貞操逆転世界に産まれて男忍者として戦国時代をエッチなお姉さん達に囲まれながら生き抜く少年のお話♡ 健全版

捲土重来(すこすこ)

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本編

84. 「それなら僕、お姉さん達の水浴び手伝うよ!」|清波城《きよなみじょう》を散策している|白狐《びゃっこ》。 当初の目的は既に遥か彼方に

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清波城きよなみじょうを散策している白狐びゃっこ
当初の目的は既に遥か彼方に忘れ去られており、ただ単純にお城探検をしているだけの存在と化した白狐びゃっこであるが、そんな彼が偶然にも辿り着いたのは城の敷地内にある水場。
井戸が佇むそこは木々に囲まれた憩いの場であり、お城散策の休憩所として適してそうだ。


「なんか眠くなってきちゃったし彼処で休もうかなぁ。……あれ?誰かいる?」


どうやら先客がいるようだ。井戸の周囲に何人かの人影が見える。
その人物達は井戸から水を汲み自らの喉を潤しているらしい。


「お水を汲んでいるのかな?なら僕も水飲みたいから混ぜてもらおうっと」


こうして白狐《びゃっこ》も城散策にひと息入れる為、井戸へと歩みを進める。
するとそこには女性達が数人井戸を囲み談笑しているではないか。そしてその頭からは獣耳、臀部からは尻尾が垂れ下がっている……
その姿を見て白狐びゃっこは彼女達が誰なのかを思い出した。
あれは信葉のぶはからの書状を秀菜ひでなに届ける時の事だったか、確か秀菜ひでなの軍に潜入しようとしたところを彼女達秀菜ひでな軍の忍者に止められたのだ。
つまり彼女達は織波おなみの忍者……!そして、自分と同じ半化生はんけしょうだ。

突然の邂逅に白狐びゃっこがまごまごしていると井戸を囲んでいた半化生はんけしょうの一人が白狐びゃっこに気づいたのか、彼に向けて言葉を放つ。


「ん?お前は確か……信葉のぶは様の書状を携えていたキツネの半化生?」


どうやら彼女は白狐びゃっこの事を覚えていたようだ。白狐びゃっこもまた、彼女の事を覚えていた。
犬か狼、どちらの半化生はんけしょうかは分からないが獣耳と尻尾を生やしたお姉さん達だ。彼女達は一斉に白狐びゃっこの事を見ると、やはり同じ獣耳と尻尾を持つ者同士だからなのか親近感が湧いたのか、彼女達はやけに近い距離感で白狐びゃっこの元へと集まって来た。


「こんにちわ!お姉さん達、ここで何してるの?」

「水を飲みに来たんだ。お前もか?」

「うん、喉が渇いたからここで休もうと思って!」


白狐びゃっこがそう言うと半化生はんけしょうの忍者の一人が水桶を取り出し、それを井戸から汲み上げる。


「ほら、飲むといい」

「わぁい、ありがとうお姉さん!」


白狐びゃっこは忍者から水桶を受け取ると勢い良く水を喉に流し込む。
渇いた体に冷たい水が染み渡り心地良い。


「ふぅ~美味しい!あ、そう言えば自己紹介がまだでした!僕は白狐びゃっこって言います!」


ぴこぴこと白い尻尾を振りながら自己紹介をする白狐びゃっこ
そんな小さな半化生はんけしょうを暖かい目で見る彼女達もまた尻尾を振って自己紹介を始めた。


「私は織波おなみの忍、犬雪いぬゆきだ。宜しくな」

「……同じく織波おなみの忍、猫吝びりん

「私は兎瑠とる、宜しくねキツネちゃん♪」


どうやら彼女達はそれぞれ別の半化生はんけしょうのようだ。
犬雪いぬゆきと名乗った女性はその名の通り犬耳と犬の尻尾を生やした忍者でなんとなく白狐びゃっこと似ている毛並みである。キツネと犬は親戚のようなものだからだろうか。
そして猫吝びりん名乗った女性はネコ耳と尻尾を生やしており、猫の半化生はんけしょうである事が見て取れる。
最後に兎瑠とると言う女性は、頭から長いウサギの耳を生やしており、尻尾はちょこんと可愛らしいウサギの尻尾が生えている。

三者三様、様々な動物の特徴を持った彼女達はどれもこれも愛らしい姿だが、一番可愛いのは自分だと思っているので、特に何も言わなかった。


「白狐だったか。お前とは戦の前日に会ったっきりだったな。あの後大丈夫だったか?」


犬の半化生はんけしょう犬雪いぬゆきがそう言った。
はて、あの後とは一体何の事だっただろうか。白狐びゃっこは記憶を遡ってみる。
確か彼女達と会ったのは先の戦の前日。あの時はどういう別れ方をしたんだったか。



