9 / 31
第9話 休み短し、遊べよ乙女。
しおりを挟む
「あれ? 一条くん、世那くんは?」
お風呂上がり、リビングに戻ると、ちょうど一条くんが和室から出てくるのと同時だった。シーッと唇に人差し指を当てた一条くんが静かに和室のふすまを閉める。
「僕の添い寝で寝てくれたんだ」
「へえ……」
てっきり一条くんと遊びながら、私がお風呂から上がってくるのを待ってるかと思ったのに。
いつもの世那くんの就寝ルーティンはそれ。
ゴハンを食べて、一条くんとお風呂に入って、父子のスキンシップを経たら、私と一緒にお布団にイン。一条くんと一緒だと寝ないと思ってたのに。
世那くんが待ちきれないぐらい長風呂してたかな?
気になって時計を確認したけど、針はいつもどおりの時間を指し示していた。
「疲れてたんだろうね。絵本を読んでたらうつらうつらし始めて。布団に入ったらあっという間だったよ。今日は、いっぱい遊んだりしたの?」
「そうだね。買い物の前に少しだけ公園に寄ったよ」
普段はスーパーとマンションの往復のみだけど、今日は、ちょっとだけ公園に立ち寄ってみた。
「世那くんね、かなりシッカリ歩けるようになってきたし。歩きまわるだけでも楽しめないかなって」
滑り台や砂場、ボール遊び。遊具や道具を使って遊ぶはまだ先かもしれないけど。世那くんの興味を引くものは、公園にだってたくさんある。公園の中なら、少なくとも歩道でなにかに興味を示すより安全なはずという魂胆つき。
今日は、公園に敷き詰められてた芝生に興味津々だった。
「芝生の踏み心地が面白かったみたいで、何度もザクッ、ザクッって音を確かめて遊んでたよ」
音がするたび、不思議そうに足を持ち上げる世那くん。音の在り処を探し、足を裏を見ようとして尻餅をついた姿は愛らしかった。
「その公園ね、一部土手みたいになってる坂にも芝生が植えられてて。世那くん、芝生に夢中になりながら、坂も登ったんだよ」
平らな場所しか知らない世那くんにとって、坂はちょっとした登山。両手を広げてバランスを取って慎重に登頂を目指した。
下山はさすがに危険なので、私と手をつないでだったけど。
「それは……、すごい大冒険だったんだな、世那」
「そうだね」
登った後、初めて見る景色に、そこまでの達成感に、口を少し尖らせた世那くんは、とても誇らしげだった。
「今度の休み、よかったら一緒に遊びに行ってみる?」
初登頂じゃないけど、一条くんだって世那くんの雄姿を見たいだろうし。
「そうだな……。行ってみるとするよ」
「じゃあ、せっかくだしお弁当でも作ろうか?」
「いやいいよ。公園には世那と僕だけで行ってくる」
え?
「高階、こっちに来てから一度も遊びに出かけたりしてないだろ?」
「え、いや、うん、そうだけど……」
「休みのときぐらい、世那の面倒は僕が見るから。高階はゆっくり休日を楽しんできて」
一瞬、「親子水入らずで過ごしたいから、お前は来るな」って意味に取ってしまった自分を恥じる。「いつも息子の世話を任せてるから、たまにはゆっくり羽根を伸ばしておいで」ってことだったんだ。
「じゃあ、お言葉に甘えるけど……。お土産、楽しみにしてて」
せめてそれぐらいは。
休みの日にも頑張る一条くんに申し訳ないもん。
* * * *
ってことで、もらった休み。日曜日。
世那くんが一条くんと遊ぶのに夢中になっている間に、こっそりマンションを後にした。
せっかく東京に出てきたんだもん。やりたいことリストは色々あった。
・地元にないお店の味を堪能する。
なんとかフラペチーノ? とか、野菜たっぷり具たくさんの週替りスープ? とか。
インスタなんかで見かけるようなおしゃれな店にも行ってみたい。
・おしゃれな店をつらつらウィンドウショッピング。
特に何が見たい、何がほしいってわけじゃないけど、眺めるだけでも面白そうなので、ちょっとやってみたい。銀座を「銀ブラ」みたいな。(この場合、コーヒーも飲まなきゃダメ?)
