9 / 58
第一章 彼女じゃない。女でもない。
-part8-足りていなかった
しおりを挟む
日が沈み、暗くなった夜道を歩いていた。
目的は、探し者。今探している者こそ、僕に足りなていなかったものである。
この考えに至るまで、様々な本を読んだ。そこで、気づいたのだ。
俺には、仲間がいない。
どの本にも、一緒に戦う親友や友がいるのに、俺にはいない。
化け物を倒すには、仲間がいる。
晴人倒すのに、ヒヨってる奴いねえよな。
と、いう訳で、俺を入れてくれそうな族を探しに夜の街へ出た。
「(・・・いないなぁ)」
勢いよく家を出たまでは、良かったが、この町に族が、居なかった。
テキトーに族が集会をやってるかもしれない広場を重点的に探してみたが、夜の散歩をする者、家に向かって帰っているであろう者。酔い潰れて、ベンチで寝ている者。
夜も遅い。今日は諦めて、家に帰ろうと思った。
そんな時だ。
広場近くにあったコンビニで「ブブブンブブブンブンブブブン」とリズミカルなエンジンを鳴らしている、人がいた。
「どうか。俺を仲間に入れてください」
その人に駆け寄り、頭を下げて右手を差し出した。
まるで、今、この状況は。
「ママー。あそこでぷろぽーずしてる」
「こら、見ちゃいけません」
目的は、探し者。今探している者こそ、僕に足りなていなかったものである。
この考えに至るまで、様々な本を読んだ。そこで、気づいたのだ。
俺には、仲間がいない。
どの本にも、一緒に戦う親友や友がいるのに、俺にはいない。
化け物を倒すには、仲間がいる。
晴人倒すのに、ヒヨってる奴いねえよな。
と、いう訳で、俺を入れてくれそうな族を探しに夜の街へ出た。
「(・・・いないなぁ)」
勢いよく家を出たまでは、良かったが、この町に族が、居なかった。
テキトーに族が集会をやってるかもしれない広場を重点的に探してみたが、夜の散歩をする者、家に向かって帰っているであろう者。酔い潰れて、ベンチで寝ている者。
夜も遅い。今日は諦めて、家に帰ろうと思った。
そんな時だ。
広場近くにあったコンビニで「ブブブンブブブンブンブブブン」とリズミカルなエンジンを鳴らしている、人がいた。
「どうか。俺を仲間に入れてください」
その人に駆け寄り、頭を下げて右手を差し出した。
まるで、今、この状況は。
「ママー。あそこでぷろぽーずしてる」
「こら、見ちゃいけません」
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
気にしないで。邪魔はしないから
村人F
BL
健気な可愛い男の子のお話
,
,
,
,
王道学園であんなことやこんなことが!?
王道転校生がみんなから愛される物語〈ストーリー〉
まぁ僕には関係ないんだけどね。
嫌われて
いじめられて
必要ない存在な僕
会長
すきです。
ごめんなさい
好きでいるだけだから
許してください
お願いします。
アルファポリスで書くのめっちゃ緊張します!!!(え)
うぉぉぉぉぉ!!(このようにテンションくそ高作者が送るシリアスストーリー💞)
こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件
神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。
僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。
だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。
子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。
ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。
指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。
あれから10年近く。
ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。
だけど想いを隠すのは苦しくて――。
こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。
なのにどうして――。
『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』
えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
眺めるほうが好きなんだ
チョコキラー
BL
何事も見るからこそおもしろい。がモットーの主人公は、常におもしろいことの傍観者でありたいと願う。でも、彼からは周りを虜にする謎の色気がムンムンです!w
顔はクマがあり、前髪が長くて顔は見えにくいが、中々美形…!
そんな彼は王道をみて楽しむ側だったのに、気づけば自分が中心に!?
てな感じの巻き込まれくんでーす♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる