32 / 41
31.自分は、お前のモノに成りに来た
しおりを挟む
三人で街から山の中の森に続く道を歩く。
ウェルガーにとって、ラシャーラとの別れは寂しいものだった。
それは事実だ。嘘偽りのない心だ。
しかし「これで、リルリルとふたりきりで、遠慮なしでいちゃラブラブでエッチな生活だぁ~」という嬉しさもあった。
そもそも、あれで遠慮していたのかという突っ込みは無粋だ。全ては主観の問題だ。
人間は複雑な生き物であり、同時に相反する思いを抱くこともできる。
で、ウェルガーは人外の身体能力を持つとはいえ人間である。それもかなり常識的な方に入ると本人は思っている。
「はは、すごいねぇ。山奥だ。なんか、故郷を思い出すよ」
押しかけ弟子となったカターナは上機嫌だった。
足取りも軽く「ルンルン」という感じだが、よく考えると兇悪な大剣を背負い「ルンルン」という比喩はどうかという感じもする。
「木の実とか、山菜もいっぱい獲れます」
「そうなんだ。一緒に獲りにいきたいなぁ。奥方様」
「はい、今度行きましょう」
ラシャーラがいなくなった寂しさが、カターナの存在で少しだけ埋まっているのかもしれない。
剣呑な雰囲気をまとっていたカターナもリルリルの前では優しげに語る。
そんな、ふたりの様子をウェルガーは見つめる。
(リルリルの可愛さが無敵なのだろうなぁ。やはり――)
もはや、答えはそれしかないのだ。
自分の嫁であり、エルフの超絶美少女、リルリルはどんな人間の心も蕩かしてしまうのだろう。
であれば――
リルリルに夢中になり、彼女に溺れるように、いちゃラブエッチな生活をするのは当然だと、ウェルガーは思う。
なぜなら、彼はリルリルを究極的に愛している夫であるからだ。
己の愛で妻を包み込むのは当然だった。
本当は「子作り行為」という最高の愛の行為をしたいのであるが、リルリルの身体の準備がまだなのだ。
今は、その準備運動期間のようなものだ。
「んッ―― 人……」
カターナが怪訝な声で言った。
「どうしたのですか? カターナさん」
「奥方様、自宅は集落の中じゃなく、森の中の一軒家だろ?」
奥方様と言いながら、完全にため口のカターナだった。
リルリルもそれを全く気にしないどころか、喜んでいる感じすらある。
「不意に人の気配が、まるで空から降ってきたみたいだ……」
「ふーん。そうかぁ?」
ウェルガーは言った。
まあ、山の中に全く人がいないわけではない。
伐採作業をしたり、魚を届けてくれたりする人がいる。
ただ、そういった人たちは、空からいきなり降ってこない。絶対に。
「師匠は、気づきませんか?」
ウェルガーは訊かれたが、その辺りの感覚は、かなり鈍っている。
師匠のニュウリーンであれば、その危険な変態的サイコな気配をレーダー並みの遠距離から察知できる。
リルリルが悲しんでいる時の気配であるなら人外レベルの距離から探知できることも証明済みだ。
しかし、それ以外はどうにも、分かりはしないというのが、ウェルガーの現状だ。
「伐採している人が、家に立ち寄ったのかな? まあ、飛んでこないけど――」
「う~ん。不意に気配が上から下に移動したように感じたのですが……」
師匠としてウェルガーにだけは一応、敬語で話すカターナだった。
「行ってみれば分かりますよ。お客さんかもしれません」
リルリルはそう言うと、トトトトトと、小走りで走っていく。
空からやってくる客というか、知人は少なくともウェルガーにはいない。
多分、リルリルにもいないだろう。
「ちょっと、待ってリルリル。万が一のこともあるから、先に行っちゃだめだ」
「はーい!」
ウェルガーを悶絶死させるかのようなかのような可愛い仕草で返事をするリルリル。
素直で、優しく、可愛くて、愛らしくて、可憐で、美しいエルフの少女だ。
「では、ワタシが前で――」
カターナが前、その次をウェルガー、後ろをリルリルが歩く。
(やべぇぇ! 後が気になるぅぅぅ!! 視界に! 視界にリルリルがいないとアカン!)