買い物するとしても、その資金源はパートで働いてた時の貯金だし、これから一人暮らしするなら、なるべく無駄遣いしないようにしたほうがいいけど、それでもやっぱり東京に出てきたんだからね? せっかくなんだし、少しぐらいは――ね?
ちょっと高級そうなデパートでも行って、ドラッグストアのお値段以上?な「プチプラコスメ」じゃない、「デパコス」を買い揃えてみる? それか、思い切ってネイルとか、ヘアカラーを試してみる? ドラッグストアで働いてるとさ、ネイルは当然禁止だったし、ヘアカラーも「4」、ブラウン以上の濃い色しか使っちゃダメだったりするんだよね。髪の毛まっくろクロスケ。せっかくだから、思い切ってグレージュ系とかアッシュ系で染めてみるのも面白そう。
他にも、「東京にいたなら行ったことあるよね?」ってところには行きたいけど……この場合、皇居とか、浅草寺とか、スカイツリーだったりするのかな。それとも、そんな修学旅行のテッパン名所じゃなく、もっとディープな東京を見ておいたほうがいいのかな。
(って言ってもなあ……)
いざ一人で歩きだしてみると、パッと「これをやってみたい」ってのが思いつかない。
それらしくブラブラしてみるけど、「これだ!!」ってやつに出くわさない。ネイルサロンとかデパートはもちろんあるんだけど、なんていうのか敷居が高いような、気後れするような。
代わりに目についたのは、別のもの。実家の方でも見ることのできる、ありふれた別のもの。
(本屋にでも行ってみるかな。とりあえず)
せっかくもらった自由時間なんだし。
本屋ならどこに行っても同じだし。
呪文のようなオーダーを乗り越えなきゃ手にできないなんとかフラペチーノよりは、自分に馴染む気がする。
(そういや、最近は新刊チェックできてなかったな~)
世那くんのお世話、一条くんとの共同生活に精一杯で、自分の好きなこと、全然やれてなかった。読みたい本がないわけじゃなく、本を読んでる余裕がなかった。
急遽決まった東京暮らしだし、一条くんちはあくまで仮住まいだから、そんなにたくさんの本を持ってこれなかったし。今も、そんなに大量に買い込むことはできなさそうだし。
(なんたって、世那くんがいるからなあ)
うっかり読みっぱなしにでもしたら、世那くんの噛みつきの洗礼を受けそう。世那くん、なんでも口に入れようとするから。一条くんちのおじさんが買ってくれた新幹線のオモチャもベッタベタにしゃぶられて、噛みつかれてたし。
(って考えると、漫画は電子書籍のほうがいっか)
スマホなら、ちょっと高いところに置いて、世那くんがいじれないようにしておけばいいだけだし。
そんなことを考えながら、地元にはないような巨大書店のなかを歩き続ける。購入は電子だとして、その下調べ、チェックぐらいはしておこうかな。――って、あれ?
(興味あるヤツがない……)
普段なら、「これ面白そう」って気になる本を新規開拓できるのに。今日に限って「あ、これの新刊は買っておこう」程度の発見しかない。面白そうだと思うんだけど……、うーん。そこからの食指が動かない。
(あ……)
意味もなくぶらついていた足が、とあるコーナーで歩みを止める。
平積みにされた実用書。『離乳食大百科』と、『赤ちゃん大百科』。『赤ちゃんの病気とホームケア』。『妊娠したら読むべき本』。『出産したら読むべき本』。
ようするに。
「妊娠、子育て」育児書コーナー。
お腹の大きなママと、それをいたわるパパの写真とか、生まれたばかりの赤ちゃんから、世那くんぐらいの赤ちゃんの写真が、所狭しと並べられた本の表紙を飾っていた。
何気に手に取ったのは離乳食の本。
生後五ヶ月ごろから始まるゴックン期。次に七ヶ月ごろからのモグモグ期。九ヶ月ごろからのカミカミ期。一歳過ぎたら、最終形態パクパク期。へえ、こんなメニューもあるんだっていう発見。次に試してみようかなっていうメニューは脳内に記憶インプット。
(世那くん、どうしてるかな……)
ペラペラと、離乳食完了期パクパクメニューを眺めながら思う。
(今頃、一条くんと公園に遊びに行ってたりするのかな)
今日は二人っきりで遊びに出かけるって、一条くん言ってたし。
店内に掛けられた時計を見ると、ちょうど十二時十五分。いつもなら、ゴハンの時間だけど。
(泣いてたり……しないよね?)
