い聞かせるように頭の中で何度も呟いた。
白狐の体温が温かい。柔らかい肌が気持ちいい。ふわりと香る甘い匂いに頭がクラクラしてくる。
ぬいぐるみ……ではない。これは断じてぬいぐるみではない。
何故ならぬいぐるみの感触がしないから。
こんなに柔らかくて、いい匂いで、抱き心地が良くて……まるで人間のような身体をしているなんてあり得ないからだ。
「ん……♡ん……♡」
そしてぬいぐるみは腰をヘコヘコと押し付けたりしない。
「あ……ん……♡」
ぬいぐるみは甘い声で鳴かない。
「はぁ……♡はぁ……♡」
だからこれはぬいぐるみではないのだ。これは人。これは半化生……。そして……一匹のオス……。
「だめよぉ……♡♡腰をヘコヘコしちゃ、駄目ぇ……♡♡ぬいぐるみはそんな事しないの……♡♡」
その言葉とは裏腹に信根の身体はどんどん昂ぶっていく。
信根の子宮は先程大量に注ぎ込まれた精液により、きゅんっきゅんっと切なく疼いていた。まるでオスを求めるメスのように、子宮口がぱくぱくと開いている感覚がある。
「(だ、だめ……!♡落ち着くのですわ私……!♡♡これはぬいぐるみ……ぬいぐるみなんだから……!♡♡)」
しかしそんな信根の心を見透かすように、白狐は唇を耳元に寄せてきた。そして熱い吐息と共に甘い囁き声を流し込む。
「信根様……交尾しよぉ……♡♡」
信根の脳髄に甘い痺れが広がった。
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