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第五章 大君は 神にしませば
二十一、大君は 神にしませば(四)
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「ただいま……って、あれ、まだ起きてたの?」
「お帰りなさいませ、大津さま。お勤めご苦労様でした」
宮に帰り、閨に入ると、そこで椅子に腰掛けた山辺が待っていた。
夕刻遅く出た月も中天に差しかかり、閨を白く明るく照らしている。
「先に寝てくれてて構わないのに」
「ええ。でも、今日はこれをお渡ししたくって」
立ち上がった山辺から、大切そうに布に包まれたもの渡される。
「……筆?」
「今日、市で買い求めて参りましたの」
「えっ!? 市?」
そんな、一人で出かけて大丈夫なのか?
「阿閉の異母姉さまのところに伺った帰りに立ち寄りましたので、夏見以外にも供はおりましたわ」
「あー、うん、それなら、まあ……」
皇女らしく警護の者がついていたのならまあ……。
驚いて跳ねた心臓が少しだけ平静を取り戻す。
「氷高からも頼まれたのですよ。あの飯事、氷高がすごく喜んでくれて。わたくしに、御礼の品を用意してほしいって言い出しましたの」
「えーっと。あの飯事は、僕と山辺からの贈り物……だよね?」
贈り物を喜んでくれるのはいいけれど。
二人からの贈り物を片方にだけお返しする、それも贈ってきた片割れに返礼を用意せよというのは、おかしいような。
「ええ。でも、どうしても大津のおじちゃまに贈りたいんだって、きかなかったんです」
「なぜ僕に?」
「きっと妻問いごっこがしたかったんでしょうね」
妻問いの品をいただいたから、今度は自分が贈り返す。
クスクス笑う山辺に、どう返事したらいいかわからなくなって頭を掻いた。
「本当は、自分で市へ探しに行きたいってぐずったんですが、さすがに乳母に止められてました。『皇女さまが参るようなところではありません』って」
それを言ったら、山辺のほうもだろう。
氷高も皇女だが、山辺も皇女。氷高は両親が皇子、皇女の立場なので、正確には「女王」。山辺は父親が先帝という「皇女」。身分で言えば山辺のがより市にふさわしくない。そのことを乳母は指摘しなかったのだろうか。いや。乳母なんて存在は、自分が預かった子以外どうでもいいと思ってる節がある。父母を亡くし、寄る辺のない山辺は、乳母にとって注意する存在ではなかったのだろう。
「あれはただの遊び道具、弟が生まれて寂しいだろうからって贈っただけなんだけどなあ」
「それだけ喜んでくれたというのは、うれしいじゃありませんか」
「うん、そうだ。そうだね」
ごっこ遊びにつき合わされるのは勘弁願いたいが、喜んでくれたのはうれしい。
「なので、これは二人の妻からの贈り物ですわ。筆でしたらお仕事でも使われるでしょうから」
「うん、ありがとう。大切に使うよ。氷高にもそう伝えておいてくれ。早速明日から使わせてもらうとするよ」
筆をもう一度、宝物のようにそっと布に包み直す。
「そういえば、その筆を選ぶのにあの少年にも手伝っていただきましたの」
「八尋に?」
「ええ。わたくしに筆の良し悪しはよくわからなかったので」
「いや、アイツにも筆は無理なんじゃあ……」
「ですから、質のいいものを扱ってる店を紹介してくださいました。ここの主なら信用できる、大丈夫だって」
なるほど。
筆ではなく、それを扱う店主の人柄を信用するわけか。
「彼、驚いてました。わたくしが以前とは違う衣装で、供を連れていたので。大津さま、あの方にご身分を明かされてなかったのですね」
「あー、うん」
「『今日はどこの祭りの帰りだ』って訊かれましたわ。あの坊っちゃんに飽きて歌垣にでも参加するつもりかって」
以前、市に着ていったものと、皇女としての装いは華やかさ、質の良さが格段に違う。
山辺は普段から着飾らない質素な装いだが、それだって、庶民に比べたらずっと高価で良質な衣装だ。
華やかな衣装は、祭りの時に着るもの。それを若い女性が身に着けてきたのだから、伴侶を探しに行くと思われても仕方ない――のか?
妻が新しい伴侶を探しに歌垣に参加しに行く、情けない男なのか? 僕は。
「ああ、もちろん訂正しておきました。今は姉のところを見舞った帰りなのだと。気の張る相手なので、一番綺麗なもので着飾ってますって。それで納得してくださいました。姉ちゃんも大変だなって」
「山辺は阿閉のところに行くのは、気が張るの?」
あの阿閉のことだ。また山辺に子供がいないことを責めるかもしれない。今日は草壁という止め役がいなかっただろうから、ズケズケ言いたい放題だったかもしれない。
「いいえ。滅多に会えない異母姉ですもの。今日会うこと、とても楽しみにしておりましたの」
そうか。
それならいい。
軽く心の内で息を吐き出す。
「それよりあの少年、八尋というのですか。あの方、今日で市を離れるのだそうですよ」
「え?」
「なんでも隠に帰るのだそうで。坊っちゃんによろしくとおっしゃられてました」
「そうか」
帰るのか。
まつろわぬ民が一処にとどまるのはおかしな話。里に戻れば田畑の仕事もあるだろうし、他の場所で業を披露することもある。
いずれはどこかに行ってしまうと思ったけれど。
「寂しくなるね」
「ええ。八尋さまも最後に一回会いたかったとおっしゃってました。それと、これを」
筆とは別に差し出されたもの。笛。
「この間の舞台で大津さまがお吹きになったものだそうです。これのお礼は次に会った時でよいからと」
「なんだ、一方的に贈っておいて、お返しの約束を取り付けていくのか」
八尋の図々しさに笑う。
だが、これはまた会う約束の印。
――また会おう。
会えるのだろうか。再び。
ギュッと笛を握る。
「そうだ。せっかくだからこれで一曲吹いてあげよう。今日の筆のお返しだよ」
「あら。では喜んで拝聴いたしますわ」
椅子に座り直した山辺。
その手前に立ち、笛を構える。
ピィ――。
春の終わりの宵。
静かな閨に笛の音が染み込んでいく。
笛の音に聴き入る山辺を、窓から差し込んだ月の光が淡く彩る。
彼女も思い出しているのかもしれない。あの舞台で舞ったことを。
皇子と皇女ではなく、ただの夫婦として自由に楽しんだあの時のことを。
あのような時間は、再び訪れるのだろうか。
そして。
あの少年は、今頃どこの空の下を自由に旅しているのだろう。
まつろわぬ民。戸籍にも載らない、帝の支配の及ばない浮薄の民。
窓の外、流れる雲が月に青白く照らされる。
――また会えたなら。
思いを音に込める。
「お帰りなさいませ、大津さま。お勤めご苦労様でした」
宮に帰り、閨に入ると、そこで椅子に腰掛けた山辺が待っていた。
夕刻遅く出た月も中天に差しかかり、閨を白く明るく照らしている。
「先に寝てくれてて構わないのに」
「ええ。でも、今日はこれをお渡ししたくって」
立ち上がった山辺から、大切そうに布に包まれたもの渡される。
「……筆?」
「今日、市で買い求めて参りましたの」
「えっ!? 市?」
そんな、一人で出かけて大丈夫なのか?
「阿閉の異母姉さまのところに伺った帰りに立ち寄りましたので、夏見以外にも供はおりましたわ」
「あー、うん、それなら、まあ……」
皇女らしく警護の者がついていたのならまあ……。
驚いて跳ねた心臓が少しだけ平静を取り戻す。
「氷高からも頼まれたのですよ。あの飯事、氷高がすごく喜んでくれて。わたくしに、御礼の品を用意してほしいって言い出しましたの」
「えーっと。あの飯事は、僕と山辺からの贈り物……だよね?」
贈り物を喜んでくれるのはいいけれど。
二人からの贈り物を片方にだけお返しする、それも贈ってきた片割れに返礼を用意せよというのは、おかしいような。
「ええ。でも、どうしても大津のおじちゃまに贈りたいんだって、きかなかったんです」
「なぜ僕に?」
「きっと妻問いごっこがしたかったんでしょうね」
妻問いの品をいただいたから、今度は自分が贈り返す。
クスクス笑う山辺に、どう返事したらいいかわからなくなって頭を掻いた。
「本当は、自分で市へ探しに行きたいってぐずったんですが、さすがに乳母に止められてました。『皇女さまが参るようなところではありません』って」
それを言ったら、山辺のほうもだろう。
