15 / 41
15.三人組
しおりを挟む
島の海沿いにある街。いや、街というよりはまだ「集落」というレベルかも知れない。
この島に住む三〇〇人はほとんどこの街に身を寄せ合い住んでいた。
バラックのような丸太小屋がたちならび、道も獣道よりはマシという程度のものだ。
それでも、ここは、その状態で止まらず、より住みよい空間となるべく変化を続けていた。
島の住民たちによってだった――
「誰だべ、あれ?」
「さぁ…… 山の方の人じゃねーかぁ」
「んだなぁ、でも、小奇麗な格好してるだがよぉ」
「ま、昨日も見たことねェ、別嬪さんがいたけどよぉ。まあ、街の方にあんまり出てこねぇ人もいるんじゃねぇか?」
「だな…… この島の広さだってよく分かってねーんだ」
街の中央を流れる川で、橋の建設作業をしている職人たちが見慣れぬ男たちを見て会話をしていた。
「んなことり、仕事だっぺよぉ。早く橋を造るべぇよ」
「だな――」
しかし、それもすぐに終わる。
彼らにはやらねばならぬことがあるからだ。無駄口する暇があれば、身体を動かせということだ。
橋の建設をしていた職人たちは、大広場に向かって歩いていく三人の男たちを無視し、作業を再開した。
「やはりこの格好は目立っちまいますかねぇ、姐さん」
男は黒ずくめの服を着ていた。長身のひょろりとした男だった。
彼は、見るかに上等な服を着ていた。
破滅の瀬戸際からの復興を目指すこの世界では珍しいし目立つ。
「リーキン、パーティに行くんじゃないのよ。アンタは、カッコばっかり気にするから――」
「姐さん、身だしなみは仕事に対する心構えの現れだと思いますぜ」
「ま、きっちりやってくれれば、文句はないわよ」
太っとい、バリトンボイスのオネェ言葉が響く。
姐さんと言われた「男」の格好も異様ではあった。
スポーツブラのような鋲打ちのタンクトップで乳首が丸出し。
背の高さは、ひょろりとした男よりは頭半分は低い。
しかし、肉の量が圧倒的に違った。
その肉体は黒光りして筋肉で皮膚がパンパンだった。
岩石を荒々しく掘り出したような顔をしている。
「姐さんも兄貴もイカシますぜ。こ汚ねェこんな島は、さっさと仕事終わらせて帰りやしょうぜ」
小太りデブで背の低男が追従の笑みを浮かべ言った。
彼らは大広場に出た。未完成で多くの島の人間が仕事をしている。
その大人を手伝っている子どもも多くいた。
「あ、あの女――」
ひょろりとした長身の男が口の中で呟く。
視線の先には昨日出会った長い黒髪で、胸のでかい女がいた。
昨日出会ったキツイ印象はなく、大広場にいる子どもに声を掛けまくっているようだった。
男の子ばかりにだった。少し言葉を交わすと、顔色を変えて男の子が逃げて行く。
そんなことを、繰り返していた。
(何してんだ……)
彼はちょっと疑問に思ったが、すぐに頭を切り返す。
今なすべきは、まず教会に行って、捕らえたエルフを連れ戻すことだ。
それが、彼らのビジネスだ。なんせ、大金がかかっている――
「教会や大聖堂ってのは大抵、大広場につくるもんだけどねぇ~ あれかしら?」
マッチョのオカマが、雑な造りの櫓に教会の旗がはためく建物を見つけた。
教会に間違いはない。
「あそこにいるってことね…… ふふ、褐色エルフちゃん。本当に、お転婆さんなんだから。うふふ」
彼らが探している褐色のエルフ。
その居場所は、島の住人から聞きだしていた。
捕らえたエルフが見張りが居眠りこいて、脱走。
船の上から、夜の海に飛び込んだのだ。
せっかく捕まえたエルフなのに「なんてクソ莫迦なの!」と彼は思った。
当然、見張りだった男には然るべき制裁を加えた。
しばらくトイレでは悶絶して苦しむことになるだろう――
その夜は曇っており、しかも霧が発生していた。
海面を捜索したが、エルフを見つけることはできなかった。
(溺れ死んでいたのかと思ったけど―― ふふ、本当にラッキーなエルフちゃん―― いいえ、私たちがラッキーなのかしら)
夜が明け、霧が晴れると意外に近くに島があることが分かった。
島には住人がいそうだった。用心のため夜を待ち、島に上陸したのだった。
彼らが教会の前に立った。中からは何とも異様な空気が流れ出しているような教会だった。
「邪教とかじゃないでしょうね……」
「一応、アルデガルド王国に認められた教会だって聞いてますが」
