妻子持ち、JKの彼女が出来ました。

ステルススター

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第一章 誘惑

36話

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 「「・・・」」
 
 美喜と二人で、卓也さんの家の前まで来た。
 今、この家の中では不貞行為が行われているに違いな・・い・・えぇぇぇ?!
 
 私は慌てて、美喜の腕を掴んだ。
 なんと美喜は家に入ろうとしたのだ。

 「(何してるの?!)」

 「(何って、私はただ、自分の家に帰ろうとしているだけなんだけど)」

 当たり前の様に言う、美喜の神経が分からなかった。

 「(馬鹿なの?今、家に帰ったら鉢合わせになるでしょ!)」

 「(・・・バレない様にするので、大丈夫です)」

 何が大丈夫なの?
 もし、これで美喜と鉢合わせになり、相手に見張っているのがバレて警戒されるようになったら、完璧な浮気の証拠を手に入れて、それを卓也さんに見せることで、離婚する決意を固めるという私の作戦にまで影響してしまう。
 いや・・・待って。少し考えたら、今こそ完璧な浮気の証拠を手に入れるチャンスなのでは。

 「(腕を離して下さいよ)」

 「(分かった。離すけど、私も一緒に家に入ってもいい?)」
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