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20.鬼狂、万之介の精汁を飲む
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月が夜天に銀色の光を湛え、ぽつりと浮いていた。
江戸の街が冷たい光に照らされている。
ありふれた何の変哲もない裏長屋に、妖しい雰囲気を身に纏った童女が訪れる。
鬼狂であった。
おろし髪。
小柄な童女の姿ではあるが、見た目とおりの存在ではない。
黒字に炎の紋様の着物を纏い、やってきたのは万之介の長屋であった。
ガラりと、鬼狂は戸をあけた。
「この刻に戸締りもせぬか。万之介よ」
「鬼狂様! いったい」
「上がらせてもらうぞ」
師匠の北斎ほどではないが、反故紙が散らばる部屋に鬼狂は上がっていく。
まるで、その身の重さを感じさせぬような動きであった。
「いったい、こんな時間に? 仕事ですか」
「仕事か…… まあ、ワラワの方から見れば、一つの仕事ではあろうな」
鬼狂はすっと座った。
小柄な体は、据わると更に小柄に見える。
童女というより、小さな人形にも感じられる。どこか作り物めいた美貌がそう思わせるのかもしれない。
「いったい?」
万之介は戸惑いをみせる。
正座をし、鬼狂を見つめる。
着物に下にある、幼い肢体を思い浮かべる。思い浮かべざるをえないのだ。
万之介は何度も、鬼狂のさねを舐ってきたのだ。
白い脚が開かれ、その間にある秘所に顔を埋めたことは数え切れぬほどであった。
仕事となれば、鬼を祓い、喰らうことであろう。
そして、喰った後に鬼狂の肉の疼きを鎮めるのが、万之介の仕事であった。
「ヌシの無垢を貰いにきたのだ。いや、奪いにきた――」
「は?」
「もう、よいのだ。ヌシが無垢である必要はなくなった。今までの礼にワラワが無垢をもらう、いや、奪うことにした」
「ええっ!」
一体どうゆことなのか?
万之介は混乱する。
鬼狂の体を鎮めるためには、万之介は無垢でなければならない。
万之介は口をぽかんと空けた。目を見開き、薄明かりの中の鬼狂を凝視した。
「もう、鬼祓いは必要のうなったのだよ――」
ぽつりと鬼狂は言った。
その言葉の意味が、万之介には分らなかった。
「だから、ワラワガヌシの無垢を貰う。今までの礼じゃ」
すっと鬼狂が立ち上がった。
万之介の口に吸い寄せられるかのように、己の唇を近づけていく。
口を吸われ、舌が歯の間を滑るようにして入ってきた。
万之介は唐突な陶酔感とともに、鬼狂をキュッと抱きしめていた。
◇◇◇◇◇◇
鬼狂は着物を脱ぎ、一糸纏わぬ姿になっていた。
そして、未成熟な体を万之介に寄せていた。肌がふれあい、鬼狂のひんやりとした温度を万之介は感じていた。
甘さすら感じさせる肌の感触に、万之介の脈動は高ぶり、頭の中で割れ鐘が響いているようになる。
「ほう、このような童女の格好が好きなのは相変わらずよ。どうだ? この身体、自由に抱いてよいのだぞ」
鬼狂は、万之介の逸物に手を伸ばす。そこは既に剛直と化し、女の蜜壷の味をしらぬ無垢な匂いを放っていた。
「あう…… 鬼狂様、そんな…… あああ」
脳天が痺れる。これっきりになるという鬼狂の言葉が脳裏にすがりつくが、蕩けるような快美感が、万之介の思考を止めてしまう。
「ワラワの幼き身体でこのように硬くなる―― それはそれで、嬉しいものよ」
耳元で囁く鬼狂の言葉に、高ぶる官能の心をかきたてられる万之介であった。
◇◇◇◇◇◇
下帯越に、万之介の魔羅を握る鬼狂。
細く白い指が、ゆっくりと上下に動き始める。
「あぅ、き、鬼狂様ぁぁ……」
「ふふ、気持ちよいのか、万之介よ……」
万之介は腰を浮き上がらせ、カクカクと腰を使ってしまう。
「ふふ、愛い奴よ」
鬼狂は鼻にかかったため息とともに、万之介の耳元に囁く。
きゅっと、万之介の物を似きった指先に力が加わる。
「さあ、下帯を外そう―― 力を抜き楽しむがよい。ワラワがヌシと交わるのだ。せっかくなのだ、楽しまねば損であろう」
鬼狂はぬるりとした真っ赤な舌を出し、万之介の首筋に這わせる。そのまま、舐め上がり耳朶を口に含み、くちゃくちゃと弄ぶ。
「あ、あ、あ、あ、鬼狂さまぁ~」
汗ばんだ首筋はねっとりとした鬼狂の唾液で彩られ、ヌルヌルと耳朶に舌が這う。
その上、珍棒は直接握られ、一定の律動で扱き上げられていく。ゆったりとし、ねっとりした愛撫。妖しく淫靡に光る鬼狂の双眸が、よがる万之介を見つめれいた。
魔羅の凹凸にそって、指が絡みつき、その形をなぞるかのような指の動き――
万之介は、喘ぐような声をあげ、腰を震わせるだけだった。
「ワラワとまぐわいたくはないか?」
「あ、あ、あ、あ、あ―― したいです。凄くしたいです」
あまりの快感の大きさに、足先まで痺れ、力が抜けていく。
鬼狂の白い裸体からは、匂い立つかのような妖艶な気が溢れ出ていた。
万之介は、もはや何がなんだか分らなくなってくる。
しかし――
(まぐわってしまえば…… 無垢でなくなり…… ああ、鬼狂様と――)
ここでまぐわってしまえば、鬼狂との決別を意味する。
それは、一瞬、脳裏によぎる。が、あまりの快美感に塗りつぶされ、思考が止まる。
「ほれ、もっと気持ちよくなれ。人の身が味わうことの出来る快楽を超え、果てさせてみせようぞ……」
キュッと鬼狂の指が下がり、輪になった指から亀頭の先が露となる。
無垢であることを証明するかのように桃色の粘膜をもった亀頭であった。
それが、ぐわっと大きくなった。
どびゅるるるるるる――
万之介は一気に精を放っていた。
どろどろの固形物のような濃厚な精汁は、びちゃっと天井まで達し、その雫を糸のようにして落ちて来た。
「一度だけで治まるものでもあるまい」
鬼狂の言葉通り、万之介の剛直はまだ天をついていた。
万之介の切っ先は鬼狂の口腔内に導かれ、ねっとりとした甘く溺れるかのように、珍棒をしゃぶるのであった。
鬼狂は、魔羅に残る精汁の残滓を舌でぬぐいとると、ごくりと嚥下したのであった。
江戸の街が冷たい光に照らされている。
ありふれた何の変哲もない裏長屋に、妖しい雰囲気を身に纏った童女が訪れる。
鬼狂であった。
おろし髪。
小柄な童女の姿ではあるが、見た目とおりの存在ではない。
黒字に炎の紋様の着物を纏い、やってきたのは万之介の長屋であった。
ガラりと、鬼狂は戸をあけた。
「この刻に戸締りもせぬか。万之介よ」
「鬼狂様! いったい」
「上がらせてもらうぞ」
師匠の北斎ほどではないが、反故紙が散らばる部屋に鬼狂は上がっていく。
まるで、その身の重さを感じさせぬような動きであった。
「いったい、こんな時間に? 仕事ですか」
「仕事か…… まあ、ワラワの方から見れば、一つの仕事ではあろうな」
鬼狂はすっと座った。
小柄な体は、据わると更に小柄に見える。
童女というより、小さな人形にも感じられる。どこか作り物めいた美貌がそう思わせるのかもしれない。
「いったい?」
万之介は戸惑いをみせる。
正座をし、鬼狂を見つめる。
着物に下にある、幼い肢体を思い浮かべる。思い浮かべざるをえないのだ。
万之介は何度も、鬼狂のさねを舐ってきたのだ。
白い脚が開かれ、その間にある秘所に顔を埋めたことは数え切れぬほどであった。
仕事となれば、鬼を祓い、喰らうことであろう。
そして、喰った後に鬼狂の肉の疼きを鎮めるのが、万之介の仕事であった。
「ヌシの無垢を貰いにきたのだ。いや、奪いにきた――」
「は?」
「もう、よいのだ。ヌシが無垢である必要はなくなった。今までの礼にワラワが無垢をもらう、いや、奪うことにした」
「ええっ!」
一体どうゆことなのか?
万之介は混乱する。
鬼狂の体を鎮めるためには、万之介は無垢でなければならない。
万之介は口をぽかんと空けた。目を見開き、薄明かりの中の鬼狂を凝視した。
「もう、鬼祓いは必要のうなったのだよ――」
ぽつりと鬼狂は言った。
その言葉の意味が、万之介には分らなかった。
「だから、ワラワガヌシの無垢を貰う。今までの礼じゃ」
すっと鬼狂が立ち上がった。
万之介の口に吸い寄せられるかのように、己の唇を近づけていく。
口を吸われ、舌が歯の間を滑るようにして入ってきた。
万之介は唐突な陶酔感とともに、鬼狂をキュッと抱きしめていた。
◇◇◇◇◇◇
鬼狂は着物を脱ぎ、一糸纏わぬ姿になっていた。
そして、未成熟な体を万之介に寄せていた。肌がふれあい、鬼狂のひんやりとした温度を万之介は感じていた。
甘さすら感じさせる肌の感触に、万之介の脈動は高ぶり、頭の中で割れ鐘が響いているようになる。
「ほう、このような童女の格好が好きなのは相変わらずよ。どうだ? この身体、自由に抱いてよいのだぞ」
鬼狂は、万之介の逸物に手を伸ばす。そこは既に剛直と化し、女の蜜壷の味をしらぬ無垢な匂いを放っていた。
「あう…… 鬼狂様、そんな…… あああ」
脳天が痺れる。これっきりになるという鬼狂の言葉が脳裏にすがりつくが、蕩けるような快美感が、万之介の思考を止めてしまう。
「ワラワの幼き身体でこのように硬くなる―― それはそれで、嬉しいものよ」
耳元で囁く鬼狂の言葉に、高ぶる官能の心をかきたてられる万之介であった。
◇◇◇◇◇◇
下帯越に、万之介の魔羅を握る鬼狂。
細く白い指が、ゆっくりと上下に動き始める。
「あぅ、き、鬼狂様ぁぁ……」
「ふふ、気持ちよいのか、万之介よ……」
万之介は腰を浮き上がらせ、カクカクと腰を使ってしまう。
「ふふ、愛い奴よ」
鬼狂は鼻にかかったため息とともに、万之介の耳元に囁く。
きゅっと、万之介の物を似きった指先に力が加わる。
「さあ、下帯を外そう―― 力を抜き楽しむがよい。ワラワがヌシと交わるのだ。せっかくなのだ、楽しまねば損であろう」
鬼狂はぬるりとした真っ赤な舌を出し、万之介の首筋に這わせる。そのまま、舐め上がり耳朶を口に含み、くちゃくちゃと弄ぶ。
「あ、あ、あ、あ、鬼狂さまぁ~」
汗ばんだ首筋はねっとりとした鬼狂の唾液で彩られ、ヌルヌルと耳朶に舌が這う。
その上、珍棒は直接握られ、一定の律動で扱き上げられていく。ゆったりとし、ねっとりした愛撫。妖しく淫靡に光る鬼狂の双眸が、よがる万之介を見つめれいた。
魔羅の凹凸にそって、指が絡みつき、その形をなぞるかのような指の動き――
万之介は、喘ぐような声をあげ、腰を震わせるだけだった。
「ワラワとまぐわいたくはないか?」
「あ、あ、あ、あ、あ―― したいです。凄くしたいです」
あまりの快感の大きさに、足先まで痺れ、力が抜けていく。
鬼狂の白い裸体からは、匂い立つかのような妖艶な気が溢れ出ていた。
万之介は、もはや何がなんだか分らなくなってくる。
しかし――
(まぐわってしまえば…… 無垢でなくなり…… ああ、鬼狂様と――)
ここでまぐわってしまえば、鬼狂との決別を意味する。
それは、一瞬、脳裏によぎる。が、あまりの快美感に塗りつぶされ、思考が止まる。
「ほれ、もっと気持ちよくなれ。人の身が味わうことの出来る快楽を超え、果てさせてみせようぞ……」
キュッと鬼狂の指が下がり、輪になった指から亀頭の先が露となる。
無垢であることを証明するかのように桃色の粘膜をもった亀頭であった。
それが、ぐわっと大きくなった。
どびゅるるるるるる――
万之介は一気に精を放っていた。
どろどろの固形物のような濃厚な精汁は、びちゃっと天井まで達し、その雫を糸のようにして落ちて来た。
「一度だけで治まるものでもあるまい」
鬼狂の言葉通り、万之介の剛直はまだ天をついていた。
万之介の切っ先は鬼狂の口腔内に導かれ、ねっとりとした甘く溺れるかのように、珍棒をしゃぶるのであった。
鬼狂は、魔羅に残る精汁の残滓を舌でぬぐいとると、ごくりと嚥下したのであった。
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