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10.上弦の月と星の下で「さね吸い儀式」
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「鬼狂様!、鬼狂様!、鬼狂様!――」
万之介は己が雇い主の名を続けざまに叫んでいた
「うるさいのじゃ、万之介。怒鳴らずとも聞こえるわ――」
気だるそうな口調で万之介に言うと、鬼狂はゴロリと仰向けに転がった。
右腕が首元近くの肩から斜めに切断されている。
足首から下を失い、脚は棒のようになっている。
とにかく、普通の人間であれば完全に骸なり果てているところだった。
(鬼狂様はやはり―― 人ではない……)
万之介はそう思う。だが、鬼の憑いた娘のおさねを吸い舐り、鬼を喰らう存在が普通の人であるほうがおかしかった。
「どうにも…… 無様じゃのぉ――」
ジッと光の河のような夜天の星を見つめ鬼狂は呟くように言った。
「万之介」
「はい、鬼狂様」
「そこらに、ワラワの右腕と、足が転がっておろう。拾ぉってくれぬか」
「はい」
身を細めた上弦の月の明かりの元、万之介は鬼狂の躰を集める。
血まみれの白く細い腕に斜めに切り裂かれた胴の一部が白い肋骨を突きだし転がっていた。
子どもの様な足がまるで、脱いだ草履ように並んでいた。
万之介はそれを拾って、鬼狂のところへ持って行った。
「すまぬが、少し手伝ってくれぬか? 右手と肩を合わせて欲しいのじゃが――」
普通に生きていれば、この様な言葉を聞くことなどないだろう。
万之介はそれでも、鬼狂の赤く染まった肉の断面に、肩から脇腹の肉のついた右腕を合わせた。
(北斎先生が見たら、喜んでこの画を描きはじめるのかしれない――)
ふと、万之介はそんなことを思った。
万之介は「こりゃ、すげぇなぁ。ひひひひ」と言いながら、絵筆を走らせる師匠の姿を思い浮かべる。あまりにもあり得そうな姿であった。
彼の師である葛飾北斎と鬼狂は長い付き合いのように思えた。
どのような関係であるのかは分からない。
そもそも、この童女のように見える鬼狂は天下の葛飾北斎を「鉄蔵」と呼んでいたのだ。
先生が絵師になる前からの知己であったのかもしれない。
ただ、それを自分から訊くような気はなかった。
「まあ、すぐくっ付くとは思うのじゃが…… おお、動かすのは難しいかよ」
傷の断面からヌルヌルとした血がにじみ出ていた。
今まで止まっていた血だ。
まるで、意志をもった生き物のように、血が絡み合っているかのように見えた。
「鬼狂様……」
「ふぅ―― 川の土手までワラワを運べるか。万之介」
鬼狂は己の足と足首もつなぎ合わせていきながら、そう言った。
「土手ですか?」
「そこで、ワラワのさねを吸うて、舐れ―― それをせねば、動けそうにないのじゃ」
そもそも、万之介の仕事は、鬼狂の秘所のさねを舐り、吸うことなのだ。
鬼狂が気をやるまでだ。
鬼狂は朱色の唇をキュッと吊り上げ夜光を受け光る瞳を万之介に向けた。
万之介はその言葉と眼差しだけで、着物の下の股間がムクムクと大きくなるのだった。
血なまぐさい体験をし、怪異を目撃したとて、関係なかったのだ。
万之介はいつでも鬼狂の肉の柔らかさを想い欲情する。
その想念を淫靡、淫乱、卑猥、淫らな様、一色に染め上げることが出来るのだ。
それ以外は全て邪念とさえいえる。淫らな想念の高濃度の結晶体となれたのだ。
「ほぉぉ、もう硬くしておるのかぇ。愛いのお。万之介よ――」
「鬼狂様、それでは、行きましょう。早く、早く土手で―― あ、あ、あ、あ――」
万之介はひょいと鬼狂を抱え上げた。細く小さな体だ。
すでに、切断された肉体は接合しているようであった。
このような怪異ともいえるような鬼狂であっても、万之介にとっては代えがたい存在だった。
雇い主と言う存在を越えている。
「焦るな―― 耐えきれるぬのか?」
「はい―― 早く舐りたいのです」
「ふふ、まあよい―― で、オヌシの鉄まらは、ワラワが舐り倒してやろうぞ」
「あ、あ、あ、あ――」
「嬉しいのか? 万之介よ」
「はい、鬼狂様」
「よいわ―― 今宵は思う存分、オヌシが鉄まらを舐ぅてやろうぞ」
万之介は「ふぅ、ふぅ」と鼻息を荒くし、鬼狂を抱きかかえ、川の土手に向かった。
「気をつけい。転ぶなよ」
「大丈夫です」
そして、鬼狂と万之介は、川の見える土手に寝転がるのだ。
夜光を反射し、黒い川面がときどき白く見える。
ふたりはいきなりお互いの秘所に顔を近づけるのだった。
「あ―― き、鬼狂さまぁぁ――ッ」
鬼狂が万之介の着物をめくりあげ、下帯から突き出した陽根を口に咥えた。
強引な舌舐りが、万之介の亀の頭のようになった部分をグルグルと這い回り、穴を穿るのであった。
強引に、舌先が中に硬くなった、先に侵入してくるのだ。
「あ、あ、あ、あ、あ――」
ニュピュッ。
声を上げていた万之介も鬼狂の着物を捲し上げ、その幼い肉割れに舌を挿しこむ。
「おおおお―― 剥くのじゃ、剥いて舐れ―― お、お、お、お―― 指をつこうて、剥くのじゃ」
万之介のヌルリとした舌を味わい、鬼狂が命じた。
万之介はおさねを包む皮を指で剥くのだった。ヌルリとしか感触。
闇の中で真珠のようなおさねが顔を出す。
万之介は唇を寄せ、鬼狂のおさねを舐るのだ。一心不乱に舐り、舌を這わせていく。
「おぉぉ、良いぞぉぉ―― よいのじゃぁ、万之介よぉぉ、ワラワもじゃ―― 可愛がってやろうぞ」
チュポッと鬼狂は、硬くなった万之介の魔羅を口にくわえ混む。
奥まで行くのだ。喉の奥で、こすり上げるようにし、舌を這わせる。
(ああああ、焼ける―― 鬼狂様の舌、口の中で、焼けてしまう……)
快感が灼熱の刺激となり、万之介の身を貫くのだった。
それでも、万之介は、鬼狂の秘所に舐りつき、そのさねを吸うのだ。
歯を立て、甘噛みする。キュッと柔らかい白い腿が、万之介の頭を挟み込むのだった。
トロトロとした淫液が万之介の口の中を満たしていく。
鬼狂は激しく、己が口で万之介の陽根を扱き立てるのだった。
それは、己の指で行う「手すさび」が稚技であるといわんばかりの快楽をその身に流し込むのだった。
脳髄が焼けるような感覚――
それでも万之介は必死吸うのだ。おさねを吸い、舐ること――
それは万之介の仕事であったからだ。
(鬼狂様の身体が、俺の精を受け回復すのだ―― おそらくはそうであろう)
本来であれば、「淫鬼」を喰らった鬼狂の身を清めるための儀式であった。
鬼を祓い、喰らった鬼狂の身を清めるために、無垢(童貞)である万之介がおさねを舐るのだ。
そして、鬼狂は万之介の精を飲むことで、喰った淫鬼を己が肉の中に溶かしこむのだ。
それが、真言・立川流の呪法であるのか――
そして、鬼狂が、人ではなく「怪異」であるのか――
そんなことは今の万之介にとっては何の関係もなかった。
ただ、己が舌で、おさねを吸い、舐るという行為を鬼狂に捧げるのである。
その想いだけが、万之介の中に有った。
高純度の淫乱さ、淫靡さ、淫らさ、卑猥さ、猥雑で下品な想念の結晶となり、舐るのだ。
それが、己が役目であると万之介は思っている。
(ア、ア、ア、ア―― イク、いってしまうぅぅ―― あ、ぁ、あ―― 鬼狂様…… 万之介はぁぁ)
精の昂ぶりが限界に来ていた。
鬼狂の舌先がグリグリ舐るのだ。
轟―― っと音を立てるかのように、万之介は鬼狂の口の中に精を放っていた。
それを、鬼狂は吸いつき、飲み干していく。
「ほうぉぉ、いいのぉ、やはり万之介の無垢の精汁は―― 躰によく馴染むのじゃ」
唇を万之介の陽根から放し、甘い吐息のような声を気だるそうに紡ぐ。
「お、お、お は……ほぉぉっ、おう、おう、おおおぅ………っっ やりおるのぉぉ。上達しておるわ。あ、あ、あ、あ――」
鬼狂はグッと万之介の頭を抑え込む。
すでに右手も動くようになっているようだった。
童女の姿からは想像もできぬ強力で万之介の頭を抑え込み、腿で挟み込むのだった。
「くぅぅぅ―― よいぞぉぉ、加減なぞいらぬ、噛み切るつもりでぇぇぇ―― おふぅっ、あ、あ、あ、あふぅぅぅ――」
万之介はその言葉通りのことを忠実の実行した。吸いながら、おさねに歯を立てた。
鋭い刃のような快楽が、鬼狂のおさねから脳天に突き抜けた。
万之介の頭を抑え込み、細く幼く淫靡な肢体をよじる鬼狂だった。
「おおおぅ、気を―― くるのじゃぁぁぁ、この様に早ようにぃ…… ああ、ふぅっ、あ、あ、ぁ、ア、ア、ア、ア――^」
夜天に向け吼えるような声を鬼狂があげた。
「おふぅ…… やりおる。愛いのぉぉ。万之介―― 終わらぬぞ。今宵はまだ終わらぬ――」
鬼狂はまだ滾るかのようにそそり立つ万之介のモノを咥えたのだ。
万之介はただひたすらに、鬼狂のおさねを吸い続けていた。
万之介と鬼狂はお互いの秘所を舐り続ける。
上弦の月と星の下――
淫ら画を極めんとする無垢の男と、幼き肉をもった童女のような存在が、お互いの肉を啜りあっていたのだった。
万之介は己が雇い主の名を続けざまに叫んでいた
「うるさいのじゃ、万之介。怒鳴らずとも聞こえるわ――」
気だるそうな口調で万之介に言うと、鬼狂はゴロリと仰向けに転がった。
右腕が首元近くの肩から斜めに切断されている。
足首から下を失い、脚は棒のようになっている。
とにかく、普通の人間であれば完全に骸なり果てているところだった。
(鬼狂様はやはり―― 人ではない……)
万之介はそう思う。だが、鬼の憑いた娘のおさねを吸い舐り、鬼を喰らう存在が普通の人であるほうがおかしかった。
「どうにも…… 無様じゃのぉ――」
ジッと光の河のような夜天の星を見つめ鬼狂は呟くように言った。
「万之介」
「はい、鬼狂様」
「そこらに、ワラワの右腕と、足が転がっておろう。拾ぉってくれぬか」
「はい」
身を細めた上弦の月の明かりの元、万之介は鬼狂の躰を集める。
血まみれの白く細い腕に斜めに切り裂かれた胴の一部が白い肋骨を突きだし転がっていた。
子どもの様な足がまるで、脱いだ草履ように並んでいた。
万之介はそれを拾って、鬼狂のところへ持って行った。
「すまぬが、少し手伝ってくれぬか? 右手と肩を合わせて欲しいのじゃが――」
普通に生きていれば、この様な言葉を聞くことなどないだろう。
万之介はそれでも、鬼狂の赤く染まった肉の断面に、肩から脇腹の肉のついた右腕を合わせた。
(北斎先生が見たら、喜んでこの画を描きはじめるのかしれない――)
ふと、万之介はそんなことを思った。
万之介は「こりゃ、すげぇなぁ。ひひひひ」と言いながら、絵筆を走らせる師匠の姿を思い浮かべる。あまりにもあり得そうな姿であった。
彼の師である葛飾北斎と鬼狂は長い付き合いのように思えた。
どのような関係であるのかは分からない。
そもそも、この童女のように見える鬼狂は天下の葛飾北斎を「鉄蔵」と呼んでいたのだ。
先生が絵師になる前からの知己であったのかもしれない。
ただ、それを自分から訊くような気はなかった。
「まあ、すぐくっ付くとは思うのじゃが…… おお、動かすのは難しいかよ」
傷の断面からヌルヌルとした血がにじみ出ていた。
今まで止まっていた血だ。
まるで、意志をもった生き物のように、血が絡み合っているかのように見えた。
「鬼狂様……」
「ふぅ―― 川の土手までワラワを運べるか。万之介」
鬼狂は己の足と足首もつなぎ合わせていきながら、そう言った。
「土手ですか?」
「そこで、ワラワのさねを吸うて、舐れ―― それをせねば、動けそうにないのじゃ」
そもそも、万之介の仕事は、鬼狂の秘所のさねを舐り、吸うことなのだ。
鬼狂が気をやるまでだ。
鬼狂は朱色の唇をキュッと吊り上げ夜光を受け光る瞳を万之介に向けた。
万之介はその言葉と眼差しだけで、着物の下の股間がムクムクと大きくなるのだった。
血なまぐさい体験をし、怪異を目撃したとて、関係なかったのだ。
万之介はいつでも鬼狂の肉の柔らかさを想い欲情する。
その想念を淫靡、淫乱、卑猥、淫らな様、一色に染め上げることが出来るのだ。
それ以外は全て邪念とさえいえる。淫らな想念の高濃度の結晶体となれたのだ。
「ほぉぉ、もう硬くしておるのかぇ。愛いのお。万之介よ――」
「鬼狂様、それでは、行きましょう。早く、早く土手で―― あ、あ、あ、あ――」
万之介はひょいと鬼狂を抱え上げた。細く小さな体だ。
すでに、切断された肉体は接合しているようであった。
このような怪異ともいえるような鬼狂であっても、万之介にとっては代えがたい存在だった。
雇い主と言う存在を越えている。
「焦るな―― 耐えきれるぬのか?」
「はい―― 早く舐りたいのです」
「ふふ、まあよい―― で、オヌシの鉄まらは、ワラワが舐り倒してやろうぞ」
「あ、あ、あ、あ――」
「嬉しいのか? 万之介よ」
「はい、鬼狂様」
「よいわ―― 今宵は思う存分、オヌシが鉄まらを舐ぅてやろうぞ」
万之介は「ふぅ、ふぅ」と鼻息を荒くし、鬼狂を抱きかかえ、川の土手に向かった。
「気をつけい。転ぶなよ」
「大丈夫です」
そして、鬼狂と万之介は、川の見える土手に寝転がるのだ。
夜光を反射し、黒い川面がときどき白く見える。
ふたりはいきなりお互いの秘所に顔を近づけるのだった。
「あ―― き、鬼狂さまぁぁ――ッ」
鬼狂が万之介の着物をめくりあげ、下帯から突き出した陽根を口に咥えた。
強引な舌舐りが、万之介の亀の頭のようになった部分をグルグルと這い回り、穴を穿るのであった。
強引に、舌先が中に硬くなった、先に侵入してくるのだ。
「あ、あ、あ、あ、あ――」
ニュピュッ。
声を上げていた万之介も鬼狂の着物を捲し上げ、その幼い肉割れに舌を挿しこむ。
「おおおお―― 剥くのじゃ、剥いて舐れ―― お、お、お、お―― 指をつこうて、剥くのじゃ」
万之介のヌルリとした舌を味わい、鬼狂が命じた。
万之介はおさねを包む皮を指で剥くのだった。ヌルリとしか感触。
闇の中で真珠のようなおさねが顔を出す。
万之介は唇を寄せ、鬼狂のおさねを舐るのだ。一心不乱に舐り、舌を這わせていく。
「おぉぉ、良いぞぉぉ―― よいのじゃぁ、万之介よぉぉ、ワラワもじゃ―― 可愛がってやろうぞ」
チュポッと鬼狂は、硬くなった万之介の魔羅を口にくわえ混む。
奥まで行くのだ。喉の奥で、こすり上げるようにし、舌を這わせる。
(ああああ、焼ける―― 鬼狂様の舌、口の中で、焼けてしまう……)
快感が灼熱の刺激となり、万之介の身を貫くのだった。
それでも、万之介は、鬼狂の秘所に舐りつき、そのさねを吸うのだ。
歯を立て、甘噛みする。キュッと柔らかい白い腿が、万之介の頭を挟み込むのだった。
トロトロとした淫液が万之介の口の中を満たしていく。
鬼狂は激しく、己が口で万之介の陽根を扱き立てるのだった。
それは、己の指で行う「手すさび」が稚技であるといわんばかりの快楽をその身に流し込むのだった。
脳髄が焼けるような感覚――
それでも万之介は必死吸うのだ。おさねを吸い、舐ること――
それは万之介の仕事であったからだ。
(鬼狂様の身体が、俺の精を受け回復すのだ―― おそらくはそうであろう)
本来であれば、「淫鬼」を喰らった鬼狂の身を清めるための儀式であった。
鬼を祓い、喰らった鬼狂の身を清めるために、無垢(童貞)である万之介がおさねを舐るのだ。
そして、鬼狂は万之介の精を飲むことで、喰った淫鬼を己が肉の中に溶かしこむのだ。
それが、真言・立川流の呪法であるのか――
そして、鬼狂が、人ではなく「怪異」であるのか――
そんなことは今の万之介にとっては何の関係もなかった。
ただ、己が舌で、おさねを吸い、舐るという行為を鬼狂に捧げるのである。
その想いだけが、万之介の中に有った。
高純度の淫乱さ、淫靡さ、淫らさ、卑猥さ、猥雑で下品な想念の結晶となり、舐るのだ。
それが、己が役目であると万之介は思っている。
(ア、ア、ア、ア―― イク、いってしまうぅぅ―― あ、ぁ、あ―― 鬼狂様…… 万之介はぁぁ)
精の昂ぶりが限界に来ていた。
鬼狂の舌先がグリグリ舐るのだ。
轟―― っと音を立てるかのように、万之介は鬼狂の口の中に精を放っていた。
それを、鬼狂は吸いつき、飲み干していく。
「ほうぉぉ、いいのぉ、やはり万之介の無垢の精汁は―― 躰によく馴染むのじゃ」
唇を万之介の陽根から放し、甘い吐息のような声を気だるそうに紡ぐ。
「お、お、お は……ほぉぉっ、おう、おう、おおおぅ………っっ やりおるのぉぉ。上達しておるわ。あ、あ、あ、あ――」
鬼狂はグッと万之介の頭を抑え込む。
すでに右手も動くようになっているようだった。
童女の姿からは想像もできぬ強力で万之介の頭を抑え込み、腿で挟み込むのだった。
「くぅぅぅ―― よいぞぉぉ、加減なぞいらぬ、噛み切るつもりでぇぇぇ―― おふぅっ、あ、あ、あ、あふぅぅぅ――」
万之介はその言葉通りのことを忠実の実行した。吸いながら、おさねに歯を立てた。
鋭い刃のような快楽が、鬼狂のおさねから脳天に突き抜けた。
万之介の頭を抑え込み、細く幼く淫靡な肢体をよじる鬼狂だった。
「おおおぅ、気を―― くるのじゃぁぁぁ、この様に早ようにぃ…… ああ、ふぅっ、あ、あ、ぁ、ア、ア、ア、ア――^」
夜天に向け吼えるような声を鬼狂があげた。
「おふぅ…… やりおる。愛いのぉぉ。万之介―― 終わらぬぞ。今宵はまだ終わらぬ――」
鬼狂はまだ滾るかのようにそそり立つ万之介のモノを咥えたのだ。
万之介はただひたすらに、鬼狂のおさねを吸い続けていた。
万之介と鬼狂はお互いの秘所を舐り続ける。
上弦の月と星の下――
淫ら画を極めんとする無垢の男と、幼き肉をもった童女のような存在が、お互いの肉を啜りあっていたのだった。
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