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42話:学級委員長決定バトル
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「ぐぬぬぬぬ…… 納得できないのであります! お姉さま!」
シコルノガスキーが歯をギリギリと言わせながら言った。
崇拝する姉。ミーナコロシチャルに対する抗議であった。
「ゲドゥ学園の決まりだぜ。シコル」
ミーナコロシチャル、シコルノガスキー、ミルフィーナ、ポチルオの4人はゲドゥ学園に入学することになった。
そして、宿を出てゲドゥ学園の寮に入ることになったのだ。
その寮のことで、シコルノガスキーは文句を言っているのだ。
「お姉さまと別々の部屋になるなど、耐えられそうにないのであります」
全裸でエレクチオン状態で、ビシッと断言するシコルノガスキー。
股間のアサガオの蕾は今日も先っちょを天に向け、パンパンになっている。
「ボクもシコルさんと相部屋は嫌です。便所コウロギの群れと同じ部屋の方がマシです」
感情って何? というくらい平坦で淡々としたセリフでミルフィーナが罵倒。
真紅の髪、真紅の瞳。汚物に対するような視線をスコルノガスキーに向ける。
「た…… 確かに、ミルフィーナさんも、美しいのですがぁ…… しかし…… ああ、その冷たい真紅の瞳がぁぁ」
被虐の快楽にどっぷり浸かった不死身の存在が、右手で己の器官をこすりだす。
パンパンに膨れ上がった物を5本の指でキュッと締め付けるのだった。
はぁ、はぁという荒い呼気を右手のピストン運動にリンクさせていく。
「二人部屋の寮だ。この部屋割りは妥当だろうよ――」
ゲドゥ学園の寮は二人部屋だ。
その部屋割りが問題だった。
宿に泊まっている間は、全員が同じ部屋に泊まっていた。
その結果、シコルノガスキーは、毎晩、姉に対する襲撃を敢行。
肉欲の結晶体となった弟は、アサガオの蕾器官を奮い立たせ、姉の肉体を貫こうとするのである。
しかし――
その襲撃は全て、ミーナコロシチャルが迎撃。シコルノガスキーは体を粉砕されまくる。
彼はエレクチオンしている間は、不死身なのでなんども復活し、なんども襲撃するのだ。
ただ、ミーナコロシチャルにとって、弟の襲撃は大きな問題ではなかった。
むしろ、ポチルオである。彼女の身体が、ポチルオのご奉仕を欲していたのだった。
イヌ獣人のポチルオは、ミーナコロシチャルを「ご主人様」と認め、ベロによるご奉仕を行うのだ。
イヌ獣人のベロの生み出す快楽――
それを思うとミーナコロシチャルは身体の芯が熱くなるのだった。
ポチルオとの同部屋はミーナコロシチャルにとって必須であった。
エルフの女として転生し、その肉の快楽を開花させつつある。
その原因はポチルオのご奉仕であった。
「シコルさん。ボクを襲ったら、再生する間もドラグ・ブレスを浴びせます」
淡々とであるが、脅しではなく、マジでやることを疑うことのできない言葉。
ミルフィーナを襲えば、もれなく50万度の熱線がついてくるということだった。
「ぬぬぬぬ…… ミルフィーナさんの熱い責めも魅力的……」
美少女に蹂躙されることに、至上の喜びを感じるシコルノガスキーにとって、それは脅しというより「襲って! ウェルカム」という言葉に解釈される。
彼は、高校生にして入院治療必須レベルのマゾ性癖の持ち主となっていた。
シコルノガスキーはとりあえず、納得するのだった。
いざとなれば、部屋を出て夜這いを仕掛けるという手段もあるということにも気づいていたからだ。
◇◇◇◇◇◇
ゲドゥ学園の入学式は普通に終わった。
「えーでは、入学生は教室に移動してください」
その声とともに、40人はいるかと思われる入学生たちが移動を開始する。
ミーナコロシチャルたちもその中にいた。
(ふふん、そう簡単にはいかぬかよ――)
入学式では、ライジング・ドラゴンは現れなかった。
もし、入学式にライジング・ドラゴンが現れたなら、そこで襲撃し、ぶち殺す。
ミーナコロシチャルはそのつもりであった。
そもそも、ゲドゥ学園に入学したのは、ライジング・ドラゴンをぶち殺すためだ。
今、ミーナコロシチャルがいるアバシリン大陸から、故郷のエルフの国に戻るためには、船が必要だった。
そのために、ライジング・ドラゴンが航海権を握っている船を奪う必要があった。
それ以外に、この大陸から出る方法がない。
ライジング・ドラゴンは、この学園の成績優秀者を表彰するときに、現れるという。
その時を狙い、奴をぶち殺す。ミーナコロシチャルの計画はそのようなものだった。
ライジング・ドラゴンは殺す。ぶち殺す。
その思いは、ミーナコロシチャルの胸の内に刻まれている。
それは、船が必要だという理由だけではなかった。
ポチルオたちイヌ獣人の一族を狩り、奴隷としているのは、ライジング・ドラゴンの組織なのである。
ミーナコロシチャルは、気に入らなかった。筋が通らない。
ただ、獣人であるというだけで、奴隷にするという理屈が気に入らなかった。
だから、叩き潰す。単純な理屈だ。
ポチルオの故郷にあった奴隷繁殖牧場は、彼女の手で叩き潰されていた。
元、史上最強の喧嘩ヤクザ。アウトローだ。
真っ当な生き方をしてきた人間ではない。
しかし――
なんの罪もない人間を陥れ、食い物にすることはしなかった。
極道ではあるが、それが彼の矜持であった。
人の臓器を切り取り、売りはらったこともある――
女を風俗に沈めたこともある――
ヤクザという職業だ。きれいごとなわけがない。
しかし、そのような目に遭う者は、ある種の「自業自得」であっただろう。
自己弁護であるかもしれないが、ミーナコロシチャルはそう思う。
少なくとも、ガキを売りはらい飯のタネにしたことはない――
ミーナコロシチャルは、となりにいるポチルオを見つめる。
愛くるしい瞳に、ふわりとした髪。その髪の中からピンと立った大きな耳。
イヌと少年の愛らしさが程よく混ざった奇蹟のような存在だった。
そのふわりとした頭髪をミーナコロシチャルは指を絡めるように撫でる。
その感触が心地よかった。
「ミーナ様…… 気もちいいです……」
「ふ、そうかい」
ポチルオは、目を細めスンスンと鼻をならし、尻尾を振る。
「ゲドゥ学園、どれほどのものか、見せてもらうぜ」
ミーナコロシチャルは口元に美麗で獰猛な笑みを浮かべ、つぶやくのだった。
◇◇◇◇◇◇
そこは、まさに普通の学び舎と言う感じであった。
ゲドゥ学園の1年生の教室。
ゲドゥ学園は3年制の学園である。
卒業後はライジング・ドラゴンの組織への就職。そして、幹部への道が開けるのだ。
過酷な入学試験を突破した者たちが教室に集まり、席についていた。
普通の学園にあるような、ざわざわと浮ついたような空気はない。
口を開く者は誰もいなかった。
シコルノガスキーは、周囲を物色し、己の姉以上の存在がいないことを確認。
姉をガン見して、右手のピストン運動を開始するのであった。
張りつめたような緊張とシコルノガスキーの右手が作り出す擦過音だけが、その場を支配していた。
引き戸のドアが空いた。
人が教室に入って来たのだった。
「ぬぅッ……」
ミーナコロシチャルは、息を飲んだ。
一瞬で、血が沸点を越えそうになる。
「俺が、このクラスの担任のジオウで~す。え~、好きな者はエルフちゃん。大好きな者はエルフちゃん。あ、女の子のエルフね。お、いるねぇ、ここにもエルフちゃんがぁ」
飛びかかろうとした。しかしその初動の気がその言葉で外された。
(こいつが担任だと……)
短い金髪の頭。両脇に、全裸に近いボンテージ姿のエルフ二人を抱えていた。
故郷を出てから、初めて見る同族だった。
美しいといってエルフの女だ。成熟した美をその身に備えた大人のエルフだ。
「俺は、エルフのおっぱいを揉みながらじゃないと、イライラして人を殺します。止まりません。生徒も殺します。だから、いつもエルフちゃんのおっぱいを揉んだりチュウチュウしていま~す」
確かにその手はエルフの胸を強引ともいえる力で揉み揉みしているのだった。
そのおっぱいの形が指の中で変形を繰り返す。
甘い、喘ぎ声がエルフの口から漏れてくる。
「ああああああああ!! あひゃぁッ!」
教室に声が響いた。シコルノガスキーは立ちあがった。
そして、一気にイッタ。体が痙攣しながらエビ反る。
ドピューーン!!
突きだされたアサガオの蕾器官から白濁した光線のような一撃を放っていた。
「シコル!」
「白濁神様!」
「シコルさん」
姉を見ながらの右手のピストン運動の刺激で、パンパンになったところで、予想外のエルフのおっぱい揉みも揉みの現場だ。
生おっぱいの揉み揉みである。たまらなかった。
彼の遺伝子発射器官は、痙攣に似た動きを見せると、一気にそれを発射していたのだった。
衝撃波を発生させる速度で一直線に教壇に立った男めがけ吹っ飛んでいく。
ひょいと、その男は首を傾ける。
紙一重。大気をイカ臭く染める臭いをかげる距離で、シコルノガスキーの白濁ビームをかわしていた。
白濁液は、「ガゴン」と黒板に命中すると、そこに深い穴を穿った。
「へぇ…… 今年の新入生は、やるねぇ。いきない俺に顔射かい? 中々、いい一発じゃねぇか」
普通の神経の持ち主であれば、一瞬にして背筋が凍結するような声音だ。
抜身の刃のような視線をシコルノガスキーに送る。
シコルノガスキーは、全身を貫く快楽の余韻に酔い「あ、あ、あ、あ、あ~」と声を出すだけだった。
その目は別次元に焦点を合わせていた。
「おい、オマエ。全裸、フルチンのオマエ」
「はい? ボク、ボクでありますか?」
我に返ったようにシコルノガスキーは返事をする。
ただ、まだその身に残った快感の余韻がその瞳を蕩けさせていた。
「そうだよ。他に全裸フルチンはいねーよ。オマエだけだよ」
「なるほど」
「まずは、オメエからだ」
そういうと、ジオウと名乗った金髪の男は、ひょいと何かをシコルノガスキーに投げた。
それを受け取るシコルノガスキー。
「なんですかな? これは」
「学級委員長バッチだ――」
その言葉に、教室がどよめく。
「まずは、オマエが学級委員長だ。文句のある奴は、そいつから、バッチを奪え。奪ったやつが学級委員長だ」
その言葉によって、教室に獰猛な殺気が満ちた。その殺気はシコルノガスキーにつきつけられていた。
まるで、無数の銃口が一斉に、彼を狙うかのようなものであった。
「いいぜ、先生は学級委員長が決まるまで外で待ってやる――」
エルフのおっぱいを揉みながら、担任教師となった男は教室を出た。
そして、戦いが始まる。
ゲドゥ学園、1年生、学級委員を決めるバトルであった。
シコルノガスキーが歯をギリギリと言わせながら言った。
崇拝する姉。ミーナコロシチャルに対する抗議であった。
「ゲドゥ学園の決まりだぜ。シコル」
ミーナコロシチャル、シコルノガスキー、ミルフィーナ、ポチルオの4人はゲドゥ学園に入学することになった。
そして、宿を出てゲドゥ学園の寮に入ることになったのだ。
その寮のことで、シコルノガスキーは文句を言っているのだ。
「お姉さまと別々の部屋になるなど、耐えられそうにないのであります」
全裸でエレクチオン状態で、ビシッと断言するシコルノガスキー。
股間のアサガオの蕾は今日も先っちょを天に向け、パンパンになっている。
「ボクもシコルさんと相部屋は嫌です。便所コウロギの群れと同じ部屋の方がマシです」
感情って何? というくらい平坦で淡々としたセリフでミルフィーナが罵倒。
真紅の髪、真紅の瞳。汚物に対するような視線をスコルノガスキーに向ける。
「た…… 確かに、ミルフィーナさんも、美しいのですがぁ…… しかし…… ああ、その冷たい真紅の瞳がぁぁ」
被虐の快楽にどっぷり浸かった不死身の存在が、右手で己の器官をこすりだす。
パンパンに膨れ上がった物を5本の指でキュッと締め付けるのだった。
はぁ、はぁという荒い呼気を右手のピストン運動にリンクさせていく。
「二人部屋の寮だ。この部屋割りは妥当だろうよ――」
ゲドゥ学園の寮は二人部屋だ。
その部屋割りが問題だった。
宿に泊まっている間は、全員が同じ部屋に泊まっていた。
その結果、シコルノガスキーは、毎晩、姉に対する襲撃を敢行。
肉欲の結晶体となった弟は、アサガオの蕾器官を奮い立たせ、姉の肉体を貫こうとするのである。
しかし――
その襲撃は全て、ミーナコロシチャルが迎撃。シコルノガスキーは体を粉砕されまくる。
彼はエレクチオンしている間は、不死身なのでなんども復活し、なんども襲撃するのだ。
ただ、ミーナコロシチャルにとって、弟の襲撃は大きな問題ではなかった。
むしろ、ポチルオである。彼女の身体が、ポチルオのご奉仕を欲していたのだった。
イヌ獣人のポチルオは、ミーナコロシチャルを「ご主人様」と認め、ベロによるご奉仕を行うのだ。
イヌ獣人のベロの生み出す快楽――
それを思うとミーナコロシチャルは身体の芯が熱くなるのだった。
ポチルオとの同部屋はミーナコロシチャルにとって必須であった。
エルフの女として転生し、その肉の快楽を開花させつつある。
その原因はポチルオのご奉仕であった。
「シコルさん。ボクを襲ったら、再生する間もドラグ・ブレスを浴びせます」
淡々とであるが、脅しではなく、マジでやることを疑うことのできない言葉。
ミルフィーナを襲えば、もれなく50万度の熱線がついてくるということだった。
「ぬぬぬぬ…… ミルフィーナさんの熱い責めも魅力的……」
美少女に蹂躙されることに、至上の喜びを感じるシコルノガスキーにとって、それは脅しというより「襲って! ウェルカム」という言葉に解釈される。
彼は、高校生にして入院治療必須レベルのマゾ性癖の持ち主となっていた。
シコルノガスキーはとりあえず、納得するのだった。
いざとなれば、部屋を出て夜這いを仕掛けるという手段もあるということにも気づいていたからだ。
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(ふふん、そう簡単にはいかぬかよ――)
入学式では、ライジング・ドラゴンは現れなかった。
もし、入学式にライジング・ドラゴンが現れたなら、そこで襲撃し、ぶち殺す。
ミーナコロシチャルはそのつもりであった。
そもそも、ゲドゥ学園に入学したのは、ライジング・ドラゴンをぶち殺すためだ。
今、ミーナコロシチャルがいるアバシリン大陸から、故郷のエルフの国に戻るためには、船が必要だった。
そのために、ライジング・ドラゴンが航海権を握っている船を奪う必要があった。
それ以外に、この大陸から出る方法がない。
ライジング・ドラゴンは、この学園の成績優秀者を表彰するときに、現れるという。
その時を狙い、奴をぶち殺す。ミーナコロシチャルの計画はそのようなものだった。
ライジング・ドラゴンは殺す。ぶち殺す。
その思いは、ミーナコロシチャルの胸の内に刻まれている。
それは、船が必要だという理由だけではなかった。
ポチルオたちイヌ獣人の一族を狩り、奴隷としているのは、ライジング・ドラゴンの組織なのである。
ミーナコロシチャルは、気に入らなかった。筋が通らない。
ただ、獣人であるというだけで、奴隷にするという理屈が気に入らなかった。
だから、叩き潰す。単純な理屈だ。
ポチルオの故郷にあった奴隷繁殖牧場は、彼女の手で叩き潰されていた。
元、史上最強の喧嘩ヤクザ。アウトローだ。
真っ当な生き方をしてきた人間ではない。
しかし――
なんの罪もない人間を陥れ、食い物にすることはしなかった。
極道ではあるが、それが彼の矜持であった。
人の臓器を切り取り、売りはらったこともある――
女を風俗に沈めたこともある――
ヤクザという職業だ。きれいごとなわけがない。
しかし、そのような目に遭う者は、ある種の「自業自得」であっただろう。
自己弁護であるかもしれないが、ミーナコロシチャルはそう思う。
少なくとも、ガキを売りはらい飯のタネにしたことはない――
ミーナコロシチャルは、となりにいるポチルオを見つめる。
愛くるしい瞳に、ふわりとした髪。その髪の中からピンと立った大きな耳。
イヌと少年の愛らしさが程よく混ざった奇蹟のような存在だった。
そのふわりとした頭髪をミーナコロシチャルは指を絡めるように撫でる。
その感触が心地よかった。
「ミーナ様…… 気もちいいです……」
「ふ、そうかい」
ポチルオは、目を細めスンスンと鼻をならし、尻尾を振る。
「ゲドゥ学園、どれほどのものか、見せてもらうぜ」
ミーナコロシチャルは口元に美麗で獰猛な笑みを浮かべ、つぶやくのだった。
◇◇◇◇◇◇
そこは、まさに普通の学び舎と言う感じであった。
ゲドゥ学園の1年生の教室。
ゲドゥ学園は3年制の学園である。
卒業後はライジング・ドラゴンの組織への就職。そして、幹部への道が開けるのだ。
過酷な入学試験を突破した者たちが教室に集まり、席についていた。
普通の学園にあるような、ざわざわと浮ついたような空気はない。
口を開く者は誰もいなかった。
シコルノガスキーは、周囲を物色し、己の姉以上の存在がいないことを確認。
姉をガン見して、右手のピストン運動を開始するのであった。
張りつめたような緊張とシコルノガスキーの右手が作り出す擦過音だけが、その場を支配していた。
引き戸のドアが空いた。
人が教室に入って来たのだった。
「ぬぅッ……」
ミーナコロシチャルは、息を飲んだ。
一瞬で、血が沸点を越えそうになる。
「俺が、このクラスの担任のジオウで~す。え~、好きな者はエルフちゃん。大好きな者はエルフちゃん。あ、女の子のエルフね。お、いるねぇ、ここにもエルフちゃんがぁ」
飛びかかろうとした。しかしその初動の気がその言葉で外された。
(こいつが担任だと……)
短い金髪の頭。両脇に、全裸に近いボンテージ姿のエルフ二人を抱えていた。
故郷を出てから、初めて見る同族だった。
美しいといってエルフの女だ。成熟した美をその身に備えた大人のエルフだ。
「俺は、エルフのおっぱいを揉みながらじゃないと、イライラして人を殺します。止まりません。生徒も殺します。だから、いつもエルフちゃんのおっぱいを揉んだりチュウチュウしていま~す」
確かにその手はエルフの胸を強引ともいえる力で揉み揉みしているのだった。
そのおっぱいの形が指の中で変形を繰り返す。
甘い、喘ぎ声がエルフの口から漏れてくる。
「ああああああああ!! あひゃぁッ!」
教室に声が響いた。シコルノガスキーは立ちあがった。
そして、一気にイッタ。体が痙攣しながらエビ反る。
ドピューーン!!
突きだされたアサガオの蕾器官から白濁した光線のような一撃を放っていた。
「シコル!」
「白濁神様!」
「シコルさん」
姉を見ながらの右手のピストン運動の刺激で、パンパンになったところで、予想外のエルフのおっぱい揉みも揉みの現場だ。
生おっぱいの揉み揉みである。たまらなかった。
彼の遺伝子発射器官は、痙攣に似た動きを見せると、一気にそれを発射していたのだった。
衝撃波を発生させる速度で一直線に教壇に立った男めがけ吹っ飛んでいく。
ひょいと、その男は首を傾ける。
紙一重。大気をイカ臭く染める臭いをかげる距離で、シコルノガスキーの白濁ビームをかわしていた。
白濁液は、「ガゴン」と黒板に命中すると、そこに深い穴を穿った。
「へぇ…… 今年の新入生は、やるねぇ。いきない俺に顔射かい? 中々、いい一発じゃねぇか」
普通の神経の持ち主であれば、一瞬にして背筋が凍結するような声音だ。
抜身の刃のような視線をシコルノガスキーに送る。
シコルノガスキーは、全身を貫く快楽の余韻に酔い「あ、あ、あ、あ、あ~」と声を出すだけだった。
その目は別次元に焦点を合わせていた。
「おい、オマエ。全裸、フルチンのオマエ」
「はい? ボク、ボクでありますか?」
我に返ったようにシコルノガスキーは返事をする。
ただ、まだその身に残った快感の余韻がその瞳を蕩けさせていた。
「そうだよ。他に全裸フルチンはいねーよ。オマエだけだよ」
「なるほど」
「まずは、オメエからだ」
そういうと、ジオウと名乗った金髪の男は、ひょいと何かをシコルノガスキーに投げた。
それを受け取るシコルノガスキー。
「なんですかな? これは」
「学級委員長バッチだ――」
その言葉に、教室がどよめく。
「まずは、オマエが学級委員長だ。文句のある奴は、そいつから、バッチを奪え。奪ったやつが学級委員長だ」
その言葉によって、教室に獰猛な殺気が満ちた。その殺気はシコルノガスキーにつきつけられていた。
まるで、無数の銃口が一斉に、彼を狙うかのようなものであった。
「いいぜ、先生は学級委員長が決まるまで外で待ってやる――」
エルフのおっぱいを揉みながら、担任教師となった男は教室を出た。
そして、戦いが始まる。
ゲドゥ学園、1年生、学級委員を決めるバトルであった。
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