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第4話 転生者。
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「今、この街で庶民が手にできるパンの値段は、日雇い労働者の一日の賃金とほぼ同額だって、アンタ、知っていたか?」
ドミニクの話すことに、私は思わずゴクリと喉を鳴らす。
「手に職のある職人たちだって、その半分の給金を使わなければ、パンを買うことすらできない。それなのに、上は何もしないどころか、その残ったわずかな給金のなかから税金を払えと取り立ててくる。どうかすると、税金のほうが大きすぎて、パンすらも買えなくなってしまうぐらいにな」
ドミニクは、敬語など忘れたかのように、熱く語る。
「重なる戦費による負債を無くすために躍起なんだろうが。このままでは、国民は飢えて死ぬしかないというのに、王族も貴族も見て見ぬふりをしていやがる」
「それは……」
「別にアンタを責めているわけじゃねえよ。そうして下々のことを何も知らずに優雅に暮らすのが貴族の女性ってやつだろうからな」
それは、痛烈な言葉だった。
「アンタが今着ているそのドレスだけで、いったい何人の孤児たちが、明日への命を長らえることが出来ると思う? この紅茶一杯分の金だけで、貧しい娘が身売りをしなくてもすむって、考えたことあるか?」
そう言って、ドミニクは、冷めかけた紅茶を不味そうに飲み干した。
「まあ、聖職者には聖職者の、レンガ職人にはレンガ職人の役割があるように、お嬢さんにもお嬢さんの役割、立場があるだろうから、これ以上の文句を言うつもりはないけどさ」
うつむいてしまった私を一瞥し、ドミニクが立ち上がりかける。
「まあ、こんな不満を持っているのはオレだけじゃない。王妃になるっていうのなら、その不満が爆発してとんでもないことにならないように、せいぜい気をつけることだな」
じゃあな。
こんなところに一秒たりとも長居したくないのだろう。
軽く手を振り、ドミニクが歩き出す。
「待ってっ!」
けたたましく椅子を倒して立ち上がる。
「とんでもないことって、『革命』が起きるってこと?」
「アンタ……」
「ねえ、どうしたらその不満を爆発させることができるかしらっ? 現政権に不満があるとしたら、それをどうにかして解消させてあげられないかしらっ?」
ここまで話してくれた彼だ。その方法ぐらい知っているかもしれない。
「……アンタ、『革命』がなにか、知ってるのか?」
必死に腕にとりすがった私を、彼が驚いたように見下ろした。
「知ってたらおかしい?」
彼がどうしてそこまで驚くのか。そっちのほうがわからない。
身体の力を抜くような、大きなため息を漏らされる。
そして、何度かチラチラとコリンヌを見る。
「ねえ、コリンヌ。せっかくの紅茶、冷めてしまったから、新しいのを持って来てくれないかしら?」
彼の視線の意味を察した私はコリンヌをこの場から外した。ここから先は、誰にも聞かれたくないのだろう。
彼女の姿が見えなくなってから、彼は丁寧に私の手をはがし、正面から向き合って立つ。
「なあ、『フランス革命』って知ってるか?」
「え?」
その言葉に、ビクリと身体を震わす。
「やっぱりな。アンタも『転生者』か」
ニヤリと笑って見下ろすドミニク。
「って、ちょっと待って。『も』ってことは……」
「ああ、オレも転生者だよ。別に転生者が弁護士だって悪くないだろ?」
転生者が、令嬢だったり勇者だったりすることは多いが、まさか弁護士とは。
「オレの場合転生先が庶民の家だったし、特別スゲースキルももらってないから、弁護士ぐらいしか生きる道がなかったんだけどよ」
ポリポリとドミニクが頭を掻いた。
「この世界の人間は、『革命』って言葉を知らない。今のところこの世界では『革命』が起きたことがないからな。未知のできごとに、名前はついてないんだ」
確かに。知らない現象に名前がついているはずがない。
「俺が、今のこの社会を『革命直前みたいだな』と言ったところで、誰も理解できなかった。『革命』の定義もわからなければ、現状がそれに似ていることも知らないのだから理解しようもない」
――革命直前みたい。
その言葉に頷けるのは、今の世界が自分の知る『革命』――この場合はフランス革命だろうか――に似ていると、知っている人物だけだ。
つまり彼は、私が革命を知っている→転生者ではないかと見当をつけた、ということだろうか。
「なあ、アンタも転生者ってことは、少しはわかるのか? この世界がゲーム世界でしたーっとかなんとかいって、この先の未来に起きることが」
「く、詳しいわね」
「ま、オタクだったからな。常識だな、そういう展開は」
まあ、令嬢がいて転生ときたら、大抵は乙女ゲーム世界だったりするわよね。
テッパン展開。
そして私は、そのゲームをやりこんでいたオタクで、悪役になんてなりたくない、断罪されたくないって叫ぶの。
「悪いけど、ご期待にはそえないわ。私、この先に起きることは知っているけど、この世界がどういうところなのかは知らないのよ」
転生先でタイムリープ。
私の場合は、転生モノでも変化球扱いだと思う。
「ふうん。でも、未来は知ってるわけだ」
「ええ。身をもって体験してきたもの」
「体験? 身をもって?」
「タイムリープよ。殺されて、過去に戻ってきたの」
「……最近見かけるようになった展開だな」
ホントこの男、詳しいわね。
「で? アンタは、その未来を阻止したいのか? さっき不満を爆発とか、解消とか言っていたけど」
「そうね。未来を変えたいのは同じだけど、革命を阻止したいわけじゃないの。私は、革命を起こしたいの」
「起こす? 革命をか?」
彼の驚いた声に、真っすぐに頷く。
「私はここから三か月後、いわれなき罪で殺されるわ。婚約者であった王太子に断罪され、処刑されるのよ。王太子に新しい女が出来たから、邪魔だってだけで。私だけじゃない、両親も殺され、家は断絶。巻き添えでコリンヌも殺されるわ」
「それで、革命を起こそうと?」
「そうよ。逃げたところでどうせ捕まって殺されるでしょうから。それぐらいなら、私は彼を倒したい。理不尽に殺される大切な人たちを守りたいの」
そのためなら、どんな物騒なことだってやってみせる。歴史に名を残すような悪女と罵られても、大切なものを守るためなら何も怖くないわ。
「へえ。そのへんの事情、詳しく教えてくれよ」
ドミニクの目がキラリと光る。
「場合によっちゃ、力になれるかもしれない」
ドミニクの話すことに、私は思わずゴクリと喉を鳴らす。
「手に職のある職人たちだって、その半分の給金を使わなければ、パンを買うことすらできない。それなのに、上は何もしないどころか、その残ったわずかな給金のなかから税金を払えと取り立ててくる。どうかすると、税金のほうが大きすぎて、パンすらも買えなくなってしまうぐらいにな」
ドミニクは、敬語など忘れたかのように、熱く語る。
「重なる戦費による負債を無くすために躍起なんだろうが。このままでは、国民は飢えて死ぬしかないというのに、王族も貴族も見て見ぬふりをしていやがる」
「それは……」
「別にアンタを責めているわけじゃねえよ。そうして下々のことを何も知らずに優雅に暮らすのが貴族の女性ってやつだろうからな」
それは、痛烈な言葉だった。
「アンタが今着ているそのドレスだけで、いったい何人の孤児たちが、明日への命を長らえることが出来ると思う? この紅茶一杯分の金だけで、貧しい娘が身売りをしなくてもすむって、考えたことあるか?」
そう言って、ドミニクは、冷めかけた紅茶を不味そうに飲み干した。
「まあ、聖職者には聖職者の、レンガ職人にはレンガ職人の役割があるように、お嬢さんにもお嬢さんの役割、立場があるだろうから、これ以上の文句を言うつもりはないけどさ」
うつむいてしまった私を一瞥し、ドミニクが立ち上がりかける。
「まあ、こんな不満を持っているのはオレだけじゃない。王妃になるっていうのなら、その不満が爆発してとんでもないことにならないように、せいぜい気をつけることだな」
じゃあな。
こんなところに一秒たりとも長居したくないのだろう。
軽く手を振り、ドミニクが歩き出す。
「待ってっ!」
けたたましく椅子を倒して立ち上がる。
「とんでもないことって、『革命』が起きるってこと?」
「アンタ……」
「ねえ、どうしたらその不満を爆発させることができるかしらっ? 現政権に不満があるとしたら、それをどうにかして解消させてあげられないかしらっ?」
ここまで話してくれた彼だ。その方法ぐらい知っているかもしれない。
「……アンタ、『革命』がなにか、知ってるのか?」
必死に腕にとりすがった私を、彼が驚いたように見下ろした。
「知ってたらおかしい?」
彼がどうしてそこまで驚くのか。そっちのほうがわからない。
身体の力を抜くような、大きなため息を漏らされる。
そして、何度かチラチラとコリンヌを見る。
「ねえ、コリンヌ。せっかくの紅茶、冷めてしまったから、新しいのを持って来てくれないかしら?」
彼の視線の意味を察した私はコリンヌをこの場から外した。ここから先は、誰にも聞かれたくないのだろう。
彼女の姿が見えなくなってから、彼は丁寧に私の手をはがし、正面から向き合って立つ。
「なあ、『フランス革命』って知ってるか?」
「え?」
その言葉に、ビクリと身体を震わす。
「やっぱりな。アンタも『転生者』か」
ニヤリと笑って見下ろすドミニク。
「って、ちょっと待って。『も』ってことは……」
「ああ、オレも転生者だよ。別に転生者が弁護士だって悪くないだろ?」
転生者が、令嬢だったり勇者だったりすることは多いが、まさか弁護士とは。
「オレの場合転生先が庶民の家だったし、特別スゲースキルももらってないから、弁護士ぐらいしか生きる道がなかったんだけどよ」
ポリポリとドミニクが頭を掻いた。
「この世界の人間は、『革命』って言葉を知らない。今のところこの世界では『革命』が起きたことがないからな。未知のできごとに、名前はついてないんだ」
確かに。知らない現象に名前がついているはずがない。
「俺が、今のこの社会を『革命直前みたいだな』と言ったところで、誰も理解できなかった。『革命』の定義もわからなければ、現状がそれに似ていることも知らないのだから理解しようもない」
――革命直前みたい。
その言葉に頷けるのは、今の世界が自分の知る『革命』――この場合はフランス革命だろうか――に似ていると、知っている人物だけだ。
つまり彼は、私が革命を知っている→転生者ではないかと見当をつけた、ということだろうか。
「なあ、アンタも転生者ってことは、少しはわかるのか? この世界がゲーム世界でしたーっとかなんとかいって、この先の未来に起きることが」
「く、詳しいわね」
「ま、オタクだったからな。常識だな、そういう展開は」
まあ、令嬢がいて転生ときたら、大抵は乙女ゲーム世界だったりするわよね。
テッパン展開。
そして私は、そのゲームをやりこんでいたオタクで、悪役になんてなりたくない、断罪されたくないって叫ぶの。
「悪いけど、ご期待にはそえないわ。私、この先に起きることは知っているけど、この世界がどういうところなのかは知らないのよ」
転生先でタイムリープ。
私の場合は、転生モノでも変化球扱いだと思う。
「ふうん。でも、未来は知ってるわけだ」
「ええ。身をもって体験してきたもの」
「体験? 身をもって?」
「タイムリープよ。殺されて、過去に戻ってきたの」
「……最近見かけるようになった展開だな」
ホントこの男、詳しいわね。
「で? アンタは、その未来を阻止したいのか? さっき不満を爆発とか、解消とか言っていたけど」
「そうね。未来を変えたいのは同じだけど、革命を阻止したいわけじゃないの。私は、革命を起こしたいの」
「起こす? 革命をか?」
彼の驚いた声に、真っすぐに頷く。
「私はここから三か月後、いわれなき罪で殺されるわ。婚約者であった王太子に断罪され、処刑されるのよ。王太子に新しい女が出来たから、邪魔だってだけで。私だけじゃない、両親も殺され、家は断絶。巻き添えでコリンヌも殺されるわ」
「それで、革命を起こそうと?」
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そのためなら、どんな物騒なことだってやってみせる。歴史に名を残すような悪女と罵られても、大切なものを守るためなら何も怖くないわ。
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