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3.QUARTETTO!って、――ダレ?
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ってことで、気を取り直して、「朝比奈直登さんゲット大作戦!」……もとい、「今日、オレんち、来ない?」作戦。――オレんち? 来ない? 誰んち?
改めて、説明と文書つきで回ってきた仕事。
〝今日、オレんち、来ない?〟
なんでも今人気急上昇の男性アイドルグループと、ウチの会社のコラボ企画なんだそうで。
アイドルたちがそれぞれ、「好きなカノジョを招く自分の部屋」をコーディネイトするっていうテレビの番組企画。アイドルが普段暮らしてる部屋ってコンセプトで、そこに「ウチにおいでよ」とカノジョ(ファンのことね)が招かれるって設定。
部屋は訪れたここ、本物のマンションの部屋を舞台として、そこに我が社、大鳥家具とか小物を使って、彼らのおウチを作り上げる。
我が社の、「おウチをもっと〝好き〟になる」っていう謳い文句に、ピッタリっていえばピッタリな企画。ウチは、スプーン一本から家具家電まで展開してるし、いろんなインテリアスタイルにも対応できるだけ種類も多い。
彼らのファンにしてみれば、推しの考える部屋(それもカノジョを招く部屋)を見ることができて、推しの部屋をウチの商品を使って再現することができるから、推しと一緒に過ごしてるような疑似経験ができるって寸法。推しのセンスを知ることもできて、ファンにはたまらない企画なんだそう。――そうなのか。私にはよくわからないけど、それもいわゆる〝推し活〟ってやつなのかもしれない。
(推し……ねえ)
企画書から目を上げ、チラリと朝比奈さんを盗み見る。
(彼の部屋なら、ちょっと気になる……かな?)
32歳、独身男性の一人暮らし。(情報入手済み)
普段は動きやすさ重視でシャツにネクタイとラフな格好だけど、今はスーツの上着も羽織って、デキるビジネスマンって雰囲気の彼。彼の暮らす部屋って、どんな感じなのかな。やっぱり、仕事と同じで、シンプルにキチッと整った部屋? それとも、家ではちょっとゆるめ、スーツの上着はカバンといっしょにソファに放り出されてるかんじ? そのままドサッとソファに座って、「疲れたなあ」ってネクタイ緩めるの。あ、でもそこでプシュッと発泡酒は似合わなさそうだから、ワインぐらいは飲んでいてほしい。タワマンとまではいかなくても、マンションの高層階で、一人夜景を見ながらとか、とか!
(それかちょっとやんちゃ風味を取り入れて、インダストリアルとかブルックリンとかもいいかも)
工場街をイメージさせるような、スチールやコンクリートなどの建築資材がむき出しになった、無骨だけどかっこいいデザイン、インダストリアル。レンガやコンクリート、スチールなどの素材を活かした、どことなく重厚感の漂うブルックリン。
どちらも、レンガやザラッとした質感の壁紙を使うこだわりのインテリア。金属と木材の組み合わせ、黒い革のソファなど、こだわり部分は多い。普通の賃貸の場合、壁紙を変えたり照明を変えたりと、よほどインテリアにこだわらないとできないスタイル。
「壬生さん、来ましたよ。彼らです」
朝比奈さんの声に、妄想から引き戻される。
いかん、いかん。
今日は大切な「初めまして」の初会合。
実際の彼らに会って、具体的な話をする時。
にしても。
(〝QUARTETTO!〟ってダレ?)
〝QUARTETTO!〟。イタリア語で、「四重奏」の意味。
イケメン少年&青年の四人アイドルグループ。テレビとかコマーシャルとか出てるって言われても、私、あんまりそういうの興味ないからなあ。誰一人知らん。
「こんにちは~」
ドアが開き、入ってきたひときわ陽気な声。それから「よろしくお願いします」とか、「はじめまして」なんかの落ち着いた挨拶がドヤドヤと混じってくる。
(おおお、イケメン!)
待ってたマンションの部屋のイケメン率がグッと上がる。「きゃああっ♡」っていう黄色い声が上がりそう。でも上げない。だってビジネスだし。
「ほらほら、みんなちゃんと並んで。ご挨拶して」
一番最後に入ってきた、銀縁眼鏡のおじさんが手を叩く。多分、この人がマネージャーなんだろうな。イケメンというより、ダンディ枠の人。
「はじめまして。山咲椿です」
並んだ一番端、一番背の低い男の子。
声のキーも少し高くて、線も細い。髪も柔らかそう。中性的な顔立ち、女装だっていけそうな、女子の庇護欲をそそられるタイプの美少年。
「榎原涼太郎です! ヨロシク!」
その隣、やたら快活な少年。
屈託なくウニカパッと笑う口。ポコっとエクボと八重歯が印象的。ショートカットで少し日に焼けて、筋肉質な体。スポーツとか得意系少年ってやつかな。
「美萩野蒼真です。よろしゅう頼んます」
おおお。関西弁。三番目は、前の二人より年上っぽい青年。
声も態度も落ち着いてて、はんなり京都が似おうてはりますなあ。和風イケメン枠ですな。
「柊深雪。よろしく」
んんん?
なんかものすごい温度差を感じるんだけど?
素っ気ない挨拶のあと、すぐにプイっと視線を背けたし。イケメンだけととっつきにくそう。ニコリともしないし。
手元の資料によれば、「クールカッコいいが売り」とあるけど。クールカッコいい? これが? いやまあ、顔は四人のなかで一番整ってる気はするけど。
「――カッコいいね、彼ら」
ボソっと朝比奈さんが私に囁く。
ジッと観察してたの、見惚れてるように思われたのかな。
「えっと、朝比奈さんもカッコいいですよ」
カワイカッコいいとか、クールカッコいいとかじゃなくて。カッコいいのベクトル違い、大人の男のカッコよさ。
「……ありがと」
はにかみながらの朝比奈さんのお礼。最後についた「クスッ」がとんでもなくヤバい。
今の私にはここにいる誰の笑顔よりも、心、持っていかれそう。
「では、今回の企画について簡単に説明いたします」
話を切り出したのは、テレビ局のアシスタントディレクターと名乗った人。
アイドル側も私達も、同時に手元の資料に視線を落とす。
「今回の企画、〝今日、オレんち、来ない?〟では、QUARTETTO!の四人に、大鳥家具さまの商品を使ってそれぞれの部屋を作っていただきます。テーマは、『カノジョを招待する部屋』。初めてカノジョを誘うなら、どんな部屋? 四人が暮らしてる部屋ってどんな感じ? という感じで進めていきます」
今回の企画は、テレビ番組内のコーナー企画。
今人気のアイドルの部屋を、アイドルがウチの家具とかを使ってコーディネイトする。それを番組内で発表することで、ウチとしては宣伝効果バク上げ、同じ物を求めるファンでウハウハという寸法。
アイドルだって知名度上がるし、ファンだって、推しの部屋を手軽に再現できてうれしいだろうし、誰もが得する企画よね、これ。三者三様のウィンウィンウィン。
「部屋のコンセプトは基本、彼らに考えてもらいますが、細かいところは、インテリアコーディネイターが補佐します」
まあ、そうだよね。
イケメンだからって、インテリアセンスも最高ってことはないもんね。番組的に魅せる部屋を作るには、コーディネーターの知識も必要だよね。
「大鳥家具さまには、ベースとなる家具などの商品展開を、彼らにご教授いただきたいと思います。さまざまなシリーズ展開をなさってる御社ならではの商品を、彼らに紹介いただけたらと思います」
「はい」
そっか。そうだよね。
「どういう部屋にしようっかな~」ってなったら、まずは、「こういう商品ありますけど~」というのが必要だよね。だってこの企画、ウチの商品しか使っちゃいけないって縛りがあるし。最終的にコーディネーターさんが詰めるとしても、その前に「こういう部屋がいいな~」ぐらいの当たりをつけてもらわなきゃ。
「では、ステキな部屋が出来上がるよう、皆さん、よろしくお願い致します」
最後にペコリと、アシスタントディレクターが頭を下げた。
「よろしくお願いします!」
部屋にいた全員が唱和する、元気のいい「ヨロシク!」。――ただ一人、ボソリ「ヨロシク」が混じってたけど。
(イケメンだけど陰キャ?)
柊深雪。少しめんどくさそうなアイドル認定。
改めて、説明と文書つきで回ってきた仕事。
〝今日、オレんち、来ない?〟
なんでも今人気急上昇の男性アイドルグループと、ウチの会社のコラボ企画なんだそうで。
アイドルたちがそれぞれ、「好きなカノジョを招く自分の部屋」をコーディネイトするっていうテレビの番組企画。アイドルが普段暮らしてる部屋ってコンセプトで、そこに「ウチにおいでよ」とカノジョ(ファンのことね)が招かれるって設定。
部屋は訪れたここ、本物のマンションの部屋を舞台として、そこに我が社、大鳥家具とか小物を使って、彼らのおウチを作り上げる。
我が社の、「おウチをもっと〝好き〟になる」っていう謳い文句に、ピッタリっていえばピッタリな企画。ウチは、スプーン一本から家具家電まで展開してるし、いろんなインテリアスタイルにも対応できるだけ種類も多い。
彼らのファンにしてみれば、推しの考える部屋(それもカノジョを招く部屋)を見ることができて、推しの部屋をウチの商品を使って再現することができるから、推しと一緒に過ごしてるような疑似経験ができるって寸法。推しのセンスを知ることもできて、ファンにはたまらない企画なんだそう。――そうなのか。私にはよくわからないけど、それもいわゆる〝推し活〟ってやつなのかもしれない。
(推し……ねえ)
企画書から目を上げ、チラリと朝比奈さんを盗み見る。
(彼の部屋なら、ちょっと気になる……かな?)
32歳、独身男性の一人暮らし。(情報入手済み)
普段は動きやすさ重視でシャツにネクタイとラフな格好だけど、今はスーツの上着も羽織って、デキるビジネスマンって雰囲気の彼。彼の暮らす部屋って、どんな感じなのかな。やっぱり、仕事と同じで、シンプルにキチッと整った部屋? それとも、家ではちょっとゆるめ、スーツの上着はカバンといっしょにソファに放り出されてるかんじ? そのままドサッとソファに座って、「疲れたなあ」ってネクタイ緩めるの。あ、でもそこでプシュッと発泡酒は似合わなさそうだから、ワインぐらいは飲んでいてほしい。タワマンとまではいかなくても、マンションの高層階で、一人夜景を見ながらとか、とか!
(それかちょっとやんちゃ風味を取り入れて、インダストリアルとかブルックリンとかもいいかも)
工場街をイメージさせるような、スチールやコンクリートなどの建築資材がむき出しになった、無骨だけどかっこいいデザイン、インダストリアル。レンガやコンクリート、スチールなどの素材を活かした、どことなく重厚感の漂うブルックリン。
どちらも、レンガやザラッとした質感の壁紙を使うこだわりのインテリア。金属と木材の組み合わせ、黒い革のソファなど、こだわり部分は多い。普通の賃貸の場合、壁紙を変えたり照明を変えたりと、よほどインテリアにこだわらないとできないスタイル。
「壬生さん、来ましたよ。彼らです」
朝比奈さんの声に、妄想から引き戻される。
いかん、いかん。
今日は大切な「初めまして」の初会合。
実際の彼らに会って、具体的な話をする時。
にしても。
(〝QUARTETTO!〟ってダレ?)
〝QUARTETTO!〟。イタリア語で、「四重奏」の意味。
イケメン少年&青年の四人アイドルグループ。テレビとかコマーシャルとか出てるって言われても、私、あんまりそういうの興味ないからなあ。誰一人知らん。
「こんにちは~」
ドアが開き、入ってきたひときわ陽気な声。それから「よろしくお願いします」とか、「はじめまして」なんかの落ち着いた挨拶がドヤドヤと混じってくる。
(おおお、イケメン!)
待ってたマンションの部屋のイケメン率がグッと上がる。「きゃああっ♡」っていう黄色い声が上がりそう。でも上げない。だってビジネスだし。
「ほらほら、みんなちゃんと並んで。ご挨拶して」
一番最後に入ってきた、銀縁眼鏡のおじさんが手を叩く。多分、この人がマネージャーなんだろうな。イケメンというより、ダンディ枠の人。
「はじめまして。山咲椿です」
並んだ一番端、一番背の低い男の子。
声のキーも少し高くて、線も細い。髪も柔らかそう。中性的な顔立ち、女装だっていけそうな、女子の庇護欲をそそられるタイプの美少年。
「榎原涼太郎です! ヨロシク!」
その隣、やたら快活な少年。
屈託なくウニカパッと笑う口。ポコっとエクボと八重歯が印象的。ショートカットで少し日に焼けて、筋肉質な体。スポーツとか得意系少年ってやつかな。
「美萩野蒼真です。よろしゅう頼んます」
おおお。関西弁。三番目は、前の二人より年上っぽい青年。
声も態度も落ち着いてて、はんなり京都が似おうてはりますなあ。和風イケメン枠ですな。
「柊深雪。よろしく」
んんん?
なんかものすごい温度差を感じるんだけど?
素っ気ない挨拶のあと、すぐにプイっと視線を背けたし。イケメンだけととっつきにくそう。ニコリともしないし。
手元の資料によれば、「クールカッコいいが売り」とあるけど。クールカッコいい? これが? いやまあ、顔は四人のなかで一番整ってる気はするけど。
「――カッコいいね、彼ら」
ボソっと朝比奈さんが私に囁く。
ジッと観察してたの、見惚れてるように思われたのかな。
「えっと、朝比奈さんもカッコいいですよ」
カワイカッコいいとか、クールカッコいいとかじゃなくて。カッコいいのベクトル違い、大人の男のカッコよさ。
「……ありがと」
はにかみながらの朝比奈さんのお礼。最後についた「クスッ」がとんでもなくヤバい。
今の私にはここにいる誰の笑顔よりも、心、持っていかれそう。
「では、今回の企画について簡単に説明いたします」
話を切り出したのは、テレビ局のアシスタントディレクターと名乗った人。
アイドル側も私達も、同時に手元の資料に視線を落とす。
「今回の企画、〝今日、オレんち、来ない?〟では、QUARTETTO!の四人に、大鳥家具さまの商品を使ってそれぞれの部屋を作っていただきます。テーマは、『カノジョを招待する部屋』。初めてカノジョを誘うなら、どんな部屋? 四人が暮らしてる部屋ってどんな感じ? という感じで進めていきます」
今回の企画は、テレビ番組内のコーナー企画。
今人気のアイドルの部屋を、アイドルがウチの家具とかを使ってコーディネイトする。それを番組内で発表することで、ウチとしては宣伝効果バク上げ、同じ物を求めるファンでウハウハという寸法。
アイドルだって知名度上がるし、ファンだって、推しの部屋を手軽に再現できてうれしいだろうし、誰もが得する企画よね、これ。三者三様のウィンウィンウィン。
「部屋のコンセプトは基本、彼らに考えてもらいますが、細かいところは、インテリアコーディネイターが補佐します」
まあ、そうだよね。
イケメンだからって、インテリアセンスも最高ってことはないもんね。番組的に魅せる部屋を作るには、コーディネーターの知識も必要だよね。
「大鳥家具さまには、ベースとなる家具などの商品展開を、彼らにご教授いただきたいと思います。さまざまなシリーズ展開をなさってる御社ならではの商品を、彼らに紹介いただけたらと思います」
「はい」
そっか。そうだよね。
「どういう部屋にしようっかな~」ってなったら、まずは、「こういう商品ありますけど~」というのが必要だよね。だってこの企画、ウチの商品しか使っちゃいけないって縛りがあるし。最終的にコーディネーターさんが詰めるとしても、その前に「こういう部屋がいいな~」ぐらいの当たりをつけてもらわなきゃ。
「では、ステキな部屋が出来上がるよう、皆さん、よろしくお願い致します」
最後にペコリと、アシスタントディレクターが頭を下げた。
「よろしくお願いします!」
部屋にいた全員が唱和する、元気のいい「ヨロシク!」。――ただ一人、ボソリ「ヨロシク」が混じってたけど。
(イケメンだけど陰キャ?)
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