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その149:孔雀はソロモンの空を飛ぶ その7
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「なんだ? あの機体。陸さんのか?」
鷹羽二飛曹は上空を見上げて言った。
搭乗員待機所だ。
雷電による迎撃戦闘を主任務とする彼はここで待機中だ。
もし、敵であれば電探の方から報告がある。
最近の電探はキチンと仕事をしている。
仕組みはよく分からないが「便利な機械もできたもんだ。さすが我が大日本帝国だ」と鷹羽二飛曹は思った。
1943年――
鷹羽二飛曹の感覚は日本人とすれば、極めて普通のものだった。
日本国内では、機械に接することのない国民も多かったからだ。
自動車を見れば「万歳三唱」というのはさすがに田舎だけであったが。
鷹羽二飛曹は「その田舎」出身だった。
しかも、「日本の秘境」のような群馬県の出身だった。
子どものころ数回自動車を見たことがあると言った感じなのだ。
そんな、鷹羽二飛曹が軍に入り日本海軍の「機械力」、「技術力」の高さに驚嘆し、それを信じる。
こういった例は別に海軍に限らず、陸軍も同じようものだ。
大日本帝国が強いのは「機械力の優越」であると多くの兵が信じていた。
実際、陸軍でも中国戦線ではその力で勝利していた。
そして、鷹羽二飛曹も同じだ。
彼の乗る「雷電」は圧倒的な性能を見せ、ブインの空を守っている。
鷹羽二飛曹は「零戦と勝負してみたいもんだ」と内心思っている。
アメリカ機を舐めているわけでは無い。
B-17のような巨大な航空機を作る国を舐められるわけがない。
命を懸けて戦っている、自分を殺しに来ている相手を舐めるほど、鷹羽二飛曹は馬鹿でもないし自信家でもない。
ただ、やはり「世界一の戦闘機」を決めるなら零戦と戦って勝つしかないのではと思っているのだ。
とにかく、彼は「雷電」が大好きだった。これ以上の戦闘機などないと思っている。
まず美しい。惚れ惚れする。
雷電の「クマンバチ」、「タメ」と呼ばれる太い機体とその流線型のフォルムに惚れていた。
確かに、高速ゆえに離着陸時の零戦との操縦性は大きく違う。しかし、鷹羽二飛曹には、その難しさすら自分の技量高さを雷電が褒めているようで好ましかったのだ。
古参零戦搭乗員にはこの美しき雷電の外見を見ただけで「なんだ、これ? こんなの太いので戦闘機かよ」とバカにする目の腐った者もいた。
殴りたかった。階級が上なので殴らなかったが。
階級が下なら当然殴る。当たり前だ。そして、雷電のよさを小一時間語って聞かせる。
とにかく(俺の「雷電」莫迦にするやつはゆるさねぇ)と、鷹羽二飛曹は常に思っていた。
「しかし、双発の割に切れのいい動きするなぁ――」
「雷電愛」にずっぽりと浸かりながらも、上空を見上げていた鷹羽二飛曹。
正体不明の味方双発機は、翼を上下に振ってをして味方であることを知らせていた。
対空砲の誤射を恐れているのだろう。
「心配することはないだろ。当たらないからなぁ」
このブインの対空砲が誤認して撃ったとしても、当たる可能性などないんじゃないかとは思う
実際、当たったのを見たことが無い。
鷹羽二飛曹は対空砲は「腐れ士官の捨て所」と言っているのを聞いたことがあった。
「あれか…… 新型の陸攻とかいうのは――」
鷹羽二飛曹と同じく、搭乗員待機所にいる同期の鷲宮二飛曹だった。
「むっ、知っているのか? 『雷電』乗りの鷲宮」
「なんでそんな、言い方すんの? 鷹羽」
「雷電が好きだから。それより、あの機体のこと知ってるのか?」
「いや、まあいいが…… ん、まあ、少し噂で聞いた」
相変わらず耳が早いというか、こういった話には詳しい男だった。
「今、少しずつラバウルあたりに配備されているみたいだがな。ここの零戦隊が、上空で合流してガ島攻撃何回か行ってるぜ。聞いてないのか」
「いや、知らん。全然」
このソロモンの戦場において「雷電さえあればいい」という鷹羽二飛曹は、零戦搭乗員とあまり会話をしていない。
零戦を褒めるのはいいが。しかし、雷電をバカにするやつは殴りたくなるからだ。
「ガ島攻撃ね―― ま、俺たち『雷電乗り』には縁はないからなぁ」
鷹羽二飛曹は言った。自分には関係のないことだ。
雷電はあくまでも局地戦闘機であり、航続距離が短い。
いかにガ島に近い最前線基地のブインからでも、雷電では爆撃機の護衛には参加できない。
(まあ、これで雷電の足が長いなんてことになったら、完璧すぎて大変なことになるな)と、設計者の堀越 二郎氏聞いたら感涙ものの思いを抱く鷹羽二飛曹だった。
いや、堀越二郎氏の場合「私の作った戦闘機が最高で完璧なのはあたりまえですからぁぁ!」と言いそうでもあったが。
ただ、鷹羽二飛曹は設計者である堀越二郎氏のことなど何も知らないのである。
だから、どうでもいいことだった。関係ないことだ。
「いや、そうでもないみたいだな―― ふふふ」
「は? 鷲宮、『そうでもない』って」
「誰にも言うなよ。絶対だぞ」
「お、おう……」
鷲宮二飛曹は声をひそめ、鷹羽二飛曹に耳元に口を近づける。
生暖かい男の息が当たった、鷹羽二飛曹は「ちょっとオマ……」と思った。
「雷電に30ミリが搭載されるらしい」
耳元で小さな声で、鷲宮二飛曹は言った。
「30ミリ? 機銃か?」
「そりゃ、30ミリと言えば機銃だろう」
ちなみに海軍では40ミリ以下を機銃と言い、それを超えると機関砲となる。
陸軍では20ミリ以上は全部機関砲だ。
「今の雷電は20ミリ4門だが、それが変わるのか?」
「どうも、特別作戦機として改造されるらしい。実物の機銃が届いているようだぜ」
「本当かよ!」
20ミリ4門でさえ、大型爆撃機で「空の要塞」と呼ばれるB-17の装甲板を貫く。
実際に、彼らはふたりともB-17の撃墜経験があるのだ。
さすがに頑丈で、撃墜に至らないことも有るが、それでも穴だらけでボコボコにしてやっている。
おそらく中のアメ公は、悲惨な目に合っているだろうなとは思う。
「20ミリでさえ、ほとんど大砲だぞ―― いや…… 重くなるんじゃないか?」
鷹羽二飛曹は自分の愛する雷電の火力が強くなるのは大歓迎だ。
ドン引きするくらいの大火力が雷電には、ふさわしいとも思う。
しかし、それで重くなって、持ち味の天空を突き抜けるような上昇力と335ノット(時速620キロ)以上の高速性能がなくなってしまうのは嫌だった。
鷹羽二飛曹は胸からホマレを取り出し、吸おうとした。
「そのあたりは飛んでみないと分からんなぁ~」
そう言って手を出す鷲宮二飛曹に、一本渡す。
「確かにそうだ。しかし、なんでだ?」
「だから、30ミリ積んで、ガ島行く作戦があるらしいぞ。そのための改造だ」
「はぁ~?」
鷹羽二飛曹は手に持っていたホマレを落としていた。
鷹羽二飛曹は上空を見上げて言った。
搭乗員待機所だ。
雷電による迎撃戦闘を主任務とする彼はここで待機中だ。
もし、敵であれば電探の方から報告がある。
最近の電探はキチンと仕事をしている。
仕組みはよく分からないが「便利な機械もできたもんだ。さすが我が大日本帝国だ」と鷹羽二飛曹は思った。
1943年――
鷹羽二飛曹の感覚は日本人とすれば、極めて普通のものだった。
日本国内では、機械に接することのない国民も多かったからだ。
自動車を見れば「万歳三唱」というのはさすがに田舎だけであったが。
鷹羽二飛曹は「その田舎」出身だった。
しかも、「日本の秘境」のような群馬県の出身だった。
子どものころ数回自動車を見たことがあると言った感じなのだ。
そんな、鷹羽二飛曹が軍に入り日本海軍の「機械力」、「技術力」の高さに驚嘆し、それを信じる。
こういった例は別に海軍に限らず、陸軍も同じようものだ。
大日本帝国が強いのは「機械力の優越」であると多くの兵が信じていた。
実際、陸軍でも中国戦線ではその力で勝利していた。
そして、鷹羽二飛曹も同じだ。
彼の乗る「雷電」は圧倒的な性能を見せ、ブインの空を守っている。
鷹羽二飛曹は「零戦と勝負してみたいもんだ」と内心思っている。
アメリカ機を舐めているわけでは無い。
B-17のような巨大な航空機を作る国を舐められるわけがない。
命を懸けて戦っている、自分を殺しに来ている相手を舐めるほど、鷹羽二飛曹は馬鹿でもないし自信家でもない。
ただ、やはり「世界一の戦闘機」を決めるなら零戦と戦って勝つしかないのではと思っているのだ。
とにかく、彼は「雷電」が大好きだった。これ以上の戦闘機などないと思っている。
まず美しい。惚れ惚れする。
雷電の「クマンバチ」、「タメ」と呼ばれる太い機体とその流線型のフォルムに惚れていた。
確かに、高速ゆえに離着陸時の零戦との操縦性は大きく違う。しかし、鷹羽二飛曹には、その難しさすら自分の技量高さを雷電が褒めているようで好ましかったのだ。
古参零戦搭乗員にはこの美しき雷電の外見を見ただけで「なんだ、これ? こんなの太いので戦闘機かよ」とバカにする目の腐った者もいた。
殴りたかった。階級が上なので殴らなかったが。
階級が下なら当然殴る。当たり前だ。そして、雷電のよさを小一時間語って聞かせる。
とにかく(俺の「雷電」莫迦にするやつはゆるさねぇ)と、鷹羽二飛曹は常に思っていた。
「しかし、双発の割に切れのいい動きするなぁ――」
「雷電愛」にずっぽりと浸かりながらも、上空を見上げていた鷹羽二飛曹。
正体不明の味方双発機は、翼を上下に振ってをして味方であることを知らせていた。
対空砲の誤射を恐れているのだろう。
「心配することはないだろ。当たらないからなぁ」
このブインの対空砲が誤認して撃ったとしても、当たる可能性などないんじゃないかとは思う
実際、当たったのを見たことが無い。
鷹羽二飛曹は対空砲は「腐れ士官の捨て所」と言っているのを聞いたことがあった。
「あれか…… 新型の陸攻とかいうのは――」
鷹羽二飛曹と同じく、搭乗員待機所にいる同期の鷲宮二飛曹だった。
「むっ、知っているのか? 『雷電』乗りの鷲宮」
「なんでそんな、言い方すんの? 鷹羽」
「雷電が好きだから。それより、あの機体のこと知ってるのか?」
「いや、まあいいが…… ん、まあ、少し噂で聞いた」
相変わらず耳が早いというか、こういった話には詳しい男だった。
「今、少しずつラバウルあたりに配備されているみたいだがな。ここの零戦隊が、上空で合流してガ島攻撃何回か行ってるぜ。聞いてないのか」
「いや、知らん。全然」
このソロモンの戦場において「雷電さえあればいい」という鷹羽二飛曹は、零戦搭乗員とあまり会話をしていない。
零戦を褒めるのはいいが。しかし、雷電をバカにするやつは殴りたくなるからだ。
「ガ島攻撃ね―― ま、俺たち『雷電乗り』には縁はないからなぁ」
鷹羽二飛曹は言った。自分には関係のないことだ。
雷電はあくまでも局地戦闘機であり、航続距離が短い。
いかにガ島に近い最前線基地のブインからでも、雷電では爆撃機の護衛には参加できない。
(まあ、これで雷電の足が長いなんてことになったら、完璧すぎて大変なことになるな)と、設計者の堀越 二郎氏聞いたら感涙ものの思いを抱く鷹羽二飛曹だった。
いや、堀越二郎氏の場合「私の作った戦闘機が最高で完璧なのはあたりまえですからぁぁ!」と言いそうでもあったが。
ただ、鷹羽二飛曹は設計者である堀越二郎氏のことなど何も知らないのである。
だから、どうでもいいことだった。関係ないことだ。
「いや、そうでもないみたいだな―― ふふふ」
「は? 鷲宮、『そうでもない』って」
「誰にも言うなよ。絶対だぞ」
「お、おう……」
鷲宮二飛曹は声をひそめ、鷹羽二飛曹に耳元に口を近づける。
生暖かい男の息が当たった、鷹羽二飛曹は「ちょっとオマ……」と思った。
「雷電に30ミリが搭載されるらしい」
耳元で小さな声で、鷲宮二飛曹は言った。
「30ミリ? 機銃か?」
「そりゃ、30ミリと言えば機銃だろう」
ちなみに海軍では40ミリ以下を機銃と言い、それを超えると機関砲となる。
陸軍では20ミリ以上は全部機関砲だ。
「今の雷電は20ミリ4門だが、それが変わるのか?」
「どうも、特別作戦機として改造されるらしい。実物の機銃が届いているようだぜ」
「本当かよ!」
20ミリ4門でさえ、大型爆撃機で「空の要塞」と呼ばれるB-17の装甲板を貫く。
実際に、彼らはふたりともB-17の撃墜経験があるのだ。
さすがに頑丈で、撃墜に至らないことも有るが、それでも穴だらけでボコボコにしてやっている。
おそらく中のアメ公は、悲惨な目に合っているだろうなとは思う。
「20ミリでさえ、ほとんど大砲だぞ―― いや…… 重くなるんじゃないか?」
鷹羽二飛曹は自分の愛する雷電の火力が強くなるのは大歓迎だ。
ドン引きするくらいの大火力が雷電には、ふさわしいとも思う。
しかし、それで重くなって、持ち味の天空を突き抜けるような上昇力と335ノット(時速620キロ)以上の高速性能がなくなってしまうのは嫌だった。
鷹羽二飛曹は胸からホマレを取り出し、吸おうとした。
「そのあたりは飛んでみないと分からんなぁ~」
そう言って手を出す鷲宮二飛曹に、一本渡す。
「確かにそうだ。しかし、なんでだ?」
「だから、30ミリ積んで、ガ島行く作戦があるらしいぞ。そのための改造だ」
「はぁ~?」
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