氷高も皇女だが、山辺も皇女。氷高は両親が皇子、皇女の立場なので、正確には「女王」。山辺は父親が先帝という「皇女」。身分で言えば山辺のがより市にふさわしくない。そのことを乳母は指摘しなかったのだろうか。いや。乳母なんて存在は、自分が預かった子以外どうでもいいと思ってる節がある。父母を亡くし、寄る辺のない山辺は、乳母にとって注意する存在ではなかったのだろう。
「あれはただの遊び道具、弟が生まれて寂しいだろうからって贈っただけなんだけどなあ」
「それだけ喜んでくれたというのは、うれしいじゃありませんか」
「うん、そうだ。そうだね」
ごっこ遊びにつき合わされるのは勘弁願いたいが、喜んでくれたのはうれしい。
「なので、これは二人の妻からの贈り物ですわ。筆でしたらお仕事でも使われるでしょうから」
「うん、ありがとう。大切に使うよ。氷高にもそう伝えておいてくれ。早速明日から使わせてもらうとするよ」
筆をもう一度、宝物のようにそっと布に包み直す。
「そういえば、その筆を選ぶのにあの少年にも手伝っていただきましたの」
「八尋に?」
「ええ。わたくしに筆の良し悪しはよくわからなかったので」
「いや、アイツにも筆は無理なんじゃあ……」
「ですから、質のいいものを扱ってる店を紹介してくださいました。ここの主なら信用できる、大丈夫だって」
なるほど。
筆ではなく、それを扱う店主の人柄を信用するわけか。
「彼、驚いてました。わたくしが以前とは違う衣装で、供を連れていたので。大津さま、あの方にご身分を明かされてなかったのですね」
「あー、うん」
「『今日はどこの祭りの帰りだ』って訊かれましたわ。あの坊っちゃんに飽きて歌垣にでも参加するつもりかって」
以前、市に着ていったものと、皇女としての装いは華やかさ、質の良さが格段に違う。
山辺は普段から着飾らない質素な装いだが、それだって、庶民に比べたらずっと高価で良質な衣装だ。
華やかな衣装は、祭りの時に着るもの。それを若い女性が身に着けてきたのだから、伴侶を探しに行くと思われても仕方ない――のか?
妻が新しい伴侶を探しに歌垣に参加しに行く、情けない男なのか? 僕は。
「ああ、もちろん訂正しておきました。今は姉のところを見舞った帰りなのだと。気の張る相手なので、一番綺麗なもので着飾ってますって。それで納得してくださいました。姉ちゃんも大変だなって」
「山辺は阿閉のところに行くのは、気が張るの?」
あの阿閉のことだ。また山辺に子供がいないことを責めるかもしれない。今日は草壁という止め役がいなかっただろうから、ズケズケ言いたい放題だったかもしれない。
「いいえ。滅多に会えない異母姉ですもの。今日会うこと、とても楽しみにしておりましたの」
そうか。
それならいい。
軽く心の内で息を吐き出す。
「それよりあの少年、八尋というのですか。あの方、今日で市を離れるのだそうですよ」
「え?」
「なんでも隠に帰るのだそうで。坊っちゃんによろしくとおっしゃられてました」
「そうか」
帰るのか。
まつろわぬ民が一処にとどまるのはおかしな話。里に戻れば田畑の仕事もあるだろうし、他の場所で業を披露することもある。
いずれはどこかに行ってしまうと思ったけれど。
「寂しくなるね」
「ええ。八尋さまも最後に一回会いたかったとおっしゃってました。それと、これを」
筆とは別に差し出されたもの。笛。
「この間の舞台で大津さまがお吹きになったものだそうです。これのお礼は次に会った時でよいからと」
「なんだ、一方的に贈っておいて、お返しの約束を取り付けていくのか」
八尋の図々しさに笑う。
だが、これはまた会う約束の印。
――また会おう。
会えるのだろうか。再び。
ギュッと笛を握る。
「そうだ。せっかくだからこれで一曲吹いてあげよう。今日の筆のお返しだよ」
「あら。では喜んで拝聴いたしますわ」
椅子に座り直した山辺。
その手前に立ち、笛を構える。
ピィ――。
春の終わりの宵。
静かな閨に笛の音が染み込んでいく。
笛の音に聴き入る山辺を、窓から差し込んだ月の光が淡く彩る。
彼女も思い出しているのかもしれない。あの舞台で舞ったことを。
皇子と皇女ではなく、ただの夫婦として自由に楽しんだあの時のことを。
あのような時間は、再び訪れるのだろうか。
そして。
あの少年は、今頃どこの空の下を自由に旅しているのだろう。
まつろわぬ民。戸籍にも載らない、帝の支配の及ばない浮薄の民。
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