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49話:お姉さまのアシコキで生まれしモノ
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「俺たちの目的は、早くエルフの国に帰ることだ」
ミーナコロシチャルが、美しき肢体をベッドに坐したまま、状況の説明を始めた。
ゲドゥ学園の寮の一室。
「お姉さまの言う通りです」
オチンチン生命体に進化したシコルノガスキーであるが、姉への忠誠心は微動だにしない。
「成績優秀者になればライジング・ドラゴンは出てきます。ミーナ様」
ミルフィーナが言った。このゲドゥ学園で成績優秀者は表彰される。
その表彰式には、ライジング・ドラゴン自らが出席するのだ。
この学園は、ライジング・ドラゴンの私兵を育成するための学園だからだ。
「面倒くせぇな……」
ポツリとミーナコロシチャルが言った。心底面倒くさいと思っていることは明らかだった。
そのセリフを吐くのすら面倒くさそうであった。
「しかしお姉さま」
「ん? なんだ。シコルノガスキー」
巨大なオチンチンとかしか形容し難い姿になったシコルノガスキーだったが、本人は特にそのことを気にしている様子はなかった。
オチンチンから2本の細く長い腕が伸び、全身に巻きつき扱き続けている。
彼にとっては「オナニーが可能であるかどうか? 気もち良いかどうか?」それこそが生きていく上での最大の問題である。
そう。彼はオナニー中であった。
まさに全身がペニス――
オナニー快感は、全身を貫く激しいものとなっているのだ。
シコルノガスキーはこの肉体に完全に適応していた。いや、本来の姿を取り戻したとすら言ってもよかった。
「この大陸から出るための船はライジング・ドラゴンが握っているのでは?」
彼の言うとおりだった。そして、この大陸を支配するライジング・ドラゴンは居場所不明。
無職ではないが住所不定で、どこにいるか分からない状況だ。
「まあな」
「では、やはりミーナ様の言う通り、成績優秀者になって奴の方から出てくるのを待つのが―― あああああ、気持ちいいよぉぉぉ~」
シコルノガスキーは全身をパンパンにしながら言った。
細い腕で、尿道を刺激し「あ、あ、あ、あ、あ」といい感じの声を上げている。
「ところで、シコルよ」
「はい、お姉さま」
「皮が元に戻っているぜ」
剥けたはずの皮が元に戻り、アサガオのつぼみのようなシルエットは、そのままになっていた。
「オナニーには皮が重要です。皮が動くことが気持ち良さを作ります。よって、再生させました」
「そうかよ―― フッ、皮は捨てきれねェか……」
「皮はオチンチンを包む鋼の鎧です」
「そうかい」
ミーナコロシチャルは、前世では、最強の素手ゴロヤクザで男であった。
しかも童貞で、アニメヲタクの極道だった。
アニメの美少女キャラをおかずにオナニーを経験したことなど数えきれない。
いや、生身の女を思って、扱いたことなど無かったといっていいだろう。
ミーナコロシチャル自身も、皮オナニーの気持ちよさは知っている。
超絶美少女エルフとなり、日ごとポチルオのご奉仕でメス快感に目覚めてはいる。
しかし、男の快感についても、理解がないわけではなかった。
ミーナコロシチャルは、オチンチン生命体となった弟を姉として見つめる。
その眼差しは、以前と全く変わることがなかった。
「話を戻すぜ」
「はい。お姉さま」
「俺は、とりあえず、教師をひとり殺したわけだが」
ミーナコロシチャルは不敵とも言っていい笑みを浮かべ言った。
おっぱいを揉んでいる間は、不死身の男――
ゲドゥ学園の教師、ジオウをぶち殺した。素手による殴殺だった。
「そうですね。まあ、いいんじゃないですか。成績優秀者には関係ないと思います。強さこそが正義です。このゲドゥ学園では」
ミルフィーナは、教師を殺したことで、成績優秀者に選ばれないことを、ミーナコロシチャルが心配しているのかと思ったのだ。
しかし、それは違っていた。
「結構、簡単に死ぬな……」
「そりゃ、お姉さまは最強ですからね」
シコルノガスキーはオナニーを続け、ピクピクと全身を痙攣させ、血管を浮き上がらせて言った。
「そうだよ! ミーナ様は最強だよ。世界最強だよ!」
「ふふ、そうかい」
座ったミーナコロシチャルの足もとにポチルオが絡みつく。
そして、己の主人であるミーナコロシチャルの絶対最強を謳うのだった。
そんな、ポチルオのモフモフした頭をミーナコロシチャルは優しくなでるのだった。
イヌ獣人の少年・ポチルオは「たまらないよぉぉぉ」という感じでお腹を見せる。
それは、明らかに「お腹を撫でててください」という要求だった。
主人に対しする要求――
本来の奴隷であればあり得ない。
しかし、ポチルオは、ミーナコロシチャルの奴隷ではない。
ミーナコロシチャルは、その嫋やかな白い指で、ポチルオの腹を撫でるのであった。
「全員殺せば、早いんじゃねぇのかい? ライジング・ドラゴンに出会うには」
牙のような八重歯を見せつけ、ミーナコロシチャルは言った。
美麗で兇悪な笑みをその表情に浮かべていた。
「そうですね…… それもありかもしれません」
あっさりとミルフィーナが認める。
「うん、ボクもそう思うよ。だって、ミーナ様は最強だからぁ~ あ、あ、あ、あ、すごく気持ちいよぉぉぉ。今晩はいっぱいお返しするから……」
「ふん、言いやがるぜ――」
ミーナコロシチャルは、ポチルオの腹を撫でながらも、己の実の内に生じるメス快感を思い起こしていた。
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ!! お姉さまぁぁぁ! ボクも、ボクも撫でて欲しいのであります!」
嫉妬に狂ったオチンチン生命体・シコルノガスキーが叫んだ。
もはや絶頂寸前、ミーナコロシチャルが触れた瞬間に狂ったDNAを含んだ白濁液を噴出することは間違いなしの状態だ。
「ふ、皮の上をしっかり握って、外にださねぇようにしろ」
「お姉さま!! マジですか!!」
意外な言葉に、いびつな配置にある巨大な目玉をギュンと動かし、ミーナコロシチャルを見やったシコルノガスキーだった。
「手はふさがっているからな、脚でさすってやるよ。それでいいかい」
拒否されると思ったのだ。しかし、ミーナコロシチャルは、すっとその長い脚を伸ばしてきた。
アシコキ…… 美しきエルフの姉によるアシコキであった。
「お姉さまぁぁぁぁぁ!!」
シコルノガスキーは皮の先端をギュッと握り締める。
己の白濁液を外に出さず、そこで堰き止めるためであった。
「ふっ、行くぜ――」
すっと、ミーナコロシチャルの美麗な足指が、オチンチン生命体の浮き上がった動脈に触れた。
ドクン!! ドクン!! ドクン!!
全身が脈打ち、塞がれた皮の先っちょが膨れ上がる。
「あ、あ、あ、あ、あ―― 凄い。ああああ、なんという…… あ、あ、あ、お姉さま……」
蕩けるような声でシコルノガスキーは己の中に溜まった欲望を吐きだした。
それは外にまき散らされることはなく、余った皮の中に蓄積されるのだった。
「早く便所に捨ててこい」
「はい、お姉さま―― え? ぬぅぅ…… あがががあああ!!」
「シコル! テメェ! 早く便所に――」
手で先っちょを押さえた皮がパンパンに膨れ上がり、ボコボコと動き出した。
シコルノガスキーが苦しそうに全身をよじる。
巨大なオチンチンがそこで、のたうつように暴れていた。
「もう、出てない。出し終わっているのに……」
シコルノガスキーが困惑の声を上げる。
皮を締め付ける手に力を込める。しかし、圧倒的な圧力がその皮の中に発生していた。
ドバァァぁぁぁ――
シコルノガスキーの腕を弾き飛ばし、皮の先っちょが開く。
白濁液が飛び散り、思春期の牡の匂いが空気の中に流れ込んでいく。
しかし、その量は少なかった。本来であれば、部屋中を真っ白ドロドロに染めかねない大量の白濁液。
それが飛び散ったのはごく少量だったのだ。
ドン!!
そして、床に何かが落下した音が響いた。
「ぬぅ…… 何だ―― コイツは」
ミーナコロシチャルは喉の奥から絞り出すような声で言った。
それは今、シコルノガスキーのオチンチンの先っちょから飛び出たものだった。
ドロドロとした白濁液を身にまとい、床に転がっていた。
ただ、その大きさが破格だった。そして姿が異様だった。
その形を端的に言えば、巨大なオタマジャクシとも言うしかないものだ。
全長は50センチ以上はあるであろう。尻尾(鞭毛)までいれれば、優に1メートルを超えると思われる。
「あああああああ―― 出れたぁぁ!! 卵子は? 卵子はどこです! ボクは卵子と受精しなければならないのです!」
その存在ははっきりと人語を口にしていた。
ミルフィーナはすでに、ドラグブレスを吐きだそうとしている。
50万度の熱線だ。
それをミーナコロシチャルが手で止めた。
「ミーナ様、殺さないと。クリチャーです。シコルさんが生み出したクリチャーです!」
「卵子ぃぃぃ!! 受精!! ああああ、受精したいよぉぉぉぉ!!」
周りの声とは関係なく、その物体は叫びながら、ウネウネと床を移動する。
這いつくばり、オタマジャクシのような尻尾を使い、前進するのだった。
「てめぇ…… いったい――」
ミーナコロシチャルはその存在に問うた。果たして問う意味があるのか。
見た目からして、その存在の正体は明らかであろうと思ってはいた。
すでに、正解は頭の中にあったのかもしれない。
しかし、問わずにはいられなかった。
「あ、アナタは卵子ですかぁぁぁ!! 卵子ぃぃぃ!!
「俺は卵子じゃねぇ」
ズルズルと這いつくばり、接近してくる物体に向け、ミーナコロシチャルは言った。
まだ、この世界の生まれ7歳のミーナコロシチャルは来ていない。
排卵はしていないのだ。ただ、この存在を見ていると、女体と化した腹の底が熱くなってくるようであった。
メス本能が、その正体を告げていた。
「卵子の…… 卵子は?」
「てめぇ、精子か? シコルの精子なのか?」
ミーナコロシチャルは問うた。
しばしの静寂の後、その巨大なオタマジャクシのような生命体は、それを首肯するかのように尻尾(鞭毛)を振った。
「そうです。ボクは精子―― 卵子と受精するために、産まれた存在なのです」
オチンチン生命体となったシコルスキーの精液。
それは、もはや精液ではなく、一個の巨大な精子を生み出す存在となっていたのだ。
「卵子を…… 受精を…… あああ、妊娠させ、女の子のお腹をパンパンにしないとぉぉぉ!」
巨大精子は、床の上を這いずり回る。あるはずのない卵子を求めて――
ミーナコロシチャルが、美しき肢体をベッドに坐したまま、状況の説明を始めた。
ゲドゥ学園の寮の一室。
「お姉さまの言う通りです」
オチンチン生命体に進化したシコルノガスキーであるが、姉への忠誠心は微動だにしない。
「成績優秀者になればライジング・ドラゴンは出てきます。ミーナ様」
ミルフィーナが言った。このゲドゥ学園で成績優秀者は表彰される。
その表彰式には、ライジング・ドラゴン自らが出席するのだ。
この学園は、ライジング・ドラゴンの私兵を育成するための学園だからだ。
「面倒くせぇな……」
ポツリとミーナコロシチャルが言った。心底面倒くさいと思っていることは明らかだった。
そのセリフを吐くのすら面倒くさそうであった。
「しかしお姉さま」
「ん? なんだ。シコルノガスキー」
巨大なオチンチンとかしか形容し難い姿になったシコルノガスキーだったが、本人は特にそのことを気にしている様子はなかった。
オチンチンから2本の細く長い腕が伸び、全身に巻きつき扱き続けている。
彼にとっては「オナニーが可能であるかどうか? 気もち良いかどうか?」それこそが生きていく上での最大の問題である。
そう。彼はオナニー中であった。
まさに全身がペニス――
オナニー快感は、全身を貫く激しいものとなっているのだ。
シコルノガスキーはこの肉体に完全に適応していた。いや、本来の姿を取り戻したとすら言ってもよかった。
「この大陸から出るための船はライジング・ドラゴンが握っているのでは?」
彼の言うとおりだった。そして、この大陸を支配するライジング・ドラゴンは居場所不明。
無職ではないが住所不定で、どこにいるか分からない状況だ。
「まあな」
「では、やはりミーナ様の言う通り、成績優秀者になって奴の方から出てくるのを待つのが―― あああああ、気持ちいいよぉぉぉ~」
シコルノガスキーは全身をパンパンにしながら言った。
細い腕で、尿道を刺激し「あ、あ、あ、あ、あ」といい感じの声を上げている。
「ところで、シコルよ」
「はい、お姉さま」
「皮が元に戻っているぜ」
剥けたはずの皮が元に戻り、アサガオのつぼみのようなシルエットは、そのままになっていた。
「オナニーには皮が重要です。皮が動くことが気持ち良さを作ります。よって、再生させました」
「そうかよ―― フッ、皮は捨てきれねェか……」
「皮はオチンチンを包む鋼の鎧です」
「そうかい」
ミーナコロシチャルは、前世では、最強の素手ゴロヤクザで男であった。
しかも童貞で、アニメヲタクの極道だった。
アニメの美少女キャラをおかずにオナニーを経験したことなど数えきれない。
いや、生身の女を思って、扱いたことなど無かったといっていいだろう。
ミーナコロシチャル自身も、皮オナニーの気持ちよさは知っている。
超絶美少女エルフとなり、日ごとポチルオのご奉仕でメス快感に目覚めてはいる。
しかし、男の快感についても、理解がないわけではなかった。
ミーナコロシチャルは、オチンチン生命体となった弟を姉として見つめる。
その眼差しは、以前と全く変わることがなかった。
「話を戻すぜ」
「はい。お姉さま」
「俺は、とりあえず、教師をひとり殺したわけだが」
ミーナコロシチャルは不敵とも言っていい笑みを浮かべ言った。
おっぱいを揉んでいる間は、不死身の男――
ゲドゥ学園の教師、ジオウをぶち殺した。素手による殴殺だった。
「そうですね。まあ、いいんじゃないですか。成績優秀者には関係ないと思います。強さこそが正義です。このゲドゥ学園では」
ミルフィーナは、教師を殺したことで、成績優秀者に選ばれないことを、ミーナコロシチャルが心配しているのかと思ったのだ。
しかし、それは違っていた。
「結構、簡単に死ぬな……」
「そりゃ、お姉さまは最強ですからね」
シコルノガスキーはオナニーを続け、ピクピクと全身を痙攣させ、血管を浮き上がらせて言った。
「そうだよ! ミーナ様は最強だよ。世界最強だよ!」
「ふふ、そうかい」
座ったミーナコロシチャルの足もとにポチルオが絡みつく。
そして、己の主人であるミーナコロシチャルの絶対最強を謳うのだった。
そんな、ポチルオのモフモフした頭をミーナコロシチャルは優しくなでるのだった。
イヌ獣人の少年・ポチルオは「たまらないよぉぉぉ」という感じでお腹を見せる。
それは、明らかに「お腹を撫でててください」という要求だった。
主人に対しする要求――
本来の奴隷であればあり得ない。
しかし、ポチルオは、ミーナコロシチャルの奴隷ではない。
ミーナコロシチャルは、その嫋やかな白い指で、ポチルオの腹を撫でるのであった。
「全員殺せば、早いんじゃねぇのかい? ライジング・ドラゴンに出会うには」
牙のような八重歯を見せつけ、ミーナコロシチャルは言った。
美麗で兇悪な笑みをその表情に浮かべていた。
「そうですね…… それもありかもしれません」
あっさりとミルフィーナが認める。
「うん、ボクもそう思うよ。だって、ミーナ様は最強だからぁ~ あ、あ、あ、あ、すごく気持ちいよぉぉぉ。今晩はいっぱいお返しするから……」
「ふん、言いやがるぜ――」
ミーナコロシチャルは、ポチルオの腹を撫でながらも、己の実の内に生じるメス快感を思い起こしていた。
「ぐぬぬぬぬぬぬぬ!! お姉さまぁぁぁ! ボクも、ボクも撫でて欲しいのであります!」
嫉妬に狂ったオチンチン生命体・シコルノガスキーが叫んだ。
もはや絶頂寸前、ミーナコロシチャルが触れた瞬間に狂ったDNAを含んだ白濁液を噴出することは間違いなしの状態だ。
「ふ、皮の上をしっかり握って、外にださねぇようにしろ」
「お姉さま!! マジですか!!」
意外な言葉に、いびつな配置にある巨大な目玉をギュンと動かし、ミーナコロシチャルを見やったシコルノガスキーだった。
「手はふさがっているからな、脚でさすってやるよ。それでいいかい」
拒否されると思ったのだ。しかし、ミーナコロシチャルは、すっとその長い脚を伸ばしてきた。
アシコキ…… 美しきエルフの姉によるアシコキであった。
「お姉さまぁぁぁぁぁ!!」
シコルノガスキーは皮の先端をギュッと握り締める。
己の白濁液を外に出さず、そこで堰き止めるためであった。
「ふっ、行くぜ――」
すっと、ミーナコロシチャルの美麗な足指が、オチンチン生命体の浮き上がった動脈に触れた。
ドクン!! ドクン!! ドクン!!
全身が脈打ち、塞がれた皮の先っちょが膨れ上がる。
「あ、あ、あ、あ、あ―― 凄い。ああああ、なんという…… あ、あ、あ、お姉さま……」
蕩けるような声でシコルノガスキーは己の中に溜まった欲望を吐きだした。
それは外にまき散らされることはなく、余った皮の中に蓄積されるのだった。
「早く便所に捨ててこい」
「はい、お姉さま―― え? ぬぅぅ…… あがががあああ!!」
「シコル! テメェ! 早く便所に――」
手で先っちょを押さえた皮がパンパンに膨れ上がり、ボコボコと動き出した。
シコルノガスキーが苦しそうに全身をよじる。
巨大なオチンチンがそこで、のたうつように暴れていた。
「もう、出てない。出し終わっているのに……」
シコルノガスキーが困惑の声を上げる。
皮を締め付ける手に力を込める。しかし、圧倒的な圧力がその皮の中に発生していた。
ドバァァぁぁぁ――
シコルノガスキーの腕を弾き飛ばし、皮の先っちょが開く。
白濁液が飛び散り、思春期の牡の匂いが空気の中に流れ込んでいく。
しかし、その量は少なかった。本来であれば、部屋中を真っ白ドロドロに染めかねない大量の白濁液。
それが飛び散ったのはごく少量だったのだ。
ドン!!
そして、床に何かが落下した音が響いた。
「ぬぅ…… 何だ―― コイツは」
ミーナコロシチャルは喉の奥から絞り出すような声で言った。
それは今、シコルノガスキーのオチンチンの先っちょから飛び出たものだった。
ドロドロとした白濁液を身にまとい、床に転がっていた。
ただ、その大きさが破格だった。そして姿が異様だった。
その形を端的に言えば、巨大なオタマジャクシとも言うしかないものだ。
全長は50センチ以上はあるであろう。尻尾(鞭毛)までいれれば、優に1メートルを超えると思われる。
「あああああああ―― 出れたぁぁ!! 卵子は? 卵子はどこです! ボクは卵子と受精しなければならないのです!」
その存在ははっきりと人語を口にしていた。
ミルフィーナはすでに、ドラグブレスを吐きだそうとしている。
50万度の熱線だ。
それをミーナコロシチャルが手で止めた。
「ミーナ様、殺さないと。クリチャーです。シコルさんが生み出したクリチャーです!」
「卵子ぃぃぃ!! 受精!! ああああ、受精したいよぉぉぉぉ!!」
周りの声とは関係なく、その物体は叫びながら、ウネウネと床を移動する。
這いつくばり、オタマジャクシのような尻尾を使い、前進するのだった。
「てめぇ…… いったい――」
ミーナコロシチャルはその存在に問うた。果たして問う意味があるのか。
見た目からして、その存在の正体は明らかであろうと思ってはいた。
すでに、正解は頭の中にあったのかもしれない。
しかし、問わずにはいられなかった。
「あ、アナタは卵子ですかぁぁぁ!! 卵子ぃぃぃ!!
「俺は卵子じゃねぇ」
ズルズルと這いつくばり、接近してくる物体に向け、ミーナコロシチャルは言った。
まだ、この世界の生まれ7歳のミーナコロシチャルは来ていない。
排卵はしていないのだ。ただ、この存在を見ていると、女体と化した腹の底が熱くなってくるようであった。
メス本能が、その正体を告げていた。
「卵子の…… 卵子は?」
「てめぇ、精子か? シコルの精子なのか?」
ミーナコロシチャルは問うた。
しばしの静寂の後、その巨大なオタマジャクシのような生命体は、それを首肯するかのように尻尾(鞭毛)を振った。
「そうです。ボクは精子―― 卵子と受精するために、産まれた存在なのです」
オチンチン生命体となったシコルスキーの精液。
それは、もはや精液ではなく、一個の巨大な精子を生み出す存在となっていたのだ。
「卵子を…… 受精を…… あああ、妊娠させ、女の子のお腹をパンパンにしないとぉぉぉ!」
巨大精子は、床の上を這いずり回る。あるはずのない卵子を求めて――
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