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四、翅鳥
(一)
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「お前が、ルーシュンのいい人か?」
突然、オレ専用の厨房に現れた子ども。
なんか偉っそうに腕組みして、ふんぞり返ったような格好。オレよりチビなのにメチャクチャ尊大。オレのみぞおちぐらいの背の高さなのに、威張ってるせいで、もう少しだけ大きく感じる。
「おい。答えないのか?」
それが、人にものを尋ねる態度か? ムカついたけど、ここは……我慢。
「リュカと申します。皇太子殿下付きの近侍、セイハの娘でございます」
出来上がった料理を盛り付けてた最中だったんだけど。箸を置き、代わりに裳をつまんでお辞儀。あ、タスキ、外すの忘れた。まあ、いっか。
「名前など訊いてない」
いや、初対面なんだから、普通は名乗ることから始めるだろ。
「お前は、ルーシュンの女なのか?」
そういやコイツも名乗ってねえな。ってか、あの皇子を「ルーシュン」って呼び捨て? コイツ、何者だ?
いくら冷遇されてる皇子であっても、アイツは〝皇太子殿下〟。この国の世継ぎだ。呼び捨てなど、普通ならできないはず。
「おい、聞いているのか! お前!」
チビが苛立つ。気ぃ、短けえな。
「あの。どちら様が存じませんが、人にものを尋ねる時は、そちらから名乗りあそばしたらどうですか? それが礼儀というものでしょう?」
別にお前が怒っても怖くないもんね。
ニッコリと、姫さまらしく余裕の笑顔で対応。
「……………………ジェス、だ。これでいいか?」
後半の「これでいいか」は、かなり小さな声でそっぽ向いてだったけど、そでれもちゃんと名乗った。納得いかなくても、ちゃんと礼儀は知ってるガキンチョだったんだな。ってか、――ジェス?
(第二皇子じゃねえか)
あのルーシュン皇子の五つ年下の異母弟。今の皇后の一人息子。
(なるほど。それで……)
その居丈高な態度。豪華な衣装。後ろにゾロゾロ従うお付きの者たち。
そして、特徴的な赤い瞳。
――皇族の方々は、それぞれ操ることのできる力を象徴した瞳をお持ちです。火の紅。水の碧。土の琥珀。風の翠。
いつだったかオッサンからそういう話を聞いた。ルーシュン皇子は水の力を操れるから、澄んだ湖面のような青い瞳。
このジェス皇子は火の力を操れるんだろう。だから真紅の、炎のように赤い瞳。その瞳が燃え上がるように、ギッとこちらを睨みつけてくる。
「で? お前は答えぬのか?」
「ああ、失礼いたしました。〝いい人〟というのがどのようなものを指す言葉が存じませんが、今はルーシュン殿下にお仕えしております」
おそらく、〝いい人〟ってのは〝閨事指南の姫〟ってのを当てこすってるんだろうけど、そこは気づかないふりをする。
「フン。ルーシュンをたぶらかす〝女狐〟のくせに」
メッ、メギッ……!
「とりたてて美しいというわけではなさそうだが。アイツはこれのどこが気に入ったのだ? その貧し気な料理か?」
貧し気な料理って。素朴な料理って言え。素朴なって。
料理だけじゃない。オレをしげしげ、ジロジロ、隅から隅まで眺めまわして吟味するジェス皇子。
「胸もペッタンコだし。カカシみたいだな」
うるせえな。これでも多少は盛ってるんだい。カカシなのはしょうがねえだろ。男なんだし。
「いやいや、殿下。体つきは貧相でも、案外とんでもない名器の持ち主かもしれませんぞ?」
お付きの一人が言い出した。
「おとなしい顔であっても、夜の顔も同じかどうか、わかりませんからねえ」
「一夜で虜にしてしまうほどの、素晴らしい手練手管を持ってるのかもしれませんな」
(……お前ら、言わせておけばなあ!)
わずか八つか九つの皇子の前で言う台詞じゃねえだろ。
お付きから囁かれた皇子はキョトンとした顔だったけど、お付きたちの意味あり「フフフ」は許せねえっ! ――って、我慢、ガマン。オレがここで暴れたら、オッサンにも皇子にも迷惑がかかる。我慢。我慢だ、リュカ。握った拳がフルフルしてくるけど、それでも我慢だ。
「お前、どんなメイキを持っているのだ?」
は?
「ぼくに見せてみろ」
いや、あの。何言ってんだ、このチビ。
「殿下。申し訳ありませんが、それはお見せするわけにはいかないのです。わたくしはルーシュン殿下にお仕えする身ですので」
見せられるかあっ! ってかなんなんだ、このマセすぎクソガキはっ!
