17 / 29
巻の十七 公主の結婚。
しおりを挟む
「公主さまの嫁ぎ先が決まったって」
「ああ。玉蓉は、遼州太守のもとへ嫁がせる」
「急すぎはしませんか? せっかく兄妹仲良くなれる機会でしたのに」
「仕方ない。廷議で決まったことだ。それに、あれも十七。いつ嫁いでもおかしくない年頃だ」
「それはそうですけど……」
市井の娘だって、十七にもなれば普通に嫁ぐ。
公主ともなれば、その高貴な血筋ゆえに、政略結婚とかで十二、三で嫁ぐのが普通。下手をすれば、二つで嫁いだとかいう事例もある。十七まで後宮にとどめ置かれてたほうのが珍しい。
わたしだって、十八で後宮に入ってるんだから、一つ違いの公主さまの結婚を早いとか言うつもりはない。十七で結婚した友だちだっている。
ただ、わたしと違って、公主さまの結婚は、純粋な政治的駆け引き。わたしみたいに借金帳消しの代わり、皇帝をオトす挑戦に失敗したら後宮を出るとかじゃない。かりそめの妃として、役目を終えたら後宮を出られる……みたいな保証があるわけじゃない。
嫁いだら一生、よほどのことがない限り、そこで生きていくしかない。
「遼州の太守は、私たちの遠縁にあたる男でね。彼ならきっと玉蓉を大事にしてくれると思うよ」
大事にしてくれる――。
その言葉に、少しだけ引っかかる。
(愛してくれる……じゃないのね)
政略結婚なんだから、そこに「愛」が生まれるかどうかはあやしいところだ。
形だけの夫婦、子孫を残すためだけの結婚ということもある。どうかすると、それすらもあやしくなることもある。
香鈴と読んでた本には、嫁ぎ先で溺愛される公主さまっていうのもあったけど、それはあくまで物語のなかだけの話。現実は、そこまで甘くないことが多い。
「そんな顔しないで、琉花ちゃん」
陛下にそっと抱き寄せられ、彼の胸にコツンとわたしの頭がぶつかった。
「ゴメンね。こんな話、聞かせるべきじゃなかったかな」
フルフルと陛下の腕の中で首をふる。
謝って欲しいわけじゃない。
ただ、どうにもやるせない気分になっているだけ。
(公主さまが、お幸せになればいい)
それこそ香鈴と読んでいた物語のように。
嫁ぎ先で溺愛されればいい。誰もがうらやむような相思相愛の関係になればいい。
* * * *
「そう、遼州太守に――」
翌朝一番に飛び込むように訪れたわたしの話を、公主さまは静かに聞いてくださった。
「大丈夫じゃ、琉花。いずれこうなることは、覚悟していたからの」
「公主さま……」
「そんな顔するでない。遼州太守、高 莉成ならば、わたくしにとっても遠縁にあたる男。歳も三つ違いで悪くない。ウワサで聞くに、勤勉で書を好む知的な男だそうだ。愛人もおらぬ本の虫。その知力をもって遼州を繁栄と安定に導くやり手だそうじゃぞ」
そう……なんだろうか。
父さまの手伝いをしていた時、遼州の悪いウワサは聞かなかった。父さまが騙された水路開発詐欺も、もとはと言えば、豊かな遼州からの荷物が近年増えていることが原因だった。あそこからの荷物は川を使って運ばれてくる。それをちょっと水路を開発して、都のなかにまで運び込まないかって話だったもの。
豊かな領地。真面目で浮ついたところのない、歳の近い太守。
願ってもない良縁なのかもしれない。陛下も、公主さまを大切に思っていらっしゃるからこそ、決定した縁談なのかもしれない。
けど。
素直に喜べない。
(わたしの根性がひん曲がってるのかしら)
他人の好条件の結婚を祝福できないなんて。
ここに来る前は、友人の婚約話をひやかし混じりで喜んでいたのに。
「めでたいことなのじゃから、もっと笑ってくれぬか、琉花」
わたしのことを気にして笑いかけてくれる公主さま。
けれど。
その紙のように白くなった頬、張り詰めた糸を思わせる空気。
言葉ほど楽観視してないことが伝わってきて、わたしはどうしても素直に喜ぶことができなかった。
「ねえ、琉花」
どれぐらいの時間が過ぎただろう。
目の前のお茶がぬるく冷たくなった頃、公主さまが次の言葉をくり出した。
「わたくしと一緒に、街へ出てくれないか」
「……へ?」
街? 出る? 公主さまと?
「一度でいいから、街を見てみたいのじゃ。異母兄上が治めておる街がどんなものなのか知りたいのじゃ」
「公主さま……」
「遼州に行けば、二度とここには戻れぬであろう? 最後の思い出に、琉花、そなたと街を歩いてみたいのじゃ」
そ、そう言われると。
そのキレイな眼差しでキラキラとこっちを見られると……、その……。
「で、でも、街に出るには、陛下のご許可をいただかないと……」
多分、そう簡単に頷いてはくれないだろうけど。
「大丈夫じゃ。コッソリ抜け出す方法がある」
「ぬ、抜け出すっ……!?」
思わず大きな声を上げたら、公主さまにシッと唇に指をあてられてしまった。
「黒曜宮の北西にの、ポッカリと穴の開いた土塀がある。そこを抜ければ、月長宮、皇太后の暮らす宮。しかし今は、月長宮に皇太后も誰もおらぬ。無人ゆえ、そのまま抜けて内廷に出て、官女のふりをして顕寧門から外に出ればよい」
「く、詳しいですね……」
そんな簡単に経路が思いつくなんて。
「わたくしは、長年ここに暮らしておるからの。それに、この方法で宮を抜け、男と逢瀬を重ねておる官女も多い」
「おっ、男と……っ!?」
「宿下がりだけでは足りぬ時にの。皇帝のお手つきになった官女や、後宮に召し上げられた宮女では許されぬことであろうが。まあ、異母兄上はお主にゾッコンで、他の誰にも手を出されぬからの。意中の相手がおる者は、みな、ここを通って逢瀬を重ねておるわ」
な、なんと。
後宮のとんでもない裏事情を聞いてしまった。
普通、官女であっても、万が一皇帝に見染められることはある。
ただの下働き、料理番だった官女が時の皇帝に見染められ、妃に迎え入れられた……なんて香鈴が喜びそうな事例が過去にある。
お手つきだけなら、それこそ好色な皇帝の代に、数えきれないぐらいの官女が手をつけられ、妊娠結果待ちの宮である灰簾宮が満員御礼となり、官女宮女が雑魚寝になってしまったという逸話もある。もちろんその場合、子を孕んだ妃嬪の暮らす宮も満員御礼。
(わたしが寵妃になったことで、そんな効果もあったんだ)
陛下の寵愛目当ての宮女は、わたしの存在を皇帝の愛を堰き止める防波堤みたいに思ってるかもしれないけど、別にそんなことに期待してない官女にしてみれば、自分の恋愛の障害になりそうな陛下の好色から守ってくれる城壁代わりに思われてるのかもしれない。
「頼む。わずかな時間でいい。一度だけ、琉花と一緒に街で遊んでみたいのじゃ。帰ったら公主として、ちゃんと嫁ぐと約束するから」
結婚前の最後の思い出に。
親しくなったわたしと、わずかな時間でいいからハメを外したい。
「――わかりました。少しでいいなら」
「ありがとう、琉花。大好き」
う。
そのキラキラした笑顔。
眩しすぎて、愛おしすぎて、なんでも言うことを聞いてしまいそうになるわ。
香鈴じゃないけど、わたし〈百合〉の気があるのかもしれない。
「ああ。玉蓉は、遼州太守のもとへ嫁がせる」
「急すぎはしませんか? せっかく兄妹仲良くなれる機会でしたのに」
「仕方ない。廷議で決まったことだ。それに、あれも十七。いつ嫁いでもおかしくない年頃だ」
「それはそうですけど……」
市井の娘だって、十七にもなれば普通に嫁ぐ。
公主ともなれば、その高貴な血筋ゆえに、政略結婚とかで十二、三で嫁ぐのが普通。下手をすれば、二つで嫁いだとかいう事例もある。十七まで後宮にとどめ置かれてたほうのが珍しい。
