10 / 25
10。撮影開始は嵐の予感
しおりを挟む
「――では、この大鳥家具さまからいただいた案を元に、制作を進めていきます」
撮影用に用意されたマンション。そこでアシスタントディレクターが取り仕切るように声を上げる。
「まずは春。山咲さんの部屋から作成したいと思います」
QUARTETTO!の四人。
一般的になにかする場合は、山咲、榎原、美萩野、柊の順で行う事が多いらしい。春、夏、秋、冬。まあ、順当なやり方だよね。それに、柊が一番人気の人物らしいので、彼を最後、トリに使うことが多いらしい。
(ふ~ん。一番人気……ねえ)
ちょっと(かなり?)トゲのある視線で、隣に立つ男、柊深雪を見る。
まあ、確かに造形はいいけど。いいけど、そのニコリともしない顔には、ピクリとも心が動かない。
説明を聞いてる態度だって、すっごく悪い。横柄に腕を組んで、ちょっとだらしなく斜めに構えてる。そのうち飽きて、耳の穴でもホジホジするんじゃないかってぐらい。
これで一番人気って言うのなら。きっと彼らのファンは目が節穴で出来てるのか、重度の近眼で乱視も発症してるんだろう。それか、とんでもないルッキズムとか。
(私なら……)
反対隣に立つ朝比奈さんを、そっと盗み見る。背の高さは、柊と同じぐらいだけど……。
(ヤバッ……!)
盗み見てたはずなのに。視線に気づいた朝比奈さんに、ニッコリ笑い返されてしまった。
(やだ。ちょっと……)
ただの社交辞令的な笑顔のはずなのに。その、朝比奈さんが私を好きってのを意識しちゃったら。笑顔に、そういう感情も混じってるのかもって思ったら……。
(あああ、ヤバいヤバいヤバい)
顔の温度、勝手に上昇。頬を押さえて止めたいけれど、さすがにこんなところで。こんなところでっ!
「――ヘンな笑いすんなよ、気持ち悪い」
ボソっと聞こえたセリフ。ドザバッと降ってきた滝のように、のぼせそうな私の心を冷却してくれたけど。
(うっさいわね! クソ柊!)
表情を変えずに、思いっきり毒づく。
「山咲さんのコンセプトは、明るいほんわりしたカフェ風インテリア。資料にあるような家具家電、小物を使って部屋を作り上げていきますが」
アシスタントディレクターが、一旦言葉を区切り、チラリとディレクターに視線をやる。
「完成した部屋だけでなく、その部屋を作る工程も撮れたら面白いんじゃないかと、ご提案がありまして。部屋に、家具や小物などを並べる山咲さんというのも、撮影していきたいと思います」
なるほど。
確かに、それは面白いかもしれない。
(さすが、ディレクターね)
そこまでの地位に上り詰めるほどの、アイディアの持ち主ではあるらしい。インフル持ち込むだけのクソ野郎ではなかったみたい。
完成した部屋。それとそれまでの山咲さんの頑張り具合。両方観ることができたら、ファンはうれしいだろうな。自分が同じ部屋を作る時の参考になるだろうし。多分。
「でもさ、ちょっと待ってよ」
資料、どうやって部屋作りを進めるか、工程表というか撮影手順表のようなものを見てた山咲さんが声を上げる。
「この、メニューボード作成って。ボクが手書きでやるわけ? ボク、自慢じゃないけど、そういうの下手だよ?」
指し示された資料。
パステル多めの部屋の引き締めに、黒板に書いたカフェのメニューボードを使うと説明されてる。黒い黒板を使うことで、空間を引き締めると。
提案したのは私。それに乗ったのはテレビ局。家具家電を揃えるだけじゃなく、そこに彼らにしかないワンポイントを彼ら自身に作ってもらう。センスよく、かっこよく作ってもらえれば、今まで知られてなかった彼らの一面、小器用さをファンに伝えることができ る。ってなったんだけど。
「なら、こちらで予め下書きしておきましょうか」
黙ったスタッフのなか、朝比奈さんが提案する。
「こちらの黒板、弊社でも通信販売させていただきますが、山咲さんと同じように、自分で書くのは苦手という方もいらっしゃるかと思います。ですから販売の際には、下書きを転写できるようなシートをセットするつもりでしたので。よければ、山咲さんの分も同じように下書きを転写しておきましょうか? 山咲さんには、それをなぞっていただくだけ。撮影も、下書きが見えないように、撮していただくようにして。――いかがですか?」
「それ、ええですね」
山咲さんの代わりに、美萩野さんが感心する。
「じゃあ僕の和風、この苔玉も作りよいように、キットにしてもらえるんやろか」
美萩野さんの項目。机に置かれた苔玉。皿はウチの和風の四角皿。上に載るのは、モミジを使ったまあるい苔玉。
「ええ。これも、作りやすいようにご用意させていただきます」
黒板も苔玉も。柊の部屋の壁紙も。
彼らのファンの全員、誰もがDIYを得意というわけじゃない。だから、少しでも作りやすいようにキットを用意する。彼らと同じようなものを、同じように作る体験をするってのも、推し活の醍醐味だと思う。
「何でも屋なんだな、大鳥って」
「『スプーン一本からベッドまで。皆様の暮らしを快適に』が我が社の基本姿勢ですので。期間限定になりますが、ファンの方々の部屋作りを少しお手伝いできればと思っています」
「何でも屋」という柊の嫌味を、サラッとかわす朝比奈さん。
「では、早速ですが撮影に入りたいと思います。QUARTETTO!の他のメンバーの方には、隣の部屋で待機していただくとして。コーディネーターさん、山咲さんは、インテリアについて、最終的に話を詰めておいてください」
「はい」
「搬入、お願いしまーす!」
みんなが頷いたところで、アシスタントディレクターが声を張り上げる。同時に入ってきたウチの搬入係と家具モロモロ。ビニールがかかってるだけの椅子もあれば、組み立て必須の段ボール入もある。そこに、撮影機材もドカドカやってきて。
マンションのLDKは、ちょっとしたパニック状態。
「――少し、離れましょうか」
「そうですね」
朝比奈さんの囁きに頷く。
今、この荷物と人が飽和した部屋で、私たちはちょっとおじゃま虫。QUARTETTO!のほかメンバーが、別部屋に移動したからって、人口の過密はあんまり変わんない。息苦しい。
課長だけその場に残して、外に出ることにする。
「それにしても、さすがですね、朝比奈さん。キットを作って販売につなげようって」
告白の返事を話題に――はできないので、ここでは当たり障りなく、仕事のことを話題にする。
「そうですか? 壬生さんに褒められると……。なんか、うれしいですね」
照れたように頭を掻く朝比奈さん。カッコいいのにカワイイ。
「僕も合わせてなんですけど。インテリアに興味があっても、手先が不器用な人は多いと思いましたので。簡単に誰でも作れる、廉価でステキな商品が用意できればって」
「そこがスゴいんですよ。私、黒板は通販で取り扱えたらって思ってましたけど、それを作る人の得手不得手までは考えてませんでしたので」
誰もが小手先器用とは限らない。
彼らと同じように作ろうとして、失敗したらすっごくヘコむ。
そのあたりまで考えてるって。やっぱ朝比奈さんはスゴい。
感心しながら、搬入される荷物の脇を通り過ぎ、玄関にたどり着く。
(えーっと。私の靴はっと……)
搬入スタッフの脱ぎ散らかされた靴。揃えて脱いでおいた私のパンプス。
「――うっさいな! ちゃんとやるから、ほっといてくれ!」
靴を見つけ、少しかがんだ私に降ってきた声。それとドンッと突き飛ばされるようにぶつかるなにか。
「――あぶない!」
差し出された朝比奈さんの腕。倒れかかってきた黒いなにか。のしかかる重いもの。ガシャーンとけたたましい音。包まれる熱。
「壬生さん! 朝比奈さん!」
誰かの叫ぶ声。
重い。痛い。苦しい。
ねえ、今、なにが起きてるの?
撮影用に用意されたマンション。そこでアシスタントディレクターが取り仕切るように声を上げる。
「まずは春。山咲さんの部屋から作成したいと思います」
QUARTETTO!の四人。
一般的になにかする場合は、山咲、榎原、美萩野、柊の順で行う事が多いらしい。春、夏、秋、冬。まあ、順当なやり方だよね。それに、柊が一番人気の人物らしいので、彼を最後、トリに使うことが多いらしい。
(ふ~ん。一番人気……ねえ)
ちょっと(かなり?)トゲのある視線で、隣に立つ男、柊深雪を見る。
まあ、確かに造形はいいけど。いいけど、そのニコリともしない顔には、ピクリとも心が動かない。
説明を聞いてる態度だって、すっごく悪い。横柄に腕を組んで、ちょっとだらしなく斜めに構えてる。そのうち飽きて、耳の穴でもホジホジするんじゃないかってぐらい。
これで一番人気って言うのなら。きっと彼らのファンは目が節穴で出来てるのか、重度の近眼で乱視も発症してるんだろう。それか、とんでもないルッキズムとか。
(私なら……)
反対隣に立つ朝比奈さんを、そっと盗み見る。背の高さは、柊と同じぐらいだけど……。
(ヤバッ……!)
盗み見てたはずなのに。視線に気づいた朝比奈さんに、ニッコリ笑い返されてしまった。
(やだ。ちょっと……)
ただの社交辞令的な笑顔のはずなのに。その、朝比奈さんが私を好きってのを意識しちゃったら。笑顔に、そういう感情も混じってるのかもって思ったら……。
(あああ、ヤバいヤバいヤバい)
顔の温度、勝手に上昇。頬を押さえて止めたいけれど、さすがにこんなところで。こんなところでっ!
「――ヘンな笑いすんなよ、気持ち悪い」
ボソっと聞こえたセリフ。ドザバッと降ってきた滝のように、のぼせそうな私の心を冷却してくれたけど。
(うっさいわね! クソ柊!)
表情を変えずに、思いっきり毒づく。
「山咲さんのコンセプトは、明るいほんわりしたカフェ風インテリア。資料にあるような家具家電、小物を使って部屋を作り上げていきますが」
アシスタントディレクターが、一旦言葉を区切り、チラリとディレクターに視線をやる。
「完成した部屋だけでなく、その部屋を作る工程も撮れたら面白いんじゃないかと、ご提案がありまして。部屋に、家具や小物などを並べる山咲さんというのも、撮影していきたいと思います」
なるほど。
確かに、それは面白いかもしれない。
(さすが、ディレクターね)
そこまでの地位に上り詰めるほどの、アイディアの持ち主ではあるらしい。インフル持ち込むだけのクソ野郎ではなかったみたい。
完成した部屋。それとそれまでの山咲さんの頑張り具合。両方観ることができたら、ファンはうれしいだろうな。自分が同じ部屋を作る時の参考になるだろうし。多分。
「でもさ、ちょっと待ってよ」
資料、どうやって部屋作りを進めるか、工程表というか撮影手順表のようなものを見てた山咲さんが声を上げる。
「この、メニューボード作成って。ボクが手書きでやるわけ? ボク、自慢じゃないけど、そういうの下手だよ?」
指し示された資料。
パステル多めの部屋の引き締めに、黒板に書いたカフェのメニューボードを使うと説明されてる。黒い黒板を使うことで、空間を引き締めると。
提案したのは私。それに乗ったのはテレビ局。家具家電を揃えるだけじゃなく、そこに彼らにしかないワンポイントを彼ら自身に作ってもらう。センスよく、かっこよく作ってもらえれば、今まで知られてなかった彼らの一面、小器用さをファンに伝えることができ る。ってなったんだけど。
「なら、こちらで予め下書きしておきましょうか」
黙ったスタッフのなか、朝比奈さんが提案する。
「こちらの黒板、弊社でも通信販売させていただきますが、山咲さんと同じように、自分で書くのは苦手という方もいらっしゃるかと思います。ですから販売の際には、下書きを転写できるようなシートをセットするつもりでしたので。よければ、山咲さんの分も同じように下書きを転写しておきましょうか? 山咲さんには、それをなぞっていただくだけ。撮影も、下書きが見えないように、撮していただくようにして。――いかがですか?」
「それ、ええですね」
山咲さんの代わりに、美萩野さんが感心する。
「じゃあ僕の和風、この苔玉も作りよいように、キットにしてもらえるんやろか」
美萩野さんの項目。机に置かれた苔玉。皿はウチの和風の四角皿。上に載るのは、モミジを使ったまあるい苔玉。
「ええ。これも、作りやすいようにご用意させていただきます」
黒板も苔玉も。柊の部屋の壁紙も。
彼らのファンの全員、誰もがDIYを得意というわけじゃない。だから、少しでも作りやすいようにキットを用意する。彼らと同じようなものを、同じように作る体験をするってのも、推し活の醍醐味だと思う。
「何でも屋なんだな、大鳥って」
「『スプーン一本からベッドまで。皆様の暮らしを快適に』が我が社の基本姿勢ですので。期間限定になりますが、ファンの方々の部屋作りを少しお手伝いできればと思っています」
「何でも屋」という柊の嫌味を、サラッとかわす朝比奈さん。
「では、早速ですが撮影に入りたいと思います。QUARTETTO!の他のメンバーの方には、隣の部屋で待機していただくとして。コーディネーターさん、山咲さんは、インテリアについて、最終的に話を詰めておいてください」
「はい」
「搬入、お願いしまーす!」
みんなが頷いたところで、アシスタントディレクターが声を張り上げる。同時に入ってきたウチの搬入係と家具モロモロ。ビニールがかかってるだけの椅子もあれば、組み立て必須の段ボール入もある。そこに、撮影機材もドカドカやってきて。
マンションのLDKは、ちょっとしたパニック状態。
「――少し、離れましょうか」
「そうですね」
朝比奈さんの囁きに頷く。
今、この荷物と人が飽和した部屋で、私たちはちょっとおじゃま虫。QUARTETTO!のほかメンバーが、別部屋に移動したからって、人口の過密はあんまり変わんない。息苦しい。
課長だけその場に残して、外に出ることにする。
「それにしても、さすがですね、朝比奈さん。キットを作って販売につなげようって」
告白の返事を話題に――はできないので、ここでは当たり障りなく、仕事のことを話題にする。
「そうですか? 壬生さんに褒められると……。なんか、うれしいですね」
照れたように頭を掻く朝比奈さん。カッコいいのにカワイイ。
「僕も合わせてなんですけど。インテリアに興味があっても、手先が不器用な人は多いと思いましたので。簡単に誰でも作れる、廉価でステキな商品が用意できればって」
「そこがスゴいんですよ。私、黒板は通販で取り扱えたらって思ってましたけど、それを作る人の得手不得手までは考えてませんでしたので」
誰もが小手先器用とは限らない。
彼らと同じように作ろうとして、失敗したらすっごくヘコむ。
そのあたりまで考えてるって。やっぱ朝比奈さんはスゴい。
感心しながら、搬入される荷物の脇を通り過ぎ、玄関にたどり着く。
(えーっと。私の靴はっと……)
搬入スタッフの脱ぎ散らかされた靴。揃えて脱いでおいた私のパンプス。
「――うっさいな! ちゃんとやるから、ほっといてくれ!」
靴を見つけ、少しかがんだ私に降ってきた声。それとドンッと突き飛ばされるようにぶつかるなにか。
「――あぶない!」
差し出された朝比奈さんの腕。倒れかかってきた黒いなにか。のしかかる重いもの。ガシャーンとけたたましい音。包まれる熱。
「壬生さん! 朝比奈さん!」
誰かの叫ぶ声。
重い。痛い。苦しい。
ねえ、今、なにが起きてるの?
1
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
甘過ぎるオフィスで塩過ぎる彼と・・・
希花 紀歩
恋愛
24時間二人きりで甘~い💕お仕事!?
『膝の上に座って。』『悪いけど仕事の為だから。』
小さな翻訳会社でアシスタント兼翻訳チェッカーとして働く風永 唯仁子(かざなが ゆにこ)(26)は頼まれると断れない性格。
ある日社長から、急ぎの翻訳案件の為に翻訳者と同じ家に缶詰になり作業を進めるように命令される。気が進まないものの、この案件を無事仕上げることが出来れば憧れていた翻訳コーディネーターになれると言われ、頑張ろうと心を決める。
しかし翻訳者・若泉 透葵(わかいずみ とき)(28)は美青年で優秀な翻訳者であるが何を考えているのかわからない。
彼のベッドが置かれた部屋で二人きりで甘い恋愛シミュレーションゲームの翻訳を進めるが、透葵は翻訳の参考にする為と言って、唯仁子にあれやこれやのスキンシップをしてきて・・・!?
過去の恋愛のトラウマから仕事関係の人と恋愛関係になりたくない唯仁子と、恋愛はくだらないものだと思っている透葵だったが・・・。
*導入部分は説明部分が多く退屈かもしれませんが、この物語に必要な部分なので、こらえて読み進めて頂けると有り難いです。
<表紙イラスト>
男女:わかめサロンパス様
背景:アート宇都宮様
お酒の席でナンパした相手がまさかの婚約者でした 〜政略結婚のはずだけど、めちゃくちゃ溺愛されてます〜
Adria
恋愛
イタリアに留学し、そのまま就職して楽しい生活を送っていた私は、父からの婚約者を紹介するから帰国しろという言葉を無視し、友人と楽しくお酒を飲んでいた。けれど、そのお酒の場で出会った人はその婚約者で――しかも私を初恋だと言う。
結婚する気のない私と、私を好きすぎて追いかけてきたストーカー気味な彼。
ひょんなことから一緒にイタリアの各地を巡りながら、彼は私が幼少期から抱えていたものを解決してくれた。
気がついた時にはかけがえのない人になっていて――
表紙絵/灰田様
《エブリスタとムーンにも投稿しています》

【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~
菱沼あゆ
恋愛
念願のランプのショップを開いた鞠宮あかり。
だが、開店早々、植え込みに猫とおばあさんを避けた車が突っ込んでくる。
車に乗っていたイケメン、木南青葉はインテリアや雑貨などを輸入している会社の社長で、あかりの店に出入りするようになるが。
あかりには実は、年の離れた弟ということになっている息子がいて――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる