妻子持ち、JKの彼女が出来ました。

ステルススター

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第一章 誘惑

3話

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 休日。待ち合わせの場所に行くと、既に少女はそこで待っていた。 

 「もぅ、遅い」

 「・・・・」
 
 「なんだか不満そうだね」

 「お前のせいだろ!」と言い返す事は出来ず、俺は「ごめんごめん」と謝る。
 
 俺は少女に呼び出され、初めて妻に会社に行くと嘘を言って家を出た。

 「あのさ。やっぱり良くないからさ・・・」

 「へぇ。約束破るんだ」

 少女は自身のスマホにある画像を映して、こっちに見せつけてきた。

 「おい!人がいるんだぞ」

 焦る俺。
 スマホに映るのは、俺が少女の胸に触ってしまった写真。
 
 「警察に出したら、どうなるんだろうね?」

 「分かったから、スマホを仕舞ってくれ」

 「はーい♪」

 俺は満員電車で撮られた写真で脅されている。
 写真を撮った後、少女は強引に連絡先を交換し、休日の今日、デートをするように指示してきた。
 冷や汗が止まらない。
 おっさんとJKの二人が、街を歩くんだぞ。いつ、警察に援交していると通報されるのか分かったものではない。
 だが、こんな関係も三回まで。
 少女は三回デートをして、俺を振り向かせる事が出来なかったら写真を消すと宣言したのだ。その代わり、俺はデート中、ちゃんと彼氏の様に振舞う事という約束をさせられた。

 「そういえば、私の名前、まだ言ってなかったね。神崎かんざき 緩奈かんなって言います。これからよろしくお願いします」
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