わたしだって、十八で後宮に入ってるんだから、一つ違いの公主さまの結婚を早いとか言うつもりはない。十七で結婚した友だちだっている。
ただ、わたしと違って、公主さまの結婚は、純粋な政治的駆け引き。わたしみたいに借金帳消しの代わり、皇帝をオトす挑戦に失敗したら後宮を出るとかじゃない。かりそめの妃として、役目を終えたら後宮を出られる……みたいな保証があるわけじゃない。
嫁いだら一生、よほどのことがない限り、そこで生きていくしかない。
「遼州の太守は、私たちの遠縁にあたる男でね。彼ならきっと玉蓉を大事にしてくれると思うよ」
大事にしてくれる――。
その言葉に、少しだけ引っかかる。
(愛してくれる……じゃないのね)
政略結婚なんだから、そこに「愛」が生まれるかどうかはあやしいところだ。
形だけの夫婦、子孫を残すためだけの結婚ということもある。どうかすると、それすらもあやしくなることもある。
香鈴と読んでた本には、嫁ぎ先で溺愛される公主さまっていうのもあったけど、それはあくまで物語のなかだけの話。現実は、そこまで甘くないことが多い。
「そんな顔しないで、琉花ちゃん」
陛下にそっと抱き寄せられ、彼の胸にコツンとわたしの頭がぶつかった。
「ゴメンね。こんな話、聞かせるべきじゃなかったかな」
フルフルと陛下の腕の中で首をふる。
謝って欲しいわけじゃない。
ただ、どうにもやるせない気分になっているだけ。
(公主さまが、お幸せになればいい)
それこそ香鈴と読んでいた物語のように。
嫁ぎ先で溺愛されればいい。誰もがうらやむような相思相愛の関係になればいい。
* * * *
「そう、遼州太守に――」
翌朝一番に飛び込むように訪れたわたしの話を、公主さまは静かに聞いてくださった。
「大丈夫じゃ、琉花。いずれこうなることは、覚悟していたからの」
「公主さま……」
「そんな顔するでない。遼州太守、高 莉成ならば、わたくしにとっても遠縁にあたる男。歳も三つ違いで悪くない。ウワサで聞くに、勤勉で書を好む知的な男だそうだ。愛人もおらぬ本の虫。その知力をもって遼州を繁栄と安定に導くやり手だそうじゃぞ」
そう……なんだろうか。
父さまの手伝いをしていた時、遼州の悪いウワサは聞かなかった。父さまが騙された水路開発詐欺も、もとはと言えば、豊かな遼州からの荷物が近年増えていることが原因だった。あそこからの荷物は川を使って運ばれてくる。それをちょっと水路を開発して、都のなかにまで運び込まないかって話だったもの。
豊かな領地。真面目で浮ついたところのない、歳の近い太守。
願ってもない良縁なのかもしれない。陛下も、公主さまを大切に思っていらっしゃるからこそ、決定した縁談なのかもしれない。
けど。
素直に喜べない。
(わたしの根性がひん曲がってるのかしら)
他人の好条件の結婚を祝福できないなんて。
ここに来る前は、友人の婚約話をひやかし混じりで喜んでいたのに。
「めでたいことなのじゃから、もっと笑ってくれぬか、琉花」
わたしのことを気にして笑いかけてくれる公主さま。
けれど。
その紙のように白くなった頬、張り詰めた糸を思わせる空気。
言葉ほど楽観視してないことが伝わってきて、わたしはどうしても素直に喜ぶことができなかった。
「ねえ、琉花」
どれぐらいの時間が過ぎただろう。
目の前のお茶がぬるく冷たくなった頃、公主さまが次の言葉をくり出した。
「わたくしと一緒に、街へ出てくれないか」
「……へ?」
街? 出る? 公主さまと?
「一度でいいから、街を見てみたいのじゃ。異母兄上が治めておる街がどんなものなのか知りたいのじゃ」
「公主さま……」
「遼州に行けば、二度とここには戻れぬであろう? 最後の思い出に、琉花、そなたと街を歩いてみたいのじゃ」
そ、そう言われると。
そのキレイな眼差しでキラキラとこっちを見られると……、その……。
「で、でも、街に出るには、陛下のご許可をいただかないと……」
多分、そう簡単に頷いてはくれないだろうけど。
「大丈夫じゃ。コッソリ抜け出す方法がある」
「ぬ、抜け出すっ……!?」
思わず大きな声を上げたら、公主さまにシッと唇に指をあてられてしまった。
「黒曜宮の北西にの、ポッカリと穴の開いた土塀がある。そこを抜ければ、月長宮、皇太后の暮らす宮。しかし今は、月長宮に皇太后も誰もおらぬ。無人ゆえ、そのまま抜けて内廷に出て、官女のふりをして顕寧門から外に出ればよい」
「く、詳しいですね……」
そんな簡単に経路が思いつくなんて。
「わたくしは、長年ここに暮らしておるからの。それに、この方法で宮を抜け、男と逢瀬を重ねておる官女も多い」
「おっ、男と……っ!?」
「宿下がりだけでは足りぬ時にの。皇帝のお手つきになった官女や、後宮に召し上げられた宮女では許されぬことであろうが。まあ、異母兄上はお主にゾッコンで、他の誰にも手を出されぬからの。意中の相手がおる者は、みな、ここを通って逢瀬を重ねておるわ」
な、なんと。
後宮のとんでもない裏事情を聞いてしまった。
普通、官女であっても、万が一皇帝に見染められることはある。
ただの下働き、料理番だった官女が時の皇帝に見染められ、妃に迎え入れられた……なんて香鈴が喜びそうな事例が過去にある。
お手つきだけなら、それこそ好色な皇帝の代に、数えきれないぐらいの官女が手をつけられ、妊娠結果待ちの宮である灰簾宮が満員御礼となり、官女宮女が雑魚寝になってしまったという逸話もある。もちろんその場合、子を孕んだ妃嬪の暮らす宮も満員御礼。
(わたしが寵妃になったことで、そんな効果もあったんだ)
陛下の寵愛目当ての宮女は、わたしの存在を皇帝の愛を堰き止める防波堤みたいに思ってるかもしれないけど、別にそんなことに期待してない官女にしてみれば、自分の恋愛の障害になりそうな陛下の好色から守ってくれる城壁代わりに思われてるのかもしれない。
「頼む。わずかな時間でいい。一度だけ、琉花と一緒に街で遊んでみたいのじゃ。帰ったら公主として、ちゃんと嫁ぐと約束するから」
結婚前の最後の思い出に。
親しくなったわたしと、わずかな時間でいいからハメを外したい。
「――わかりました。少しでいいなら」
「ありがとう、琉花。大好き」
う。
そのキラキラした笑顔。
眩しすぎて、愛おしすぎて、なんでも言うことを聞いてしまいそうになるわ。
香鈴じゃないけど、わたし〈百合〉の気があるのかもしれない。
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。

城で侍女をしているマリアンネと申します。お給金の良いお仕事ありませんか?
甘寧
ファンタジー
「武闘家貴族」「脳筋貴族」と呼ばれていた元子爵令嬢のマリアンネ。
友人に騙され多額の借金を作った脳筋父のせいで、屋敷、領土を差し押さえられ事実上の没落となり、その借金を返済する為、城で侍女の仕事をしつつ得意な武力を活かし副業で「便利屋」を掛け持ちしながら借金返済の為、奮闘する毎日。
マリアンネに執着するオネエ王子やマリアンネを取り巻く人達と様々な試練を越えていく。借金返済の為に……
そんなある日、便利屋の上司ゴリさんからの指令で幽霊屋敷を調査する事になり……
武闘家令嬢と呼ばれいたマリアンネの、借金返済までを綴った物語
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
子育てが落ち着いた20年目の結婚記念日……「離縁よ!離縁!」私は屋敷を飛び出しました。
さくしゃ
恋愛
アーリントン王国の片隅にあるバーンズ男爵領では、6人の子育てが落ち着いた領主夫人のエミリアと領主のヴァーンズは20回目の結婚記念日を迎えていた。
忙しい子育てと政務にすれ違いの生活を送っていた二人は、久しぶりに二人だけで食事をすることに。
「はぁ……盛り上がりすぎて7人目なんて言われたらどうしよう……いいえ!いっそのことあと5人くらい!」
気合いを入れるエミリアは侍女の案内でヴァーンズが待つ食堂へ。しかし、
「信じられない!離縁よ!離縁!」
深夜2時、エミリアは怒りを露わに屋敷を飛び出していった。自室に「実家へ帰らせていただきます!」という書き置きを残して。
結婚20年目にして離婚の危機……果たしてその結末は!?

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。

夫の書斎から渡されなかった恋文を見つけた話
束原ミヤコ
恋愛
フリージアはある日、夫であるエルバ公爵クライヴの書斎の机から、渡されなかった恋文を見つけた。
クライヴには想い人がいるという噂があった。
それは、隣国に嫁いだ姫サフィアである。
晩餐会で親し気に話す二人の様子を見たフリージアは、妻でいることが耐えられなくなり離縁してもらうことを決めるが――。

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる