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5.うるツヤプルルンリップ♡
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「買い物に立ち寄るぞ。いいか」
定時上がりの帰り道、課長が言った。
「お前の日用品を買う」
「日用品?」
「そうだ。お前、昨日俺の洗顔使って、とんでもないことになっただろうが」
いやいやいやいや。そんなのアパートに取りに戻ったら充分ですって!
日用品なら、濡れてるかもだけど、使えるものは残ってるし。
昨日のお風呂。
化粧品はとりあえず持ってきたけど、洗顔フォームを忘れちゃって。仕方ないから、ちょっとだけ課長のをお借りしたんだけど。
男性って、いっつもあんなの使ってるわけ? ってぐらい顔がガパガパに乾燥してつっぱった。表情動かすだけでひび割れそうなぐらい、脂分がすべて洗い流された。お肌、干魃。
まるで、因幡の白兎。
ワニを騙して、意地の悪い神様に騙されて、毛皮を失くして痛みに泣いてたウサギ状態。優しい大神課長さまは、そんなあたしのために、コンビニに小さな化粧水乳液セットを買いに走ってくださったけど。
「あのぉ、それなら、アパートに……」
「着いたぞ」
あ。
あたしが言うのが遅かったのか。車はすでに、ドラッグストアの駐車場。課長のハンドルさばきも素晴らしく、スルスルスル~っと駐車場にイン。
「心配するな。お金なら俺が出してやる」
「いやいやいやいや。そこはさすがに、自分で出しますよ」
ちょっと手痛い出費だけど、自分のものぐらい、自分で支払います。
「気にするな。恋人からのプレゼントだと思って受け取れ」
いや、恋人って。
「まあ、ムードのない贈り物だがな」
いや、あたしがツッコみたいのはそこじゃなく。
「こうしていっしょに暮らして、ともに買い物をすれば、少しは恋人らしくカモフラージュできる。そういう魂胆も混じっての買い物だ。お前は気にせず欲しいものを買え。いいな」
店に入るのをためらってたら、クシャッと頭を撫でられた。
そっか。
あたしが住むところに困ってたのを助けたのは、そういう魂胆も含んでたのか。
あんなふうに「恋人です!」って宣言しただけでは、周囲は「ホントか?」と疑惑の目しかむけない。それぐらい、あたしと課長じゃ、釣り合いが取れない。とてもチグハグ、アンバランス。
だから、「恋人です!」を補強するため、ああしてお部屋に泊めてくれたし、こうして買い物もしてくれる。
いっしょに出勤して、いっしょに買い物して。いっしょの部屋に帰れば、ある程度は「恋人です!」を信じてもらえるかもしれない。
課長といっしょに入ったドラッグストア。(歩幅が違うので、少しあたしが遅れてだけど)
真っ白な印象を受ける、キラキラしい店内の化粧品売場。そこで、いつも自分の使ってるのと同じものを探す。
(でも、お金出してもらっていいのかなあ)
恋人っぽく買い物するからって、買ってもらうのはなんか違う気がする。
(やっぱり、あたしが買おう)
突然の出費で懐は痛いけど。でも、買ってもらうのは筋が違う。
恋人同士っぽく見せるなら、買ってもらわなくても、こうしていっしょに買い物につきあってもらってるだけで充分のはず。うん。
「お待たせしました、課長」
――って。
(課長、なにしてるんですかぁっ!)
あたしと少し離れた場所にいた課長。化粧品売り場でも特にキラキラしい、ガラスケースの入った高額化粧品が並ぶ棚の前。そこの灯りをスポットライト代わりにして、課長が商品を吟味していた。ってか。
(なに聞いてるんですか。なに話してるんですか。なに頷いてるんですかあ! そしていつの間にカゴを持って、なかに放り込んじゃってるんですかあ!)
課長のそばには、ドラッグストアの店員さん。ニコニコちょっとふくよか目のその人と話してうなずき、そして、言われるままにカゴに次々商品を放り込んでく課長。
「それ、どなたの分をお買い上げなんですか?」
怒るわけにはいかないので、ちょっとトーン低めの声で尋ねる。
「真白のものに決まってるだろう」
言いながら、また次の商品をカゴにイン。
カゴのなかには、美白だの潤いだのハリだの小ジワ解消だのそういうのを謳った、高額化粧品がゴロゴロ転がる。今、手にとったのだって、これ四千円からするやつだ。げ。
細かい泡が浸透して、肌の奥からハリとツヤを与えるとかなんとか。そういうやつ。
「昨日は、無理やり泊まらせたのに、こっちが準備してなかったからな。そのせいで、真白を大変な目に遭わせてしまった」
大変な目って。
肌がちょっと干魃にあっただけですが。
「真白本来の柔らかい肌を取り戻すためには、これぐらい用意しないと」
またカゴに、土台美容液とかなんとかの、クッソお高い化粧品がイン。これだけで、八千円。隣の店員さん、「まあ、愛されてるのねえ」というか、「高額お買い上げ、毎度あり~」みたいな微笑みを続けている。
「あの! あたしの肌でしたら、これで充分ですから!」
自分の持ってきた洗顔フォームとクレンジング、それからオールインワンジェルをイン! そして、お高い化粧品をカゴからアウト! 棚に戻していく。
「いや、しかしそれでは……」
「だったら、ほら、触って確認してください!」
課長の空いてた手を引っ張り、頬に触れさせる。
「昨日の課長が買ってきてくださったアレで、あたしは充分なんですよ」
課長の手が、あたしの頬をムニムニポヨポヨと、感触を確かめるように何度も押す。
押し続ける課長の目が、いつもと違って少し丸くなってる。信じられないものに触れたって顔。
「あたしは、いつもそっちの洗顔とか使ってますから。買うならそっちをお願いします」
カゴにインした洗顔フォーム、四百円。クレンジング、八百円。オールインワンジェル、千五百円。あわせて、三千円未満。さっきカゴに入ってた化粧水たちの、十分の一以下の価格。
「それから、これはあたしが買います。あたしが使うもんですから」
半ば強引に課長からカゴを奪って、レジへと持っていく。店員さんが「チッ」って顔したけど、そんなお高い物は買ってられないんだってば!
「真白、お前……」
手早く買い物を済ませるけど……。あれ? 課長、なんか怒っていらっしゃる?
サッサと歩き出したあたしの後ろをついてくる課長。まとう空気が怒ってるっていうのか、怖いっていうのか……。
(せっかくの人の厚意を無下にしやがって! とか?)
せっかく恋人らしく見えるように、高い化粧品をバカスカ買ってやろうってしたのに! それをお前は台無しにしやがって! 俺の恋人役なんだから、お高い化粧品使ってないと、格が釣り合わないだろが! 的な。
(あわわわわ……。ど、どうしよう……)
そういう目的だったらどうしよう。あたし、お値段しか見てなかったし、気後れしてたから、自分で買っちゃったし。うわわわわ。
「――真白」
「ぴゃい!」
お会計終わって、そそくさと店を出たあたしに、課長が背後から声をかけてきた。
なんだろ。これからお叱り、お説教モードとか?
イキナリの声かけに、背筋に電気が走る。
「――これを」
は?
店を出たところで、課長か差し出してきたもの。リップ?
「少しカサついてるように見えたからな。これぐらいは贈らせてくれ」
「あ、えっと。ありがとう……ございます」
驚き、素直にそれを受け取る。けど。
(うわ。なんかすごいなコレ)
リップにくっついてるポップのあおり。「キスしたくなるほど、うるツヤプルルン♡」だって。モデルの唇、プルンっていうより、タラコみたいにブルルンってしてる。下唇の下に黒い影で来ちゃってるし。ハハハッ、面白――って。
(えっ? ええっ!?)
思わず、リップと課長の顔を交互に見る。
キスしたくなる? これを使えってことは、課長、そういうことをしたいってことっ!?
いやいや、待て待て待て。
そんなことないって。課長が、いくらなんでも恋人(仮)にあたしを指名したとしても、まさかそういうことは望んでないでしょ。自分のスペック考えたらわかるっしょ。
これは、おそらく「アイツの唇カサついてたな→店員さんに勧められた→なら、買うか→そしてポップは見ていない」ってやつでしょ。うん。そうだよ。きっとそうだ。
あたしの唇のカサつき具合には気づいても、書かれてるあおり文句には気づいてないよ。
ってことで、火照りかけた顔の熱を削除。
みせかけ恋人のためのカモフラージュ買い物に、動揺してちゃいけません。
定時上がりの帰り道、課長が言った。
「お前の日用品を買う」
「日用品?」
「そうだ。お前、昨日俺の洗顔使って、とんでもないことになっただろうが」
いやいやいやいや。そんなのアパートに取りに戻ったら充分ですって!
日用品なら、濡れてるかもだけど、使えるものは残ってるし。
昨日のお風呂。
化粧品はとりあえず持ってきたけど、洗顔フォームを忘れちゃって。仕方ないから、ちょっとだけ課長のをお借りしたんだけど。
男性って、いっつもあんなの使ってるわけ? ってぐらい顔がガパガパに乾燥してつっぱった。表情動かすだけでひび割れそうなぐらい、脂分がすべて洗い流された。お肌、干魃。
まるで、因幡の白兎。
ワニを騙して、意地の悪い神様に騙されて、毛皮を失くして痛みに泣いてたウサギ状態。優しい大神課長さまは、そんなあたしのために、コンビニに小さな化粧水乳液セットを買いに走ってくださったけど。
「あのぉ、それなら、アパートに……」
「着いたぞ」
あ。
あたしが言うのが遅かったのか。車はすでに、ドラッグストアの駐車場。課長のハンドルさばきも素晴らしく、スルスルスル~っと駐車場にイン。
「心配するな。お金なら俺が出してやる」
「いやいやいやいや。そこはさすがに、自分で出しますよ」
ちょっと手痛い出費だけど、自分のものぐらい、自分で支払います。
「気にするな。恋人からのプレゼントだと思って受け取れ」
いや、恋人って。
「まあ、ムードのない贈り物だがな」
いや、あたしがツッコみたいのはそこじゃなく。
「こうしていっしょに暮らして、ともに買い物をすれば、少しは恋人らしくカモフラージュできる。そういう魂胆も混じっての買い物だ。お前は気にせず欲しいものを買え。いいな」
店に入るのをためらってたら、クシャッと頭を撫でられた。
そっか。
あたしが住むところに困ってたのを助けたのは、そういう魂胆も含んでたのか。
あんなふうに「恋人です!」って宣言しただけでは、周囲は「ホントか?」と疑惑の目しかむけない。それぐらい、あたしと課長じゃ、釣り合いが取れない。とてもチグハグ、アンバランス。
だから、「恋人です!」を補強するため、ああしてお部屋に泊めてくれたし、こうして買い物もしてくれる。
いっしょに出勤して、いっしょに買い物して。いっしょの部屋に帰れば、ある程度は「恋人です!」を信じてもらえるかもしれない。
課長といっしょに入ったドラッグストア。(歩幅が違うので、少しあたしが遅れてだけど)
真っ白な印象を受ける、キラキラしい店内の化粧品売場。そこで、いつも自分の使ってるのと同じものを探す。
(でも、お金出してもらっていいのかなあ)
恋人っぽく買い物するからって、買ってもらうのはなんか違う気がする。
(やっぱり、あたしが買おう)
突然の出費で懐は痛いけど。でも、買ってもらうのは筋が違う。
恋人同士っぽく見せるなら、買ってもらわなくても、こうしていっしょに買い物につきあってもらってるだけで充分のはず。うん。
「お待たせしました、課長」
――って。
(課長、なにしてるんですかぁっ!)
あたしと少し離れた場所にいた課長。化粧品売り場でも特にキラキラしい、ガラスケースの入った高額化粧品が並ぶ棚の前。そこの灯りをスポットライト代わりにして、課長が商品を吟味していた。ってか。
(なに聞いてるんですか。なに話してるんですか。なに頷いてるんですかあ! そしていつの間にカゴを持って、なかに放り込んじゃってるんですかあ!)
課長のそばには、ドラッグストアの店員さん。ニコニコちょっとふくよか目のその人と話してうなずき、そして、言われるままにカゴに次々商品を放り込んでく課長。
「それ、どなたの分をお買い上げなんですか?」
怒るわけにはいかないので、ちょっとトーン低めの声で尋ねる。
「真白のものに決まってるだろう」
言いながら、また次の商品をカゴにイン。
カゴのなかには、美白だの潤いだのハリだの小ジワ解消だのそういうのを謳った、高額化粧品がゴロゴロ転がる。今、手にとったのだって、これ四千円からするやつだ。げ。
細かい泡が浸透して、肌の奥からハリとツヤを与えるとかなんとか。そういうやつ。
「昨日は、無理やり泊まらせたのに、こっちが準備してなかったからな。そのせいで、真白を大変な目に遭わせてしまった」
大変な目って。
肌がちょっと干魃にあっただけですが。
「真白本来の柔らかい肌を取り戻すためには、これぐらい用意しないと」
またカゴに、土台美容液とかなんとかの、クッソお高い化粧品がイン。これだけで、八千円。隣の店員さん、「まあ、愛されてるのねえ」というか、「高額お買い上げ、毎度あり~」みたいな微笑みを続けている。
「あの! あたしの肌でしたら、これで充分ですから!」
自分の持ってきた洗顔フォームとクレンジング、それからオールインワンジェルをイン! そして、お高い化粧品をカゴからアウト! 棚に戻していく。
「いや、しかしそれでは……」
「だったら、ほら、触って確認してください!」
課長の空いてた手を引っ張り、頬に触れさせる。
「昨日の課長が買ってきてくださったアレで、あたしは充分なんですよ」
課長の手が、あたしの頬をムニムニポヨポヨと、感触を確かめるように何度も押す。
押し続ける課長の目が、いつもと違って少し丸くなってる。信じられないものに触れたって顔。
「あたしは、いつもそっちの洗顔とか使ってますから。買うならそっちをお願いします」
カゴにインした洗顔フォーム、四百円。クレンジング、八百円。オールインワンジェル、千五百円。あわせて、三千円未満。さっきカゴに入ってた化粧水たちの、十分の一以下の価格。
「それから、これはあたしが買います。あたしが使うもんですから」
半ば強引に課長からカゴを奪って、レジへと持っていく。店員さんが「チッ」って顔したけど、そんなお高い物は買ってられないんだってば!
「真白、お前……」
手早く買い物を済ませるけど……。あれ? 課長、なんか怒っていらっしゃる?
サッサと歩き出したあたしの後ろをついてくる課長。まとう空気が怒ってるっていうのか、怖いっていうのか……。
(せっかくの人の厚意を無下にしやがって! とか?)
せっかく恋人らしく見えるように、高い化粧品をバカスカ買ってやろうってしたのに! それをお前は台無しにしやがって! 俺の恋人役なんだから、お高い化粧品使ってないと、格が釣り合わないだろが! 的な。
(あわわわわ……。ど、どうしよう……)
そういう目的だったらどうしよう。あたし、お値段しか見てなかったし、気後れしてたから、自分で買っちゃったし。うわわわわ。
「――真白」
「ぴゃい!」
お会計終わって、そそくさと店を出たあたしに、課長が背後から声をかけてきた。
なんだろ。これからお叱り、お説教モードとか?
イキナリの声かけに、背筋に電気が走る。
「――これを」
は?
店を出たところで、課長か差し出してきたもの。リップ?
「少しカサついてるように見えたからな。これぐらいは贈らせてくれ」
「あ、えっと。ありがとう……ございます」
驚き、素直にそれを受け取る。けど。
(うわ。なんかすごいなコレ)
リップにくっついてるポップのあおり。「キスしたくなるほど、うるツヤプルルン♡」だって。モデルの唇、プルンっていうより、タラコみたいにブルルンってしてる。下唇の下に黒い影で来ちゃってるし。ハハハッ、面白――って。
(えっ? ええっ!?)
思わず、リップと課長の顔を交互に見る。
キスしたくなる? これを使えってことは、課長、そういうことをしたいってことっ!?
いやいや、待て待て待て。
そんなことないって。課長が、いくらなんでも恋人(仮)にあたしを指名したとしても、まさかそういうことは望んでないでしょ。自分のスペック考えたらわかるっしょ。
これは、おそらく「アイツの唇カサついてたな→店員さんに勧められた→なら、買うか→そしてポップは見ていない」ってやつでしょ。うん。そうだよ。きっとそうだ。
あたしの唇のカサつき具合には気づいても、書かれてるあおり文句には気づいてないよ。
ってことで、火照りかけた顔の熱を削除。
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