32 / 39
7.7月のキミに伝えたいこと
(一)
しおりを挟む
「ゴメンね。今日はいっしょに登校できなくって」
二限目が終わったあと、山野が謝ってきた。
「昨日、興奮してなかなか寝つけなくってさ。寝坊しちゃた」
テヘヘ。
すごく明るく謝罪する。
珍しく学校に遅刻してきた山野。さっき、お父さんの車で送られてきたばかり。
「別に。それより身体、大丈夫か?」
「え?」
「寝坊するぐらい、身体が疲れてたってことだろ?」
「あー、うん。そうだね」
「山野は体弱いんだからさ。大事にしろよ」
「うん。ありがと」
ニコリと笑った山野。
でも。
(悪いのは僕たちだろ)
昨日の試合観戦。
もともと身体の弱い山野。体育の授業を免除されるぐらい、身体が弱い。この間の清掃活動でも倒れてた。それなのに、暑い屋外に長時間連れ出してしまった。
今だって、笑ってるけど、きっと身体が辛いはず……って。
「あれ? もしかしてメイクしてる?」
その顔を見て思った。
ギラギラバチバチにしてるわけじゃない。でも、ほんのりうっすら頬が透き通って見えるし、唇も赤く潤んでるように見える。
「あ。バレちゃった? これ、先生に叱られる案件かな」
メイクした頬に一瞬触れて、慌てて手を離した山野。メイク=塗りたてキケンかどうかは知らないけど、でも触ったら崩れるんじゃないかな。山野もそれを思い出してか、ピクっと指を震わせた。
「そこまでは、大丈夫じゃないかな。あの立花先生がメイクに気づけるほど、細かい性格だと思えないし」
「そっか。なら大丈夫か」
ホッと息を吐いた山野。
「でも、どうしてメイクを?」
明音ちゃんにされた時は、とっても困った様子だったのに。
「お姉ちゃんがね。未瑛もそろそろオシャレを覚えなさいって。健太くんのところじゃないけど、ウチのお姉ちゃんもなにかとうるさいのよ。恋はいいわよ~、恋はって」
「へえ。あの寧音さんがねえ」
健太の兄、航太さんとつき合ってる寧音さん。航太さんと違って、シッカリ者に見えるけど、恋をノロケて妹に余波をぶつける人だったんだ。
「ねえ、似合わない……かな?」
「え? あー。似合うよ。カワイイ」
前回と違って、「と思う」はつけない。実際カワイイし。
「よかった」
メイクのせいだろうか。花が咲いたような山野の笑顔。
(うん。カワイイ)
見てるこっちまで気持ちが明るくなる。
だから。
*
「――え? 大里くん、それはなに?」
「自転車」
「いや、それはわかるけど」
翌朝。
僕は自分の自転車で、山野を迎えに行った。
「せっかくだし。カレシらしく、送迎しようかなって」
違う。これ以上、山野に負担をかけたくなくて。
「まだ仮免カレシだけどさ。よかったら乗ってよ」
これ以上無理させないために。
それでなくても、この暑さと湿度は普通に辛い。身体の弱い山野には、ことさら堪えるだろう。
だから、せめて登下校だけは楽にさせてあげたい。
「ありがとう、大里くん。じゃあ、お言葉に甘えて」
自転車の後ろがきしむ。山野が腰掛けた証拠だ。
「じゃあ、シッカリつかまってて。下りだからスピード出る」
「うん」
山野の手が、サドルに近い荷台のワイヤーを掴む。
(ここで本物カップルなら、僕の腰に手を回すんだろうな)
そんなことを思いながら、ペダルを踏み込む。
梅雨明けが近いのか。
朝から晴れた空は、ぬけるように青い。
坂を下る僕たち。位置エネルギーが運動エネルギーに変換され、ほぼ無風だった僕たちの周りに、うしろへ流れる風が生まれる。
「駐在さんに見つかるとやっかいだから。遠回りするよ。いい?」
「うん」
ハンドルを持つ手に力を込める。
駐在さんに~は、言い訳。ただこうして、山野を乗っけていっしょに走っていたかった。
この朝がずっと続けばいい。この道がどこまでも続けばいい。
そんなことを思う。
理由は、わかるようなわからないような。まだこねてる最中の粘土のように、フワフワ掴みどころのない雲のように、ハッキリとした形として僕の胸に収まっていなかった。
* * * *
「あのね、大里くん。今日はこれ、作ってきたの。よかったら食べて」
「え?」
「ほら、最近、自転車で送ってくれるでしょ? だから、その御礼」
自転車登下校二日目。
お昼に、山野がクローバー柄のホイルに包まれたものを出してくる。
コロンコロンコロン。――もしかしてこれって。
「――おにぎり?」
「うん。この間のリベンジも兼ねて」
差し出すその顔が、メイクを通してもわかるぐらいに赤い。
たしかにこれはリベンジ。以前のお弁当に入ってたゴロンゴロンおにぎりからみれば、かなり小ぶりになった。
「じゃあ、遠慮なくいただく。ありがとう」
自分の弁当もあるからちょっとお腹は厳しいけど、それでもおにぎりをありがたくいただく。
「あ、これ梅だ」
一口二口。食べて少し崩れたおコメの先に赤みの濃い梅を見つける。大ぶりだけどややぺチョっと潰れた梅。
「大里くん、ウチのおばあちゃんが漬けたの、好きだって言ってたから」
「うん。僕、この味好き」
言って三口目を頬張る。
途端に広がる梅干しの酸味。ホロホロ崩れる塩味のおコメ。
山野のおばあさんが作る梅干しは、お店のものと比べて、無骨で赤みが濃いんだけど、酸っぱすぎるとかそういうのがなくて、とても美味しい。ハチミツを使ってまろやかにとか、そういうわけじゃなくて。なんて言うのか、ちょうどいい「塩梅」。
お腹はきついけど、いくらでも食べられる。
「おっ、陽、ええもん食ってるやん」
僕が食べてるものに、健太が興味を示す。
「あげないよ」
これは、僕のもの。山野が僕にお礼として作ってくれたもの。
「もらわねえよ。その代わり――」
健太が、いっしょにお弁当を食べに来てた明音ちゃんに、ニカッと視線を向ける。
「なあ明音。オレにも作ってきて欲しいな~、なんて。アオハル計画の一環として、さ」
「え~、なんでアタシが」
「お前、仮にもカノジョだろ? だから」
「(仮)でしかないんだけど?」
カリはカリでもカリ違い。
厳しい指摘に、ガックリうなだれた健太。
「――じゃあ、仕方ないから作ってあげるけど。アンタはなにが嫌いなの?」
少しだけ明音ちゃんが温情をかけた。けど。
「なっ、なんで嫌いなものを訊くんだよっ!? まっ、まさか、嫌いなもん食べさせて、試すつもりかっ!?」
「――は?」
明音ちゃんが片眉をしかめる。
「だってそうだろっ!? でなきゃ、わざわざ嫌いなもの、訊くか? フツーは好きなもの訊いて、好きなものづくしするんじゃないのか?」
確かに。健太の言葉にも一理ある。
「それを『嫌いなもの』って。オレにわざと嫌いなものを作って、『アタシのこと、好きなら食べられるよね?』の試練を与えるつもりだな?」
だからって、どうしてそう飛躍するんだ?
「よぉっっし! その試練、受けてやんよ! どんなマズい料理でもなんでも来やがれってんだ! カレシとして全部食ってやるぜ!」
エアー袖まくりする健太。受けて立つ気満々。
「――ゲテモノ作ってやろうかしら」
明音ちゃんが呟いた。
二限目が終わったあと、山野が謝ってきた。
「昨日、興奮してなかなか寝つけなくってさ。寝坊しちゃた」
テヘヘ。
すごく明るく謝罪する。
珍しく学校に遅刻してきた山野。さっき、お父さんの車で送られてきたばかり。
「別に。それより身体、大丈夫か?」
「え?」
「寝坊するぐらい、身体が疲れてたってことだろ?」
「あー、うん。そうだね」
「山野は体弱いんだからさ。大事にしろよ」
「うん。ありがと」
ニコリと笑った山野。
でも。
(悪いのは僕たちだろ)
昨日の試合観戦。
もともと身体の弱い山野。体育の授業を免除されるぐらい、身体が弱い。この間の清掃活動でも倒れてた。それなのに、暑い屋外に長時間連れ出してしまった。
今だって、笑ってるけど、きっと身体が辛いはず……って。
「あれ? もしかしてメイクしてる?」
その顔を見て思った。
ギラギラバチバチにしてるわけじゃない。でも、ほんのりうっすら頬が透き通って見えるし、唇も赤く潤んでるように見える。
「あ。バレちゃった? これ、先生に叱られる案件かな」
メイクした頬に一瞬触れて、慌てて手を離した山野。メイク=塗りたてキケンかどうかは知らないけど、でも触ったら崩れるんじゃないかな。山野もそれを思い出してか、ピクっと指を震わせた。
「そこまでは、大丈夫じゃないかな。あの立花先生がメイクに気づけるほど、細かい性格だと思えないし」
「そっか。なら大丈夫か」
ホッと息を吐いた山野。
「でも、どうしてメイクを?」
明音ちゃんにされた時は、とっても困った様子だったのに。
「お姉ちゃんがね。未瑛もそろそろオシャレを覚えなさいって。健太くんのところじゃないけど、ウチのお姉ちゃんもなにかとうるさいのよ。恋はいいわよ~、恋はって」
「へえ。あの寧音さんがねえ」
健太の兄、航太さんとつき合ってる寧音さん。航太さんと違って、シッカリ者に見えるけど、恋をノロケて妹に余波をぶつける人だったんだ。
「ねえ、似合わない……かな?」
「え? あー。似合うよ。カワイイ」
前回と違って、「と思う」はつけない。実際カワイイし。
「よかった」
メイクのせいだろうか。花が咲いたような山野の笑顔。
(うん。カワイイ)
見てるこっちまで気持ちが明るくなる。
だから。
*
「――え? 大里くん、それはなに?」
「自転車」
「いや、それはわかるけど」
翌朝。
僕は自分の自転車で、山野を迎えに行った。
「せっかくだし。カレシらしく、送迎しようかなって」
違う。これ以上、山野に負担をかけたくなくて。
「まだ仮免カレシだけどさ。よかったら乗ってよ」
これ以上無理させないために。
それでなくても、この暑さと湿度は普通に辛い。身体の弱い山野には、ことさら堪えるだろう。
だから、せめて登下校だけは楽にさせてあげたい。
「ありがとう、大里くん。じゃあ、お言葉に甘えて」
自転車の後ろがきしむ。山野が腰掛けた証拠だ。
「じゃあ、シッカリつかまってて。下りだからスピード出る」
「うん」
山野の手が、サドルに近い荷台のワイヤーを掴む。
(ここで本物カップルなら、僕の腰に手を回すんだろうな)
そんなことを思いながら、ペダルを踏み込む。
梅雨明けが近いのか。
