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23.バレちゃった!?
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フガ。
(ここ、どこ?)
知らないベッドの上。ポヤン、トロンとした意識が、私の中に戻ってくる。
(直登……さん?)
ベッドの上、隣で眠ってるのは直登さん。崩れた髪型、ジャケットもネクタイもない、シャツの隙間から鎖骨がチラ見えという、私の性癖ど真ん中な寝姿。
(ホテル? 私、直登さんとホテルに泊まってる?)
見たことない部屋。見たことない調度品。シングルベッド二つに、無機質な電話の置かれたチェスト、小さめの冷蔵庫。鏡台。そのへんから推察するに、おそらくここは、ビジホかなにか。ホテルのロイヤルスートでもなければ、ラブホでもない場所。
いつホテルに入ったのか。どうしてホテルに入ったのか。
そのへんの記憶が曖昧……、というか記憶がない。まったくない。
(お疲れ様会で、お酒飲んで、二次会行かずに別れたのまでは覚えてるんだけど……)
思考の整理。
二次会行かずに、直登さんと二人で帰ることになって。駅に向かう途中、柊と美萩野の魂胆(?)を聞いて。えっと、えーっと、それから……。
(――覚えて……ない)
マジで。頭んなか、どれだけ検索しても、そこから先が見つからない。
(まさか、飲んだ勢いで、ホテルに連れ込んじゃった!?)
ここまで記憶にないってことは、それだけ酔ってたってことだろうし。もしかして私、彼を襲おうとしてここに連れ込んだ……とか?
頭に巡り始めてた血が、サーッと下半身に降りていく。
(で、でも。私も直登さんも服着たままだし! そういうことは致してないかも!)
着衣セックスがあることは知ってるけど、そこは無視! 無視するに限る!
(シャワー浴びてこよ)
仕事終わりにお酒まで飲んで。このまま朝を迎えて臭ってたら――ヤダ。
それに、メイクもちゃんと直しておきたい。
ベッドが二つあるのに、なんで抱きかかえられた格好で一緒に寝てたのか。わからないままに、彼の腕から抜け出す。
メイク道具なら、いつもカバンの中、ポーチに入れて持ち歩いてる。さすがに化粧水とか乳液は持ち歩いてないけど、メイク落としも含めて、こういうホテルならアメニティとして揃ってるでしょ。
(うわ、ローズの香り!)
見つけたアメニティ。一回使い切りのシャンプーもボディソープも。なんなら入浴剤まで全部バラの香り。薔薇バラづくしのバラ風呂セット。
でもまあ、酒くさい汗臭いよりはマシかと、それを使うことにする。
(案外さ~、いつもと違う香りで、直登さんが気に入ってくれるかもしれないし~)
いつもはハニープロテイン配合とかいう、ちょっとハチミツっぽい甘い香りのシャンプーだし。
気に入ってくれたらいいな。
気に入って、いつも以上に熱く愛してくれたらいいな――って、私、何考えてるのよぉ!
時計確認してないけど、今って結構夜中なはず。そこから愛して、セックスだなんて、盛りすぎでしょ、私! いくら、明日が土曜日、お休みだからって、もう!
もしかして、まだお酒が抜けてないのかな~。だから、こんなホニャホニャムフフな思考をしちゃうのかも。
一応はしっかりしてる足取りで、お風呂を出る。
手早く化粧水と乳液で肌を整え、それからドライヤーで髪を乾かす。
(う~ん、やっぱり髪を短くするかなあ~)
ブオオオオッと、吹き付ける温風を浴びながら思う。
今の髪は、肩甲骨真ん中少し下辺りの長さ。仕事で忙しい時にまとめ髪にしやすいこと、おろした時に女性らしさを感じやすそうなこと。そういう意味で、この長さをキープしてるんだけど、シャンプーした後は、「めんどくさい」の塊になる。
(こういう時、髪の毛がズラなら楽なんだけどなあ)
古代エジプトだったかで、あった習慣。
髪の毛は全部剃って、代わりにズラを被る。
ズラなら気分によって髪色を変えられるし、なにより、洗って乾かしてる間は、自由にしていられる。髪型だって自由自在。
いいなあ、古代エジプト。
洗髪は一日がかりという平安時代とは大違い。さすが、ピラミッドを作るだけのことはあるわ。(意味不明)
(でもこの髪、……フフッ。フフフッ)
一人、指で髪を梳いて、一人、笑う。
――京香。
セックスの時、ベッドに広がった私の髪を梳く直登さんの長い指。スッと梳けるはずなのに、時折毛先を指に絡めてみたりして。毛先に口づけたり、髪の香りを嗅いだり。
(たまんないのよね~、あれ)
彼のために、毛先までしっかりケアしておこうって思うし、髪の長さは指に絡めるだけの長さを保っておきたい。
彼を真似て、まだ少し生乾きの髪を指で巻く。それだけで自然と笑いがこみ上げてくる。フフフフフフフフ……。
――ガチャ。
ドアの開く音。そして。
「京香?」
私を呼ぶ声。――って。
「きゃあああああっ!」
絶叫。
バッとバスタオルを被ってしゃがみ込む。
「見ないで、見ないで、見ないでぇぇぇっ!」
「ごっ、ゴメン! ちょっとトイレに行きたくて!」
入り口で、とっさに後ろ向いた直登さん。
トイレ?
ああここ、お風呂と洗面台とトイレ、水回りが全部部屋と扉一枚隔てった場所に集中してるって間取りだったんだ。私の後ろにあるお風呂場、目の前の洗面台。その奥にトイレの扉がある。
(どうしよう。どうしよう……)
今の私。
直登さんに見られちゃったよ――ね?
裸を見られたのは別にいい。今までいっぱいセックスして、他の人に見せられないような部分も見せちゃってるし。
けど、今は。お風呂上がりの今は――!
「ねえ、京香」
私に近づき、スッと膝を折った直登さん。
「今って、もしかして、すっぴん? 化粧落としてる?」
「う、うん……」
見られたくなくて、隠し通したくて、顔を隠したバスタオルの端を強く握りしめる。
見ないで、お願い。離れて、お願い。
ちゃんと化粧して、いつもの壬生京香になってあっちに戻るから。
だから見ないで、お願い。私から離れて行かないで。
「見せて、京香の素顔」
バスタオル越しに、私の肩に触れた直登さんの手。
「だ、ダメです! 私の顔なんて!」
「どうして?」
「その……、絶対ブスだし、かわいくないし、絶対ガッカリする……」
「それ、誰かに言われたの?」
問いかけにコクリと頷く。
「元カレに……、詐欺だって……」
身体の相性がイマイチだったのも、別れる原因の一つだけど、それ以前、すっぴん見られて「萎える」って言われたのが始まり。私のすっぴんは元カレを「萎え」させて、セックスが盛り上がらなかった。メイク詐欺をかますようなブスとは、ヤる気にならないってそれで……。
「ソイツ、どこのどいつ?」
へ?
「今、ものすごくぶん殴ってやりたい気分。ぶん殴るだけじゃすまないな。ぶん殴って、ぶっ飛ばして、蹴っ飛ばしてやりたい」
「直登、さん……?」
「僕はね、京香。キミの顔にだけ惚れたんじゃない。そりゃあもちろん、メイクをしたいつものキミもキレイだって思ってるけど。キミのその仕事に一生懸命なところ、インテリアに無知だった僕に根気強くつき合ってくれる優しさ、僕の骨折に責任感じて、啖呵を切るような告白をしてくるところ。そういうキミというすべてを好きになったんだ。今さら素顔を見たぐらいで、気持ちが揺らぐことはないよ」
声のトーンがとても優しいものになる。優しくて、温かくて。涙が零れそうになるぐらいうれしい。
ホントに? ホントに嫌わないでくれる? 幻滅しない?
怖い。
でも。
「うん。やっぱりカワイイ」
ゆっくりと下ろしたタオル。開けた視界の先にあった直登さんの顔はとても満足そうで。
「京香」
近づいてきた彼の顔。
いつもと同じように、――ううん。甘く笑って、いつも以上に情熱的なキスをくれた。
(ここ、どこ?)
知らないベッドの上。ポヤン、トロンとした意識が、私の中に戻ってくる。
(直登……さん?)
ベッドの上、隣で眠ってるのは直登さん。崩れた髪型、ジャケットもネクタイもない、シャツの隙間から鎖骨がチラ見えという、私の性癖ど真ん中な寝姿。
(ホテル? 私、直登さんとホテルに泊まってる?)
見たことない部屋。見たことない調度品。シングルベッド二つに、無機質な電話の置かれたチェスト、小さめの冷蔵庫。鏡台。そのへんから推察するに、おそらくここは、ビジホかなにか。ホテルのロイヤルスートでもなければ、ラブホでもない場所。
いつホテルに入ったのか。どうしてホテルに入ったのか。
そのへんの記憶が曖昧……、というか記憶がない。まったくない。
(お疲れ様会で、お酒飲んで、二次会行かずに別れたのまでは覚えてるんだけど……)
思考の整理。
二次会行かずに、直登さんと二人で帰ることになって。駅に向かう途中、柊と美萩野の魂胆(?)を聞いて。えっと、えーっと、それから……。
(――覚えて……ない)
マジで。頭んなか、どれだけ検索しても、そこから先が見つからない。
(まさか、飲んだ勢いで、ホテルに連れ込んじゃった!?)
ここまで記憶にないってことは、それだけ酔ってたってことだろうし。もしかして私、彼を襲おうとしてここに連れ込んだ……とか?
頭に巡り始めてた血が、サーッと下半身に降りていく。
(で、でも。私も直登さんも服着たままだし! そういうことは致してないかも!)
着衣セックスがあることは知ってるけど、そこは無視! 無視するに限る!
(シャワー浴びてこよ)
仕事終わりにお酒まで飲んで。このまま朝を迎えて臭ってたら――ヤダ。
それに、メイクもちゃんと直しておきたい。
ベッドが二つあるのに、なんで抱きかかえられた格好で一緒に寝てたのか。わからないままに、彼の腕から抜け出す。
メイク道具なら、いつもカバンの中、ポーチに入れて持ち歩いてる。さすがに化粧水とか乳液は持ち歩いてないけど、メイク落としも含めて、こういうホテルならアメニティとして揃ってるでしょ。
(うわ、ローズの香り!)
見つけたアメニティ。一回使い切りのシャンプーもボディソープも。なんなら入浴剤まで全部バラの香り。薔薇バラづくしのバラ風呂セット。
でもまあ、酒くさい汗臭いよりはマシかと、それを使うことにする。
(案外さ~、いつもと違う香りで、直登さんが気に入ってくれるかもしれないし~)
いつもはハニープロテイン配合とかいう、ちょっとハチミツっぽい甘い香りのシャンプーだし。
気に入ってくれたらいいな。
気に入って、いつも以上に熱く愛してくれたらいいな――って、私、何考えてるのよぉ!
時計確認してないけど、今って結構夜中なはず。そこから愛して、セックスだなんて、盛りすぎでしょ、私! いくら、明日が土曜日、お休みだからって、もう!
もしかして、まだお酒が抜けてないのかな~。だから、こんなホニャホニャムフフな思考をしちゃうのかも。
一応はしっかりしてる足取りで、お風呂を出る。
手早く化粧水と乳液で肌を整え、それからドライヤーで髪を乾かす。
(う~ん、やっぱり髪を短くするかなあ~)
ブオオオオッと、吹き付ける温風を浴びながら思う。
今の髪は、肩甲骨真ん中少し下辺りの長さ。仕事で忙しい時にまとめ髪にしやすいこと、おろした時に女性らしさを感じやすそうなこと。そういう意味で、この長さをキープしてるんだけど、シャンプーした後は、「めんどくさい」の塊になる。
(こういう時、髪の毛がズラなら楽なんだけどなあ)
古代エジプトだったかで、あった習慣。
髪の毛は全部剃って、代わりにズラを被る。
ズラなら気分によって髪色を変えられるし、なにより、洗って乾かしてる間は、自由にしていられる。髪型だって自由自在。
いいなあ、古代エジプト。
洗髪は一日がかりという平安時代とは大違い。さすが、ピラミッドを作るだけのことはあるわ。(意味不明)
(でもこの髪、……フフッ。フフフッ)
一人、指で髪を梳いて、一人、笑う。
――京香。
セックスの時、ベッドに広がった私の髪を梳く直登さんの長い指。スッと梳けるはずなのに、時折毛先を指に絡めてみたりして。毛先に口づけたり、髪の香りを嗅いだり。
(たまんないのよね~、あれ)
彼のために、毛先までしっかりケアしておこうって思うし、髪の長さは指に絡めるだけの長さを保っておきたい。
彼を真似て、まだ少し生乾きの髪を指で巻く。それだけで自然と笑いがこみ上げてくる。フフフフフフフフ……。
――ガチャ。
ドアの開く音。そして。
「京香?」
私を呼ぶ声。――って。
「きゃあああああっ!」
絶叫。
バッとバスタオルを被ってしゃがみ込む。
「見ないで、見ないで、見ないでぇぇぇっ!」
「ごっ、ゴメン! ちょっとトイレに行きたくて!」
入り口で、とっさに後ろ向いた直登さん。
トイレ?
ああここ、お風呂と洗面台とトイレ、水回りが全部部屋と扉一枚隔てった場所に集中してるって間取りだったんだ。私の後ろにあるお風呂場、目の前の洗面台。その奥にトイレの扉がある。
(どうしよう。どうしよう……)
今の私。
直登さんに見られちゃったよ――ね?
裸を見られたのは別にいい。今までいっぱいセックスして、他の人に見せられないような部分も見せちゃってるし。
けど、今は。お風呂上がりの今は――!
「ねえ、京香」
私に近づき、スッと膝を折った直登さん。
「今って、もしかして、すっぴん? 化粧落としてる?」
「う、うん……」
見られたくなくて、隠し通したくて、顔を隠したバスタオルの端を強く握りしめる。
見ないで、お願い。離れて、お願い。
ちゃんと化粧して、いつもの壬生京香になってあっちに戻るから。
だから見ないで、お願い。私から離れて行かないで。
「見せて、京香の素顔」
バスタオル越しに、私の肩に触れた直登さんの手。
「だ、ダメです! 私の顔なんて!」
「どうして?」
「その……、絶対ブスだし、かわいくないし、絶対ガッカリする……」
「それ、誰かに言われたの?」
問いかけにコクリと頷く。
「元カレに……、詐欺だって……」
身体の相性がイマイチだったのも、別れる原因の一つだけど、それ以前、すっぴん見られて「萎える」って言われたのが始まり。私のすっぴんは元カレを「萎え」させて、セックスが盛り上がらなかった。メイク詐欺をかますようなブスとは、ヤる気にならないってそれで……。
「ソイツ、どこのどいつ?」
へ?
「今、ものすごくぶん殴ってやりたい気分。ぶん殴るだけじゃすまないな。ぶん殴って、ぶっ飛ばして、蹴っ飛ばしてやりたい」
「直登、さん……?」
「僕はね、京香。キミの顔にだけ惚れたんじゃない。そりゃあもちろん、メイクをしたいつものキミもキレイだって思ってるけど。キミのその仕事に一生懸命なところ、インテリアに無知だった僕に根気強くつき合ってくれる優しさ、僕の骨折に責任感じて、啖呵を切るような告白をしてくるところ。そういうキミというすべてを好きになったんだ。今さら素顔を見たぐらいで、気持ちが揺らぐことはないよ」
声のトーンがとても優しいものになる。優しくて、温かくて。涙が零れそうになるぐらいうれしい。
ホントに? ホントに嫌わないでくれる? 幻滅しない?
怖い。
でも。
「うん。やっぱりカワイイ」
ゆっくりと下ろしたタオル。開けた視界の先にあった直登さんの顔はとても満足そうで。
「京香」
近づいてきた彼の顔。
いつもと同じように、――ううん。甘く笑って、いつも以上に情熱的なキスをくれた。
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