「……あ!信根のぶね様の護衛に付いた事?」

「あぁ、あの時は急に信根のぶね様の護衛に配置転換させられただろう。お前は信葉のぶは様の忍者だと言うのに」


そうだ。あの時は信根のぶねの護衛に付くように指示されたのだが、何分急な話だったので白狐びゃっこも周りにいた半化生はんけしょうの忍者達も驚いたものだ。
しかし何故心配する必要があるのだろうか?配置転換がそんなに珍しい訳でもなし、白狐びゃっこには彼女達が心配する理由が分からなかった。
そんな白狐びゃっこの疑問に答えるように兎瑠とるは頬に手を着きながら口を開く。


「キツネちゃん、信葉のぶは様の忍でしょ?信根のぶね様って普段は物凄く優しい部下思いの方なんだけど、信葉のぶは様絡みの事となると途端に厳しくなると言うか理不尽になるというか、とにかく何かと扱いが雑になるのよねぇ。あの御方達は仲があまりよろしくないから」


白狐びゃっこ兎瑠とるの言葉を聞いて首を傾げる。
信葉のぶは信根のぶねの仲が悪い……?初耳であった。確かに二人が会話しているところは見た事はないが仲が悪いとは思っていなかった。
そういえば、と白狐びゃっこは思い出す。確かに初めて信根のぶねと会った時はやけに厳しかったような気がする。
あれは自分が信葉のぶはの忍者だったからなのかもしれない。


「だから心配してたんだ。急に信根のぶね様の護衛になるなんて、お前大丈夫だったのか?」

「あ!それなら大丈夫!信根《のぶね》様は優しい方だったし。……でもたまに怖かったけど」


あの時の事を思い出して白狐びゃっこの尻尾がブルブルと震えた。
何せあの時は信根のぶねのムレムレの足をしゃぶり、その後におしっこをした後のおまんこをペロペロして綺麗にし、同じ布団で寝たのだ。
よく考えたらとんでもない体験である。


「怖かったって、何かされたの……?」


猫吝びりんと名乗ったネコの半化生はんけしょうが抑揚のない声色でそう聞いてきた。


「えっとね……しゃぶってペロペロしてぬいぐるみにされたの」

「……はい?」


白狐びゃっこの言葉に彼女達は一様に首を傾げる。
彼としては素直にそのままを伝えたつもりなのだが、要略しすぎて意味が分からなくなっていた。しかし事実なのでしょうがない。


「まぁとにかく何ともないなら良かったよ。同胞が酷い目に遭っていたら心配だからな」


どうやら皆心配してくれていたようだ。彼女達は忍者だからか鋭い雰囲気を醸し出しており一見怖そうだが、根は優しい人達なのだろう。
それに自分を同胞と呼んだ事からも分かるように、獣人というのは仲間意識が強いらしい。
白狐びゃっこはキツネ、犬雪いぬゆきは犬、他の二人も別の種族だと言うのにまるで同じ種族であるかのように心配してくれる。この国において半化生はんけしょう同士の繋がりは白狐びゃっこが思っているよりも強いのかもしれない。


「心配してくれてありがとう、お姉さん達!でも信根のぶね様は優しい方だから大丈夫だよ!」

「優しい方、か。まぁそうだな」

「それにいい匂いもするし……」

「え?」

「あ、いえ何でもないです」


信根のぶねから発せられる汗と尿の香りが白狐びゃっこは大好きであった。キツネの鋭い嗅覚は信根のぶねのパンツに染み込んだおしっこの残滓まで的確に捉えているのである……(変態)


「ていうか犬雪いぬゆき、早く済ませないと遅れちゃうわよ。秀菜ひでな様に呼ばれてたじゃないの」

「そうだったな。じゃあ始めるか」


兎瑠とるにそう言われた犬雪いぬゆきがそう言った。
……始める?何を?白狐びゃっこがそう疑問に思った時であった。

不意に三人が服を脱ぎ始めたのだ。


「!?」


突然の行動に驚き、固まる白狐びゃっこ
そんな彼を余所に三人は黙々と服を脱いでいく。恥じらいも何もなく、ただ淡々と脱ぎ、そして下着に手を掛ける。
兎瑠とるは白色のブラジャーを脱ぎ捨てる。すると、ぷるんとその大きな胸が揺れた。
犬雪いぬゆきはパンツを脱ぎ去り下半身を露出させる。犬だからだろうか、陰部は毛に覆われており、それが返って色気を醸し出している。
猫吝びりんはあられもない全裸姿を晒しており、胸は小さい……というか無いものの綺麗な乳首がピンと勃っており、つるつるのおまんこは可愛らしい。


「あ、あの。何してるの?」


突然始まったストリップショーに白狐びゃっこは困惑していた。まさか彼女達は痴女か?
白狐びゃっこの疑問に対し犬雪いぬゆき達は表情を変えることなく言う。


「水浴びだよ。これから秀菜ひでな様のところに行くからな。身体を清めてからでないと不敬だろう」


そう言って全裸になった三人は井戸から水を汲み、その冷水を身体に掛け始めた。
どうやら彼女達はこれから秀菜の元へと向かうらしい。恐らくは前の任務で汚れた身体を洗うのだろうが、白狐びゃっこは三人の艶やかな肢体を見て思う。
この人達、えっちな身体だ……♡犬雪いぬゆき半化生はんけしょう特有の引き締まった身体。兎瑠とるのその胸に実った大きな果実。猫吝びりんの安産型のお尻……とても魅力的である。
今すぐ彼女達の身体に抱きつきたい……。腰をヘコヘコしたい……。そんな変態的な欲求が白狐びゃっこの脳内を駆け巡る。
しかし、そんな事を考えている場合ではないと自分を律する。今は水浴び中なのだ。忍者である彼女達は任務の汚れを落とそうとしているのだ。邪魔をするわけにはいかない。


「(ふぅ~♡♡)」


しかしそれでも興奮してしまうのはしょうがない事だ。これは本能のようなものなのだから。
この世界の男が失った性欲という名の生殖本能を白狐びゃっこは確かに身に宿していた。
そんな不埒な思いを抱く白狐びゃっこだが、そんな事を言える筈も無くただ黙って彼女達の行為を見つめていた。その視線に気付いたのか三人は一度手を止めると、全裸のまま白狐びゃっこの元へと近寄る。


「お前も水浴びするか?暑いから気持ちいいぞ」

「キツネちゃんは尻尾の毛が多そうだから洗うの大変そうね」


兎瑠とるはくすくすとからかうように笑う。
確かに自分の毛はモフモフしており長くて太い。それを丁寧に洗い清めるのは一苦労だ。しかし今は別に汚れていないし洗う必要はなさそうだ。それにお姉さん達の前で裸になるのは少し恥ずかしかった。(今更だが)
白狐びゃっこは異性の前で簡単に裸になれるお姉さん達の感性がよく話からなった。自分という男がいるというのに裸になるなんて半化生はんけしょうというのは恥じらいという概念が無いのかもしれない。

……と白狐びゃっこはそう考えていたのだが、実際には彼女達は白狐びゃっこの事を女の子だと思っていただけであり半化生はんけしょうとて恥じらいは当然存在する。
もしも彼女達が白狐びゃっこの性別を知っていたならば目の前で全裸になるという事はしなかっただろう……。
勘違いしたままの白狐びゃっこだが、彼は自分のお尻に生えたふわふわの尻尾を撫でると、ふとある事を思いついた。


「それなら僕、お姉さん達の水浴び手伝うよ!」

「……ん?」


犬雪いぬゆきはその言葉に首を傾げた。何故急にそんな事を言い出すのだろう、この半化生はんけしょうの幼体は。
犬雪いぬゆきは訝しんだが、白狐びゃっこの思惑は単純なもので、彼女達に恥じらいという概念が無いのならばもしかしてセクハラを許してくれる……ではなく、身体を洗わせてくれるのではないか?と思っただけである。
白狐びゃっこを同性だと思っている彼女達はそんな助平な白狐びゃっこの思惑を想像する事は叶わなかった。
意図がよく分からない犬雪いぬゆきだったが、自分より歳下の者に身体を洗って貰うのも何というか情けないような気がして、やんわりと断ろうとした。
しかし……


「いや、幼体にそんな事をさせる訳には……」

「え!?身体洗ってくれるのぉ!?じゃあお願いしようかな~!」


辞退しようとした犬雪いぬゆきとは対照的に兎瑠とるは目を輝かせて白狐びゃっこの提案を受け入れた。


「……おい」


ジト目で兎瑠とるを睨む犬雪いぬゆきだったが彼女は上機嫌な声色で言う。


「え~、良いじゃない。折角洗ってくれるって言ってるんだから~」

「ほんと厚かましいウサギね……」


成体である自分達が白狐びゃっこを洗うのならともかく、こんな小さな忍に洗って貰うのはおかしいだろう。殿様じゃあるまいし……
図々しいウサギの同僚を猫吝びりんは呆れたような目で見つめるが、当の本人は気にしていないようだ。


「じゃあ兎瑠とるお姉さんから洗ってあげるね!僕洗うの得意なの!」


だがまぁ、白狐びゃっこが身体を洗いたくてウズウズしているようだからまぁいいか、と思うことにした。
犬雪いぬゆき猫吝びりんには理解し難い白狐びゃっこの行動だが、他人の身体を洗いたいという謎の欲求が強い者も中にはいるのだろう……


「おねが~い♡」


半化生はんけしょう……獣の特徴を持つ彼女らにとって毛繕いや身体を洗うのは至福の時間である。特に犬や猫などの毛の生えた動物はその手入れを怠ると病気になりやすくなってしまう。だからこそ兎瑠とるはふわふわでモフモフな自分の尻尾を洗うのが大好きであった。
そして今、その欲求を満たしてくれる相手が目の前にいる。ならばそれを断る理由など無かった。


「じゃあ洗いますねぇ♡」


白狐びゃっこの指と目が怪しく光ったのに兎瑠とるは気づかなかった。
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