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第29話 キミと僕のヒストリア。
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「世那のこと、わかっていたんだ」
その日の夜。
世那を寝かしつけた後、一条くんが話してくれた。
「世那は僕の子じゃない。薫子から妊娠したって言われたから結婚したけれど……。でも計算が合わなかった。薫子が世那を宿した頃、僕は出張で東京にいなかったから」
ソファに私と並んで座る一条くん。どう話そうか考えあぐねているのか、時折、膝の上に置いた手を組み直す。視線はずっと床に落とされたまま。
「だけど、『いらないなら堕ろすけど』って言われて、それで……。もしかしたら本当に僕の子かもしれない。そう思ってた」
「いらないなら堕ろす」
授かった命をなんだと思ってるんだ。
伝え聞いただけの私でも、噛み締めた奥歯がギリッと鳴った。
あの女。もう一発、いや百発ぐらい殴っておけばよかった。
一条くんも一縷の望みを抱いてたんだろう。もしかしたら我が子かもしれない赤子を殺されたくない。それであの女と結婚した。
だけど、生まれた子、世那は一条くんの子じゃなかった。AB型の一条くんにO型の息子は生まれない。
子の父親が誰なのか。それは母親にしかわからないと言うけれど、もしかすると薫子にもわかってなかったもかもしれない。二人以上、複数の男性と同時期に関係を持てば、あの時の子だと実感することは難しい。
ううん。
薫子は世那の本当の父親を知っていたのかもしれない。だけど、一条くんの子だと偽った。一条くんが課長に出世するぐらい有能だったから。一条くんが、まとまった資産を持っていたから。一条くんが、疑いはしても受け入れてくれるほど優しかったから。
実際、一条くんは世那を受け入れた。
自分の子じゃないと知っても、世那を我が子として接していた。
「薫子の交遊の派手さは知ってた。でも夫婦になって家族になれば落ち着くかもしれない。一緒に世那を育てていけば、あるいは。そう思ってたんだけど――」
一条くんが暗い天井に大きく息を吐き出す。
「世那には悪いことをしたと思ってる。僕の見通しが甘かったせいで、世那をあんな目に遭わせてしまった」
薫子に置き去りにされた世那。
置いていかれた世那を育てる義務は一条くんにはない。DNA鑑定でもして、自分の子でないと証明し、施設に預けることもできた。
でも、一条くんはそうしなかった。
残された世那のために奮闘し、東京と実家を往復してた。
――世那のため、だからね。
彼の想いはその一言に集約される。様々な葛藤を乗り越え、彼は世那を受け入れた。
「でも、これで吹っ切れた。世那のこと。キミの言う通り、世那はあわてんぼうのコウノトリが誤配しちゃった僕の子だって。今ならそう思える」
ンーッと、大きく腕を伸ばして体の力を抜いた一条くん。
「僕がなかなか煮えきらなかったから、明里にもいっぱい迷惑かけたよね。僕が次の一歩を踏み出す勇気がなかったばっかりに。まさか薫子がキミと接触してたなんて。驚いたよ。昨日、キミの様子がおかしかったのは、それが原因だったのかって」
私が積極的に彼を求めたこと。その態度を彼は不審に思っていたらしい。そして、スマホの履歴かなにか。理由はよくわからないけど、薫子が私に会った、もしくは会おうとしていることを知り、急いで帰ってきてくれた。薫子から守ってくれた。
「――明里」
一条くんが私の手を取った。
「キミの言う通り、世那は僕たちの子どもだよ。コウノトリが間違えて薫子のところに運んでしまったけど。それでもこうして巡り戻ってきてくれた、僕たちの大切な子だ」
「一条くん……」
「キミが同じ思いでいてくれるのなら。キミさえ良ければ、僕は世那と三人で家族になりたい。結婚してくれ」
与えられる視線に、真摯な思いに涙がにじむ。
「キミと出会って、キミが世那の母親になってくれたらって何度も思った。世那だけじゃない。僕もキミに救われたんだ。もう恋愛なんてウンザリだって思ってたのに。今はキミと何度でも恋したいと思ってる」
「わ、私……っ」
胸が熱く、唇がわななく。言葉がうまく紡げない。代わりに、どうにか動かすことのできた首を縦にふって思いを伝える。
「明里……」
震える私の唇に彼が口づけた。
絡めた指。何度も重なる唇。
彼に愛されるべきは彼女だと思ってた。世那の母親は彼女の役目だと思ってた。
だから、無理矢理にでもここを離れようとした。どれだけ苦しくてもそれが最善なのだと自分に言い聞かせていた。
けど。
(離したくない……)
世那を慈しみたい。一条くんを愛したい。
この場所は、もう誰にも渡したくない。ここは、私だけのもの。
口づけを交わしながら、もつれるように倒れ込んだソファの上。
素肌を晒し、互いの熱を抱きしめる。
「一条……くん……」
とろけるような愛撫。吐息に紛れて名前を呼ぶと、私に触れた彼の手が止まった。
「――ねえ、いつまで“一条”呼びなの?」
「え?」
その問いかけに、恍惚に閉じた瞼を見開く。
「明里も、“一条”になるんだけど?」
あ、そっか。
家族になる、結婚するってことは、そういうことだ。
高階 明里じゃなく、一条 明里になる。
甘い空気が消え、代わりにクスッと笑われた。
「――名前、呼んで?」
名前? 呼ぶの? ここで?
面と向かってお願いされると、その……、覚悟みたいなものが必要になって、その……。
「アッ、アァン……!!」
ツプンと彼の指が膣に沈んだ。
けど、それだけ。
少しも動かしてくれない指。
「呼んでくれなきゃ、ずっとこのままだよ?」
「いっ、意地悪っ!!」
挿れられるだけでも気持ちいいけど、それだけじゃ物足りない。
「明里が名前を呼べばいいんだよ。簡単なことだよ? 昔は呼んでくれてたよね」
「そ、それはぁ……」
腰を動かしたい衝動。でもきっと動かしたところで、彼は指を引き抜いてしまうかもしれない。
「り、りっくん……!! お願いっ、もう意地悪しないでぇっ!!」
泣く子と欲望には抗えない。
必死の哀願。
「“りっくん”かあ。まあ、仕方ないか。僕も限界だし」
軽いため息。そして――。
「え? ひぃあっ、アアッ……!!」
指の代わりに欲しかったものが私の中に沈む。
「次に来るコウノトリが間違えないように。明里、ずっと僕のそばにいて欲しい」
「コウノ……トリ?」
「世那の弟か妹が欲しいって言ったら理解できる?」
「アッ……!!」
ズンッと突かれた最奥。その衝撃に背中が反る。
「りつ……く、ンッ!!」
「うん。コウノトリが間違えずに飛んでこれるように。いっぱい名前を呼んで、明里」
ズンズンと、腰を動かされるたび響く快楽。
「世那だけじゃなく、明里が産んでくれた子にも会いたいんだ」
「私も、会いた……イッ!!」
ゴリュッとぶつかった刺激。耐えきれず、彼の腕を握りしめる。
「ヒィ、アッ、り、つっ……、アッ、イッ、アアッ……!!」
体の奥、澱のように溜まった快楽の熱が弾ける。
「クッ……!! 明里っ!!」
仰け反る体を律の大きな手が抑え込む。
「アッ……アアッ……!!」
彼の爆ぜた欲望が脈打ち、何度も私の中に叩きつけられる。そのたびに、つま先までビクンビクンと震えが走り、体が強張った。
「明里……」
繋がりは解かないまま、彼が私の名前を呼ぶ。
「赤ちゃん、来てくれるかな?」
「うん。今度こそ間違いなく届くよ」
これだけ愛し合っているのだから。これからも愛し合っていくのだから。
私の額に優しくキスをしてくれた律。
きっと今度こそ間違えずに、コウノトリはまっすぐ飛んできてくれるだろう。私と律の二人目の赤ちゃんを、世那の弟妹を運んで。
その日の夜。
世那を寝かしつけた後、一条くんが話してくれた。
「世那は僕の子じゃない。薫子から妊娠したって言われたから結婚したけれど……。でも計算が合わなかった。薫子が世那を宿した頃、僕は出張で東京にいなかったから」
ソファに私と並んで座る一条くん。どう話そうか考えあぐねているのか、時折、膝の上に置いた手を組み直す。視線はずっと床に落とされたまま。
「だけど、『いらないなら堕ろすけど』って言われて、それで……。もしかしたら本当に僕の子かもしれない。そう思ってた」
「いらないなら堕ろす」
授かった命をなんだと思ってるんだ。
伝え聞いただけの私でも、噛み締めた奥歯がギリッと鳴った。
あの女。もう一発、いや百発ぐらい殴っておけばよかった。
一条くんも一縷の望みを抱いてたんだろう。もしかしたら我が子かもしれない赤子を殺されたくない。それであの女と結婚した。
だけど、生まれた子、世那は一条くんの子じゃなかった。AB型の一条くんにO型の息子は生まれない。
子の父親が誰なのか。それは母親にしかわからないと言うけれど、もしかすると薫子にもわかってなかったもかもしれない。二人以上、複数の男性と同時期に関係を持てば、あの時の子だと実感することは難しい。
ううん。
薫子は世那の本当の父親を知っていたのかもしれない。だけど、一条くんの子だと偽った。一条くんが課長に出世するぐらい有能だったから。一条くんが、まとまった資産を持っていたから。一条くんが、疑いはしても受け入れてくれるほど優しかったから。
実際、一条くんは世那を受け入れた。
自分の子じゃないと知っても、世那を我が子として接していた。
「薫子の交遊の派手さは知ってた。でも夫婦になって家族になれば落ち着くかもしれない。一緒に世那を育てていけば、あるいは。そう思ってたんだけど――」
一条くんが暗い天井に大きく息を吐き出す。
「世那には悪いことをしたと思ってる。僕の見通しが甘かったせいで、世那をあんな目に遭わせてしまった」
薫子に置き去りにされた世那。
置いていかれた世那を育てる義務は一条くんにはない。DNA鑑定でもして、自分の子でないと証明し、施設に預けることもできた。
でも、一条くんはそうしなかった。
残された世那のために奮闘し、東京と実家を往復してた。
――世那のため、だからね。
彼の想いはその一言に集約される。様々な葛藤を乗り越え、彼は世那を受け入れた。
「でも、これで吹っ切れた。世那のこと。キミの言う通り、世那はあわてんぼうのコウノトリが誤配しちゃった僕の子だって。今ならそう思える」
ンーッと、大きく腕を伸ばして体の力を抜いた一条くん。
「僕がなかなか煮えきらなかったから、明里にもいっぱい迷惑かけたよね。僕が次の一歩を踏み出す勇気がなかったばっかりに。まさか薫子がキミと接触してたなんて。驚いたよ。昨日、キミの様子がおかしかったのは、それが原因だったのかって」
私が積極的に彼を求めたこと。その態度を彼は不審に思っていたらしい。そして、スマホの履歴かなにか。理由はよくわからないけど、薫子が私に会った、もしくは会おうとしていることを知り、急いで帰ってきてくれた。薫子から守ってくれた。
「――明里」
一条くんが私の手を取った。
「キミの言う通り、世那は僕たちの子どもだよ。コウノトリが間違えて薫子のところに運んでしまったけど。それでもこうして巡り戻ってきてくれた、僕たちの大切な子だ」
「一条くん……」
「キミが同じ思いでいてくれるのなら。キミさえ良ければ、僕は世那と三人で家族になりたい。結婚してくれ」
与えられる視線に、真摯な思いに涙がにじむ。
「キミと出会って、キミが世那の母親になってくれたらって何度も思った。世那だけじゃない。僕もキミに救われたんだ。もう恋愛なんてウンザリだって思ってたのに。今はキミと何度でも恋したいと思ってる」
「わ、私……っ」
胸が熱く、唇がわななく。言葉がうまく紡げない。代わりに、どうにか動かすことのできた首を縦にふって思いを伝える。
「明里……」
震える私の唇に彼が口づけた。
絡めた指。何度も重なる唇。
彼に愛されるべきは彼女だと思ってた。世那の母親は彼女の役目だと思ってた。
だから、無理矢理にでもここを離れようとした。どれだけ苦しくてもそれが最善なのだと自分に言い聞かせていた。
けど。
(離したくない……)
世那を慈しみたい。一条くんを愛したい。
この場所は、もう誰にも渡したくない。ここは、私だけのもの。
口づけを交わしながら、もつれるように倒れ込んだソファの上。
素肌を晒し、互いの熱を抱きしめる。
「一条……くん……」
とろけるような愛撫。吐息に紛れて名前を呼ぶと、私に触れた彼の手が止まった。
「――ねえ、いつまで“一条”呼びなの?」
「え?」
その問いかけに、恍惚に閉じた瞼を見開く。
「明里も、“一条”になるんだけど?」
あ、そっか。
家族になる、結婚するってことは、そういうことだ。
高階 明里じゃなく、一条 明里になる。
甘い空気が消え、代わりにクスッと笑われた。
「――名前、呼んで?」
名前? 呼ぶの? ここで?
面と向かってお願いされると、その……、覚悟みたいなものが必要になって、その……。
「アッ、アァン……!!」
ツプンと彼の指が膣に沈んだ。
けど、それだけ。
少しも動かしてくれない指。
「呼んでくれなきゃ、ずっとこのままだよ?」
「いっ、意地悪っ!!」
挿れられるだけでも気持ちいいけど、それだけじゃ物足りない。
「明里が名前を呼べばいいんだよ。簡単なことだよ? 昔は呼んでくれてたよね」
「そ、それはぁ……」
腰を動かしたい衝動。でもきっと動かしたところで、彼は指を引き抜いてしまうかもしれない。
「り、りっくん……!! お願いっ、もう意地悪しないでぇっ!!」
泣く子と欲望には抗えない。
必死の哀願。
「“りっくん”かあ。まあ、仕方ないか。僕も限界だし」
軽いため息。そして――。
「え? ひぃあっ、アアッ……!!」
指の代わりに欲しかったものが私の中に沈む。
「次に来るコウノトリが間違えないように。明里、ずっと僕のそばにいて欲しい」
「コウノ……トリ?」
「世那の弟か妹が欲しいって言ったら理解できる?」
「アッ……!!」
ズンッと突かれた最奥。その衝撃に背中が反る。
「りつ……く、ンッ!!」
「うん。コウノトリが間違えずに飛んでこれるように。いっぱい名前を呼んで、明里」
ズンズンと、腰を動かされるたび響く快楽。
「世那だけじゃなく、明里が産んでくれた子にも会いたいんだ」
「私も、会いた……イッ!!」
ゴリュッとぶつかった刺激。耐えきれず、彼の腕を握りしめる。
「ヒィ、アッ、り、つっ……、アッ、イッ、アアッ……!!」
体の奥、澱のように溜まった快楽の熱が弾ける。
「クッ……!! 明里っ!!」
仰け反る体を律の大きな手が抑え込む。
「アッ……アアッ……!!」
彼の爆ぜた欲望が脈打ち、何度も私の中に叩きつけられる。そのたびに、つま先までビクンビクンと震えが走り、体が強張った。
「明里……」
繋がりは解かないまま、彼が私の名前を呼ぶ。
「赤ちゃん、来てくれるかな?」
「うん。今度こそ間違いなく届くよ」
これだけ愛し合っているのだから。これからも愛し合っていくのだから。
私の額に優しくキスをしてくれた律。
きっと今度こそ間違えずに、コウノトリはまっすぐ飛んできてくれるだろう。私と律の二人目の赤ちゃんを、世那の弟妹を運んで。
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