朝から晴れた空は、ぬけるように青い。
坂を下る僕たち。位置エネルギーが運動エネルギーに変換され、ほぼ無風だった僕たちの周りに、うしろへ流れる風が生まれる。
「駐在さんに見つかるとやっかいだから。遠回りするよ。いい?」
「うん」
ハンドルを持つ手に力を込める。
駐在さんに~は、言い訳。ただこうして、山野を乗っけていっしょに走っていたかった。
この朝がずっと続けばいい。この道がどこまでも続けばいい。
そんなことを思う。
理由は、わかるようなわからないような。まだこねてる最中の粘土のように、フワフワ掴みどころのない雲のように、ハッキリとした形として僕の胸に収まっていなかった。
* * * *
「あのね、大里くん。今日はこれ、作ってきたの。よかったら食べて」
「え?」
「ほら、最近、自転車で送ってくれるでしょ? だから、その御礼」
自転車登下校二日目。
お昼に、山野がクローバー柄のホイルに包まれたものを出してくる。
コロンコロンコロン。――もしかしてこれって。
「――おにぎり?」
「うん。この間のリベンジも兼ねて」
差し出すその顔が、メイクを通してもわかるぐらいに赤い。
たしかにこれはリベンジ。以前のお弁当に入ってたゴロンゴロンおにぎりからみれば、かなり小ぶりになった。
「じゃあ、遠慮なくいただく。ありがとう」
自分の弁当もあるからちょっとお腹は厳しいけど、それでもおにぎりをありがたくいただく。
「あ、これ梅だ」
一口二口。食べて少し崩れたおコメの先に赤みの濃い梅を見つける。大ぶりだけどややぺチョっと潰れた梅。
「大里くん、ウチのおばあちゃんが漬けたの、好きだって言ってたから」
「うん。僕、この味好き」
言って三口目を頬張る。
途端に広がる梅干しの酸味。ホロホロ崩れる塩味のおコメ。
山野のおばあさんが作る梅干しは、お店のものと比べて、無骨で赤みが濃いんだけど、酸っぱすぎるとかそういうのがなくて、とても美味しい。ハチミツを使ってまろやかにとか、そういうわけじゃなくて。なんて言うのか、ちょうどいい「塩梅」。
お腹はきついけど、いくらでも食べられる。
「おっ、陽、ええもん食ってるやん」
僕が食べてるものに、健太が興味を示す。
「あげないよ」
これは、僕のもの。山野が僕にお礼として作ってくれたもの。
「もらわねえよ。その代わり――」
健太が、いっしょにお弁当を食べに来てた明音ちゃんに、ニカッと視線を向ける。
「なあ明音。オレにも作ってきて欲しいな~、なんて。アオハル計画の一環として、さ」
「え~、なんでアタシが」
「お前、仮にもカノジョだろ? だから」
「(仮)でしかないんだけど?」
カリはカリでもカリ違い。
厳しい指摘に、ガックリうなだれた健太。
「――じゃあ、仕方ないから作ってあげるけど。アンタはなにが嫌いなの?」
少しだけ明音ちゃんが温情をかけた。けど。
「なっ、なんで嫌いなものを訊くんだよっ!? まっ、まさか、嫌いなもん食べさせて、試すつもりかっ!?」
「――は?」
明音ちゃんが片眉をしかめる。
「だってそうだろっ!? でなきゃ、わざわざ嫌いなもの、訊くか? フツーは好きなもの訊いて、好きなものづくしするんじゃないのか?」
確かに。健太の言葉にも一理ある。
「それを『嫌いなもの』って。オレにわざと嫌いなものを作って、『アタシのこと、好きなら食べられるよね?』の試練を与えるつもりだな?」
だからって、どうしてそう飛躍するんだ?
「よぉっっし! その試練、受けてやんよ! どんなマズい料理でもなんでも来やがれってんだ! カレシとして全部食ってやるぜ!」
エアー袖まくりする健太。受けて立つ気満々。
「――ゲテモノ作ってやろうかしら」
明音ちゃんが呟いた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
その花は、夜にこそ咲き、強く香る。
木立 花音
青春
『なんで、アイツの顔見えるんだよ』
相貌失認(そうぼうしつにん)。
女性の顔だけ上手く認識できないという先天性の病を発症している少年、早坂翔(はやさかしょう)。
夏休みが終わった後の八月。彼の前に現れたのは、なぜか顔が見える女の子、水瀬茉莉(みなせまつり)だった。
他の女の子と違うという特異性から、次第に彼女に惹かれていく翔。
中学に進学したのち、クラスアート実行委員として再び一緒になった二人は、夜に芳香を強めるという匂蕃茉莉(においばんまつり)の花が咲き乱れる丘を題材にして作業にはいる。
ところが、クラスアートの完成も間近となったある日、水瀬が不登校に陥ってしまう。
それは、彼女がずっと隠し続けていた、心の傷が開いた瞬間だった。
※第12回ドリーム小説大賞奨励賞受賞作品
※表紙画像は、ミカスケ様のフリーアイコンを使わせて頂きました。
※「交錯する想い」の挿絵として、テン(西湖鳴)様に頂いたファンアートを、「彼女を好きだ、と自覚したあの夜の記憶」の挿絵として、騰成様に頂いたファンアートを使わせて頂きました。ありがとうございました。
星の見える場所
佐々森りろ
青春
見上げた空に星があります様に。
真っ暗闇な夜空に、願いをかけられる星なんてどこにもなくなった。
*・゜゚・*:.。..。.:*・' '・*:.。. .。.:*・゜゚・*
『孤独女子×最低教師×一途男子』
*・゜゚・*:.。..。.:*・' '・*:.。. .。.:*・゜゚・*
両親が亡くなってから、姉・美月と二人で暮らしていた那月。
美月が結婚秒読みの彼氏と家を出ていくことになった矢先に信じていた恋人の教師に裏切られる。
孤独になってしまった那月の前に現れたのは真面目そうなクラスメイトの陽太。
何を考えているのか分からないけれど、陽太の明るさに那月は次第に心を開いていく。
だけど、陽太には決して表には出さない抱えているものがあって──
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
冬の水葬
束原ミヤコ
青春
夕霧七瀬(ユウギリナナセ)は、一つ年上の幼なじみ、凪蓮水(ナギハスミ)が好き。
凪が高校生になってから疎遠になってしまっていたけれど、ずっと好きだった。
高校一年生になった夕霧は、凪と同じ高校に通えることを楽しみにしていた。
美術部の凪を追いかけて美術部に入り、気安い幼なじみの間柄に戻ることができたと思っていた――
けれど、そのときにはすでに、凪の心には消えない傷ができてしまっていた。
ある女性に捕らわれた凪と、それを追いかける夕霧の、繰り返す冬の話。
〖完結〗インディアン・サマー -spring-
月波結
青春
大学生ハルの恋人は、一卵性双生児の母親同士から生まれた従兄弟のアキ、高校3年生。
ハルは悩み事があるけれど、大事な時期であり、年下でもあるアキに悩み事を相談できずにいる。
そんなある日、ハルは家を出て、街でカウンセラーのキョウジという男に助けられる。キョウジは神社の息子だが子供の頃の夢を叶えて今はカウンセラーをしている。
問題解決まで、彼の小さくて古いアパートにいてもいいというキョウジ。
信じてもいいのかな、と思いつつ、素直になれないハル。
放任主義を装うハルの母。
ハルの両親は離婚して、ハルは母親に引き取られた。なんだか馴染まない新しいマンションにいた日々。
心の中のもやもやが溜まる一方だったのだが、キョウジと過ごすうちに⋯⋯。
姉妹編に『インディアン・サマー -autumn-』があります。時系列的にはそちらが先ですが、spring単体でも楽しめると思います。よろしくお願いします。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】ぽっちゃり好きの望まない青春
mazecco
青春
◆◆◆第6回ライト文芸大賞 奨励賞受賞作◆◆◆
人ってさ、テンプレから外れた人を仕分けるのが好きだよね。
イケメンとか、金持ちとか、デブとか、なんとかかんとか。
そんなものに俺はもう振り回されたくないから、友だちなんかいらないって思ってる。
俺じゃなくて俺の顔と財布ばっかり見て喋るヤツらと話してると虚しくなってくるんだもん。
誰もほんとの俺のことなんか見てないんだから。
どうせみんな、俺がぽっちゃり好きの陰キャだって知ったら離れていくに決まってる。
そう思ってたのに……
どうしてみんな俺を放っておいてくれないんだよ!
※ラブコメ風ですがこの小説は友情物語です※
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる