貞操逆転世界に産まれて男忍者として戦国時代をエッチなお姉さん達に囲まれながら生き抜く少年のお話♡ 健全版

捲土重来(すこすこ)

文字の大きさ
上 下
57 / 129
本編

52.「信根……だと……?」

しおりを挟む
「だ、大丈夫だったか!?」


秀菜達がいる本陣の天幕を出てから暫くしての事だった。
白狐が織波軍の陣を尻尾を揺らしながら歩いていると、先程会った忍者の面々が心配そうな顔で駆け寄ってきた。


「あ、お姉さん達。うん、大丈夫でしたよ」


彼女達は総大将からのお呼びが掛かった時は心配したものだが、白狐が五体満足である事を見て安堵していた。
どうやら心配を掛けてしまったようだ。さっき会ったばかりの忍者だと言うのに優しい人達だな、と白狐は思う。


「それにしても……どうして秀菜様に呼ばれたんだ?」


犬耳を生やした女性が首を傾げながら聞いてきた。


「えぇと……僕が本当に信葉様の忍かを確認されました」


白狐がそう言うと周りにいる忍者達は一様にあぁ……と納得したかのように声を漏らした。
一体どういう事なのか、白狐には分からず、キョトンとした表情を浮かべる。


「え、えぇと……信葉様の忍だと何か不味いんですか?」

「え?あ、いや……そういう訳じゃないんだが……」


猫耳の忍者が白狐の質問に対して慌てて否定する。
彼女は猫の尻尾をフリフリと振った後、言い辛そうに口を開いた。


「信葉様はな、何というか……こう……忍者が嫌いのようでな」

「え?」


彼女の口から出てきたのは思いも寄らぬ言葉であった。
信葉が忍者が嫌い?そんな事言っていただろうか……?
白狐は記憶を辿り、彼女の言動を思い出そうとする。
確かに白狐も斬り掛かられたりしたが、それは忍者云々というか敵味方の関係だったからで、忍者が嫌いとかそういった問題ではないような気がする。


「あ」


不意に白狐の脳裏に信葉の台詞が浮かんできた。
そう、あれは白狐が変化の術で会議に潜入していた時だったか……


『なんかさー、織波に居た忍者って陰湿っていうか、暗いのよね。もっとこう……皆に元気を与えるような感じの忍者ならいいんだけどさぁ』


――というような事を言っていたような気がする。
忍者が嫌いというより、信葉は任務だけに忠実な面白味の無い人物を嫌うのだろう。
今周りにいる織波の忍者のお姉さん達は暗い訳ではないが生真面目そうな雰囲気は見て取れる。信葉にとって面白くない存在ではあるのかもしれない。


「忍者嫌いの信葉様が真逆忍者を使うとは上様方も思わなかったんだろうな。まぁ、疑いが晴れたんなら良かった」


猫耳の忍者は安心したように息を吐いた。他の忍者達もそうだな、と同意している。
白狐としては忍者が嫌いという思い違いを訂正してあげたいところだったが、それを言っても、変に疑われるだけだ。ここは黙っておく事にしよう。


「ところで、お前はどうして信葉様に仕える事になったんだ?信葉様の出陣時にお前のような幼い忍者はいなかった筈だから……行軍中に雇われたのか?」


この質問には白狐は少し困ってしまった。
まさか敵として殺し合ってたけど寝返って傘下になりましたとは言えないし、そもそもの話自分は村長……鈴華に着いてきただけで正式に信葉の配下になった訳ではないのだ。
しかしそれを正直に話すのも憚られる……さて、どうしたものか。


「えぇと……僕、歩いてたらいつの間にか森にいたんです。それで途方に暮れていたら……信葉様に助けてもらったんです」


嘘を吐きました。


「へぇ!そうなのか!」


白狐がそう言うと周りの女性達が驚いたような反応を見せた。


「あの信葉様にねぇ……」

「森……と言えば、あの方は昔からお転婆だったから森を駆け回っていたな」

「そうそう。昔は私達と一緒に野山で遊んでたもんね」


懐かしそうに彼女達は語る。
どうやら信葉の幼少期を知っているようだ。彼女達は見た目は若いエッチなお姉さんにしか見えないが、半化生の常として意外に歳を取っているのかもしれない……
白狐は彼女達の話を聞きながら、ふと気になっていた事を聞いてみた


「信葉様は小さい頃、お姉さん達とよく一緒に遊んでいたんですか?」

「ん?あぁ、今でこそ少しは大人しくなったが、昔はそりゃもうやんちゃでな」


白狐の問いに猫耳の女性が答える。その瞳はまるで子を見るような親愛の眼差しだった。


「信葉様は湾織波の一族の中でも英傑の力がとびきり強くてな。癇癪を起こした時は誰も止められなかった」

「そうそう。あの頃の信葉様は今以上に悪戯好きでな……よく暴れては建物や城をぶっ壊してたもんだ」

「で、逃げる時は私ら忍者を捕まえて『わたしを抱いて逃げなさい!"やくめ"でしょ!』なんて言うもんだから困ったもんだよ」

「でも、そんな信葉様も好きだったなぁ」


彼女達は昔話に花を咲かせる。
城を壊したとはとんでもない話ではあるが、何故か信葉ならそんな事をしてても違和感がなかった。
しかし、と白狐は思う。小さい頃から忍者と触れ合っていたのに今は彼女達とは距離を置いて接しているようだ。
それは彼女が成長するにつれ"立場"というものが明確になってきたからなのかもしれない。
信葉も自ずと自分の役割や立場を理解し、忍者達は信葉が成長するにつれ仕えるべき主君として恭しく接してしまったのだ。

―――それが信葉の気に障ったのだろう。

今まで一緒に遊んでいた忍者達が急に余所余所しく、礼儀正しくなった事で信葉は孤独感を感じてしまったのではないだろうか? 
だとしたら悲しい事だ、と白狐は思った。自分はしがらみなど殆どない一匹狼……いや、一匹狐であるが彼女達は織波家に仕える忍者なのだ。


「(なんとかしてあげたいな)」


白狐はそう思いながらも、今の自分には何も出来ない事も分かっていた。
白狐はただのキツネであり、織波家のような巨大な組織に影響力なんてないのだ。

だけど、それでも……


「白狐という忍はいるか!?」


忍者達とそんな話をしていると、不意に遠くの方から声が聞こえてきた。
白狐がそちらに目を向けると、そこには一人の女武者がいた。


「あ、はい!僕が白狐です!」


白狐がぴょんぴょんと飛び跳ねながら手を挙げると武士はこちらに駆け寄ってきた。


「おぉ、お前が白狐か」


きっと書状の返事が出来たに違いない。
これで鈴華と信葉の元に帰れる……白狐はそんな事を思い浮かべながら尻尾をフリフリさせて女武士に向き直った。
だが、彼女が口にしたのは予想外の言葉であった。


「書状の返事は別の伝令忍が持って行ったぞ。代わりにお前はこれから信根様の護衛に着くように、との沙汰が下った。直ちに任務につくように」

「……はい?」


白狐と、忍者達の目が点になった。



―――――――――


信葉率いる別働隊は行軍の真っ最中であった。鈴華が指揮していた300の兵と元々居た2000の兵……合わせて2300の軍勢は山を降り第6小領を通過中である。
ここは言わば敵の支配地域の真っ只中。宗家本軍の背後を突くためにも、隠密性を重視しなければならなかった。
だがそれと同時に明朝の戦に間に合うように進軍も迅速でなければならない……故に、軍団統率能力が問われる場面であった。


「(これは……)」


そんな中、村長こと鈴華は驚愕していた。信葉は軍を纏めると、即座にその統率力を発揮したのである。
2300という大所帯にも関わらず、混乱する事なく行軍できている。しかもこの行軍速度は並大抵の事では出せない速度である。

昔聞いた噂や、村にまで届く情報だと彼女は"うつけ姫"と呼ばれているらしいが鈴華はそう思わなかった。
信葉の手腕は実に見事なものであった。これ程の能力をうつけと呼ぶならばこの国の全員がうつけとなるだろう。


「どうです、鈴華殿。信葉様の手腕は」


いつの間にか鈴華の隣にいた瀬良がにこやかに話しかけてきた。


「瀬良様……はい。本当に素晴らしい能力をお持ちです」


それは鈴華の本心からの言葉であった。


「瀬良様、などと……昔みたいに義実と呼んでくれても構わないのですよ」


瀬良のそんな言葉を聞いた途端、鈴華の表情が曇った。


「……いえ、私のような一介の村長が瀬良家の御当主様にかような無礼な呼び方をする訳には参りません」

「だが、貴女は東城家の嫡女だ。ならば私と立場は同じである筈」

「今はもう名字も持たぬ平民……それに、もう東城の家は存在しないのです。どうか分かってくださいませ、瀬良様」


明らかな拒絶の台詞。その言葉に瀬良はがっくりと肩を落とし、悲しそうな顔で俯いた。


「……そう、ですね。もう、東城家は……」


それから暫くは無言であった。
その気まずい沈黙を破ったのはやはり瀬良であった。


「これは私の独り言です。故に、返事はいりませぬ」


そう前置きをして瀬良は口を開いた。


「私はあの時、何の力も持たぬ小娘でした。瀬良家嫡女ではあったが、当主ではないが故に何も出来ませんでした」


風が吹いた。木々が揺れ、葉が擦れ合う音が辺りに響く。


「空川家の侵攻の報が届いた時、私は母に、他の家老の方に、更には秀菜様にも直訴しました。何故後詰めを出さないのかと。しかし、皆様は首を横に振るだけです。誰も私の言葉を聞こうとはしてくれなかった」

「……」


そして、と瀬良は続けた。


「当時は蒼鷲地方の情勢が著しく緊迫していて、兵を出す余裕がありませんでした。私は皆の不甲斐なさを呪うと同時に貴女の無事を祈るしか出来なかった」


瀬良はそこで一度息を吐き、ゆっくりと深呼吸をした。


「そして、東城の一族が滅んだと聞いた時は……目の前が真っ暗になりました。凄惨な光景だったと聞きます。砦は火に包まれ、生き残った者は皆無。そして、その中には無論貴女が含まれていたと聞いて……私は自分を呪い殺してやりたかった。私が……力を持っていれば……っ」


瀬良の瞳からは涙が流れていた。
鈴華はそれを黙って見つめていた。その表情はどこか悲しそうで、しかし強い意志が籠っていた。


「ですが、貴女は生きていた」


瀬良が、鈴華を見据える。


「貴女は、誰も救援に来ない絶望的な状況で、それでも諦めずに生き抜いた。それが、嬉しいんです。例え貴女が織波を……私を恨んでいたとしても……」

「……」


鈴華は何も答えない。ただ真っ直ぐに瀬良の目を見て話を聞いていた。


「よくぞ生きていて……くれました……」


それだけ言うと、瀬良は鈴華に背を向けた。


「では……私はこれで失礼します……これから部隊の指揮を取らねばなりませんので……」


遠ざかる瀬良の背を鈴華は静かに見送り、小さく呟く。


「……義実殿」


その呟きは、誰に聞かれる事もなく風に消えていった。



―――――――――


その頃、信葉は馬上で軍勢の指揮を執っていた。今回の作戦は速度が命……その事を理解している信葉は部隊を素早く動かすために兵士達の能力を最大限に活用していた。


「信葉様!」


そんな時である。遠方から自身に近付いてくる気配を感じ身構えていると、忍者が馬を走らせる信葉と並走してきた。
服装からして湾織波の忍者だ。しかし白狐ではない。信葉は訝しんだが、忍者はそんな信葉の様子など気にせずに口を開いた。


「秀菜様の返事の書状で御座います。どうぞお受け取り下さい」

「……」


信葉が手綱を引いて馬を停めると忍者が恭しく頭を下げて書籍を手渡した。
信葉はそれを受け取るとすぐに中身を確認する。確かに母、秀菜の字で作戦に対する返事が書かれていた。

だが……


「白狐は?」

「……はい?」


信葉の言葉に伝令の忍者は思わず聞き返した。だがその瞬間、信葉の身体から尋常ではない覇気と怒気が放たれ、周囲の空間すら歪むような錯覚を覚えた。


「ひっ!?」


そのあまりの威圧感に忍者は顔を青ざめさせて尻餅をつく。信葉の放つ殺気が物理的にも影響する程、彼女の怒りは大きかったのだ。
しかし伝令の忍者は何故信葉が怒っているのか分からない。もしかしたら書状に気に障る事が書いてあったのだろうか。


「あ、あの……」

「私が伝令として送った忍者……白狐という名の忍者よ。何故ソイツが返事を持ってこない?普通なら同じ使者が往復するものでしょう?」


信葉の目がギロリと光った。その視線に恐怖を感じたのか、忍者はガタガタと震えながら必死に考えを巡らせる。
確かに同じ人物が使者になる事は多い。しかし今回は別の者が……つまり自分が使者として送られた。
記憶を辿っていると自分に命令を届けに来た武士がなんか言っていたような……


「……そう言えば、信根様の御命令で緊急の配置転換が行われたという話がありまして……その結果、自分が信葉様の伝令役を仰せつかったのです。白狐という者は恐らく別の任務についているのでは無いかと……」


ドン、と地面に書状を叩きつける音が響いた。
普通ならば紙を叩き付けたところで周囲に大した影響などないはずだが、叩き付けられた事で書状は粉微塵となり、塵となって散っていった。
地面には亀裂が入り、大地が割れる。


「信根……だと……?」


それは宛ら天災。信葉を中心にして地面が大きく裂け、その衝撃波が周囲を駆け抜けた。


「ひ、ひぃいいいいっ!!」


その余りの迫力に忍者は腰が抜け、その場から動けなくなる。
信葉の怒りは頂点に達していた。こんなにも腹が立ったのは久しぶりであった。
何故こうも怒りが湧くのかは自分でもよく分からなかったが、とにかく信根のせいだという事は理解した。


「あのクソ雑魚ナメクジが私に喧嘩を売るとは良い度胸じゃない……」


その声は低く、冷たく、恐ろしいものであった。


「伝令、御苦労。お前は母のところに戻りなさい」

「し、承知…!」


信葉がそう言うと、忍者は全力で走り出し姿を消した。信葉は再び手綱を握ると、馬を走らせる。


「信葉様!前方に起伏の激しい雑木林がありますぞ!ここを通ると行軍の速度が……」


軍勢を先導していた部下の一人が馬を走らせ信葉にそう叫ぶ。
だが、彼女の言葉が終わる前に信葉は刀を抜き、ありったけの闘気とほんの少しの……そう、雫一滴分くらいの怒りを刀身に乗せると、それを思い切り振り下ろした。


「ハァァァァァァッ!!!!」


英傑の一撃。その斬撃によって発生した風圧により木々は薙ぎ倒され、土煙が舞う。
全てを斬り裂かんばかりのその一撃は、前方にあった雑木林を消し飛ばし、木々が生い茂っていた場所は更地へと変わっていった。


「……」

「……」


その尋常ならざる光景を見ていた武士と兵士達は無言になり、呆然と立ち尽くした。


「進め」


そして、静寂を打ち破ったのは信葉の声。その声は先程の怒気に満ちたものではなく、冷たいものだった。
それが余計兵士達の恐怖を煽った。


「お、織波の殿さまはおっかねぇべ……!?」

「村長より強ぇ……」


これには碧波村の村人達も顔を真っ青にして震えていた。
地形を一瞬にして変える程の力を見せられて、その人物に逆らおうと思う者はいないだろう。
自分達は今までなんて化け物と戦っていたんだ、と慄くがそれと同時に今は味方である事に少し安堵する。


「こりゃすげぇなぁ。でもよぉ、こんな事が出来るなら山の砦なんか簡単に吹き飛ばせただろうに、なんでやらなかったんだ?」

「……さぁ?」


力丸が呟いた疑問。その問いに答えられる者はいなかった。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます

neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。 松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。 ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

貞操逆転世界の男教師

やまいし
ファンタジー
貞操逆転世界に転生した男が世界初の男性教師として働く話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

【掲示板形式】気付いたら貞操逆転世界にいたんだがどうすればいい

やまいし
ファンタジー
掲示板にハマった…… 掲示板形式+αです。※掲示板は元の世界(現代日本)と繋がっています。

俺、貞操逆転世界へイケメン転生

やまいし
ファンタジー
俺はモテなかった…。 勉強や運動は人並み以上に出来るのに…。じゃあ何故かって?――――顔が悪かったからだ。 ――そんなのどうしようも無いだろう。そう思ってた。 ――しかし俺は、男女比1:30の貞操が逆転した世界にイケメンとなって転生した。 これは、そんな俺が今度こそモテるために頑張る。そんな話。 ######## この作品は「小説家になろう様 カクヨム様」にも掲載しています。

男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う

月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!

転生したら男女逆転世界

美鈴
ファンタジー
階段から落ちたら見知らぬ場所にいた僕。名前は覚えてるけど名字は分からない。年齢は多分15歳だと思うけど…。えっ…男性警護官!?って、何?男性が少ないって!?男性が襲われる危険がある!?そんな事言われても…。えっ…君が助けてくれるの?じゃあお願いします!って感じで始まっていく物語…。 ※カクヨム様にも掲載しております

シン・三毛猫現象 〜自然出産される男が3万人に1人の割合になった世界に帰還した僕はとんでもなくモテモテになったようです〜

ミコガミヒデカズ
ファンタジー
 気軽に読めるあべこべ、男女比モノです。  以前、私がカクヨム様で書いていた小説をリメイクしたものです。  とあるきっかけで異世界エニックスウェアに転移した主人公、佐久間修。彼はもう一人の転移者と共に魔王との決戦に挑むが、 「儂の味方になれば世界の半分をやろう」  そんな魔王の提案に共に転移したもう一人の勇者が応じてしまう。そんな事はさせないと修は魔王を倒そうとするが、事もあろうに味方だったもう一人の勇者が魔王と手を組み攻撃してきた。  瞬間移動の術でなんとか難を逃れた修だったが、たどり着いたのは男のほとんどが姿を消した異世界転移15年後の地球だった…。

処理中です...