「ふ~ん」
マッチョのオカマは納得したのかしてないのか分からない生返事をする。
そのときであった――
「迷える子羊なのです!! リスペクトなのですか? 我らが創造主たる大宇宙コスモ創造神様へのリスペクトがビンビンなのです! 超電波電に感あり―― パターン青。ご信徒様候補襲来なのです!」
ビリビリと空気を高周波で震わせる甲高い声が響いた。
この島で唯一の魔法の使い手。治癒魔法が使用できる「戦闘修道女」のミコニーソだった。
彼らの背後に歩を広げ立っていた。
「な…… なにアンタ?」
「忠実なる神の使徒―― 天罰の地上代行者にして、福音の超電波波動の化身たる我が身は、ご信心の御光に導かれし、戦闘修道女ミコニーソなのです!! 天に代わってお導きなのです!!」
長い黒髪のポニーテールの異様な風袋の女が「自己紹介らしきもの」を行った。
ふたりの男と、ひとりのオカマは、現実感を喪失した光景をただ呆然と見ていた。
「救うのです。泣こう喚こうが、神の愛は平等に降り注ぎ、裁きの時も、業火の中でも、清く正しく美しい一握の砂となりて、リバイアサンと戯れるのです! よって、生贄の山羊血にまみれ、超電波波動は忖度不要の救いをもたらすのです」
「あ、姐さん…… この世で一番、関わっちゃイケねェタイプの人間ですぜ」
「わ、分かっているわよ……」
ミコニーソと視線を合わせないようにそそくさ移動するふたり。
しかしだ――
異様な空気の読めない奴。
こういう勧誘でもひっかかる奴というのは必ず存在するのだった。
「神様? なに? 教会の人なの?」
「そうなのでーす!」
小太りのチビは そういうタイプの人間だった。
◇◇◇◇◇◇
「姐さん…… 俺なんか頭が狂いそうなんだけど…… ワンワン響いているんすよあの声が」
「リーキン―― 分かってるわよ。私だって同じよ」
精神が削られ、SAN値が払底しそうな感じでふたりは歩いていた。
「いいじゃないっすか。ほら、行き先も分かったし。これすげぇ―― 修行すれば、大宇宙コスモ創造神様の福音の超電波波動の入電を受信して、ご信心の光の扉が開き、あまねく天地に極楽浄土を認識できるそうですぜぇ。兄貴ぃ」
一冊五カパル(五〇〇円くらい)で買った「大宇宙コスモ創造神創世神話集」を読みながら小太りのちびは言った。
「勝手にやってろ――」
リーキンは吐き捨てるように言って、吸っていた煙草を吐きだした。
煙草も貴重品だ。そもそも紙巻煙草など、この世界ではほとんど存在しないはずだった。
この本は全員が一冊ずつ買わされたが、彼はもう破って捨てていた。
彼は神について唯一のことを信じている。
この世には「いない」ということ。それだけは信じている。
「ま…… いいわ。とにかく、居場所だけは分かったんだから―― もう、それでいいわよ」
三人は街を出て山道を進む。その行き先は、ウェルガーとリルリルの家。
そこには、褐色銀髪のエルフの少女、ラシャーラがいるのだった。
彼らはラシャーラを追っていたのだ。
この島に住む三〇〇人はほとんどこの街に身を寄せ合い住んでいた。
バラックのような丸太小屋がたちならび、道も獣道よりはマシという程度のものだ。
それでも、ここは、その状態で止まらず、より住みよい空間となるべく変化を続けていた。
島の住民たちによってだった――
「誰だべ、あれ?」
「さぁ…… 山の方の人じゃねーかぁ」
「んだなぁ、でも、小奇麗な格好してるだがよぉ」
「ま、昨日も見たことねェ、別嬪さんがいたけどよぉ。まあ、街の方にあんまり出てこねぇ人もいるんじゃねぇか?」
「だな…… この島の広さだってよく分かってねーんだ」
街の中央を流れる川で、橋の建設作業をしている職人たちが見慣れぬ男たちを見て会話をしていた。
「んなことり、仕事だっぺよぉ。早く橋を造るべぇよ」
「だな――」
しかし、それもすぐに終わる。
彼らにはやらねばならぬことがあるからだ。無駄口する暇があれば、身体を動かせということだ。
橋の建設をしていた職人たちは、大広場に向かって歩いていく三人の男たちを無視し、作業を再開した。
「やはりこの格好は目立っちまいますかねぇ、姐さん」
男は黒ずくめの服を着ていた。長身のひょろりとした男だった。
彼は、見るかに上等な服を着ていた。
破滅の瀬戸際からの復興を目指すこの世界では珍しいし目立つ。
「リーキン、パーティに行くんじゃないのよ。アンタは、カッコばっかり気にするから――」
「姐さん、身だしなみは仕事に対する心構えの現れだと思いますぜ」
「ま、きっちりやってくれれば、文句はないわよ」
太っとい、バリトンボイスのオネェ言葉が響く。
姐さんと言われた「男」の格好も異様ではあった。
スポーツブラのような鋲打ちのタンクトップで乳首が丸出し。
背の高さは、ひょろりとした男よりは頭半分は低い。
しかし、肉の量が圧倒的に違った。
その肉体は黒光りして筋肉で皮膚がパンパンだった。
岩石を荒々しく掘り出したような顔をしている。
「姐さんも兄貴もイカシますぜ。こ汚ねェこんな島は、さっさと仕事終わらせて帰りやしょうぜ」
小太りデブで背の低男が追従の笑みを浮かべ言った。
彼らは大広場に出た。未完成で多くの島の人間が仕事をしている。
その大人を手伝っている子どもも多くいた。
「あ、あの女――」
ひょろりとした長身の男が口の中で呟く。
視線の先には昨日出会った長い黒髪で、胸のでかい女がいた。
昨日出会ったキツイ印象はなく、大広場にいる子どもに声を掛けまくっているようだった。
男の子ばかりにだった。少し言葉を交わすと、顔色を変えて男の子が逃げて行く。
そんなことを、繰り返していた。
(何してんだ……)
彼はちょっと疑問に思ったが、すぐに頭を切り返す。
今なすべきは、まず教会に行って、捕らえたエルフを連れ戻すことだ。
それが、彼らのビジネスだ。なんせ、大金がかかっている――
「教会や大聖堂ってのは大抵、大広場につくるもんだけどねぇ~ あれかしら?」
マッチョのオカマが、雑な造りの櫓に教会の旗がはためく建物を見つけた。
教会に間違いはない。
「あそこにいるってことね…… ふふ、褐色エルフちゃん。本当に、お転婆さんなんだから。うふふ」
彼らが探している褐色のエルフ。
その居場所は、島の住人から聞きだしていた。
捕らえたエルフが見張りが居眠りこいて、脱走。
船の上から、夜の海に飛び込んだのだ。
せっかく捕まえたエルフなのに「なんてクソ莫迦なの!」と彼は思った。
当然、見張りだった男には然るべき制裁を加えた。
しばらくトイレでは悶絶して苦しむことになるだろう――
その夜は曇っており、しかも霧が発生していた。
海面を捜索したが、エルフを見つけることはできなかった。
(溺れ死んでいたのかと思ったけど―― ふふ、本当にラッキーなエルフちゃん―― いいえ、私たちがラッキーなのかしら)
夜が明け、霧が晴れると意外に近くに島があることが分かった。
島には住人がいそうだった。用心のため夜を待ち、島に上陸したのだった。
彼らが教会の前に立った。中からは何とも異様な空気が流れ出しているような教会だった。
「邪教とかじゃないでしょうね……」
「一応、アルデガルド王国に認められた教会だって聞いてますが」
「ふ~ん」
マッチョのオカマは納得したのかしてないのか分からない生返事をする。
そのときであった――
「迷える子羊なのです!! リスペクトなのですか? 我らが創造主たる大宇宙コスモ創造神様へのリスペクトがビンビンなのです! 超電波電に感あり―― パターン青。ご信徒様候補襲来なのです!」
ビリビリと空気を高周波で震わせる甲高い声が響いた。
この島で唯一の魔法の使い手。治癒魔法が使用できる「戦闘修道女」のミコニーソだった。
彼らの背後に歩を広げ立っていた。
「な…… なにアンタ?」
「忠実なる神の使徒―― 天罰の地上代行者にして、福音の超電波波動の化身たる我が身は、ご信心の御光に導かれし、戦闘修道女ミコニーソなのです!! 天に代わってお導きなのです!!」
長い黒髪のポニーテールの異様な風袋の女が「自己紹介らしきもの」を行った。
ふたりの男と、ひとりのオカマは、現実感を喪失した光景をただ呆然と見ていた。
「救うのです。泣こう喚こうが、神の愛は平等に降り注ぎ、裁きの時も、業火の中でも、清く正しく美しい一握の砂となりて、リバイアサンと戯れるのです! よって、生贄の山羊血にまみれ、超電波波動は忖度不要の救いをもたらすのです」
「あ、姐さん…… この世で一番、関わっちゃイケねェタイプの人間ですぜ」
「わ、分かっているわよ……」
ミコニーソと視線を合わせないようにそそくさ移動するふたり。
しかしだ――
異様な空気の読めない奴。
こういう勧誘でもひっかかる奴というのは必ず存在するのだった。
「神様? なに? 教会の人なの?」
「そうなのでーす!」
小太りのチビは そういうタイプの人間だった。
◇◇◇◇◇◇
「姐さん…… 俺なんか頭が狂いそうなんだけど…… ワンワン響いているんすよあの声が」
「リーキン―― 分かってるわよ。私だって同じよ」
精神が削られ、SAN値が払底しそうな感じでふたりは歩いていた。
「いいじゃないっすか。ほら、行き先も分かったし。これすげぇ―― 修行すれば、大宇宙コスモ創造神様の福音の超電波波動の入電を受信して、ご信心の光の扉が開き、あまねく天地に極楽浄土を認識できるそうですぜぇ。兄貴ぃ」
一冊五カパル(五〇〇円くらい)で買った「大宇宙コスモ創造神創世神話集」を読みながら小太りのちびは言った。
「勝手にやってろ――」
リーキンは吐き捨てるように言って、吸っていた煙草を吐きだした。
煙草も貴重品だ。そもそも紙巻煙草など、この世界ではほとんど存在しないはずだった。
この本は全員が一冊ずつ買わされたが、彼はもう破って捨てていた。
彼は神について唯一のことを信じている。
この世には「いない」ということ。それだけは信じている。
「ま…… いいわ。とにかく、居場所だけは分かったんだから―― もう、それでいいわよ」
三人は街を出て山道を進む。その行き先は、ウェルガーとリルリルの家。
そこには、褐色銀髪のエルフの少女、ラシャーラがいるのだった。
彼らはラシャーラを追っていたのだ。
0
第11回恋愛小説大賞にノミネート中です
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
面白いと思ったら、投票してくれるとうれしいです!こっちのお話も頑張ります!
↓ツギクルさんへのリンクです

WEB小説執筆や書評(小説、漫画、一般書)などあれこれ書いています
ネット小説書きの戯言
よろしければどうぞ。
ドン引きするくらいエッチなわたしに年下の彼ができました
面白いと思ったら、投票してくれるとうれしいです!こっちのお話も頑張ります!
↓ツギクルさんへのリンクです
WEB小説執筆や書評(小説、漫画、一般書)などあれこれ書いています
ネット小説書きの戯言
よろしければどうぞ。
お気に入りに追加
951
あなたにおすすめの小説

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。

調子に乗りすぎて処刑されてしまった悪役貴族のやり直し自制生活 〜ただし自制できるとは言っていない〜
EAT
ファンタジー
「どうしてこうなった?」
優れた血統、高貴な家柄、天賦の才能────生まれときから勝ち組の人生により調子に乗りまくっていた侯爵家嫡男クレイム・ブラッドレイは殺された。
傍から見ればそれは当然の報いであり、殺されて当然な悪逆非道の限りを彼は尽くしてきた。しかし、彼はなぜ自分が殺されなければならないのか理解できなかった。そして、死ぬ間際にてその答えにたどり着く。簡単な話だ………信頼し、友と思っていた人間に騙されていたのである。
そうして誰もにも助けてもらえずに彼は一生を終えた。意識が薄れゆく最中でクレイムは思う。「願うことならば今度の人生は平穏に過ごしたい」と「決して調子に乗らず、謙虚に慎ましく穏やかな自制生活を送ろう」と。
次に目が覚めればまた新しい人生が始まると思っていたクレイムであったが、目覚めてみればそれは10年前の少年時代であった。
最初はどういうことか理解が追いつかなかったが、また同じ未来を繰り返すのかと絶望さえしたが、同時にそれはクレイムにとって悪い話ではなかった。「同じ轍は踏まない。今度は全てを投げ出して平穏なスローライフを送るんだ!」と目標を定め、もう一度人生をやり直すことを決意する。
しかし、運命がそれを許さない。
一度目の人生では考えられないほどの苦難と試練が真人間へと更生したクレイムに次々と降りかかる。果たしてクレイムは本当にのんびり平穏なスローライフを遅れるのだろうか?
※他サイトにも掲載中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる