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第一章 誘惑
79話
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「・・・置いていかれた」
扉を前に途方に暮れていた。
何故か、緩奈はお化けと手を繋いで先に行ったし、これ以上一人で進める気もしないので一度通った道を引き返して、入り口から出た。
「待つしかないよな」
仕方なく、お化け屋敷の出口近くで緩奈が出てくるのを待っていた。
待っている間、娘から電話がかかってきた。
「お父さん。今どこに居るの?今日は来てくれると思ったのに」
「・・・仕事中だよ」
「・・・もしかして、緩奈さんと一緒にいるの?ひどい。娘を自分の実家に預けて、自分は女子高校生とデートしているなんて」
「ごめん。でも、母さんと一緒に居たくないから、父さんの実家に行きたいって言ったのは美喜だろ」
「そうだけど、娘のメンタルをケアしないで、なんで緩奈さんとデートを・・・」
電話越しで、愚痴を言い続ける娘。
扉を前に途方に暮れていた。
何故か、緩奈はお化けと手を繋いで先に行ったし、これ以上一人で進める気もしないので一度通った道を引き返して、入り口から出た。
「待つしかないよな」
仕方なく、お化け屋敷の出口近くで緩奈が出てくるのを待っていた。
待っている間、娘から電話がかかってきた。
「お父さん。今どこに居るの?今日は来てくれると思ったのに」
「・・・仕事中だよ」
「・・・もしかして、緩奈さんと一緒にいるの?ひどい。娘を自分の実家に預けて、自分は女子高校生とデートしているなんて」
「ごめん。でも、母さんと一緒に居たくないから、父さんの実家に行きたいって言ったのは美喜だろ」
「そうだけど、娘のメンタルをケアしないで、なんで緩奈さんとデートを・・・」
電話越しで、愚痴を言い続ける娘。
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