ボクの女社長が寝取られて監禁子作り調教を受けてます

中七七三

文字の大きさ
上 下
10 / 20

10.急転

しおりを挟む
「んあ……」

 寝返りと大きなあくびを同時にして裕介は目覚めた。

(あ……ここ)

 ふんわりと心地よい弾力で身を包むダブルベッド。
 裕介は素っ裸でベットにいることに気づく。

(そっか、昨日は――)

 ぼんやりした頭がだんだんとすっきりしてくる。

 汗でしっとり濡れたメス肌の感触が生々しい記憶として脳裏に再現される。
 白い裸体がうねる光景が蘇ってくる。

(ずっとセックスしていたんだ。由里さんと……)

 緊縛プレイから解放された後も、セックスを続けてた。 
 身体を絡みつかせ、肌と肌が溶け合うような交合を繰り返した。
 熟れたアラサーの女体は貪欲だった。裕介がいくら放っても「もっと、もっと」と求めるのだ。
 とにかく一晩中身体を重ね合わせ、裕介は女の奥深くに何度も放っていた。
 由里も喘ぎ声を上げ、髪を振り乱し、メス絶頂の中に何度も叩き込まれた。

「夢みたいだよな。あんな美人の女社長と」

 裕介はそう呟くと時計を見た。枕元にあったデジタルの時計だ。
 七時ちょっとすぎだった。

「由里さんは、もう会社に行ったのかな、タフだなぁ」
 
 広いベットの隣側は空っぽだった。裕介しかおらず由里の姿はない。
 仄かに彼女の残り香が感じられる。鼻腔がくすぐったくなるような甘い匂い。

 裕介は立ち上がった。気だるさは残っていたがいつまでもベットに寝ている気はなかった。
 オスとメスの交わった性臭が残るベッドルームを後にして、裕介はリビングに行く。

「一度、家に帰った方がいいかなぁ……」

 独り語ちながら、テーブルを見やるとそこに書置きがあった。

 ――裕介、おはよう。昨夜は楽しかったわ。わたしの部屋以外は自由に出入りしていいわ。冷蔵庫の物も好きにしていいので、お留守番よろしく♥ 今夜はなるべく早く帰ってきます。鍵とご飯代はおいておきます――
 
 とのことだ。テーブルの上には封筒が置いてあった。

「鍵とお金だ」

 封筒の中には鍵と現金が入っていた。三食を外食するにしても、おつりが来る金額だ。

「一度、帰って着替えとか取ってこよう」

 裕介はウキウキした気分で、LINEにそのメッセージを打ち込んだ。
 美人社長と同棲する甘い夢を裕介はみていた。

        ◇◇◇◇◇◇

「この見積の工数の根拠はなに? 予算達成できるの?」

「はい、社長。そこは……」

「ちゃんと根拠を示して。詳細説明をペーパーで出して」

「はい」

「焦らなくていいわ。正確にしっかりと確認して」

 由里は会社で颯爽とした姿を見せていた。
 普段はクールすぎてちょっと近寄りがたい雰囲気があったのが、今日は心なしか柔らかい印象を部下に与えていた。
 裕介と思う存分セックスしたことで、満足し気持ちに余裕が出ているのかもしれない。
 会社での由里は仕事の出来る女であり、ベットの上で乱れまくる淫らな姿は想像できなかった。
 
(ああ、早く帰って裕介とまた……)

 すっとメガネのブリッジを持ち上げ、由里は身体の芯を熱くさせた。
 裕介とのセックスのことを思う。自分を何度も貫き、絶頂に導いてくれた裕介の物は最高だった。
 童貞で初々しいところもあるのに、若く激しいところがあるもの最高だった。
 とにかく、あれだけの濃厚なセックスは久しぶりで身体が一気に解放された気分だった。

(定時が待ち遠しい……)

 時計を見るが、定時までにはまだたっぷりと時間があった。

 スマホを見ると、裕介からメッセージが入っていた。
 着替えを取りに一旦、家に帰るということだ。
 分ったと、簡単な返事をしておく。

 このままお別れになるということは、考えもしない。
 身体の相性がばっちりで、それは裕介も同じだと考えていた。
 ある意味、自分の女の魅力に自信があったのだ。

 
        ◇◇◇◇◇◇

 事務所の窓に橙色の西日が差し込んでくる。
 定時を過ぎ、やらなければいけない業務はほぼ終わった。

「やっと、帰れるわね」

 由里は長い髪をかき上げ「ふっ」と息を漏らす。
 西日が横から当たり、髪が燃えるような色に染まっていく。
 エレベータで地下駐車場まで降りる。

 早く帰りたいと、気が競っていた。

 いつもの駐車場で自分の車を視野に入れた瞬間だった。

 バチッ!!

 凄まじい衝撃を首筋に感じた。

「きゃッ!!」

 短い悲鳴を上げるが、身体が痺れて動かない。が意識は失っていない。恐怖、恐慌状態になる由里。
 
「ふふふ、いい様だぜ、改造スタンガンの威力はどうだい? 身体が痺れて動けないだろう」

 野太い下卑た声が背後から響く。男の声だ。微かに聞き覚えがある。

(誰? なんで? 一体?)

 声の方を振り返ろうとしても、首が痺れて動かない。
 脳と身体が切断されたかように、身体の自由が一切利かなかった。

「さあ、アンタの日常はこれで終わりだ――佐名木由里社長」

 冥々としたどす黒い声が耳元に届いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

好きだった幼馴染に出会ったらイケメンドクターだった!?

すず。
恋愛
体調を崩してしまった私 社会人 26歳 佐藤鈴音(すずね) 診察室にいた医師は2つ年上の 幼馴染だった!? 診察室に居た医師(鈴音と幼馴染) 内科医 28歳 桐生慶太(けいた) ※お話に出てくるものは全て空想です 現実世界とは何も関係ないです ※治療法、病気知識ほぼなく書かせて頂きます

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

身体の繋がりしかない関係

詩織
恋愛
会社の飲み会の帰り、たまたま同じ帰りが方向だった3つ年下の後輩。 その後勢いで身体の関係になった。

処理中です...