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本編(別視点)
アイリーン視点 ④
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部屋で閉じ込められて数日後、お父様が来て説教してきた。
正直内容は覚えてない。
いや、聞いてなかったって言った方が正しいかな?
だって頭がキーってしたんだもん!
そしたらぼっとしちゃって…
(∀`*ゞ)テヘッ
でも分かった事はシルヴィアのせいで新しいドレスもアクセサリーも買えないって事よ!
ふん!覚えてなさい!
みんなに言いふらしてあげるんだから!
貴女の事なんて友達だとは最初っから思ってなかったんだから!
ただの引き立て役よ!
貴女が居なくても私が1番可愛いんだから!
そう思った私は夜会に出席しようと思った。
____________________
夜会の日
ドレス、ばっちり!
メイク、ばっちり!
アクセサリー、ばっちり!
私はなんて完璧なの?
あ~、美しいって罪ね。
こんな私を惚れない男性なんて居ないわ!
さぁ!シルヴィアの性格の悪さを言いふらしながら、私の王子様を探すわよ!
そう考えながら、私は夜会へ来た。
しかしみんなに挨拶しても無視されるのだ。
「あ!ジャック様!ごきげんよう。」
「…」
「あら!ニコラス様!ごきげんよう!」
「…」
え、なんで男しか声かけないのって?
だって男以外興味ないもん。
女友達なんてシルヴィアで充分だったし…
ほら物語もそうじゃん?
女が束になって主人公を虐めるの?
女って怖いわね…
だからあまり作らなかったのよね…
あ、でも女性の方が噂とか広まりやすいもんね!
じゃあ仕方ないから、話しかけてあげる!
「あ、キャサリン様!ごきげんよう!」
「あら、ごきげんよう。アイリーン様。もう男漁りは良くて?」
そう言ったキャサリン様と取り巻き達がクスクス笑った。
それを聞いた私は真っ赤な顔にして怒鳴りたかった。
でもそんな事をしたら、男達が散っちゃうし、話を聞いて噂を広めてくれないわ。
ここは冷静に…
「あら、なんの事です?私はただお友達に挨拶しに行っただけですよ。」
「あらま!貴女にお友達なんて居たのね!シルヴィア様とルイス様ぐらいだと思ってたわ!あ、ルイス様とはただのお友達ではないものね。」
キャサリン様は憎ったらしい微笑みを浮かべながらそう言った。
くっ、耐えるのよ!
アイリーン!
終わったら、お父様に言いつければいいのよ!
しかしこの時の私は忘れてた。
キャサリン様は同じ侯爵家でも上だって事に…
「キャサリン様。実は私、ある出来事があって… 話を聞いてくださいませんか?」
「あら、何かしら?」
「実は…」
私がそう言いかけた時、キャサリン様が急に小声で言ってきた。
「あ、もしシルヴィア様の悪口を言うのなら、やめてくださる?ただの八つ当たりよ?私達、真実を知ってるの。貴女本当に見苦しいわ。ここに貴女の味方なんて居ないのよ。」
そう聞いた私は目を大きく開き、周りを見渡した。
そしたらみんな疑う眼差しで私を見てるではないか…
そんな私は今度こそ顔を真っ赤にしてキャサリン様達、いやこの会場から逃げようとした。
「あら、言う気だったのね。」
そんな声が後ろでクスクス笑ってるキャサリン様達から聞こえて、私は泣きそうになった。
私は逃げるように会場を出ようとした時、ある人物を見かけた。
「オスカー!」
「げっ、話しかけてくんなよ…」
「ちょっと来なさい!」
私はオスカーの腕を掴んだまま会場を出た。
____________________
夜会会場の外
「ちょ!どういう状況か説明しなさい!オスカー!」
私はオスカーに怒鳴った。
「はぁ?そのままの意味だよ。ルイスとの関係はもちろんみんな知ってるが、シルヴィアとルイスが婚約破棄したのはお前のせいっていう噂が出回ってるぞ。」
「なんでみんなそんな噂信じるのよ!」
(まぁ、事実なんだけど…)
「当たり前だろ?お前は確かにシルヴィアの前じゃ噂否定してたけど、他の人の前じゃ開き直ってただろ?」
確かに他の人の前では幸せアピールを出してたわ。
私って愛されてるのよって…
だって私はお姫様なのよ?
みんなの為に幸せアピールをするのは当たり前じゃない?
「それにお前、男女差別ヤバかったぞ。男には甘い声で話しかけるのに、女だと完全に冷たい態度だしさ。それに反してシルヴィアは男女問わずに優しいし、信頼も厚かったからな。だからみんな心配して学園で出回った噂を信じるように声をかけてたんだぜ?でもシルヴィアは目で見たものしか信じないしさ… それにお前達の縁が他より長いからお前達を信じてたらしいぞ?」
はぁ?
私よりシルヴィアの方が人気って言いたい訳?
な訳ないじゃんw
だって私の方がシルヴィアより何においても上だもの。
そんな事を思ってたら、オスカーはまた言い始めた。
「それに今回男に媚びてる感じさ…、もしやルイス捨てたな。でも残念だな。お前に惚れるやつなんて居ないぞ?」
「はぁ、なんでよ!私はこんなに可愛いのに!」
「うっわ、自分可愛い発言出た~。だからお前とは鉢合わせたくなかったんだよ…」
はぁ!?
事実じゃない!
私だって貴方と話したくなかったわよ!
それに私は魅力的な女よ!?
過去に男居たって関係ないわ!!!
そんな事を思ってた時、オスカーがボソッと言った。
「誰も中古なんていらないんだよ…」
(っ!?)
私は驚いた。
ルイスと居ただけで中古呼ばわりしなきゃいけないのかと…
「私と汚らしい中古を同じにしないで!私はまだ綺麗よ!」
そう言った後、私はまた逃げるように帰って行った。
正直内容は覚えてない。
いや、聞いてなかったって言った方が正しいかな?
だって頭がキーってしたんだもん!
そしたらぼっとしちゃって…
(∀`*ゞ)テヘッ
でも分かった事はシルヴィアのせいで新しいドレスもアクセサリーも買えないって事よ!
ふん!覚えてなさい!
みんなに言いふらしてあげるんだから!
貴女の事なんて友達だとは最初っから思ってなかったんだから!
ただの引き立て役よ!
貴女が居なくても私が1番可愛いんだから!
そう思った私は夜会に出席しようと思った。
____________________
夜会の日
ドレス、ばっちり!
メイク、ばっちり!
アクセサリー、ばっちり!
私はなんて完璧なの?
あ~、美しいって罪ね。
こんな私を惚れない男性なんて居ないわ!
さぁ!シルヴィアの性格の悪さを言いふらしながら、私の王子様を探すわよ!
そう考えながら、私は夜会へ来た。
しかしみんなに挨拶しても無視されるのだ。
「あ!ジャック様!ごきげんよう。」
「…」
「あら!ニコラス様!ごきげんよう!」
「…」
え、なんで男しか声かけないのって?
だって男以外興味ないもん。
女友達なんてシルヴィアで充分だったし…
ほら物語もそうじゃん?
女が束になって主人公を虐めるの?
女って怖いわね…
だからあまり作らなかったのよね…
あ、でも女性の方が噂とか広まりやすいもんね!
じゃあ仕方ないから、話しかけてあげる!
「あ、キャサリン様!ごきげんよう!」
「あら、ごきげんよう。アイリーン様。もう男漁りは良くて?」
そう言ったキャサリン様と取り巻き達がクスクス笑った。
それを聞いた私は真っ赤な顔にして怒鳴りたかった。
でもそんな事をしたら、男達が散っちゃうし、話を聞いて噂を広めてくれないわ。
ここは冷静に…
「あら、なんの事です?私はただお友達に挨拶しに行っただけですよ。」
「あらま!貴女にお友達なんて居たのね!シルヴィア様とルイス様ぐらいだと思ってたわ!あ、ルイス様とはただのお友達ではないものね。」
キャサリン様は憎ったらしい微笑みを浮かべながらそう言った。
くっ、耐えるのよ!
アイリーン!
終わったら、お父様に言いつければいいのよ!
しかしこの時の私は忘れてた。
キャサリン様は同じ侯爵家でも上だって事に…
「キャサリン様。実は私、ある出来事があって… 話を聞いてくださいませんか?」
「あら、何かしら?」
「実は…」
私がそう言いかけた時、キャサリン様が急に小声で言ってきた。
「あ、もしシルヴィア様の悪口を言うのなら、やめてくださる?ただの八つ当たりよ?私達、真実を知ってるの。貴女本当に見苦しいわ。ここに貴女の味方なんて居ないのよ。」
そう聞いた私は目を大きく開き、周りを見渡した。
そしたらみんな疑う眼差しで私を見てるではないか…
そんな私は今度こそ顔を真っ赤にしてキャサリン様達、いやこの会場から逃げようとした。
「あら、言う気だったのね。」
そんな声が後ろでクスクス笑ってるキャサリン様達から聞こえて、私は泣きそうになった。
私は逃げるように会場を出ようとした時、ある人物を見かけた。
「オスカー!」
「げっ、話しかけてくんなよ…」
「ちょっと来なさい!」
私はオスカーの腕を掴んだまま会場を出た。
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夜会会場の外
「ちょ!どういう状況か説明しなさい!オスカー!」
私はオスカーに怒鳴った。
「はぁ?そのままの意味だよ。ルイスとの関係はもちろんみんな知ってるが、シルヴィアとルイスが婚約破棄したのはお前のせいっていう噂が出回ってるぞ。」
「なんでみんなそんな噂信じるのよ!」
(まぁ、事実なんだけど…)
「当たり前だろ?お前は確かにシルヴィアの前じゃ噂否定してたけど、他の人の前じゃ開き直ってただろ?」
確かに他の人の前では幸せアピールを出してたわ。
私って愛されてるのよって…
だって私はお姫様なのよ?
みんなの為に幸せアピールをするのは当たり前じゃない?
「それにお前、男女差別ヤバかったぞ。男には甘い声で話しかけるのに、女だと完全に冷たい態度だしさ。それに反してシルヴィアは男女問わずに優しいし、信頼も厚かったからな。だからみんな心配して学園で出回った噂を信じるように声をかけてたんだぜ?でもシルヴィアは目で見たものしか信じないしさ… それにお前達の縁が他より長いからお前達を信じてたらしいぞ?」
はぁ?
私よりシルヴィアの方が人気って言いたい訳?
な訳ないじゃんw
だって私の方がシルヴィアより何においても上だもの。
そんな事を思ってたら、オスカーはまた言い始めた。
「それに今回男に媚びてる感じさ…、もしやルイス捨てたな。でも残念だな。お前に惚れるやつなんて居ないぞ?」
「はぁ、なんでよ!私はこんなに可愛いのに!」
「うっわ、自分可愛い発言出た~。だからお前とは鉢合わせたくなかったんだよ…」
はぁ!?
事実じゃない!
私だって貴方と話したくなかったわよ!
それに私は魅力的な女よ!?
過去に男居たって関係ないわ!!!
そんな事を思ってた時、オスカーがボソッと言った。
「誰も中古なんていらないんだよ…」
(っ!?)
私は驚いた。
ルイスと居ただけで中古呼ばわりしなきゃいけないのかと…
「私と汚らしい中古を同じにしないで!私はまだ綺麗よ!」
そう言った後、私はまた逃げるように帰って行った。
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