安全のため、後ろにリルリルを回したが、視界に幼妻が入ってこない。
ウェルガーは、それで精神がかき乱される。意外にもろい精神だった。
キュッと細い指がウェルガーの服を掴んだ。
「リルリル」
「えへへ、アナタ、掴んじゃダメ?」
(良いに決まってんだろぉぉぉぉ!!)
心で絶叫し、キュッと服を掴むリルリルの指の感触に神経を集中するウェルガーだった。
そこから「リルリル成分」が身体の中に流れ込んでくるようだ。
「あれ? 人だ―― やっぱり」
「あ、女の子か……」
「え? 本当です。小さな子です」
カターナ、ウェルガー、リルリルが順番に目に捉えたモノを言葉で表現した。
つまり、家の前には、女の子が立っていたのだ。
ポツーンと一人でだ。
黒ずくめの服に、黒く尖った縁の大きな帽子をかぶっている。
(もう、見るからに、何者か分かる格好だな……)
転生者であり、勇者でもあったウェルガーはこの格好をしている存在を知っていた。
黒ずくめの格好で、尖がった縁の広い帽子をかぶった存在――
魔法使い以外にありえない。
ただ、知り合いに魔法使いがいるかといえばいない。
少なくとも、この目の前の少女は、知り合いではなかった。
黒ずくめの少女が、すっと歩を進め、近づいてきた。
敵意とか殺気とか以前に、こちらが目に入っていないような無造作な動作だった。
「師匠―― 殺しますか? ぶち殺しますか?」
ニィィッと笑みを浮かべ、小声で、恐ろしい許可を求める弟子のカターナ。
リルリルには聞こえていないようだった。
(オマエは、出会った人間をとりあえず、殺すんか!)
ウェルガーは心で突っ込むが、口に出す気にはならない。
バカバカしすぎる。
「何の用だい? ここは、俺の家なんだけど」
ウェルガーは黒ずくめの少女に言った。
すると、どこを見ているか分からなかった少女の視線がすっとウェルガーの方に向いた。
まるで、機巧細工のような動きだった。
(うひゃぁッ―― こりゃ、キレイな顔して……)
ウェルガーは思った、キレイな顔。ただ、そこにはなんの感情も読み取れない。
まるで、精緻に作りこまれた人形のような顔だった。
美麗な顔というか、パーツのバランスの歪みが不自然なくらいに存在しない顔だ。
「アナタが、勇者ウェルガー?」
黒ずくめの少女は顔を上げて言った。
見た目のイメージそのままの、無感情で淡々とした声だった。
帽子からは銀色の細い髪の毛がはみ出し、白い肌の上に重なっている。
その肌の色も血が通ってないかのような白さだ。リルリルのような柔らかい白さとは違う硬質の白さだった。
身長は一四〇センチのリルリルよりは、少し高い程度だろう。
一五〇センチあるかどうかだ。
「そうだが? 君は?」
「マリュオン」
彼女はそう名乗った。
千切って捨てるような言い方だった。
「マリュオン? えっと…… 俺に用かな」
「自分は、お前のモノに成りに来た」
「はい?」
「自分は、お前のモノだ。好きにしろ。肉奴隷でも家畜でもなんでもよい」
唐突な来訪者が、唐突で意味不明なことを言った。
ウェルガーはその場で、言葉無く呆然とするしかなかった。
ウェルガーにとって、ラシャーラとの別れは寂しいものだった。
それは事実だ。嘘偽りのない心だ。
しかし「これで、リルリルとふたりきりで、遠慮なしでいちゃラブラブでエッチな生活だぁ~」という嬉しさもあった。
そもそも、あれで遠慮していたのかという突っ込みは無粋だ。全ては主観の問題だ。
