4 / 15
4.森で伐採をしていたら子鬼に出会った
しおりを挟む
社を中心にすると森は西から北の方にかけて広がっている。
境界線まではだいたい徒歩五分くらいだ。
一分八〇メートルという不動産業界基準でいくなら四〇〇メートルほどということになる。
「マジか…… 樹海かよ」
目の当たりにすると、自然の圧にちょっとびびる。
森はと言葉で言うと木が三つなんだけと、普通にそれどころじゃない。
神様が住まう場所の森なのだけど「鬱蒼たる密林」とか「緑の深海」というような表現が陳腐に思える。
(ああ、ジ○リで見たことある)
と、思う感じの森というとイメージできるかもしれん。知らんけど。
「女神様、ここに竹あるんですか?」
見渡したところ、境界線あたりには竹っぽい物は生えていない。
「少し中に進まぬといかぬかな」
ピンク色の唇がから出てくる声音も美しい。
「道がないんですが……」
中を進もうにも道が見当たらない。
獣道すら無さそう。
「鉈で下草を刈りながら進むのだな」
「なるほど」
ボクは神器の鉈を振った。
軽く振った――
スパパパパパーン!!
前方一〇メートルくらい、人が通れる幅で下草が刈り取られる。
「わッ、マジですか!」
「うむ。振るう者の意思によって、斬れる方向も制御できるのじゃ」
「なるほど」
「それにしても、筋がよい」
「そうですか!」
「我は嘘やお世辞など言わぬ」
美しき女神様はそういいきる。
よっしゃ!
ボクあ気合をいれ、鉈を振るう。
バサバサ、スパパパパンと下草や細い木々を切りながら前進するのであった。
◇◇◇◇◇◇
「おお、竹があった!」
五〇メートルほど進んだだろうか。
そこに竹が密集していたのである。
鉈を振るうとまるで「斬○剣」のように、竹が切れていく。
全然、つまらなくない。面白いように切れていくので気分もハイになってくる感じ。
「うぉぉおおおおおお!!」
スパン、スパン、スパン!!
竹の繊維を刃物で断ち切る感じが気持ちいい。
しかし、ここで気づく。
相当に竹を切り倒してから気づいた。
(どうやって運ぶんだ? これ?)
後ろでボクのことを見ていた女神様の方を振り返る。
「すいません。神器・リヤカーとかあります?」
「流石にリヤカーは大き過ぎるのじゃ」
ちょこっと下を向いて女神様は言った。
長い睫が黒い瞳に翳りを作るのだけど、それも美麗。
「そうですかぁ~」
「すまぬな。神器は我が手に持てる程度のものしか練成できぬ」
「まあ、仕方ないっすね!」
リヤカーは後日、家の方で買ってもってくればいい。
「竹はどの程度必要ですか?」
「うむ、この一〇倍ほどあれば、よかろう」
と、女神様は切り倒した竹の山を見やる。
「うへ、一〇倍っすか!」
口ではそう言うが、結構面白いので苦ではない。
しかし――
くぅぅぅ~
と、腹がなった。
「腹が減っては戦はできぬ、しばらく休憩にしたらどうじゃ」
「そうですね」
というわけで、ボクと女神様はいったん社に戻る。
でもって、家のある鮒橋まで戻してもらうことにする。
コンビニで昼食を買うために。
「高作よ、プリンも頼む」
「はい、分りました」
供物のプリンを頼まれ、ボクは鮒橋に戻る。
一応、同じ千葉県内ということであるが「神域」が房総半島のどこにあるかまではよく分からない。
◇◇◇◇◇◇
コンビニで「弁当」と「おにぎり」ふたつと「お茶」と「軍手」を買った。
「祠」経由で神域に戻る。
戻ったとき、ちょっと現実認識に巻くができるというか、揺らぎが生じる感覚があるが、直ぐに治まる。
「女神様、プリンです!」
「おお! ありがたい!」
女神様はプリンを受け取ると「うまうま」という感じで食べ始める。
ボクも弁当をたべる。
で、弁当が食べ終わると、竹の伐採作業に戻るのだった。
「もう、ひとりで大丈夫であろうよ」
「ん…… まあ、そうですね」
女神様が一緒でないのは、ちょっと心細い感じもした。
が、一緒に来てくださいと懇願するのも情けない感じがしたので、その大きな胸を目に焼きつけ、作業をすることにした。
ボクはひとりで、竹を切る。切る。切る。切る。あはは、いと、たのし。
おにぎりふたつは、小腹がすいたら食べようと思って、コンビニ袋にお茶と一緒にいれてそのまま持ってきた。
「結構切れたか……」
気づくと陽はかなり西に傾いているようだった。
森の底の方が茜色に染まっている。
女神様の要求する一〇倍まではいかないが、五倍ほどは切れたかもしれない。
(作業は日が沈むまでだな――)
時刻という人間の作り出した「呪詛」に縛られない作業は清々しい。
日が沈んだら、作業は物理的に不可能なのでやらない。
ボクはおにぎりを食べることにした。
で、一個目を食べ終え、二個目に手を伸ばす。
「オマエ、誰なのだ? ここでなにしてるのだ? なに食べてるのだ?」
いきなりの三連発質問が木々の間から飛んできた。
「なに?」
ボクは声の方を振り返った。
なんと、そこには子鬼ががいたのである。
褐色肌に、銀髪。
額から、一本角を生やした子鬼――
だよね……
「……」
「なぜ黙っているのだ」
ここは神域である。
鬼くらいいてもいるのかもしれない。
それにしても、非日常の存在に遭遇である。
まあ、女神様からして非日常であるのだけど。
「何を食っている?」
「おにぎり」
「鬼をきるのか! 酷い奴だな――!! 悪者か? 悪魔か、貴様ぁぁ」
「いや、この食べ物の名前、握って作るので『お握り』」
「ほう…… そうか、で、誰だ? おまえ」
「新地高作―― 元社畜です」
「しんちこうさくか…… しゃちく?」
ふん、と鼻を鳴らし、子鬼は可愛らしい口を動かす。
「わしはキコという。立派な鬼なのだ」
見れば分る。これで人間ですといわれた方が困る。
立派かどうかは知らんけど。
「何しとるのだ?」
「竹切ってます」
「なんで?」
「農業するため」
「農業? なんだそれ」
と、言葉の定義まで聞いてくるのだけど、ボクはなんとか状況を説明する。
「ふ~ん。面白そうだなぁ。うん、面白そうなのだ。それに、それは美味しそうなのだ」
じっとボクのおにぎりを見つめる子鬼。
「じゃあ、これあげるよ」
「おお! なんと! オマエ、親切な奴だな~」
そういって、差し出したおにぎりをひったくるようにして受け取る。
キコと名乗る子鬼は、おにぎりを「もしゃもしゃ」と食べ始める。
「美味いのだ! これは、美味いのだ!」
声が感動に震えていた。
コンビ二のおにぎりで感動できるのは、安上がりな舌で好ましい。
「よし! わしもオマエの農業とやらを手伝ってやろう!」
「え?」
戸惑う。しかし、小さな身を反らし、子鬼のキコは言い切ったのだった。
というか、ボクはこの時点でも本当に重要なことを忘れ、女神様に確認していなかった。
コンビ二で買い物をしたというのに……
そう。
どうやって、収入を得るか?
この部分を完全に失念していたのだから、間抜け以上の存在であった。
ボクは……
境界線まではだいたい徒歩五分くらいだ。
一分八〇メートルという不動産業界基準でいくなら四〇〇メートルほどということになる。
「マジか…… 樹海かよ」
目の当たりにすると、自然の圧にちょっとびびる。
森はと言葉で言うと木が三つなんだけと、普通にそれどころじゃない。
神様が住まう場所の森なのだけど「鬱蒼たる密林」とか「緑の深海」というような表現が陳腐に思える。
(ああ、ジ○リで見たことある)
と、思う感じの森というとイメージできるかもしれん。知らんけど。
「女神様、ここに竹あるんですか?」
見渡したところ、境界線あたりには竹っぽい物は生えていない。
「少し中に進まぬといかぬかな」
ピンク色の唇がから出てくる声音も美しい。
「道がないんですが……」
中を進もうにも道が見当たらない。
獣道すら無さそう。
「鉈で下草を刈りながら進むのだな」
「なるほど」
ボクは神器の鉈を振った。
軽く振った――
スパパパパパーン!!
前方一〇メートルくらい、人が通れる幅で下草が刈り取られる。
「わッ、マジですか!」
「うむ。振るう者の意思によって、斬れる方向も制御できるのじゃ」
「なるほど」
「それにしても、筋がよい」
「そうですか!」
「我は嘘やお世辞など言わぬ」
美しき女神様はそういいきる。
よっしゃ!
ボクあ気合をいれ、鉈を振るう。
バサバサ、スパパパパンと下草や細い木々を切りながら前進するのであった。
◇◇◇◇◇◇
「おお、竹があった!」
五〇メートルほど進んだだろうか。
そこに竹が密集していたのである。
鉈を振るうとまるで「斬○剣」のように、竹が切れていく。
全然、つまらなくない。面白いように切れていくので気分もハイになってくる感じ。
「うぉぉおおおおおお!!」
スパン、スパン、スパン!!
竹の繊維を刃物で断ち切る感じが気持ちいい。
しかし、ここで気づく。
相当に竹を切り倒してから気づいた。
(どうやって運ぶんだ? これ?)
後ろでボクのことを見ていた女神様の方を振り返る。
「すいません。神器・リヤカーとかあります?」
「流石にリヤカーは大き過ぎるのじゃ」
ちょこっと下を向いて女神様は言った。
長い睫が黒い瞳に翳りを作るのだけど、それも美麗。
「そうですかぁ~」
「すまぬな。神器は我が手に持てる程度のものしか練成できぬ」
「まあ、仕方ないっすね!」
リヤカーは後日、家の方で買ってもってくればいい。
「竹はどの程度必要ですか?」
「うむ、この一〇倍ほどあれば、よかろう」
と、女神様は切り倒した竹の山を見やる。
「うへ、一〇倍っすか!」
口ではそう言うが、結構面白いので苦ではない。
しかし――
くぅぅぅ~
と、腹がなった。
「腹が減っては戦はできぬ、しばらく休憩にしたらどうじゃ」
「そうですね」
というわけで、ボクと女神様はいったん社に戻る。
でもって、家のある鮒橋まで戻してもらうことにする。
コンビニで昼食を買うために。
「高作よ、プリンも頼む」
「はい、分りました」
供物のプリンを頼まれ、ボクは鮒橋に戻る。
一応、同じ千葉県内ということであるが「神域」が房総半島のどこにあるかまではよく分からない。
◇◇◇◇◇◇
コンビニで「弁当」と「おにぎり」ふたつと「お茶」と「軍手」を買った。
「祠」経由で神域に戻る。
戻ったとき、ちょっと現実認識に巻くができるというか、揺らぎが生じる感覚があるが、直ぐに治まる。
「女神様、プリンです!」
「おお! ありがたい!」
女神様はプリンを受け取ると「うまうま」という感じで食べ始める。
ボクも弁当をたべる。
で、弁当が食べ終わると、竹の伐採作業に戻るのだった。
「もう、ひとりで大丈夫であろうよ」
「ん…… まあ、そうですね」
女神様が一緒でないのは、ちょっと心細い感じもした。
が、一緒に来てくださいと懇願するのも情けない感じがしたので、その大きな胸を目に焼きつけ、作業をすることにした。
ボクはひとりで、竹を切る。切る。切る。切る。あはは、いと、たのし。
おにぎりふたつは、小腹がすいたら食べようと思って、コンビニ袋にお茶と一緒にいれてそのまま持ってきた。
「結構切れたか……」
気づくと陽はかなり西に傾いているようだった。
森の底の方が茜色に染まっている。
女神様の要求する一〇倍まではいかないが、五倍ほどは切れたかもしれない。
(作業は日が沈むまでだな――)
時刻という人間の作り出した「呪詛」に縛られない作業は清々しい。
日が沈んだら、作業は物理的に不可能なのでやらない。
ボクはおにぎりを食べることにした。
で、一個目を食べ終え、二個目に手を伸ばす。
「オマエ、誰なのだ? ここでなにしてるのだ? なに食べてるのだ?」
いきなりの三連発質問が木々の間から飛んできた。
「なに?」
ボクは声の方を振り返った。
なんと、そこには子鬼ががいたのである。
褐色肌に、銀髪。
額から、一本角を生やした子鬼――
だよね……
「……」
「なぜ黙っているのだ」
ここは神域である。
鬼くらいいてもいるのかもしれない。
それにしても、非日常の存在に遭遇である。
まあ、女神様からして非日常であるのだけど。
「何を食っている?」
「おにぎり」
「鬼をきるのか! 酷い奴だな――!! 悪者か? 悪魔か、貴様ぁぁ」
「いや、この食べ物の名前、握って作るので『お握り』」
「ほう…… そうか、で、誰だ? おまえ」
「新地高作―― 元社畜です」
「しんちこうさくか…… しゃちく?」
ふん、と鼻を鳴らし、子鬼は可愛らしい口を動かす。
「わしはキコという。立派な鬼なのだ」
見れば分る。これで人間ですといわれた方が困る。
立派かどうかは知らんけど。
「何しとるのだ?」
「竹切ってます」
「なんで?」
「農業するため」
「農業? なんだそれ」
と、言葉の定義まで聞いてくるのだけど、ボクはなんとか状況を説明する。
「ふ~ん。面白そうだなぁ。うん、面白そうなのだ。それに、それは美味しそうなのだ」
じっとボクのおにぎりを見つめる子鬼。
「じゃあ、これあげるよ」
「おお! なんと! オマエ、親切な奴だな~」
そういって、差し出したおにぎりをひったくるようにして受け取る。
キコと名乗る子鬼は、おにぎりを「もしゃもしゃ」と食べ始める。
「美味いのだ! これは、美味いのだ!」
声が感動に震えていた。
コンビ二のおにぎりで感動できるのは、安上がりな舌で好ましい。
「よし! わしもオマエの農業とやらを手伝ってやろう!」
「え?」
戸惑う。しかし、小さな身を反らし、子鬼のキコは言い切ったのだった。
というか、ボクはこの時点でも本当に重要なことを忘れ、女神様に確認していなかった。
コンビ二で買い物をしたというのに……
そう。
どうやって、収入を得るか?
この部分を完全に失念していたのだから、間抜け以上の存在であった。
ボクは……
0
お気に入りに追加
206
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
あやかし狐の京都裏町案内人
狭間夕
キャラ文芸
「今日からわたくし玉藻薫は、人間をやめて、キツネに戻らせていただくことになりました!」京都でOLとして働いていた玉藻薫は、恋人との別れをきっかけに人間世界に別れを告げ、アヤカシ世界に舞い戻ることに。実家に戻ったものの、仕事をせずにゴロゴロ出来るわけでもなく……。薫は『アヤカシらしい仕事』を探しに、祖母が住む裏京都を訪ねることに。早速、裏町への入り口「土御門屋」を訪れた薫だが、案内人である安倍晴彦から「祖母の家は封鎖されている」と告げられて――?
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる