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1.発情TSウィルス
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「えらいことになってしまった……」
オレはガクガクと震え、夜の街のビルとビルの間に身を潜めていた。
体の震えに合わせ、二つの胸の膨らみがプルンプルンと震えるのだ。
それはおっぱいだ。まごうことなき、おっぱいなのだ。ヤバい。
「なぜこうなった……」
オレは頭をかきむしる。超ロングの黒髪がかきむしられるのだ。
「あばばばば、オシッコしたくなったぁぁぁ! やべぇぇぇぇ!」
非常にまずい事態である。
しかし尿意は我慢できない。オレはパンツをおろし、しゃがみこんでオシッコする。
座り小便だった。
「あああああ!! いたぞぉぉぉ!! ひゃはははは!!! オシッコの匂いだぁぁぁ!! ふひぃぃぃ!!」
「ぎゃぁぁぁ!! 見つかったぁぁぁ!!」
オレは一気にパンツを引き上げ逃げた。
「ぎゃははは!! 犯してやるぅぅぅ!! げひひひひひ!!」
「ボクのオチンチンを突っ込むのだあぁぁぁぁ!! ひゃっはぁ!」
「まてぇぇ! 俺とぉぉ! 俺とセックスしてくれぇぇ! お願いだぁぁ!」
「おぁぁぁ! 姦りたい! 姦りたい! 姦りたい! ひゃっはー!」
数人の狂った男の声が響く。オレのオシッコに含まれた発情フェロモンが引き寄せてしまったのだ!!
「わぁぁ!!! 助けてくれぇぇ!」
心臓が張り裂けそうなほどのバクバク状態のまま、オレ、全力疾走。
人としての限界を超えるオーバードライブでオレは逃走する。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ―― 」
オレは角を曲がってすぐのゴミの山に突っ込み身を隠していた。
腐ったゴミの匂いがオレの身体から発するメスフェロモンを中和してくれることを祈った。
「どこだぁぁ!! どこいったぁぁぁ! 犯すぅぅぅ!! 犯すぅぅ!!」
「オチンチンが破裂しそうだぁぁ! 入れさせろぉぉぉ! 奥までだぁぁ!」
「あああああ!! せっくしゅぅぅぅ!! やりてぇぇぇ!! たまらねぇぇ!!」
「ひゃっはぁ!! 肉穴に俺のチンポぶち込んで、ひぃひぃ、いわせてやるぅぅ!!」
聞こえてくる。
レイパーとなったオスたちの咆哮。
無数の叫びが交錯しているが、アイツらがオレを探していることは間違いなかったのだ。
オレは美少女になっていた。
それも超絶的な、この世の物とは思えないレベルの美貌を持った美少女。
長い黒髪。
濡れた黒曜石のような大きな瞳。
その瞳に影を作りだすほどの長いまつ毛。
すっと通った鼻筋に、ピンクの可憐な唇。
完ぺき。もう、完ぺきすぎて、オレなんか鏡の前で5分くらい見とれてしまうしまうレベル。
そうなのだ。オレは本当は男なのだ。
オレは「発情TSウィルス」に感染してしまったのである。
◇◇◇◇◇◇
20世紀後半から、未知の病原体の発見や局地的な蔓延が起きていた。
例えば、エイズもそうだし、エボラ出血熱もそうだ。
乱開発によって人類が触れたことのないウィルスが文明社会と接触することになった。
今、オレが罹っている「発情TSウィルス」も新しいウィルスだが出身は地球ではない。
数年前に日本に落下した隕石。それに付着していた原産地・宇宙の恐るべきウィルス。
リアル「アンドロメダ病原体」だ。
ただし、死なない。血がサラサラの砂の様になって死ぬことはない。
なるのは、オレのように身体が女体化するだけだ。命には全く別状はない。
まず、このウイルスに罹患するのは男だけ。
3日ほどの潜伏期間を経て発症すると、まずは高熱に襲われる。
そして、染色体に変異を起こさせ、XY染色体をXX染色体に強制的に変えてしまう。
それに伴って、全身が激痛に襲われ、性転換症状の発作に襲われるのだ。
肉体は一気に変化する。
オチンチンがクリトリス化し、股間に膣道が出来あがる。
キンタマは卵巣になり、身体の中に喰いこんでいくのだ。耐えがたい激痛とともにだ。
全身を襲う高熱と骨格まで変化させる激痛でのたうちまわる。
約1週間で、男から女に体が変わる。髪の毛も一気に伸びる。
確かに辛いのだが、滅多に死ぬことはない。
よほど体力が落ちてない限り、このウィルスで命を落す危険性はない。
痛みもボルタレンあたりでなんとか軽減できる。
高熱と激痛が一週間ほどで収まると、完全に女体化した自分の身体ご対面だ。
その、女体化も一月ほど耐えれば、元の男に戻ることはできる。
再び、一週間の高熱と激痛を経験してだが。
今のところ、特効薬はないし、予防薬もない。
元の男に戻るまで大人しくしていないといけないのだ。
しかしだ――
このウィルスの恐ろしいところは、女体化してからなのだ。
恐怖といっていい。
このウィルスで女体化すると、全身から強烈なメスフェロモンを分泌するようになる。
その前に、病院へ行って、完全隔離の気密室で入院しておけば、問題など無かったのだ。
しかし、独り暮らしのオレは、アパートの部屋でたった一人で熱と激痛と戦った。
その結果がこのざまだ。
超完ぺき美少女の完成。
おまけに、牡を強制発情させる牝フェロモンが全身からダダモレなのだ。
アパートで寝ていたことをいきなり襲撃されたので、ボロいジャージ姿で街を逃げ回っている。
「今から…… 病院へ…… しかし――」
ゴミ溜めの中で呟くオレ。
「ダメだ…… 男の医者にあったら、リアルお医者さんゴッコ、いやそれ以上だ」
オレはゴミの中で身を丸くしているしかなかった。
「キミ! TSウィルスの患者か!」
「ぎゃぁぁ! 助けてくれぇぇ! レイプしないでくれぇぇ!」
オレはゴミ溜めを飛び出し、アスファルトを蹴った。
「違う、ボクタチは、TS団だ。TS少女を守る団体だ!」
「え?」
ゆっくりと振り向くと、そいつらは、ガスマスクのような物を身に着けていた。
「フゴーフゴー」という呼吸音が夜の帳の中に流れ込んでいく。
「TS団? なにそれ?」
「TS団は、キミのようなTS少女を守るための組織なんだ」
「発情しない?」
「この特殊開発されたマスクは、発情フェロモンを通さない。ボクタチは発情しない」
マスク越しにも関わらず、ビシッとした声でその男は言った。
「さあ、車に乗って、安全なところまでボクタチとくるんだ」
オレは救われたのだ。
TS団という「TS少女」を守るための組織に。
オレは迷わず車に乗った。大型のワゴン車だ。
「行くぞ!」
ワゴン車は、ギュンと加速し、道を突っ走っていく。
オレはなんとか、レイプの危機を乗り切ったようだった。
オレはガクガクと震え、夜の街のビルとビルの間に身を潜めていた。
体の震えに合わせ、二つの胸の膨らみがプルンプルンと震えるのだ。
それはおっぱいだ。まごうことなき、おっぱいなのだ。ヤバい。
「なぜこうなった……」
オレは頭をかきむしる。超ロングの黒髪がかきむしられるのだ。
「あばばばば、オシッコしたくなったぁぁぁ! やべぇぇぇぇ!」
非常にまずい事態である。
しかし尿意は我慢できない。オレはパンツをおろし、しゃがみこんでオシッコする。
座り小便だった。
「あああああ!! いたぞぉぉぉ!! ひゃはははは!!! オシッコの匂いだぁぁぁ!! ふひぃぃぃ!!」
「ぎゃぁぁぁ!! 見つかったぁぁぁ!!」
オレは一気にパンツを引き上げ逃げた。
「ぎゃははは!! 犯してやるぅぅぅ!! げひひひひひ!!」
「ボクのオチンチンを突っ込むのだあぁぁぁぁ!! ひゃっはぁ!」
「まてぇぇ! 俺とぉぉ! 俺とセックスしてくれぇぇ! お願いだぁぁ!」
「おぁぁぁ! 姦りたい! 姦りたい! 姦りたい! ひゃっはー!」
数人の狂った男の声が響く。オレのオシッコに含まれた発情フェロモンが引き寄せてしまったのだ!!
「わぁぁ!!! 助けてくれぇぇ!」
心臓が張り裂けそうなほどのバクバク状態のまま、オレ、全力疾走。
人としての限界を超えるオーバードライブでオレは逃走する。
「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ―― 」
オレは角を曲がってすぐのゴミの山に突っ込み身を隠していた。
腐ったゴミの匂いがオレの身体から発するメスフェロモンを中和してくれることを祈った。
「どこだぁぁ!! どこいったぁぁぁ! 犯すぅぅぅ!! 犯すぅぅ!!」
「オチンチンが破裂しそうだぁぁ! 入れさせろぉぉぉ! 奥までだぁぁ!」
「あああああ!! せっくしゅぅぅぅ!! やりてぇぇぇ!! たまらねぇぇ!!」
「ひゃっはぁ!! 肉穴に俺のチンポぶち込んで、ひぃひぃ、いわせてやるぅぅ!!」
聞こえてくる。
レイパーとなったオスたちの咆哮。
無数の叫びが交錯しているが、アイツらがオレを探していることは間違いなかったのだ。
オレは美少女になっていた。
それも超絶的な、この世の物とは思えないレベルの美貌を持った美少女。
長い黒髪。
濡れた黒曜石のような大きな瞳。
その瞳に影を作りだすほどの長いまつ毛。
すっと通った鼻筋に、ピンクの可憐な唇。
完ぺき。もう、完ぺきすぎて、オレなんか鏡の前で5分くらい見とれてしまうしまうレベル。
そうなのだ。オレは本当は男なのだ。
オレは「発情TSウィルス」に感染してしまったのである。
◇◇◇◇◇◇
20世紀後半から、未知の病原体の発見や局地的な蔓延が起きていた。
例えば、エイズもそうだし、エボラ出血熱もそうだ。
乱開発によって人類が触れたことのないウィルスが文明社会と接触することになった。
今、オレが罹っている「発情TSウィルス」も新しいウィルスだが出身は地球ではない。
数年前に日本に落下した隕石。それに付着していた原産地・宇宙の恐るべきウィルス。
リアル「アンドロメダ病原体」だ。
ただし、死なない。血がサラサラの砂の様になって死ぬことはない。
なるのは、オレのように身体が女体化するだけだ。命には全く別状はない。
まず、このウイルスに罹患するのは男だけ。
3日ほどの潜伏期間を経て発症すると、まずは高熱に襲われる。
そして、染色体に変異を起こさせ、XY染色体をXX染色体に強制的に変えてしまう。
それに伴って、全身が激痛に襲われ、性転換症状の発作に襲われるのだ。
肉体は一気に変化する。
オチンチンがクリトリス化し、股間に膣道が出来あがる。
キンタマは卵巣になり、身体の中に喰いこんでいくのだ。耐えがたい激痛とともにだ。
全身を襲う高熱と骨格まで変化させる激痛でのたうちまわる。
約1週間で、男から女に体が変わる。髪の毛も一気に伸びる。
確かに辛いのだが、滅多に死ぬことはない。
よほど体力が落ちてない限り、このウィルスで命を落す危険性はない。
痛みもボルタレンあたりでなんとか軽減できる。
高熱と激痛が一週間ほどで収まると、完全に女体化した自分の身体ご対面だ。
その、女体化も一月ほど耐えれば、元の男に戻ることはできる。
再び、一週間の高熱と激痛を経験してだが。
今のところ、特効薬はないし、予防薬もない。
元の男に戻るまで大人しくしていないといけないのだ。
しかしだ――
このウィルスの恐ろしいところは、女体化してからなのだ。
恐怖といっていい。
このウィルスで女体化すると、全身から強烈なメスフェロモンを分泌するようになる。
その前に、病院へ行って、完全隔離の気密室で入院しておけば、問題など無かったのだ。
しかし、独り暮らしのオレは、アパートの部屋でたった一人で熱と激痛と戦った。
その結果がこのざまだ。
超完ぺき美少女の完成。
おまけに、牡を強制発情させる牝フェロモンが全身からダダモレなのだ。
アパートで寝ていたことをいきなり襲撃されたので、ボロいジャージ姿で街を逃げ回っている。
「今から…… 病院へ…… しかし――」
ゴミ溜めの中で呟くオレ。
「ダメだ…… 男の医者にあったら、リアルお医者さんゴッコ、いやそれ以上だ」
オレはゴミの中で身を丸くしているしかなかった。
「キミ! TSウィルスの患者か!」
「ぎゃぁぁ! 助けてくれぇぇ! レイプしないでくれぇぇ!」
オレはゴミ溜めを飛び出し、アスファルトを蹴った。
「違う、ボクタチは、TS団だ。TS少女を守る団体だ!」
「え?」
ゆっくりと振り向くと、そいつらは、ガスマスクのような物を身に着けていた。
「フゴーフゴー」という呼吸音が夜の帳の中に流れ込んでいく。
「TS団? なにそれ?」
「TS団は、キミのようなTS少女を守るための組織なんだ」
「発情しない?」
「この特殊開発されたマスクは、発情フェロモンを通さない。ボクタチは発情しない」
マスク越しにも関わらず、ビシッとした声でその男は言った。
「さあ、車に乗って、安全なところまでボクタチとくるんだ」
オレは救われたのだ。
TS団という「TS少女」を守るための組織に。
オレは迷わず車に乗った。大型のワゴン車だ。
「行くぞ!」
ワゴン車は、ギュンと加速し、道を突っ走っていく。
オレはなんとか、レイプの危機を乗り切ったようだった。
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