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3.えっ? 一日10万円近く稼ぐ人がおるんかい!
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完成させた小説は今のところトータルで1000円ちょっとを稼いでいる。
投稿してから10日間なので1日100円だ。
「う…… このレベルの小説を量産するとして――」
ボクはパソコンの電卓を画面に出してポチポチと計算する。
「あ――!! 100万円なんて絶望的じゃないか!」
9000文字の小説はまあ、1日か2日で書ける。
で、それを仮に毎日量産したとするわけですよ。
10日間で10本。インセンティブの稼ぎ方を平準化すると、10日経過した作品が1000円。
1日経過した作品は20円程度で、それを二次曲線的に考え、分配する。
「5000円か…… 10日で5000円くらいかぁ」
今のボクの実力のまま、受ける程度を維持したままでは、こんなものである。
端的にいって1日500円であるので、どこの最貧国か?って収入になる。
「絶望的だ! 死ぬる。この部屋で死ぬ!」
ボクは真っ白い部屋でのた打ち回る。
「ううううう、こうしていても仕方ない。あれだ、HITランキングの上位作を見るしかないな」
ボクはオメガポリスのHITランキングの上位作を見る。
上位10作品の内、恋愛が8作品だった。
「え――、1話で1000文字ちょっとで10万ポイント近くかぁぁ」
その作者のブログも見た。
日々の稼いだインセンティブの金額を公開してくれていた。
「なーーーー!! 一日10万円だとぉぉぉ!! すげぇぇ」
稼げる作品を書ける人がいるのは、希望もあるが、それがボクにできるかどうかは、また別問題だった。
複数の恋愛ジャンル作品を投稿し、ほぼ5万ポイント以上をたたき出していた。
異様な才能に震えが来る。
ボクはその作品を読む。
なにか、ポイントを稼ぐ秘密のようなものがあるのだ。
絶対に――
そう思ってみるのだけども、そこに「何か」が見出せない。
普通に「婚約破棄」「ざまぁ」という小説で、ボクが書いているのとそう大差ないような気もするのだ。
「分からん、分からんのだぁぁぁ」
ただ、分からん、分からん言ってもしょうがない。
とにかく、書くしかないのだから。
「とにかく、書いてなにかしら当たったら、そこで考えるしかないか」
白い部屋でボクは孤独につぶやき、ポチポチとキーボードを打ち始めたのだった。
投稿してから10日間なので1日100円だ。
「う…… このレベルの小説を量産するとして――」
ボクはパソコンの電卓を画面に出してポチポチと計算する。
「あ――!! 100万円なんて絶望的じゃないか!」
9000文字の小説はまあ、1日か2日で書ける。
で、それを仮に毎日量産したとするわけですよ。
10日間で10本。インセンティブの稼ぎ方を平準化すると、10日経過した作品が1000円。
1日経過した作品は20円程度で、それを二次曲線的に考え、分配する。
「5000円か…… 10日で5000円くらいかぁ」
今のボクの実力のまま、受ける程度を維持したままでは、こんなものである。
端的にいって1日500円であるので、どこの最貧国か?って収入になる。
「絶望的だ! 死ぬる。この部屋で死ぬ!」
ボクは真っ白い部屋でのた打ち回る。
「ううううう、こうしていても仕方ない。あれだ、HITランキングの上位作を見るしかないな」
ボクはオメガポリスのHITランキングの上位作を見る。
上位10作品の内、恋愛が8作品だった。
「え――、1話で1000文字ちょっとで10万ポイント近くかぁぁ」
その作者のブログも見た。
日々の稼いだインセンティブの金額を公開してくれていた。
「なーーーー!! 一日10万円だとぉぉぉ!! すげぇぇ」
稼げる作品を書ける人がいるのは、希望もあるが、それがボクにできるかどうかは、また別問題だった。
複数の恋愛ジャンル作品を投稿し、ほぼ5万ポイント以上をたたき出していた。
異様な才能に震えが来る。
ボクはその作品を読む。
なにか、ポイントを稼ぐ秘密のようなものがあるのだ。
絶対に――
そう思ってみるのだけども、そこに「何か」が見出せない。
普通に「婚約破棄」「ざまぁ」という小説で、ボクが書いているのとそう大差ないような気もするのだ。
「分からん、分からんのだぁぁぁ」
ただ、分からん、分からん言ってもしょうがない。
とにかく、書くしかないのだから。
「とにかく、書いてなにかしら当たったら、そこで考えるしかないか」
白い部屋でボクは孤独につぶやき、ポチポチとキーボードを打ち始めたのだった。
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