「いけませんよ、殿下。このような卑しい生まれの者を所望されては」
お付きがチビを制した。
「そうですとも。このような卑しい者を相手にしたら、殿下のイチモツが喰い千切られてしまいますぞ」
そっちの心配かいっ!
って、食いちぎるってなんだ。物騒すぎるだろ。
「ささっ、殿下。このような者に関わるのは時間のムダです。室に戻りましょう」
「母上さまもお待ちですよ」
そうだ。帰れ、帰れ。
お付きと一緒に出ていくことを心のなかで促す。
「嫌だ。せっかくだから、もう少し話がしたい」
「殿下、そのようなことをおっしゃらずに」
「このような卑しく汚い所、殿下にふさわしくありませんよ」
悪かったな。卑しくって汚くて。
オレの厨房の隣、膳夫たちが使う調理場で、ちょうど鶏がダーンッと首を落とされて、血の臭いが漂ってきてるけど、だからって汚いはないだろ。ここでお前たちの飯を作ってんだぞ? 今首を落とされた鶏は、お前らが夕餉に美味しくいただくように調理されるんだぞ?
「うるさいっ! ぼくがどこで何をしようが勝手だ!」
チビが爆発した。お付きたちがあれやこれや言うのが我慢できなかったんだろうけど。
ガシャーン!
チビが暴れたせいで、机の上に並べた器が次々と床に叩き落され、出来上がった料理が硬い土の上に散らばる。
「テメッ、なにしやがるっ!」
「うるさい! ぼくは皇子だぞ! 何をしたっていいんだっ!」
癇癪を起こしたチビ。むやみやたらと腕を振り回して――。
「あぶねえっ!」
腕がぶつかったのは、熱々の羹の入った器。
「――ァツッ!」
ぶちまけられたそれが、とっさに手を伸ばしたオレの腕にかかる。
「リュカッ!」
「皇子?」
驚くお付きたちとジェス皇子を押しのけて現れたのは、ルーシュン皇子。
「ケガをっ!?」
「あ、いや。羹、引っ被っただけ。布越しだからたいしたことない」
どうしてここに? 騒ぎを聞きつけてきたのか? こんなところまで?
現れるはずのない場所に、血相を変えてやって来た皇子に、熱さも痛みも忘れる。
「大丈夫だ。これぐらいなら、水で冷やせば問題ない」
床に座り込んだオレに合わせ、床に膝をついた皇子。いつもは凪いだ水面のような瞳なのに、今は風に波立つ泉のよう。オレの腕を見つめ、顔を真っ青にした皇子を安心させるため、少しだけ笑ってみせる。
けど。
「ジェス皇子」
そばに突っ立ったままになってたチビに視線を向ける。
「お怪我はございませんか?」
とっさに、オレの腕でかばったけど。だからって火傷してない保証はない。
「……うん」
「それはよろしゅうございました。ですが――」
ホッとして、作った笑顔を引っ込める。
「『ごめんなさい』、は? 料理をムダにして、『ごめんなさい』はないのですか?」
オレの言葉に、チビの体がビクンと震えた。
「皇子はこの国の主の子。だからといって、食べものを粗末にしていいことにはなりませんよ? 食べものには、それを育てた人、作った人の苦労も詰まっているのです。皇子だからって、好きにしていい理由にはなりません」
オレにやけどさせたてことで、オレにもゴメンは必要かもしれねえけど、それよりも食べものに対して謝って欲しい。
どれだけ身分があろうと、食べものを粗末にしていいなんてことはない。
「ごめん……なさい」
小さな、蚊の鳴くような謝罪。でも、受け取ったからには、息を吐いて体の力を抜く。
「よろしい。では皇子さま方。お詫びに料理を手伝ってください」
「え?」
「リュカ?」
異母兄弟、二人の声が重なった。
「せっかくですから、料理でもしながらお喋りしましょうか。これを片付けて作り直すの、手伝ってください」
「ぼくが?」
「僕もか?」
なんでそこまで息ピッタリなんだよ。
「ええ、お二人共です。ともにここにいらしてくださるほどお暇なようですし」
笑いたいのをこらえて話す。
「わたくしは火傷を冷やさねばなりませんから。お二人で夕餉を作ってください」
なんかわかんねえけど、せっかく兄弟そろったんだし。たまには一緒になんかやってもいいだろ。
「ああ、お付きの方々には、殿下が割った器の片付けをお願いしますね。殿下方にお任せすることはできませんから」
オレをバカにしたからな。ちょっとした罰だ。
突然、オレ専用の厨房に現れた子ども。
なんか偉っそうに腕組みして、ふんぞり返ったような格好。オレよりチビなのにメチャクチャ尊大。オレのみぞおちぐらいの背の高さなのに、威張ってるせいで、もう少しだけ大きく感じる。
「おい。答えないのか?」
それが、人にものを尋ねる態度か? ムカついたけど、ここは……我慢。
「リュカと申します。皇太子殿下付きの近侍、セイハの娘でございます」
出来上がった料理を盛り付けてた最中だったんだけど。箸を置き、代わりに裳をつまんでお辞儀。あ、タスキ、外すの忘れた。まあ、いっか。
「名前など訊いてない」
いや、初対面なんだから、普通は名乗ることから始めるだろ。
「お前は、ルーシュンの女なのか?」
そういやコイツも名乗ってねえな。ってか、あの皇子を「ルーシュン」って呼び捨て? コイツ、何者だ?
いくら冷遇されてる皇子であっても、アイツは〝皇太子殿下〟。この国の世継ぎだ。呼び捨てなど、普通ならできないはず。
「おい、聞いているのか! お前!」
チビが苛立つ。気ぃ、短けえな。
「あの。どちら様が存じませんが、人にものを尋ねる時は、そちらから名乗りあそばしたらどうですか? それが礼儀というものでしょう?」
別にお前が怒っても怖くないもんね。
ニッコリと、姫さまらしく余裕の笑顔で対応。
「……………………ジェス、だ。これでいいか?」
後半の「これでいいか」は、かなり小さな声でそっぽ向いてだったけど、そでれもちゃんと名乗った。納得いかなくても、ちゃんと礼儀は知ってるガキンチョだったんだな。ってか、――ジェス?
(第二皇子じゃねえか)
あのルーシュン皇子の五つ年下の異母弟。今の皇后の一人息子。
(なるほど。それで……)
その居丈高な態度。豪華な衣装。後ろにゾロゾロ従うお付きの者たち。
そして、特徴的な赤い瞳。
――皇族の方々は、それぞれ操ることのできる力を象徴した瞳をお持ちです。火の紅。水の碧。土の琥珀。風の翠。
いつだったかオッサンからそういう話を聞いた。ルーシュン皇子は水の力を操れるから、澄んだ湖面のような青い瞳。
このジェス皇子は火の力を操れるんだろう。だから真紅の、炎のように赤い瞳。その瞳が燃え上がるように、ギッとこちらを睨みつけてくる。
「で? お前は答えぬのか?」
「ああ、失礼いたしました。〝いい人〟というのがどのようなものを指す言葉が存じませんが、今はルーシュン殿下にお仕えしております」
おそらく、〝いい人〟ってのは〝閨事指南の姫〟ってのを当てこすってるんだろうけど、そこは気づかないふりをする。
「フン。ルーシュンをたぶらかす〝女狐〟のくせに」
メッ、メギッ……!
「とりたてて美しいというわけではなさそうだが。アイツはこれのどこが気に入ったのだ? その貧し気な料理か?」
貧し気な料理って。素朴な料理って言え。素朴なって。
料理だけじゃない。オレをしげしげ、ジロジロ、隅から隅まで眺めまわして吟味するジェス皇子。
「胸もペッタンコだし。カカシみたいだな」
うるせえな。これでも多少は盛ってるんだい。カカシなのはしょうがねえだろ。男なんだし。
「いやいや、殿下。体つきは貧相でも、案外とんでもない名器の持ち主かもしれませんぞ?」
お付きの一人が言い出した。
「おとなしい顔であっても、夜の顔も同じかどうか、わかりませんからねえ」
「一夜で虜にしてしまうほどの、素晴らしい手練手管を持ってるのかもしれませんな」
(……お前ら、言わせておけばなあ!)
わずか八つか九つの皇子の前で言う台詞じゃねえだろ。
お付きから囁かれた皇子はキョトンとした顔だったけど、お付きたちの意味あり「フフフ」は許せねえっ! ――って、我慢、ガマン。オレがここで暴れたら、オッサンにも皇子にも迷惑がかかる。我慢。我慢だ、リュカ。握った拳がフルフルしてくるけど、それでも我慢だ。
「お前、どんなメイキを持っているのだ?」
は?
「ぼくに見せてみろ」
いや、あの。何言ってんだ、このチビ。
「殿下。申し訳ありませんが、それはお見せするわけにはいかないのです。わたくしはルーシュン殿下にお仕えする身ですので」
見せられるかあっ! ってかなんなんだ、このマセすぎクソガキはっ!
「いけませんよ、殿下。このような卑しい生まれの者を所望されては」
お付きがチビを制した。
「そうですとも。このような卑しい者を相手にしたら、殿下のイチモツが喰い千切られてしまいますぞ」
そっちの心配かいっ!
って、食いちぎるってなんだ。物騒すぎるだろ。
「ささっ、殿下。このような者に関わるのは時間のムダです。室に戻りましょう」
「母上さまもお待ちですよ」
そうだ。帰れ、帰れ。
お付きと一緒に出ていくことを心のなかで促す。
「嫌だ。せっかくだから、もう少し話がしたい」
「殿下、そのようなことをおっしゃらずに」
「このような卑しく汚い所、殿下にふさわしくありませんよ」
悪かったな。卑しくって汚くて。
オレの厨房の隣、膳夫たちが使う調理場で、ちょうど鶏がダーンッと首を落とされて、血の臭いが漂ってきてるけど、だからって汚いはないだろ。ここでお前たちの飯を作ってんだぞ? 今首を落とされた鶏は、お前らが夕餉に美味しくいただくように調理されるんだぞ?
「うるさいっ! ぼくがどこで何をしようが勝手だ!」
チビが爆発した。お付きたちがあれやこれや言うのが我慢できなかったんだろうけど。
ガシャーン!
チビが暴れたせいで、机の上に並べた器が次々と床に叩き落され、出来上がった料理が硬い土の上に散らばる。
「テメッ、なにしやがるっ!」
「うるさい! ぼくは皇子だぞ! 何をしたっていいんだっ!」
癇癪を起こしたチビ。むやみやたらと腕を振り回して――。
「あぶねえっ!」
腕がぶつかったのは、熱々の羹の入った器。
「――ァツッ!」
ぶちまけられたそれが、とっさに手を伸ばしたオレの腕にかかる。
「リュカッ!」
「皇子?」
驚くお付きたちとジェス皇子を押しのけて現れたのは、ルーシュン皇子。
「ケガをっ!?」
「あ、いや。羹、引っ被っただけ。布越しだからたいしたことない」
どうしてここに? 騒ぎを聞きつけてきたのか? こんなところまで?
現れるはずのない場所に、血相を変えてやって来た皇子に、熱さも痛みも忘れる。
「大丈夫だ。これぐらいなら、水で冷やせば問題ない」
床に座り込んだオレに合わせ、床に膝をついた皇子。いつもは凪いだ水面のような瞳なのに、今は風に波立つ泉のよう。オレの腕を見つめ、顔を真っ青にした皇子を安心させるため、少しだけ笑ってみせる。
けど。
「ジェス皇子」
そばに突っ立ったままになってたチビに視線を向ける。
「お怪我はございませんか?」
とっさに、オレの腕でかばったけど。だからって火傷してない保証はない。
「……うん」
「それはよろしゅうございました。ですが――」
ホッとして、作った笑顔を引っ込める。
「『ごめんなさい』、は? 料理をムダにして、『ごめんなさい』はないのですか?」
オレの言葉に、チビの体がビクンと震えた。
「皇子はこの国の主の子。だからといって、食べものを粗末にしていいことにはなりませんよ? 食べものには、それを育てた人、作った人の苦労も詰まっているのです。皇子だからって、好きにしていい理由にはなりません」
オレにやけどさせたてことで、オレにもゴメンは必要かもしれねえけど、それよりも食べものに対して謝って欲しい。
どれだけ身分があろうと、食べものを粗末にしていいなんてことはない。
「ごめん……なさい」
小さな、蚊の鳴くような謝罪。でも、受け取ったからには、息を吐いて体の力を抜く。
「よろしい。では皇子さま方。お詫びに料理を手伝ってください」
「え?」
「リュカ?」
異母兄弟、二人の声が重なった。
「せっかくですから、料理でもしながらお喋りしましょうか。これを片付けて作り直すの、手伝ってください」
「ぼくが?」
「僕もか?」
なんでそこまで息ピッタリなんだよ。
「ええ、お二人共です。ともにここにいらしてくださるほどお暇なようですし」
笑いたいのをこらえて話す。
「わたくしは火傷を冷やさねばなりませんから。お二人で夕餉を作ってください」
なんかわかんねえけど、せっかく兄弟そろったんだし。たまには一緒になんかやってもいいだろ。
「ああ、お付きの方々には、殿下が割った器の片付けをお願いしますね。殿下方にお任せすることはできませんから」
オレをバカにしたからな。ちょっとした罰だ。
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