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3.不死身の狂犬・岡田以蔵
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腹が減った――
岡田以蔵は思う。
ガキの頃から飢えていた。食い物が無かった。
(ああ、あの肉は旨かったのう)
いつかだか忘れたが、ガキの頃だ。
仲間たちと尼僧を襲った。
そして、持っていた肉を食った。
なにかの魚の肉だったろう。
旨い肉だった。
しかしだ――
同じ肉を食った仲間は死んだ。
みんな血を吐いて死んだ。
自分だけが生き残ったのだと、以蔵は思う。
その理由は分からない。ただ、自分もいつか血を吐いて死ぬと恐れていた。
しかし、死ななかった。以蔵は死ななかった。
それだけではなかった。
『肉』を食らってから奇妙なことが起きていた。
どんな傷を負っても、すぐに治ってしまうのだ。
骨まで達するような傷であっても、すぐにふさがる。
(まあ、首を切り落されれば、さすがにワシも終わりじゃろう)
岡田以蔵は死罪となる予定だった。
京でも江戸でも数え切れぬほどの人を斬った。
学も無い。
銭も無い。
女にももてぬ。
ただ、剣だけがあった。
己の強さだけが生きる縁であり、それを証明するために斬った。
しかしだ。
ふと気が付くと、斬ることに飽きていた。
弱い――
自分の斬った者には多くの剣士がいたはずだ。
それが簡単に斬れてしまう。
そして、自分はどのような傷を負っても治ってしまう。
(もう、ここらでええじゃろう)
岡田以蔵が捕縛されたのは、負けたからではなかった。
身体の傷は癒えても、心は倦怠に侵されていた。
死ぬことの無いこの身と、腑抜けた相手を切ることに飽いていたのだ。
(攘夷も開国なんじゃっちゅうがじゃ)
土佐藩における攘夷派の刺客として人を斬り続けていたが、攘夷派そのものが今は壊滅状態だ。
長州藩に集結しているという話を聞いたこともあったが、以蔵にはどうでもいいことだった。
岡田以蔵は処刑される予定であった……
◇◇◇◇◇◇
「どういうことやか?」
岡田以蔵は縄で縛られたまま、移動していた。
移動した先は刑場ではなかった。
どこかの屋敷である。
旗本のものであるか、大名屋敷なのかは以蔵には見当がつかなった。
最新式の銃を持った新政体の武士たちが、周囲を固めている。
元込め式、ライフリングの刻まれた『スナイドル銃』だ。命中率、威力は従来の先込め式銃から隔絶してる。
全ての銃口が以蔵を向いていた。下手に動けば、無数の鉛の鉄槌に身体を打ち抜かれる。
それで、以蔵が死ねるかどうかは、別問題であったが。
ずっと、その隊列の中から顔を隠した男が歩み出た。
「おい、狂犬」
「――」
「人斬り」
「――」
なんと呼ばれようと岡田以蔵は黙って立っていた。
視線だけが禍々しい色を持っていた。
「岡田以蔵じゃ。阿呆」
「そうかい」
どうでもいいと言うように、男は言った。
「なんでもいいけどよ。おめぇ、死罪を免除ってことになったらどうするね?」
「あぁ、なんやそれは?」
男は「連れて来い」と言った。
以蔵と同じく、縄で縛られた男が連れてこられる。
以蔵の知らぬ男であった。
なにがどうなっているのか、以蔵は掴みかねていた。
「なんじゃ、あの男は?」
「おめぇと同類だよ」
「同類?」
「息をするように人を斬る人でなしってことだ」
「――」
「で、とんでもなく強ぇんだな」
「なにをする気やか」
「簡単な話だよ。仕合ってもらう」
「仕合じゃと」
「ああ、で、生き残った方は死罪免除だ。その代り仕事を引き受けてもらうがね」
「なんが、仕事じゃ、そこが奴らにやらせればええろう」
小銃を構えた隊列をみやって以蔵は言った。
「そんな、おおっぴらに動けねぇんだよ。面倒くせぇ話だがな」
「関係ないのう」
以蔵は言葉をちぎるようにして言った。
「そうかい、でもあっちは殺す気満々だぜ」
以蔵は改めて、仕合の相手と言われた男を見た。
(ほぉ~ 少しは出来るかよ)
「薩摩の薬丸示現流の使い手だ。とんでもないぜ」
「そうじゃろうな」
見ただけで出来るのは分かる。
こいつと殺し合いしてみるもの、面白そうだと、以蔵は思った。
身の内から消えていたと思った人斬りの衝動が込みあがってくる。
「中村半次郎――」
男が名乗った。
男は、縄を解かれ剣を渡される。
半次郎の身体から闇の色をしたどす黒い気が流れ出してきているようだった。
殺意に色がつき空気を染めていくようだ。
その殺意に以蔵の中に棲む兇獣が反応したようだった。
「ええじゃろう。このまま死ぬよりはおもしろそうじゃきに」
以蔵は牙のような歯を見せ、嗤いながら言った。
◇◇◇◇◇◇
仕合うことになった。
以蔵の相手の名は中村半次郎。
薩摩の攘夷派であり、開国派の学者を斬っている。
それ以外にも多くの暗殺を行っているらしい。
死罪となるはずなのは、以蔵と同じだった。
中村半次郎は、構えた。
いわゆる示現流の「蜻蛉の構え」というものだ。
切っ先を高く天に向け、左腕の脇を締めた独特の構えだ。
薬丸示現流の剣は見た目には単純だ。
速く踏み込み速く剣を振り下ろす。
それだけである。
ただ、それを実現するための修練は想像を絶し、単純極まりないように見える術理は、高度な身体操作を持って可能となるものだった。
示現流を極めた者の剣速は「雲耀」と呼ばれる。
それは稲妻の速さであり、10万分の1秒という時間の中で叩き込まれる技であった。
身体の重心を構えの外、前方に置くイメージを持ち、そこに落下するがごとく踏み込む足は「神速」とも例えられる。
棲んでいる時間が常人ではないのだ。
以蔵も構えた。
刀身を地面と水平にし、刃を横に向けた独特の構えだった。
喜悦の混ざった黒い視線を中村半次郎に送る。
「たまらんぜ」
顔を隠した男が呟くように言った。
何かあれば、『スナイドル銃』が火を噴く準備はできていた。
しかし、このふたりが銃で殺せると言う確信を男は持てないでいた。
(そうでなくっちゃ、お役目は果たせねかよ……)
ふたりの兇器か兵器のような人間を見やり男は思う。
「けひゃぁぁぁぁぁっ!!」
猿叫と呼ばれる示現流独特の叫び。
肺臓の中の空気を全て吐き出し、空間を震わすかのような咆哮だった。
全く起こりが無かった。
距離の中を溶けていくように、中村半次郎が間合いを潰した。
同時に白刃が振り下ろされる。音を置き去りする稲妻の速度を持った一撃――
鋼の刃が空間ごと切り裂いたかと見えた後、一瞬の間を置き、真っ赤な飛沫が空を染める。
以蔵は顔面を叩き割られていた。
脳天から顎まで斬られている。傷の深さは完全に致命傷に見えた。
頭蓋骨の半ばまで、切り裂かれている深さに見える。
「避けきれんかったぜよ」
血塗れの顔で以蔵は嗤った。
この世の物とは思えない笑みだった。
「わぁぁぁっ!!」
「莫迦!!」
銃を構えた侍のひとりが、叫びを上げ引き金を引いていた。
銃弾が岡田以蔵の腹を貫いた。
血しぶきが上がり、着ていた着物に新たな血の跡が広がっていく。
「いてぇぇ」
それでも以蔵は倒れなかった。
仕合の相手の中村半次郎をただ見つめていた。
「なかなか、死ねんもんじゃのう」
以蔵はそういって血塗れの顔をぬぐった。
信じられないことだった。
すでに傷の間に肉が盛り上がり、傷は消えかかっていた。
全くあり得ないことが起きていた。
中村半次郎も呆然としていた。
「化け物か……」
そこの言葉が食いしばった歯の間から漏れる。
「今度はこっちの番ぜよ」
ぞっとする血塗れの笑みを浮かべ、以蔵は刀身を水平に構えたまま、中村半次郎に突っ込んだ。
防御など一切考えない。自分はどうなってもいいから相手を殺すという剣だった。
もはや尋常な理の中にある剣ではなかった。
「あひゃははははは」
二の太刀無しと言われる示現流の使い手、中村半次郎が無茶苦茶に刀を振りまわす。
しかし、それは浅く以蔵を傷つけるだけだった。
以蔵は止まらない。
そのまま、中村半次郎の胴を貫いた。
背中から血に染まった刀身が生えた。
「よっこらせ」
以蔵は食い込んだ刀を外すため、中村半次郎を蹴った。
ドンッと躯になった人斬りが地に倒れる。
真っ赤な血が流れ出し、地に広がり、泡を立てる。
「ええのぅ、簡単に死ねて」
不死身の狂犬、岡田以蔵は生き残った。
今回も、死ぬと言うことが出来なかった。
岡田以蔵は仕事を引き受ける。
それはウィリアム・バルクラフトという異人とその警護の物を斬ることだった。
「異人かい」
どうにも、死ねそうにない仕事であると以蔵は思った。
岡田以蔵は思う。
ガキの頃から飢えていた。食い物が無かった。
(ああ、あの肉は旨かったのう)
いつかだか忘れたが、ガキの頃だ。
仲間たちと尼僧を襲った。
そして、持っていた肉を食った。
なにかの魚の肉だったろう。
旨い肉だった。
しかしだ――
同じ肉を食った仲間は死んだ。
みんな血を吐いて死んだ。
自分だけが生き残ったのだと、以蔵は思う。
その理由は分からない。ただ、自分もいつか血を吐いて死ぬと恐れていた。
しかし、死ななかった。以蔵は死ななかった。
それだけではなかった。
『肉』を食らってから奇妙なことが起きていた。
どんな傷を負っても、すぐに治ってしまうのだ。
骨まで達するような傷であっても、すぐにふさがる。
(まあ、首を切り落されれば、さすがにワシも終わりじゃろう)
岡田以蔵は死罪となる予定だった。
京でも江戸でも数え切れぬほどの人を斬った。
学も無い。
銭も無い。
女にももてぬ。
ただ、剣だけがあった。
己の強さだけが生きる縁であり、それを証明するために斬った。
しかしだ。
ふと気が付くと、斬ることに飽きていた。
弱い――
自分の斬った者には多くの剣士がいたはずだ。
それが簡単に斬れてしまう。
そして、自分はどのような傷を負っても治ってしまう。
(もう、ここらでええじゃろう)
岡田以蔵が捕縛されたのは、負けたからではなかった。
身体の傷は癒えても、心は倦怠に侵されていた。
死ぬことの無いこの身と、腑抜けた相手を切ることに飽いていたのだ。
(攘夷も開国なんじゃっちゅうがじゃ)
土佐藩における攘夷派の刺客として人を斬り続けていたが、攘夷派そのものが今は壊滅状態だ。
長州藩に集結しているという話を聞いたこともあったが、以蔵にはどうでもいいことだった。
岡田以蔵は処刑される予定であった……
◇◇◇◇◇◇
「どういうことやか?」
岡田以蔵は縄で縛られたまま、移動していた。
移動した先は刑場ではなかった。
どこかの屋敷である。
旗本のものであるか、大名屋敷なのかは以蔵には見当がつかなった。
最新式の銃を持った新政体の武士たちが、周囲を固めている。
元込め式、ライフリングの刻まれた『スナイドル銃』だ。命中率、威力は従来の先込め式銃から隔絶してる。
全ての銃口が以蔵を向いていた。下手に動けば、無数の鉛の鉄槌に身体を打ち抜かれる。
それで、以蔵が死ねるかどうかは、別問題であったが。
ずっと、その隊列の中から顔を隠した男が歩み出た。
「おい、狂犬」
「――」
「人斬り」
「――」
なんと呼ばれようと岡田以蔵は黙って立っていた。
視線だけが禍々しい色を持っていた。
「岡田以蔵じゃ。阿呆」
「そうかい」
どうでもいいと言うように、男は言った。
「なんでもいいけどよ。おめぇ、死罪を免除ってことになったらどうするね?」
「あぁ、なんやそれは?」
男は「連れて来い」と言った。
以蔵と同じく、縄で縛られた男が連れてこられる。
以蔵の知らぬ男であった。
なにがどうなっているのか、以蔵は掴みかねていた。
「なんじゃ、あの男は?」
「おめぇと同類だよ」
「同類?」
「息をするように人を斬る人でなしってことだ」
「――」
「で、とんでもなく強ぇんだな」
「なにをする気やか」
「簡単な話だよ。仕合ってもらう」
「仕合じゃと」
「ああ、で、生き残った方は死罪免除だ。その代り仕事を引き受けてもらうがね」
「なんが、仕事じゃ、そこが奴らにやらせればええろう」
小銃を構えた隊列をみやって以蔵は言った。
「そんな、おおっぴらに動けねぇんだよ。面倒くせぇ話だがな」
「関係ないのう」
以蔵は言葉をちぎるようにして言った。
「そうかい、でもあっちは殺す気満々だぜ」
以蔵は改めて、仕合の相手と言われた男を見た。
(ほぉ~ 少しは出来るかよ)
「薩摩の薬丸示現流の使い手だ。とんでもないぜ」
「そうじゃろうな」
見ただけで出来るのは分かる。
こいつと殺し合いしてみるもの、面白そうだと、以蔵は思った。
身の内から消えていたと思った人斬りの衝動が込みあがってくる。
「中村半次郎――」
男が名乗った。
男は、縄を解かれ剣を渡される。
半次郎の身体から闇の色をしたどす黒い気が流れ出してきているようだった。
殺意に色がつき空気を染めていくようだ。
その殺意に以蔵の中に棲む兇獣が反応したようだった。
「ええじゃろう。このまま死ぬよりはおもしろそうじゃきに」
以蔵は牙のような歯を見せ、嗤いながら言った。
◇◇◇◇◇◇
仕合うことになった。
以蔵の相手の名は中村半次郎。
薩摩の攘夷派であり、開国派の学者を斬っている。
それ以外にも多くの暗殺を行っているらしい。
死罪となるはずなのは、以蔵と同じだった。
中村半次郎は、構えた。
いわゆる示現流の「蜻蛉の構え」というものだ。
切っ先を高く天に向け、左腕の脇を締めた独特の構えだ。
薬丸示現流の剣は見た目には単純だ。
速く踏み込み速く剣を振り下ろす。
それだけである。
ただ、それを実現するための修練は想像を絶し、単純極まりないように見える術理は、高度な身体操作を持って可能となるものだった。
示現流を極めた者の剣速は「雲耀」と呼ばれる。
それは稲妻の速さであり、10万分の1秒という時間の中で叩き込まれる技であった。
身体の重心を構えの外、前方に置くイメージを持ち、そこに落下するがごとく踏み込む足は「神速」とも例えられる。
棲んでいる時間が常人ではないのだ。
以蔵も構えた。
刀身を地面と水平にし、刃を横に向けた独特の構えだった。
喜悦の混ざった黒い視線を中村半次郎に送る。
「たまらんぜ」
顔を隠した男が呟くように言った。
何かあれば、『スナイドル銃』が火を噴く準備はできていた。
しかし、このふたりが銃で殺せると言う確信を男は持てないでいた。
(そうでなくっちゃ、お役目は果たせねかよ……)
ふたりの兇器か兵器のような人間を見やり男は思う。
「けひゃぁぁぁぁぁっ!!」
猿叫と呼ばれる示現流独特の叫び。
肺臓の中の空気を全て吐き出し、空間を震わすかのような咆哮だった。
全く起こりが無かった。
距離の中を溶けていくように、中村半次郎が間合いを潰した。
同時に白刃が振り下ろされる。音を置き去りする稲妻の速度を持った一撃――
鋼の刃が空間ごと切り裂いたかと見えた後、一瞬の間を置き、真っ赤な飛沫が空を染める。
以蔵は顔面を叩き割られていた。
脳天から顎まで斬られている。傷の深さは完全に致命傷に見えた。
頭蓋骨の半ばまで、切り裂かれている深さに見える。
「避けきれんかったぜよ」
血塗れの顔で以蔵は嗤った。
この世の物とは思えない笑みだった。
「わぁぁぁっ!!」
「莫迦!!」
銃を構えた侍のひとりが、叫びを上げ引き金を引いていた。
銃弾が岡田以蔵の腹を貫いた。
血しぶきが上がり、着ていた着物に新たな血の跡が広がっていく。
「いてぇぇ」
それでも以蔵は倒れなかった。
仕合の相手の中村半次郎をただ見つめていた。
「なかなか、死ねんもんじゃのう」
以蔵はそういって血塗れの顔をぬぐった。
信じられないことだった。
すでに傷の間に肉が盛り上がり、傷は消えかかっていた。
全くあり得ないことが起きていた。
中村半次郎も呆然としていた。
「化け物か……」
そこの言葉が食いしばった歯の間から漏れる。
「今度はこっちの番ぜよ」
ぞっとする血塗れの笑みを浮かべ、以蔵は刀身を水平に構えたまま、中村半次郎に突っ込んだ。
防御など一切考えない。自分はどうなってもいいから相手を殺すという剣だった。
もはや尋常な理の中にある剣ではなかった。
「あひゃははははは」
二の太刀無しと言われる示現流の使い手、中村半次郎が無茶苦茶に刀を振りまわす。
しかし、それは浅く以蔵を傷つけるだけだった。
以蔵は止まらない。
そのまま、中村半次郎の胴を貫いた。
背中から血に染まった刀身が生えた。
「よっこらせ」
以蔵は食い込んだ刀を外すため、中村半次郎を蹴った。
ドンッと躯になった人斬りが地に倒れる。
真っ赤な血が流れ出し、地に広がり、泡を立てる。
「ええのぅ、簡単に死ねて」
不死身の狂犬、岡田以蔵は生き残った。
今回も、死ぬと言うことが出来なかった。
岡田以蔵は仕事を引き受ける。
それはウィリアム・バルクラフトという異人とその警護の物を斬ることだった。
「異人かい」
どうにも、死ねそうにない仕事であると以蔵は思った。
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