一条くんっていう、頼りになるパパがいるわけだし。今頃、私がいないことなんて忘れて、遊びに夢中になってるよね?
それこそ、あの公園の坂を登ってみたりとか。なんなら、「世紀の大冒険!! パパと一緒に滑り台!!」をやってるかもしれない。公園に行った時、世那くん、興味深そうに滑り台を見てたし。もしかしたら「こぎ出せ、ブランコ!! withパパ」も経験してるかもしれない。
(大丈夫よね? 大丈夫……だよね?)
一条くんがいるんだし。世那くん、平気――だよね?
「――――――っ!!」
バムッと本を閉じて平台に置き直すと、足早に店を後にする。
どこから沸いて出たって思える人の波をくぐり抜け、家路を急ぐ。
(ゴメン、一条くん)
信用してないわけじゃない。
せっかくの厚意を無下にしてるみたいで心苦しい。
でも。
気づいたときには、私の足はマンションへと、一目散に走り出していた。
お風呂上がり、リビングに戻ると、ちょうど一条くんが和室から出てくるのと同時だった。シーッと唇に人差し指を当てた一条くんが静かに和室のふすまを閉める。
「僕の添い寝で寝てくれたんだ」
「へえ……」
てっきり一条くんと遊びながら、私がお風呂から上がってくるのを待ってるかと思ったのに。
いつもの世那くんの就寝ルーティンはそれ。
ゴハンを食べて、一条くんとお風呂に入って、父子のスキンシップを経たら、私と一緒にお布団にイン。一条くんと一緒だと寝ないと思ってたのに。
世那くんが待ちきれないぐらい長風呂してたかな?
気になって時計を確認したけど、針はいつもどおりの時間を指し示していた。
「疲れてたんだろうね。絵本を読んでたらうつらうつらし始めて。布団に入ったらあっという間だったよ。今日は、いっぱい遊んだりしたの?」
「そうだね。買い物の前に少しだけ公園に寄ったよ」
普段はスーパーとマンションの往復のみだけど、今日は、ちょっとだけ公園に立ち寄ってみた。
「世那くんね、かなりシッカリ歩けるようになってきたし。歩きまわるだけでも楽しめないかなって」
滑り台や砂場、ボール遊び。遊具や道具を使って遊ぶはまだ先かもしれないけど。世那くんの興味を引くものは、公園にだってたくさんある。公園の中なら、少なくとも歩道でなにかに興味を示すより安全なはずという魂胆つき。
今日は、公園に敷き詰められてた芝生に興味津々だった。
「芝生の踏み心地が面白かったみたいで、何度もザクッ、ザクッって音を確かめて遊んでたよ」
音がするたび、不思議そうに足を持ち上げる世那くん。音の在り処を探し、足を裏を見ようとして尻餅をついた姿は愛らしかった。
「その公園ね、一部土手みたいになってる坂にも芝生が植えられてて。世那くん、芝生に夢中になりながら、坂も登ったんだよ」
平らな場所しか知らない世那くんにとって、坂はちょっとした登山。両手を広げてバランスを取って慎重に登頂を目指した。
下山はさすがに危険なので、私と手をつないでだったけど。
「それは……、すごい大冒険だったんだな、世那」
「そうだね」
登った後、初めて見る景色に、そこまでの達成感に、口を少し尖らせた世那くんは、とても誇らしげだった。
「今度の休み、よかったら一緒に遊びに行ってみる?」
初登頂じゃないけど、一条くんだって世那くんの雄姿を見たいだろうし。
「そうだな……。行ってみるとするよ」
「じゃあ、せっかくだしお弁当でも作ろうか?」
「いやいいよ。公園には世那と僕だけで行ってくる」
え?
「高階、こっちに来てから一度も遊びに出かけたりしてないだろ?」
「え、いや、うん、そうだけど……」
「休みのときぐらい、世那の面倒は僕が見るから。高階はゆっくり休日を楽しんできて」
一瞬、「親子水入らずで過ごしたいから、お前は来るな」って意味に取ってしまった自分を恥じる。「いつも息子の世話を任せてるから、たまにはゆっくり羽根を伸ばしておいで」ってことだったんだ。
「じゃあ、お言葉に甘えるけど……。お土産、楽しみにしてて」
せめてそれぐらいは。
休みの日にも頑張る一条くんに申し訳ないもん。
* * * *
ってことで、もらった休み。日曜日。
世那くんが一条くんと遊ぶのに夢中になっている間に、こっそりマンションを後にした。
せっかく東京に出てきたんだもん。やりたいことリストは色々あった。
・地元にないお店の味を堪能する。
なんとかフラペチーノ? とか、野菜たっぷり具たくさんの週替りスープ? とか。
インスタなんかで見かけるようなおしゃれな店にも行ってみたい。
・おしゃれな店をつらつらウィンドウショッピング。
特に何が見たい、何がほしいってわけじゃないけど、眺めるだけでも面白そうなので、ちょっとやってみたい。銀座を「銀ブラ」みたいな。(この場合、コーヒーも飲まなきゃダメ?)
買い物するとしても、その資金源はパートで働いてた時の貯金だし、これから一人暮らしするなら、なるべく無駄遣いしないようにしたほうがいいけど、それでもやっぱり東京に出てきたんだからね? せっかくなんだし、少しぐらいは――ね?
ちょっと高級そうなデパートでも行って、ドラッグストアのお値段以上?な「プチプラコスメ」じゃない、「デパコス」を買い揃えてみる? それか、思い切ってネイルとか、ヘアカラーを試してみる? ドラッグストアで働いてるとさ、ネイルは当然禁止だったし、ヘアカラーも「4」、ブラウン以上の濃い色しか使っちゃダメだったりするんだよね。髪の毛まっくろクロスケ。せっかくだから、思い切ってグレージュ系とかアッシュ系で染めてみるのも面白そう。
他にも、「東京にいたなら行ったことあるよね?」ってところには行きたいけど……この場合、皇居とか、浅草寺とか、スカイツリーだったりするのかな。それとも、そんな修学旅行のテッパン名所じゃなく、もっとディープな東京を見ておいたほうがいいのかな。
(って言ってもなあ……)
いざ一人で歩きだしてみると、パッと「これをやってみたい」ってのが思いつかない。
それらしくブラブラしてみるけど、「これだ!!」ってやつに出くわさない。ネイルサロンとかデパートはもちろんあるんだけど、なんていうのか敷居が高いような、気後れするような。
代わりに目についたのは、別のもの。実家の方でも見ることのできる、ありふれた別のもの。
(本屋にでも行ってみるかな。とりあえず)
せっかくもらった自由時間なんだし。
本屋ならどこに行っても同じだし。
呪文のようなオーダーを乗り越えなきゃ手にできないなんとかフラペチーノよりは、自分に馴染む気がする。
(そういや、最近は新刊チェックできてなかったな~)
世那くんのお世話、一条くんとの共同生活に精一杯で、自分の好きなこと、全然やれてなかった。読みたい本がないわけじゃなく、本を読んでる余裕がなかった。
急遽決まった東京暮らしだし、一条くんちはあくまで仮住まいだから、そんなにたくさんの本を持ってこれなかったし。今も、そんなに大量に買い込むことはできなさそうだし。
(なんたって、世那くんがいるからなあ)
うっかり読みっぱなしにでもしたら、世那くんの噛みつきの洗礼を受けそう。世那くん、なんでも口に入れようとするから。一条くんちのおじさんが買ってくれた新幹線のオモチャもベッタベタにしゃぶられて、噛みつかれてたし。
(って考えると、漫画は電子書籍のほうがいっか)
スマホなら、ちょっと高いところに置いて、世那くんがいじれないようにしておけばいいだけだし。
そんなことを考えながら、地元にはないような巨大書店のなかを歩き続ける。購入は電子だとして、その下調べ、チェックぐらいはしておこうかな。――って、あれ?
(興味あるヤツがない……)
普段なら、「これ面白そう」って気になる本を新規開拓できるのに。今日に限って「あ、これの新刊は買っておこう」程度の発見しかない。面白そうだと思うんだけど……、うーん。そこからの食指が動かない。
(あ……)
意味もなくぶらついていた足が、とあるコーナーで歩みを止める。
平積みにされた実用書。『離乳食大百科』と、『赤ちゃん大百科』。『赤ちゃんの病気とホームケア』。『妊娠したら読むべき本』。『出産したら読むべき本』。
ようするに。
「妊娠、子育て」育児書コーナー。
お腹の大きなママと、それをいたわるパパの写真とか、生まれたばかりの赤ちゃんから、世那くんぐらいの赤ちゃんの写真が、所狭しと並べられた本の表紙を飾っていた。
何気に手に取ったのは離乳食の本。
生後五ヶ月ごろから始まるゴックン期。次に七ヶ月ごろからのモグモグ期。九ヶ月ごろからのカミカミ期。一歳過ぎたら、最終形態パクパク期。へえ、こんなメニューもあるんだっていう発見。次に試してみようかなっていうメニューは脳内に記憶インプット。
(世那くん、どうしてるかな……)
ペラペラと、離乳食完了期パクパクメニューを眺めながら思う。
(今頃、一条くんと公園に遊びに行ってたりするのかな)
今日は二人っきりで遊びに出かけるって、一条くん言ってたし。
店内に掛けられた時計を見ると、ちょうど十二時十五分。いつもなら、ゴハンの時間だけど。
(泣いてたり……しないよね?)
一条くんっていう、頼りになるパパがいるわけだし。今頃、私がいないことなんて忘れて、遊びに夢中になってるよね?
それこそ、あの公園の坂を登ってみたりとか。なんなら、「世紀の大冒険!! パパと一緒に滑り台!!」をやってるかもしれない。公園に行った時、世那くん、興味深そうに滑り台を見てたし。もしかしたら「こぎ出せ、ブランコ!! withパパ」も経験してるかもしれない。
(大丈夫よね? 大丈夫……だよね?)
一条くんがいるんだし。世那くん、平気――だよね?
「――――――っ!!」
バムッと本を閉じて平台に置き直すと、足早に店を後にする。
どこから沸いて出たって思える人の波をくぐり抜け、家路を急ぐ。
(ゴメン、一条くん)
信用してないわけじゃない。
せっかくの厚意を無下にしてるみたいで心苦しい。
でも。
気づいたときには、私の足はマンションへと、一目散に走り出していた。
10
お気に入りに追加
76
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
完結*三年も付き合った恋人に、家柄を理由に騙されて捨てられたのに、名家の婚約者のいる御曹司から溺愛されました。
恩田璃星
恋愛
清永凛(きよなが りん)は平日はごく普通のOL、土日のいずれかは交通整理の副業に励む働き者。
副業先の上司である夏目仁希(なつめ にき)から、会う度に嫌味を言われたって気にしたことなどなかった。
なぜなら、凛には付き合って三年になる恋人がいるからだ。
しかし、そろそろプロポーズされるかも?と期待していたある日、彼から一方的に別れを告げられてしまいー!?
それを機に、凛の運命は思いも寄らない方向に引っ張られていく。
果たして凛は、両親のように、愛の溢れる家庭を築けるのか!?
*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
*不定期更新になることがあります。
ウブな政略妻は、ケダモノ御曹司の執愛に堕とされる
Adria
恋愛
旧題:紳士だと思っていた初恋の人は私への恋心を拗らせた執着系ドSなケダモノでした
ある日、父から持ちかけられた政略結婚の相手は、学生時代からずっと好きだった初恋の人だった。
でも彼は来る縁談の全てを断っている。初恋を実らせたい私は副社長である彼の秘書として働くことを決めた。けれど、何の進展もない日々が過ぎていく。だが、ある日会社に忘れ物をして、それを取りに会社に戻ったことから私たちの関係は急速に変わっていった。
彼を知れば知るほどに、彼が私への恋心を拗らせていることを知って戸惑う反面嬉しさもあり、私への執着を隠さない彼のペースに翻弄されていく……。
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる