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第3話 一人ミステリー探偵(気分)。
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「やあ、ティーナ。よく来たね」
王都に着いたアタシを出迎えてくれたのは、40代後半の紳士。黒髪に茶色の瞳という、奥さまによく似た容貌。貫禄ある体つき。
「初めまして、グレッグ・ボードウィン卿」
アタシが「叔父さま」と呼ぶのはなんとなく気が引けたので、彼の名を呼ぶ。
だって。叔父といっても、それはお兄さまの母方の叔父であって、異母妹のアタシとは血のつながりはない。
「いや、叔父で構わないよ、ティーナ」
威厳ある顔つきなのに、笑うと柔らかい印象になる。おそらくは、口元のえくぼのせいか。
「ローランドの妹なら、私にとっても姪だ。私のことも実の叔父と思ってくれたまえ」
……それでいいのかな。
ボードウィン卿の妹、亡き奥さまは、アタシを絶対何が何でも「娘」と認めなかったけど。
「ローランドのことは、……私も悲しく思ってるよ」
伏目がちに語られる。
「若い者が、先立つほど悲しいことはない。しかし、今は悲しんでるだけじゃだめなんだ。わかるね、ティーナ」
「はい」
「領地を、爵位を、キミが受け継ぐ。子爵家を絶やしてはいけない」
あらためて告げられると、身が引き締まる。
「キミが成人し、よき伴侶を得るまで、私が後見人を務めるよ。キミは、ローランドに代わって、子爵家を盛り立てていけるように努力してほしい」
「はい」
出来るのだろうか。アタシに。庶子で、令嬢としての経験もない、寮でしか暮らしたことのないアタシに。
「ああ、心配はいらない。何も特別なことじゃないんだ。キミはただ、社交界に出て伴侶となる男性を見つければいい」
伴侶!? 見つかるの!?
子爵令嬢という肩書は持っていても、しょせんは庶子。まっとうな貴族なら相手にもしてくれないだろう。よくてどこかの貴族の次男以下か、新興の成金か。子爵という肩書ほしさに寄ってくるような連中しかいないんじゃない?
まあ、それでも寄ってきてくれればいいほうなんだけど。
「キミをここに呼んだのは、その伴侶を見つけてほしいというのもあるが、領地に帰ると、そもそもの相続に文句をつける輩がいるからなんだ」
領地には、遠い血縁となったとはいえ、正しい結婚で生まれた血脈の者がたくさんいる。庶子な上に女子であるアタシに子爵家を持っていかれるぐらいならと、自分の正統性を主張する者がいるということだろう。
「もちろん、私はキミが子爵家の主だと思っている。私が後見人である限り、彼らは手出しできないと思うが……」
卿が言葉尻を濁す。
領地に帰れば、王都にいる卿の目は届かない。
事故に見せかけて、アタシを消すことだって出来る。領地は彼らの本拠地であり、目が届かないのだから、なんとでも言い訳が出来てしまう。
つまり、ここにアタシを呼び寄せたのは、伴侶探しもあるが、アタシを危険から遠ざけるためでもあるらしい。
……なるほど。
「わかりました。では、しばらくこちらで滞在させていただきます」
と言っても、今いるこのホテルじゃない。
子爵家の街屋敷。領地にも領地屋敷があるけど、王都にだって滞在するための屋敷が存在する。訪れたことはないけど、子爵家なんだから、それなりに立派なものがあるはず。
「それがね……、ティーナ」
卿が言いにくそうに眉根を寄せた。
「街屋敷は、今、入ることが出来なくなっております」
「え!?」
卿の代わりに答えたのは、執事のキース。
「つい先日、軽いボヤ騒ぎがございまして。修復の最中で、お嬢さまが住まわれるには不適格かと」
「ボヤ?」
「ああ、たいしたことはございません。一か月ほどしたら、修理も終わりますのでそちらに移っていただくこともできるかと」
アタシの無言を、不安の表れだと思ったらしい。
けど、アタシが黙ったのは、不安だからじゃない。
(タイミング、よすぎない!?)
異母兄が急死した。後継者に指名され、王都に呼び出された。そして、フラフラと遠回りして王都に来るまでの間に起きたボヤ騒ぎ。
これが全部偶然!? 不幸ってそんなに重なる!?
不幸って、そんな雪だるま式に転がって増えてくもんなの!?
もし、街屋敷のボヤが仕組まれたことだとしたら、それは何のために!?
アタシを街屋敷に入れないため? こうしてホテル暮らしをさせるため?
ホテルなら生命を狙いやすい? でも、自分の息のかかった者をそろえておけば、街屋敷でもアタシを狙うことは可能だ。他人の目があるホテルより、街屋敷の方がいっそやりやすい気がする。やられたくないけど。
(この件にも、この執事、関わっているの!?)
