43 / 129
本編
幻魔先生のワンポイントレッスン
しおりを挟む
★★★★★★★★★★★★★★★
幻魔先生のワンポイントレッスン
★★★★★★★★★★★★★★★
幻魔「白狐よ。今日は戦国時代と甘いものの話をしようかのぅ」
白狐くん「はい!お願いします!」
幻魔「砂糖が日本に伝わったのは約750年頃に鑑真が来日した頃だとは言われておるが確実に何時とは言えん。大体その頃だと思っておけばよい」
白狐くん「結構昔から砂糖があったんですね!」
幻魔「まぁインドでは紀元前2000年くらいには砂糖が使われてたらしいから遅い方かもしれんがの。兎に角、その頃の砂糖はもっぱら輸入に頼っていた為、とても貴重品で甘味目的ではなく薬品として用いられていたようじゃな」
白狐くん「砂糖が薬になるんですかね……?」
幻魔「一方で、日本には砂糖を使わない甘いものは昔からあった。代表的なのは蔦の樹液を煮詰めた"あまづら"と呼ばれる甘味料やハチミツ、麦芽などじゃ」
白狐くん「天然の甘味料ですね!」
幻魔「うむ。他にも柿を干したりして甘味を確保していたようじゃのう。それらの甘味料を使って水飴や餅、饅頭を作っていたがやはり砂糖が入っていない分、現在の物と比べ甘みは弱かったというそうじゃ」
白狐くん「どんな味なんでしょうねぇ……」
幻魔「さて、中世……戦国時代に入ると南蛮商人や宣教師から砂糖や菓子が齎されるようになる。といってもまだまだ砂糖は希少で庶民が口に出来るものじゃなかったがのぅ」
白狐くん「砂糖の甘味がない人生は嫌だなぁ」
幻魔「砂糖の価値を表すので有名なエピソードとしては、四国の大名・長宗我部元親が砂糖3,000斤(1800㎏くらい)を信長に贈答したという話がある。大名同士の贈り物にも使われる程に貴重品だという事じゃな」
白狐くん「えっ1800kg?貴重なものをそんな大量に贈ったんですか?」
幻魔「うむ。長宗我部家の四国統一の話は秀吉や光秀も絡む話になってくるので長くなる為割愛するが、要は信長のご機嫌を取りたいから贈答した訳じゃな」
白狐くん「へぇ~!そんなに砂糖を贈られたら信長も喜んだでしょうね!」
幻魔「ところがその頃の信長は日本有数の貿易港である堺を支配していたので、砂糖も入手しやすい立場にあってな……馬廻衆(側近の精鋭)に分け与えてしまい、あまり効果は無かったと言われておる」
白狐くん「ダメじゃん!!砂糖あんまり喜んでないじゃん!!」
幻魔「……まぁそれはおいといて、次はお菓子の話に移るぞ。信長や諸大名は砂糖をふんだんに使った南蛮菓子を好んだ。自分で食べるというのもあるが、他の大名や貴族を接待する時に贅沢な品を使う事で自身の力を示す意味合いもあったんじゃろうな」
白狐くん「大名って大変なんですねぇ……」
幻魔「金平糖、カステラ、ボーロなどの南蛮菓子は特に希少じゃった。希少な砂糖を大量に使うのもあるが、そもそも製法が分からんからの。」
白狐くん「へぇ~」
幻魔「そう言えばお前はどうやって金平糖を作ったんじゃ?あれは相当手間が掛かる筈じゃが……」
白狐くん「不思議なぱわぁで作りました!」
幻魔「……(聞かないでおこう)」
幻魔「南蛮菓子の話に戻ると、当時の日本は鶏卵を食べる文化が無かったので卵を使った料理というのも新鮮な味わいだったんじゃろう」
白狐くん「え?昔の日本の人ってタマゴを食べてなかったんですか?」
幻魔「そうじゃ。宗教的……というか迷信的なものでタマゴを食べると悪い事が起こると信じられており、戦国時代ではタマゴを殆ど食べてなかったようじゃな」
白狐くん「勿体無いなぁ、美味しくて栄養満点なのに……」
幻魔「まぁ南蛮の文化が伝来したお陰で江戸時代に入ってからは日常的に食べるようになったようじゃぞ」
白狐くん「戦国時代というのは色んな文化が入ってきた時代でもあるんですね!」
幻魔「ちなみに桜国はタマゴでもなんでも食うので食生活については心配しなくていいぞ!」
白狐くん「はい!」
幻魔先生のワンポイントレッスン
★★★★★★★★★★★★★★★
幻魔「白狐よ。今日は戦国時代と甘いものの話をしようかのぅ」
白狐くん「はい!お願いします!」
幻魔「砂糖が日本に伝わったのは約750年頃に鑑真が来日した頃だとは言われておるが確実に何時とは言えん。大体その頃だと思っておけばよい」
白狐くん「結構昔から砂糖があったんですね!」
幻魔「まぁインドでは紀元前2000年くらいには砂糖が使われてたらしいから遅い方かもしれんがの。兎に角、その頃の砂糖はもっぱら輸入に頼っていた為、とても貴重品で甘味目的ではなく薬品として用いられていたようじゃな」
白狐くん「砂糖が薬になるんですかね……?」
幻魔「一方で、日本には砂糖を使わない甘いものは昔からあった。代表的なのは蔦の樹液を煮詰めた"あまづら"と呼ばれる甘味料やハチミツ、麦芽などじゃ」
白狐くん「天然の甘味料ですね!」
幻魔「うむ。他にも柿を干したりして甘味を確保していたようじゃのう。それらの甘味料を使って水飴や餅、饅頭を作っていたがやはり砂糖が入っていない分、現在の物と比べ甘みは弱かったというそうじゃ」
白狐くん「どんな味なんでしょうねぇ……」
幻魔「さて、中世……戦国時代に入ると南蛮商人や宣教師から砂糖や菓子が齎されるようになる。といってもまだまだ砂糖は希少で庶民が口に出来るものじゃなかったがのぅ」
白狐くん「砂糖の甘味がない人生は嫌だなぁ」
幻魔「砂糖の価値を表すので有名なエピソードとしては、四国の大名・長宗我部元親が砂糖3,000斤(1800㎏くらい)を信長に贈答したという話がある。大名同士の贈り物にも使われる程に貴重品だという事じゃな」
白狐くん「えっ1800kg?貴重なものをそんな大量に贈ったんですか?」
幻魔「うむ。長宗我部家の四国統一の話は秀吉や光秀も絡む話になってくるので長くなる為割愛するが、要は信長のご機嫌を取りたいから贈答した訳じゃな」
白狐くん「へぇ~!そんなに砂糖を贈られたら信長も喜んだでしょうね!」
幻魔「ところがその頃の信長は日本有数の貿易港である堺を支配していたので、砂糖も入手しやすい立場にあってな……馬廻衆(側近の精鋭)に分け与えてしまい、あまり効果は無かったと言われておる」
白狐くん「ダメじゃん!!砂糖あんまり喜んでないじゃん!!」
幻魔「……まぁそれはおいといて、次はお菓子の話に移るぞ。信長や諸大名は砂糖をふんだんに使った南蛮菓子を好んだ。自分で食べるというのもあるが、他の大名や貴族を接待する時に贅沢な品を使う事で自身の力を示す意味合いもあったんじゃろうな」
白狐くん「大名って大変なんですねぇ……」
幻魔「金平糖、カステラ、ボーロなどの南蛮菓子は特に希少じゃった。希少な砂糖を大量に使うのもあるが、そもそも製法が分からんからの。」
白狐くん「へぇ~」
幻魔「そう言えばお前はどうやって金平糖を作ったんじゃ?あれは相当手間が掛かる筈じゃが……」
白狐くん「不思議なぱわぁで作りました!」
幻魔「……(聞かないでおこう)」
幻魔「南蛮菓子の話に戻ると、当時の日本は鶏卵を食べる文化が無かったので卵を使った料理というのも新鮮な味わいだったんじゃろう」
白狐くん「え?昔の日本の人ってタマゴを食べてなかったんですか?」
幻魔「そうじゃ。宗教的……というか迷信的なものでタマゴを食べると悪い事が起こると信じられており、戦国時代ではタマゴを殆ど食べてなかったようじゃな」
白狐くん「勿体無いなぁ、美味しくて栄養満点なのに……」
幻魔「まぁ南蛮の文化が伝来したお陰で江戸時代に入ってからは日常的に食べるようになったようじゃぞ」
白狐くん「戦国時代というのは色んな文化が入ってきた時代でもあるんですね!」
幻魔「ちなみに桜国はタマゴでもなんでも食うので食生活については心配しなくていいぞ!」
白狐くん「はい!」
0
お気に入りに追加
451
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う
月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!
男女比1:10000の貞操逆転世界に転生したんだが、俺だけ前の世界のインターネットにアクセスできるようなので美少女配信者グループを作る
電脳ピエロ
恋愛
男女比1:10000の世界で生きる主人公、新田 純。
女性に襲われる恐怖から引きこもっていた彼はあるとき思い出す。自分が転生者であり、ここが貞操の逆転した世界だということを。
「そうだ……俺は女神様からもらったチートで前にいた世界のネットにアクセスできるはず」
純は彼が元いた世界のインターネットにアクセスできる能力を授かったことを思い出す。そのとき純はあることを閃いた。
「もしも、この世界の美少女たちで配信者グループを作って、俺が元いた世界のネットで配信をしたら……」
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
二度目の勇者の美醜逆転世界ハーレムルート
猫丸
恋愛
全人類の悲願である魔王討伐を果たした地球の勇者。
彼を待っていたのは富でも名誉でもなく、ただ使い捨てられたという現実と別の次元への強制転移だった。
地球でもなく、勇者として召喚された世界でもない世界。
そこは美醜の価値観が逆転した歪な世界だった。
そうして少年と少女は出会い―――物語は始まる。
他のサイトでも投稿しているものに手を加えたものになります。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
異世界エステ〜チートスキル『エステ』で美少女たちをマッサージしていたら、いつの間にか裏社会をも支配する異世界の帝王になっていた件〜
福寿草真@植物使いコミカライズ連載中!
ファンタジー
【Sランク冒険者を、お姫様を、オイルマッサージでトロトロにして成り上がり!?】
何の取り柄もないごく普通のアラサー、安間想介はある日唐突に異世界転移をしてしまう。
魔物や魔法が存在するありふれたファンタジー世界で想介が神様からもらったチートスキルは最強の戦闘系スキル……ではなく、『エステ』スキルという前代未聞の力で!?
これはごく普通の男がエステ店を開き、オイルマッサージで沢山の異世界女性をトロトロにしながら、瞬く間に成り上がっていく物語。
スキル『エステ』は成長すると、マッサージを行うだけで体力回復、病気の治療、バフが発生するなど様々な効果が出てくるチートスキルです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる