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第七章 かぎろひ立つ
三十二、かぎろひ立つ(五)
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「……ただいま」
パタリと、後ろ手で閨の扉を閉める。
「大津……さま?」
眠っていたのだろう。床に横たわっていた山辺が、瞼をこすりながら身を起こした。
「ごめん、起こしちゃったね」
なるべく音を立てないように戻ったつもりだったのだけど。
「……大津さま、お怪我を!!」
慌てて跳ね起きて、近づいてくる。ああ、手燭で気づけるぐらいひどい殴られ方をしているのか。どおりで口の中がやけに鉄気臭いままだと思った。
「大丈夫だよ。ちょっと殴られただけだから」
少し下から心配そうに眉を寄せて見つめる山辺。
「今、手当てするものを持ってこさせます、夏見、なつ――」
「いいよ」
短く言って、彼女を抱きしめる。
「大津さまっ!?」
驚き戸惑う山辺。彼女の体は柔らかく華奢で、力を入れれば壊れてしまいそうな気がしたけれど、それでも確かな温もりと強さと心安らぐ香りがあった。
「今まで、――ごめん」
彼女の細い肩に顔を埋める。
「僕はきみを守りたくて、きみを守ろうとして、きみを傷つけるようなことばかりしていた。川島に叱られたよ、きみをもっと大事にしろって。もちろん自分のことも」
「大津さま……」
「まったく独りよがりもいいところだよね。カッコよく守ってるつもりでさ、きみを傷つけてることに殴られるまで気づいてないんだから」
愚かな男だよ、僕は。
一人でなんでも抱え込んで、悩んで、勝手に突っ走る。
周囲の人がどれだけ心配しているのか、そんなことにも気づけない馬鹿なんだ。
「好きだよ、山辺。こんな僕だけど、許してくれるかい?」
未来を嘱望される立派な皇子じゃない。
誰もが羨むような文武に優れ、自信に満ちた皇子じゃない。
未来に怯え、血に怯える。何もかも捨てて逃げ出したくてしかたない、弱い、弱い人間だ。弱くて、逃げ出したいのに逃げられなくて、自暴自棄になってみたりするけれど、結局どうにもならなくて、こうして縋り付くように泣くしかない男なんだ。
「大津さま。大津さまは、いつだって素晴らしい男子、わたくしの自慢の背の君です」
細い指、小さな手が僕の背中を包む。
「――お慕い申し上げております、ずっと。あの吉野で娶された時から。気持ちは変わりません。あの時、わたくし、神に感謝いたしましたのよ? こんな素晴らしい方を夫にできるなんて、なんて幸せなのでしょうって」
顔を上げ、彼女を見る。彼女もまた涙を流していた。
「大津さまは、聡明でお強く、とてもとても心根お優しい方です。誰がなんと言おうと、わたくしはお慕い申し上げますわ」
「山辺……」
「それをおっしゃるなら、わたくしこそ、愛される資格があるのかどうか、お聞きしたいですわ」
「あるに決まって――」
「わたくし、あの采女に嫉妬いたしました。わたくしより華やかで美しくて。わたくしではなく、彼女が愛されるのは当然だと。でも一番嫌だったのは、そんな風に思ってしまう自分の心でした。妬み、恨む、醜くく弱い己でした」
「山辺……」
「わたくしに魅力がないから、わたくしがそんな嫌な女だから、だから、大津さまは、わたくしを……、わたくしを……っ!!」
「もういいっ!!」
泣きじゃくる山辺を力いっぱい抱きしめる。
自分を卑下し、相手を羨む。
彼女に、そんな苦しい思いをさせていたのか、僕は。
「僕の愛する人はきみだけだよ、山辺。それこそあの吉野で娶された時からずっと。悪いのは僕だ。僕が逃げてばかりいたから、きみにこんな思いをさせてしまった」
「大津……さま……」
僕が迷っていたばかりに。僕が覚悟を決められなかったばかりに。
こんなにも大切な人を、こんなにも傷つけてしまっていた。
「大馬鹿野郎は僕のほうだ……」
父の元に来て、父の手駒になって得た、たった一つの「よかったこと」。
初めて会った時、彼女は十二だった。姉、大来が伊勢へ下向した時と同い年。僕はまだ幼くて、姉を遠くにやらなくてもいいよう、守ってあげることは出来なかった。だから、その身代わりに大切にしようと思っていた。
父を亡くし、母も亡くし、頼るべき一族もない皇女。姉とよく似た立場だった山辺。寄る辺のない彼女を支えてあげたい、守ってあげたいと思っていたのだけど。
(守られていたのは、僕の方だったのかもしれない)
彼女を守ろうと思うことで、生きてこられた。彼女の優しさに癒やされてきた。惑い、間違いはしたけれど、それでもこうして戻ってこれた。
「愛してるよ、山辺――」
彼女の頬に流れた涙を指の腹で拭う。拭った指でそのまま頬、顎をなぞり、顔を持ち上げる。
かすかにわななく唇。そこに自分のものを押し当てる。最初は弱く。次に強く、深く。何度も角度を変えて。
「フフッ、血の味がします」
「こんな時まで、情けないなあ、僕は」
そう言えば、殴られて、口の中を切ったままだった。
笑い合い、見つめ合うと再び口づける。
「あ……」
漏れる彼女の吐息すら惜しくて、呑み込むように口づけ、抱きしめる。もつれるように床に転がり込むと、その柔らかな体を愛撫し、素肌を晒す。
山辺は強い。
郎女を妬み、僕を憎んでもいいのに、嫉妬する醜い自分を嫌いだと言った。他者ではなく自分を責める。それは心が強くないとできないこと。弱い者は、自分ではなく他者が悪いのだと責め、己の心を守ろうとする。
華奢で、控えめで、穏やかで頼りなげな風情の山辺。
彼女の芯は、とても優しく、強い。こんな僕を支え続けられるほどに。
「愛してるよ」
大丈夫。
彼女となら、この先も生きていける。
父の手駒でしかないけれど。それでもここで生きていける。
ここには、川島もいる。高市異母兄上だって、忍壁だって、泊瀬部だって。草壁だっている。間違った僕を諌め、憂いてくれる。時には殴ってでも止めてくれる。
選んだ道がどうあれ、大君の血が枷になろうとも、ここで生きていく。
手が震えそうになるけれど、彼女が手を繋いでくれれば大丈夫。僕は一人じゃない。
僕は、弱くもろく、そして強く生きていく。
パタリと、後ろ手で閨の扉を閉める。
「大津……さま?」
眠っていたのだろう。床に横たわっていた山辺が、瞼をこすりながら身を起こした。
「ごめん、起こしちゃったね」
なるべく音を立てないように戻ったつもりだったのだけど。
「……大津さま、お怪我を!!」
慌てて跳ね起きて、近づいてくる。ああ、手燭で気づけるぐらいひどい殴られ方をしているのか。どおりで口の中がやけに鉄気臭いままだと思った。
「大丈夫だよ。ちょっと殴られただけだから」
少し下から心配そうに眉を寄せて見つめる山辺。
「今、手当てするものを持ってこさせます、夏見、なつ――」
「いいよ」
短く言って、彼女を抱きしめる。
「大津さまっ!?」
驚き戸惑う山辺。彼女の体は柔らかく華奢で、力を入れれば壊れてしまいそうな気がしたけれど、それでも確かな温もりと強さと心安らぐ香りがあった。
「今まで、――ごめん」
彼女の細い肩に顔を埋める。
「僕はきみを守りたくて、きみを守ろうとして、きみを傷つけるようなことばかりしていた。川島に叱られたよ、きみをもっと大事にしろって。もちろん自分のことも」
「大津さま……」
「まったく独りよがりもいいところだよね。カッコよく守ってるつもりでさ、きみを傷つけてることに殴られるまで気づいてないんだから」
愚かな男だよ、僕は。
一人でなんでも抱え込んで、悩んで、勝手に突っ走る。
周囲の人がどれだけ心配しているのか、そんなことにも気づけない馬鹿なんだ。
「好きだよ、山辺。こんな僕だけど、許してくれるかい?」
未来を嘱望される立派な皇子じゃない。
誰もが羨むような文武に優れ、自信に満ちた皇子じゃない。
未来に怯え、血に怯える。何もかも捨てて逃げ出したくてしかたない、弱い、弱い人間だ。弱くて、逃げ出したいのに逃げられなくて、自暴自棄になってみたりするけれど、結局どうにもならなくて、こうして縋り付くように泣くしかない男なんだ。
「大津さま。大津さまは、いつだって素晴らしい男子、わたくしの自慢の背の君です」
細い指、小さな手が僕の背中を包む。
「――お慕い申し上げております、ずっと。あの吉野で娶された時から。気持ちは変わりません。あの時、わたくし、神に感謝いたしましたのよ? こんな素晴らしい方を夫にできるなんて、なんて幸せなのでしょうって」
顔を上げ、彼女を見る。彼女もまた涙を流していた。
「大津さまは、聡明でお強く、とてもとても心根お優しい方です。誰がなんと言おうと、わたくしはお慕い申し上げますわ」
「山辺……」
「それをおっしゃるなら、わたくしこそ、愛される資格があるのかどうか、お聞きしたいですわ」
「あるに決まって――」
「わたくし、あの采女に嫉妬いたしました。わたくしより華やかで美しくて。わたくしではなく、彼女が愛されるのは当然だと。でも一番嫌だったのは、そんな風に思ってしまう自分の心でした。妬み、恨む、醜くく弱い己でした」
「山辺……」
「わたくしに魅力がないから、わたくしがそんな嫌な女だから、だから、大津さまは、わたくしを……、わたくしを……っ!!」
「もういいっ!!」
泣きじゃくる山辺を力いっぱい抱きしめる。
自分を卑下し、相手を羨む。
彼女に、そんな苦しい思いをさせていたのか、僕は。
「僕の愛する人はきみだけだよ、山辺。それこそあの吉野で娶された時からずっと。悪いのは僕だ。僕が逃げてばかりいたから、きみにこんな思いをさせてしまった」
「大津……さま……」
僕が迷っていたばかりに。僕が覚悟を決められなかったばかりに。
こんなにも大切な人を、こんなにも傷つけてしまっていた。
「大馬鹿野郎は僕のほうだ……」
父の元に来て、父の手駒になって得た、たった一つの「よかったこと」。
初めて会った時、彼女は十二だった。姉、大来が伊勢へ下向した時と同い年。僕はまだ幼くて、姉を遠くにやらなくてもいいよう、守ってあげることは出来なかった。だから、その身代わりに大切にしようと思っていた。
父を亡くし、母も亡くし、頼るべき一族もない皇女。姉とよく似た立場だった山辺。寄る辺のない彼女を支えてあげたい、守ってあげたいと思っていたのだけど。
(守られていたのは、僕の方だったのかもしれない)
彼女を守ろうと思うことで、生きてこられた。彼女の優しさに癒やされてきた。惑い、間違いはしたけれど、それでもこうして戻ってこれた。
「愛してるよ、山辺――」
彼女の頬に流れた涙を指の腹で拭う。拭った指でそのまま頬、顎をなぞり、顔を持ち上げる。
かすかにわななく唇。そこに自分のものを押し当てる。最初は弱く。次に強く、深く。何度も角度を変えて。
「フフッ、血の味がします」
「こんな時まで、情けないなあ、僕は」
そう言えば、殴られて、口の中を切ったままだった。
笑い合い、見つめ合うと再び口づける。
「あ……」
漏れる彼女の吐息すら惜しくて、呑み込むように口づけ、抱きしめる。もつれるように床に転がり込むと、その柔らかな体を愛撫し、素肌を晒す。
山辺は強い。
郎女を妬み、僕を憎んでもいいのに、嫉妬する醜い自分を嫌いだと言った。他者ではなく自分を責める。それは心が強くないとできないこと。弱い者は、自分ではなく他者が悪いのだと責め、己の心を守ろうとする。
華奢で、控えめで、穏やかで頼りなげな風情の山辺。
彼女の芯は、とても優しく、強い。こんな僕を支え続けられるほどに。
「愛してるよ」
大丈夫。
彼女となら、この先も生きていける。
父の手駒でしかないけれど。それでもここで生きていける。
ここには、川島もいる。高市異母兄上だって、忍壁だって、泊瀬部だって。草壁だっている。間違った僕を諌め、憂いてくれる。時には殴ってでも止めてくれる。
選んだ道がどうあれ、大君の血が枷になろうとも、ここで生きていく。
手が震えそうになるけれど、彼女が手を繋いでくれれば大丈夫。僕は一人じゃない。
僕は、弱くもろく、そして強く生きていく。
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