まさか、コイツが火を点けた……なんてことはないと思う。ボヤの時は、アタシと一緒に旅をしてたわけだし。そんな離れた場所に放火に行くなんてことは出来はしない。
ただ、執事の仲間が火を点けた可能性はある。つまり、アタシを狙うのは、コイツだけじゃなく、複数の仲間がいるってこと。
(用心しなくっちゃ)
誰が黒幕で、どうつながっているのかわからない以上、警戒を怠ってはならない。
「到着早々、不安なことばかりですまないね」
「ああ、いえ…」
「とにかく、街屋敷の修復は急がせている。キミは、自分の人生を預けられるステキな伴侶を見つけることだけ考えてくれればいい」
「……ありがとうございます」
それでいいのかな、と思わないでもないけれど。今は用心しつつも次の手を探すしかないから黙っておく。
「ここでの生活の世話、私への連絡。キミのことは、すべてこのキースにまかせるつもりだ」
(げっ)
卿の言葉に、頬が引きつる。
コイツが!? 全部!?
この怪しさ満載、不審百パーセントの執事が!?
「キースはね、ローランドにも仕えていたという、優秀な執事だよ。私の手の回らないようなところでも、きっとキミをサポートしてくれるだろう」
「よろしくお願いいたします。マイ・レディ」
執事っぽく、キースが頭を下げる。
その仕草は、優雅。洗練された物腰、完璧なまでのキングスイングリッシュ。
上級使用人……というより、「サー」と呼びかけたくなるようなかんじだけど。
(この怪しすぎ執事と、ここでも一緒にいなきゃいけないの?)
そんなの、船の上とかわらないじゃない。
でも、卿の決めたことに理由もなく反論は出来ない。
「よろしくね、キース」
ぎこちなくも、ヤツに笑いかける。
「ええ、精一杯、お世話させていただきます」
けぶるような金の髪、深い青紫色の瞳。主より少し流行遅れの燕尾服。でも、なんか洗練された物腰で、古臭くもくたびれても見えない。このまま主の代わりに舞踏会に出ても怪しまれないんじゃない? むしろ、そっちのほうがしっくりきそう。
(ダメよ、ダメダメ)
一見、貴族にも見えるその容姿にだまされちゃいけない。
今、アタシの近くで、一番の危険人物はコイツなんだから。
王都に着いたアタシを出迎えてくれたのは、40代後半の紳士。黒髪に茶色の瞳という、奥さまによく似た容貌。貫禄ある体つき。
「初めまして、グレッグ・ボードウィン卿」
アタシが「叔父さま」と呼ぶのはなんとなく気が引けたので、彼の名を呼ぶ。
だって。叔父といっても、それはお兄さまの母方の叔父であって、異母妹のアタシとは血のつながりはない。
「いや、叔父で構わないよ、ティーナ」
威厳ある顔つきなのに、笑うと柔らかい印象になる。おそらくは、口元のえくぼのせいか。
「ローランドの妹なら、私にとっても姪だ。私のことも実の叔父と思ってくれたまえ」
……それでいいのかな。
ボードウィン卿の妹、亡き奥さまは、アタシを絶対何が何でも「娘」と認めなかったけど。
「ローランドのことは、……私も悲しく思ってるよ」
伏目がちに語られる。
「若い者が、先立つほど悲しいことはない。しかし、今は悲しんでるだけじゃだめなんだ。わかるね、ティーナ」
「はい」
「領地を、爵位を、キミが受け継ぐ。子爵家を絶やしてはいけない」
あらためて告げられると、身が引き締まる。
「キミが成人し、よき伴侶を得るまで、私が後見人を務めるよ。キミは、ローランドに代わって、子爵家を盛り立てていけるように努力してほしい」
「はい」
出来るのだろうか。アタシに。庶子で、令嬢としての経験もない、寮でしか暮らしたことのないアタシに。
「ああ、心配はいらない。何も特別なことじゃないんだ。キミはただ、社交界に出て伴侶となる男性を見つければいい」
伴侶!? 見つかるの!?
子爵令嬢という肩書は持っていても、しょせんは庶子。まっとうな貴族なら相手にもしてくれないだろう。よくてどこかの貴族の次男以下か、新興の成金か。子爵という肩書ほしさに寄ってくるような連中しかいないんじゃない?
まあ、それでも寄ってきてくれればいいほうなんだけど。
「キミをここに呼んだのは、その伴侶を見つけてほしいというのもあるが、領地に帰ると、そもそもの相続に文句をつける輩がいるからなんだ」
領地には、遠い血縁となったとはいえ、正しい結婚で生まれた血脈の者がたくさんいる。庶子な上に女子であるアタシに子爵家を持っていかれるぐらいならと、自分の正統性を主張する者がいるということだろう。
「もちろん、私はキミが子爵家の主だと思っている。私が後見人である限り、彼らは手出しできないと思うが……」
卿が言葉尻を濁す。
領地に帰れば、王都にいる卿の目は届かない。
事故に見せかけて、アタシを消すことだって出来る。領地は彼らの本拠地であり、目が届かないのだから、なんとでも言い訳が出来てしまう。
つまり、ここにアタシを呼び寄せたのは、伴侶探しもあるが、アタシを危険から遠ざけるためでもあるらしい。
……なるほど。
「わかりました。では、しばらくこちらで滞在させていただきます」
と言っても、今いるこのホテルじゃない。
子爵家の街屋敷。領地にも領地屋敷があるけど、王都にだって滞在するための屋敷が存在する。訪れたことはないけど、子爵家なんだから、それなりに立派なものがあるはず。
「それがね……、ティーナ」
卿が言いにくそうに眉根を寄せた。
「街屋敷は、今、入ることが出来なくなっております」
「え!?」
卿の代わりに答えたのは、執事のキース。
「つい先日、軽いボヤ騒ぎがございまして。修復の最中で、お嬢さまが住まわれるには不適格かと」
「ボヤ?」
「ああ、たいしたことはございません。一か月ほどしたら、修理も終わりますのでそちらに移っていただくこともできるかと」
アタシの無言を、不安の表れだと思ったらしい。
けど、アタシが黙ったのは、不安だからじゃない。
(タイミング、よすぎない!?)
異母兄が急死した。後継者に指名され、王都に呼び出された。そして、フラフラと遠回りして王都に来るまでの間に起きたボヤ騒ぎ。
これが全部偶然!? 不幸ってそんなに重なる!?
不幸って、そんな雪だるま式に転がって増えてくもんなの!?
もし、街屋敷のボヤが仕組まれたことだとしたら、それは何のために!?
アタシを街屋敷に入れないため? こうしてホテル暮らしをさせるため?
ホテルなら生命を狙いやすい? でも、自分の息のかかった者をそろえておけば、街屋敷でもアタシを狙うことは可能だ。他人の目があるホテルより、街屋敷の方がいっそやりやすい気がする。やられたくないけど。
(この件にも、この執事、関わっているの!?)
まさか、コイツが火を点けた……なんてことはないと思う。ボヤの時は、アタシと一緒に旅をしてたわけだし。そんな離れた場所に放火に行くなんてことは出来はしない。
ただ、執事の仲間が火を点けた可能性はある。つまり、アタシを狙うのは、コイツだけじゃなく、複数の仲間がいるってこと。
(用心しなくっちゃ)
誰が黒幕で、どうつながっているのかわからない以上、警戒を怠ってはならない。
「到着早々、不安なことばかりですまないね」
「ああ、いえ…」
「とにかく、街屋敷の修復は急がせている。キミは、自分の人生を預けられるステキな伴侶を見つけることだけ考えてくれればいい」
「……ありがとうございます」
それでいいのかな、と思わないでもないけれど。今は用心しつつも次の手を探すしかないから黙っておく。
「ここでの生活の世話、私への連絡。キミのことは、すべてこのキースにまかせるつもりだ」
(げっ)
卿の言葉に、頬が引きつる。
コイツが!? 全部!?
この怪しさ満載、不審百パーセントの執事が!?
「キースはね、ローランドにも仕えていたという、優秀な執事だよ。私の手の回らないようなところでも、きっとキミをサポートしてくれるだろう」
「よろしくお願いいたします。マイ・レディ」
執事っぽく、キースが頭を下げる。
その仕草は、優雅。洗練された物腰、完璧なまでのキングスイングリッシュ。
上級使用人……というより、「サー」と呼びかけたくなるようなかんじだけど。
(この怪しすぎ執事と、ここでも一緒にいなきゃいけないの?)
そんなの、船の上とかわらないじゃない。
でも、卿の決めたことに理由もなく反論は出来ない。
「よろしくね、キース」
ぎこちなくも、ヤツに笑いかける。
「ええ、精一杯、お世話させていただきます」
けぶるような金の髪、深い青紫色の瞳。主より少し流行遅れの燕尾服。でも、なんか洗練された物腰で、古臭くもくたびれても見えない。このまま主の代わりに舞踏会に出ても怪しまれないんじゃない? むしろ、そっちのほうがしっくりきそう。
(ダメよ、ダメダメ)
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