人間は複雑な生き物であり、同時に相反する思いを抱くこともできる。
で、ウェルガーは人外の身体能力を持つとはいえ人間である。それもかなり常識的な方に入ると本人は思っている。
「はは、すごいねぇ。山奥だ。なんか、故郷を思い出すよ」
押しかけ弟子となったカターナは上機嫌だった。
足取りも軽く「ルンルン」という感じだが、よく考えると兇悪な大剣を背負い「ルンルン」という比喩はどうかという感じもする。
「木の実とか、山菜もいっぱい獲れます」
「そうなんだ。一緒に獲りにいきたいなぁ。奥方様」
「はい、今度行きましょう」
ラシャーラがいなくなった寂しさが、カターナの存在で少しだけ埋まっているのかもしれない。
剣呑な雰囲気をまとっていたカターナもリルリルの前では優しげに語る。
そんな、ふたりの様子をウェルガーは見つめる。
(リルリルの可愛さが無敵なのだろうなぁ。やはり――)
もはや、答えはそれしかないのだ。
自分の嫁であり、エルフの超絶美少女、リルリルはどんな人間の心も蕩かしてしまうのだろう。
であれば――
リルリルに夢中になり、彼女に溺れるように、いちゃラブエッチな生活をするのは当然だと、ウェルガーは思う。
なぜなら、彼はリルリルを究極的に愛している夫であるからだ。
己の愛で妻を包み込むのは当然だった。
本当は「子作り行為」という最高の愛の行為をしたいのであるが、リルリルの身体の準備がまだなのだ。
今は、その準備運動期間のようなものだ。
「んッ―― 人……」
カターナが怪訝な声で言った。
「どうしたのですか? カターナさん」
「奥方様、自宅は集落の中じゃなく、森の中の一軒家だろ?」
奥方様と言いながら、完全にため口のカターナだった。
リルリルもそれを全く気にしないどころか、喜んでいる感じすらある。
「不意に人の気配が、まるで空から降ってきたみたいだ……」
「ふーん。そうかぁ?」
ウェルガーは言った。
まあ、山の中に全く人がいないわけではない。
伐採作業をしたり、魚を届けてくれたりする人がいる。
ただ、そういった人たちは、空からいきなり降ってこない。絶対に。
「師匠は、気づきませんか?」
ウェルガーは訊かれたが、その辺りの感覚は、かなり鈍っている。
師匠のニュウリーンであれば、その危険な変態的サイコな気配をレーダー並みの遠距離から察知できる。
リルリルが悲しんでいる時の気配であるなら人外レベルの距離から探知できることも証明済みだ。
しかし、それ以外はどうにも、分かりはしないというのが、ウェルガーの現状だ。
「伐採している人が、家に立ち寄ったのかな? まあ、飛んでこないけど――」
「う~ん。不意に気配が上から下に移動したように感じたのですが……」
師匠としてウェルガーにだけは一応、敬語で話すカターナだった。
「行ってみれば分かりますよ。お客さんかもしれません」
リルリルはそう言うと、トトトトトと、小走りで走っていく。
空からやってくる客というか、知人は少なくともウェルガーにはいない。
多分、リルリルにもいないだろう。
「ちょっと、待ってリルリル。万が一のこともあるから、先に行っちゃだめだ」
「はーい!」
ウェルガーを悶絶死させるかのようなかのような可愛い仕草で返事をするリルリル。
素直で、優しく、可愛くて、愛らしくて、可憐で、美しいエルフの少女だ。
「では、ワタシが前で――」
カターナが前、その次をウェルガー、後ろをリルリルが歩く。
(やべぇぇ! 後が気になるぅぅぅ!! 視界に! 視界にリルリルがいないとアカン!)
安全のため、後ろにリルリルを回したが、視界に幼妻が入ってこない。
ウェルガーは、それで精神がかき乱される。意外にもろい精神だった。
キュッと細い指がウェルガーの服を掴んだ。
「リルリル」
「えへへ、アナタ、掴んじゃダメ?」
(良いに決まってんだろぉぉぉぉ!!)
心で絶叫し、キュッと服を掴むリルリルの指の感触に神経を集中するウェルガーだった。
そこから「リルリル成分」が身体の中に流れ込んでくるようだ。
「あれ? 人だ―― やっぱり」
「あ、女の子か……」
「え? 本当です。小さな子です」
カターナ、ウェルガー、リルリルが順番に目に捉えたモノを言葉で表現した。
つまり、家の前には、女の子が立っていたのだ。
ポツーンと一人でだ。
黒ずくめの服に、黒く尖った縁の大きな帽子をかぶっている。
(もう、見るからに、何者か分かる格好だな……)
転生者であり、勇者でもあったウェルガーはこの格好をしている存在を知っていた。
黒ずくめの格好で、尖がった縁の広い帽子をかぶった存在――
魔法使い以外にありえない。
ただ、知り合いに魔法使いがいるかといえばいない。
少なくとも、この目の前の少女は、知り合いではなかった。
黒ずくめの少女が、すっと歩を進め、近づいてきた。
敵意とか殺気とか以前に、こちらが目に入っていないような無造作な動作だった。
「師匠―― 殺しますか? ぶち殺しますか?」
ニィィッと笑みを浮かべ、小声で、恐ろしい許可を求める弟子のカターナ。
リルリルには聞こえていないようだった。
(オマエは、出会った人間をとりあえず、殺すんか!)
ウェルガーは心で突っ込むが、口に出す気にはならない。
バカバカしすぎる。
「何の用だい? ここは、俺の家なんだけど」
ウェルガーは黒ずくめの少女に言った。
すると、どこを見ているか分からなかった少女の視線がすっとウェルガーの方に向いた。
まるで、機巧細工のような動きだった。
(うひゃぁッ―― こりゃ、キレイな顔して……)
ウェルガーは思った、キレイな顔。ただ、そこにはなんの感情も読み取れない。
まるで、精緻に作りこまれた人形のような顔だった。
美麗な顔というか、パーツのバランスの歪みが不自然なくらいに存在しない顔だ。
「アナタが、勇者ウェルガー?」
黒ずくめの少女は顔を上げて言った。
見た目のイメージそのままの、無感情で淡々とした声だった。
帽子からは銀色の細い髪の毛がはみ出し、白い肌の上に重なっている。
その肌の色も血が通ってないかのような白さだ。リルリルのような柔らかい白さとは違う硬質の白さだった。
身長は一四〇センチのリルリルよりは、少し高い程度だろう。
一五〇センチあるかどうかだ。
「そうだが? 君は?」
「マリュオン」
彼女はそう名乗った。
千切って捨てるような言い方だった。
「マリュオン? えっと…… 俺に用かな」
「自分は、お前のモノに成りに来た」
「はい?」
「自分は、お前のモノだ。好きにしろ。肉奴隷でも家畜でもなんでもよい」
唐突な来訪者が、唐突で意味不明なことを言った。
ウェルガーはその場で、言葉無く呆然とするしかなかった。
0
第11回恋愛小説大賞にノミネート中です
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
面白いと思ったら、投票してくれるとうれしいです!こっちのお話も頑張ります!
↓ツギクルさんへのリンクです

WEB小説執筆や書評(小説、漫画、一般書)などあれこれ書いています
ネット小説書きの戯言
よろしければどうぞ。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
面白いと思ったら、投票してくれるとうれしいです!こっちのお話も頑張ります!
↓ツギクルさんへのリンクです
WEB小説執筆や書評(小説、漫画、一般書)などあれこれ書いています
ネット小説書きの戯言
よろしければどうぞ。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる