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3、サッカーって楽しい!

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 ボールが見えない。これが俺の最初の感想だった。
 東藤のボールさばきは凄かった。参加しているみんなもうまいが東藤は別格だった。足からボールが離れない。パスも正確で、欲しいと思ったところにボールがくる。
「すげぇ、すげぇよ、これがサッカー部の実力・・・・・・」
 むっちゃんはベンチらしいが、なかなかの実力だ。シュートはよく外すが、パワーもスピードも申し分ない。
「どうだ、見たか!」
「そのドヤ顔うざい」
「そんなっ!?」
 扱いも凄かった。酷い、一刀両断だ。
「伊織、お前決めてみろよ」
 パスがきた。
「ふっ、見てろよ、一点決めてきてやる」
 あのカッパにできて俺に出来ないはずがない! 
「いっくぜー!」
 地面をおもいっきり蹴った。そしてボールを大きく蹴り出す。
「あっ、でか・・・・・・」
 東藤がなんか言っているが無視だ。
 ボールへ向かって全力疾走し始めてるからなっ!
「速っ!」
 相手が驚いている。
 よし、まずは一人抜き、そろそろシュートでも・・・・・・。
「伊織、後ろから来てる!」
 俺はボールを横に軽く蹴った。するとそこにはむっちゃんの姿が!
「任せろ!」
 むっちゃんは足を振り抜いた。
「やったぜ!」
 ・・・・・・あのー、俺が決めたかったんだけど。
「この馬鹿! なにお前が撃ってんの!」
 東藤にぶっ飛ばされていた。
 ん? シュート? もちろん外れたよ。
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