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23話:イヌディスへの道
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陽が沈んでいく。何もない荒野の地平に日が沈んでいった。
ミーナコロシチャルはその方向を見やる。
残照が風になびく銀髪を赤く染めていた。
竜車は歩くよりも速い速度で進んでいた。
竜車とは四足歩行の巨大トカゲを思わせる竜の引く車だ。
その馭者の席に、ミーナコロシチャルは座っていた。隣には犬耳の少年がいる。
「夜になるぜ」
「竜を休ませます。イヌディスまではまだあります」
「そうかい」
今まで犬耳の少年に案内され進んできたのだ。
ミーナコロシチャルは気合いを込めて手綱のようなものを引く。
そこから伝わる底の知れないパワーに竜が立ち止った。
そして怯えるように、振り返った。恐怖を感じる知能だけはあるようだった。
「お姉さま、なんで止まったのですか?」
彼女の後ろから声だ。
竜の引いている車は、前後に部屋が分かれていた。
後ろは、獣人の子どもたちが監禁されていた牢屋構造。
前部は、奴隷狩りをしていた輩の居住区のようになっていた。
今、彼らは前の方に移っていた。
「シコルノガスキーか…… もう夜になる」
「む、確かに暗くなってきましたな」
「オメエ、なに持ってるんだ?」
「獣人の女の子です」
「ほう……」
全裸であった。ここに来ても全裸。しかも、年端もいかない獣人の女の子を抱っこしていた。
絵図的には完全に犯罪者である。救いなのは、獣人の女の子が粗末とはいえ、服を着ていたことくらいだ。
「獣人の子どもはモフモフしてますなぁ」
ふわりとした綿菓子のような獣人の髪の毛にスリスリする。
助けを求める様に、獣人の女の子がミーナコロシチャルを見つめる。
フル・エレクチオンで獣人の女の子を抱きかかえてのモフモフ。
「夜になったら、お兄ちゃんがいっぱい楽しいことを教えてあげるからね…… いいよ。別に脱がなくても、お兄ちゃんは着衣もOKだ――」
「ふひゅう――」
彼のあの呼気が空気を切り裂く。
そして裏拳が唸った。
ミーナコロシチャルの細く可憐な腕が、音速の壁を突破し、弟の顔面を薙ぎ払った。
「へぶぁぁぁ!!」
口を「か」の形にしたまま顔面を血だるまにして、その場に崩れ落ちるシコルノガスキー。
当然、エレクチオンしていたので、死にはしない。
エレクチオンしたシコルノガスキーにダメージを与えることが出来る者は限られていた。
また、エレクチオンしている間、彼は不死身なのである。
抱きかかえていた獣人の女の子は、ミルフィーナがキャッチした。
「シコルノガスキーさんは教えられるほど、上手じゃないと思います。童貞臭が半端ないです」
「むぐぐぐぐぅぅ、そんな…… ならば、ミルフィさんの体で試しても」
「ドラグ・ブレス」
裏拳のダメージから一瞬で回復したのもつかの間、こんどは50万度の熱線を浴びた。
消し炭のような体になるが、エレクチオンしているので不死身。
バリバリと焦げた組織が剥がれ落ち、元に戻る。
「静かにしろ」
ミーナコロシチャルの清らかでドスの効いた声に、動きを止める2人。
「メシの準備だ」
竜車の構造は確認済だ。
前部の部屋の床下に食糧庫があることは分かっていた。
そこから、食糧を取り出し、夕餉の準備は始まった。
◇◇◇◇◇◇
積んであった食料の量はそれなりにあった。
ということは、かなりの長期遠征を想定したものだ。
ミーナコロシチャルは考えた。ゲドゥポリスはかなり遠くにあるのではないかということだ。
適当に材料を放り込んだ鍋で腹を満たす。
竜にも水をやる。
「イヌディスに行けば、分かるんだな」
「あ…… はい。分かります」
「そうかい」
犬耳の少年はミーナコロシチャルの言葉に答えた。
何度か繰り返された言葉であった。
この、アバシリン大陸を脱出し、故郷に戻る。
そのためには、今自分たちが世界のどこにいるのかを知らねばならなかった。
すでに周囲は闇に包まれている。
火を起こし、子どもたちはその周囲に寝ていた。
荒野の昼と夜の寒暖差は大きい。
竜車の中よりも、たき火の周囲の方が暖かかった。
毛布というのも憚(はばか)られるぼろ布を分け合うようにして身をくるむ獣人の子どもたち。
「奴隷かよ……」
ミーナコロシチャルは牙のような歯の間から言葉を漏らしてた。
異世界である。奴隷もいる。
彼自身、転生前は、何人もの人間をぶち殺してきた。
しかし、それは彼と同じ土俵に立った存在に限った。
抵抗できない弱い物に対する理不尽な暴力。
ミーナコロシチャルはそのような物が許せないところがあった。
「交代しましょう。ミーナ様」
可憐と言っていい声が荒野の夜気に流れ出した。
ミルフィーナだ。
眼帯、両手義手で赤い髪。
星明りだけの荒野に立つその姿は、超絶美少女エルフであるミーナコロシチャルの目から見ても幻想的だ。
「シコルノガスキー」
「ああああ…… お姉さまの中がキツイです。僕のが、僕のが千切れそうですぅ~ ギュンギュン絞めて……」
己の右手で股間を握りしめながら、寝言をつぶやくシコルノガスキー。
カクカクと右手を動かしだした。
寝たままブリッジオナニーだった。
夢精は気持ちいい――
しかし、それを制御することはできない。
このシコルノガスキーは寝ぼけて、オナニーするという荒業で夢精を実現できる猛者であった。
だが、異世界ではなんの価値もない能力だ。いや現世でも。
ミーナコロシチャルは、反り返った腹にかかとを叩き落した。
ボコッと言う音。
顔面の目、耳、鼻、口から一斉に血を噴き出すシコルノガスキー。
「はい!! お姉さま!!」(当然フル・エレクチオン)
いままで、全裸で股間を握り締めて、寝ていた弟が跳ね起きた。
ミーナコロシチャルの攻撃を受けて、この反応が出来る存在はいない。
外見は純粋な日本人の男子高校生。
しかし、同じ母の子宮から生まれた姉弟であることは事実であった。
ミーナコロシチャルは転生。
シコルノガスキーは、子宮への転移であったが。
「交代だ。ミルフィーと一緒に寝ずの番をしろ」
無慈悲の攻撃を行った後とは思えない、優しげな声だった。
「シコルさんが、この荒野では一番危険です」
淡々とミルフィーナが言った。
「えーー!! それはひどいなぁ。ミルフィさん」
満天下の星空の下、全裸でエレクチオンの男子高校生。
これを危険といわずして、なにが危険なのだろうか。
「後は任せたぜ」
2人のやりとりを無視して、ミーナコロシチャルは横になった。
◇◇◇◇◇◇
「あれが、そうなのかい?」
「そうです。イヌディスです。僕たちの住んでいた――」
「デカイな……」
「ほとんどが昔からある遺跡です」
「そうかよ」
地平の彼方に巨大な構造物が見えてきた。
明らかに自然のものではない。人、いや少なくとも知性のある物が作りだした構造物だ。
まだ、遠くその細かなところまでは分からない。
ただ、本来は垂直に建つべきだろうと思われるものが傾(かし)いでいた。
「大地震とか、核攻撃を受けた後の大都市と言った感じですな」
「なるほどな……」
シコルノガスキーの言い方はまさにその通りという感じだった。
「え? お姉さま」
「ん、なんだい?」
「僕の言ったことが分かるんですか? 『核攻撃』とか?」
「いいんだよ、細けぇ事は――」
長い銀髪を風にたなびかせ、美しいエルフはきっぱり断言した。
竜車は進んでいた。イヌディスに向け。
ミーナコロシチャルはその方向を見やる。
残照が風になびく銀髪を赤く染めていた。
竜車は歩くよりも速い速度で進んでいた。
竜車とは四足歩行の巨大トカゲを思わせる竜の引く車だ。
その馭者の席に、ミーナコロシチャルは座っていた。隣には犬耳の少年がいる。
「夜になるぜ」
「竜を休ませます。イヌディスまではまだあります」
「そうかい」
今まで犬耳の少年に案内され進んできたのだ。
ミーナコロシチャルは気合いを込めて手綱のようなものを引く。
そこから伝わる底の知れないパワーに竜が立ち止った。
そして怯えるように、振り返った。恐怖を感じる知能だけはあるようだった。
「お姉さま、なんで止まったのですか?」
彼女の後ろから声だ。
竜の引いている車は、前後に部屋が分かれていた。
後ろは、獣人の子どもたちが監禁されていた牢屋構造。
前部は、奴隷狩りをしていた輩の居住区のようになっていた。
今、彼らは前の方に移っていた。
「シコルノガスキーか…… もう夜になる」
「む、確かに暗くなってきましたな」
「オメエ、なに持ってるんだ?」
「獣人の女の子です」
「ほう……」
全裸であった。ここに来ても全裸。しかも、年端もいかない獣人の女の子を抱っこしていた。
絵図的には完全に犯罪者である。救いなのは、獣人の女の子が粗末とはいえ、服を着ていたことくらいだ。
「獣人の子どもはモフモフしてますなぁ」
ふわりとした綿菓子のような獣人の髪の毛にスリスリする。
助けを求める様に、獣人の女の子がミーナコロシチャルを見つめる。
フル・エレクチオンで獣人の女の子を抱きかかえてのモフモフ。
「夜になったら、お兄ちゃんがいっぱい楽しいことを教えてあげるからね…… いいよ。別に脱がなくても、お兄ちゃんは着衣もOKだ――」
「ふひゅう――」
彼のあの呼気が空気を切り裂く。
そして裏拳が唸った。
ミーナコロシチャルの細く可憐な腕が、音速の壁を突破し、弟の顔面を薙ぎ払った。
「へぶぁぁぁ!!」
口を「か」の形にしたまま顔面を血だるまにして、その場に崩れ落ちるシコルノガスキー。
当然、エレクチオンしていたので、死にはしない。
エレクチオンしたシコルノガスキーにダメージを与えることが出来る者は限られていた。
また、エレクチオンしている間、彼は不死身なのである。
抱きかかえていた獣人の女の子は、ミルフィーナがキャッチした。
「シコルノガスキーさんは教えられるほど、上手じゃないと思います。童貞臭が半端ないです」
「むぐぐぐぐぅぅ、そんな…… ならば、ミルフィさんの体で試しても」
「ドラグ・ブレス」
裏拳のダメージから一瞬で回復したのもつかの間、こんどは50万度の熱線を浴びた。
消し炭のような体になるが、エレクチオンしているので不死身。
バリバリと焦げた組織が剥がれ落ち、元に戻る。
「静かにしろ」
ミーナコロシチャルの清らかでドスの効いた声に、動きを止める2人。
「メシの準備だ」
竜車の構造は確認済だ。
前部の部屋の床下に食糧庫があることは分かっていた。
そこから、食糧を取り出し、夕餉の準備は始まった。
◇◇◇◇◇◇
積んであった食料の量はそれなりにあった。
ということは、かなりの長期遠征を想定したものだ。
ミーナコロシチャルは考えた。ゲドゥポリスはかなり遠くにあるのではないかということだ。
適当に材料を放り込んだ鍋で腹を満たす。
竜にも水をやる。
「イヌディスに行けば、分かるんだな」
「あ…… はい。分かります」
「そうかい」
犬耳の少年はミーナコロシチャルの言葉に答えた。
何度か繰り返された言葉であった。
この、アバシリン大陸を脱出し、故郷に戻る。
そのためには、今自分たちが世界のどこにいるのかを知らねばならなかった。
すでに周囲は闇に包まれている。
火を起こし、子どもたちはその周囲に寝ていた。
荒野の昼と夜の寒暖差は大きい。
竜車の中よりも、たき火の周囲の方が暖かかった。
毛布というのも憚(はばか)られるぼろ布を分け合うようにして身をくるむ獣人の子どもたち。
「奴隷かよ……」
ミーナコロシチャルは牙のような歯の間から言葉を漏らしてた。
異世界である。奴隷もいる。
彼自身、転生前は、何人もの人間をぶち殺してきた。
しかし、それは彼と同じ土俵に立った存在に限った。
抵抗できない弱い物に対する理不尽な暴力。
ミーナコロシチャルはそのような物が許せないところがあった。
「交代しましょう。ミーナ様」
可憐と言っていい声が荒野の夜気に流れ出した。
ミルフィーナだ。
眼帯、両手義手で赤い髪。
星明りだけの荒野に立つその姿は、超絶美少女エルフであるミーナコロシチャルの目から見ても幻想的だ。
「シコルノガスキー」
「ああああ…… お姉さまの中がキツイです。僕のが、僕のが千切れそうですぅ~ ギュンギュン絞めて……」
己の右手で股間を握りしめながら、寝言をつぶやくシコルノガスキー。
カクカクと右手を動かしだした。
寝たままブリッジオナニーだった。
夢精は気持ちいい――
しかし、それを制御することはできない。
このシコルノガスキーは寝ぼけて、オナニーするという荒業で夢精を実現できる猛者であった。
だが、異世界ではなんの価値もない能力だ。いや現世でも。
ミーナコロシチャルは、反り返った腹にかかとを叩き落した。
ボコッと言う音。
顔面の目、耳、鼻、口から一斉に血を噴き出すシコルノガスキー。
「はい!! お姉さま!!」(当然フル・エレクチオン)
いままで、全裸で股間を握り締めて、寝ていた弟が跳ね起きた。
ミーナコロシチャルの攻撃を受けて、この反応が出来る存在はいない。
外見は純粋な日本人の男子高校生。
しかし、同じ母の子宮から生まれた姉弟であることは事実であった。
ミーナコロシチャルは転生。
シコルノガスキーは、子宮への転移であったが。
「交代だ。ミルフィーと一緒に寝ずの番をしろ」
無慈悲の攻撃を行った後とは思えない、優しげな声だった。
「シコルさんが、この荒野では一番危険です」
淡々とミルフィーナが言った。
「えーー!! それはひどいなぁ。ミルフィさん」
満天下の星空の下、全裸でエレクチオンの男子高校生。
これを危険といわずして、なにが危険なのだろうか。
「後は任せたぜ」
2人のやりとりを無視して、ミーナコロシチャルは横になった。
◇◇◇◇◇◇
「あれが、そうなのかい?」
「そうです。イヌディスです。僕たちの住んでいた――」
「デカイな……」
「ほとんどが昔からある遺跡です」
「そうかよ」
地平の彼方に巨大な構造物が見えてきた。
明らかに自然のものではない。人、いや少なくとも知性のある物が作りだした構造物だ。
まだ、遠くその細かなところまでは分からない。
ただ、本来は垂直に建つべきだろうと思われるものが傾(かし)いでいた。
「大地震とか、核攻撃を受けた後の大都市と言った感じですな」
「なるほどな……」
シコルノガスキーの言い方はまさにその通りという感じだった。
「え? お姉さま」
「ん、なんだい?」
「僕の言ったことが分かるんですか? 『核攻撃』とか?」
「いいんだよ、細けぇ事は――」
長い銀髪を風にたなびかせ、美しいエルフはきっぱり断言した。
竜車は進んでいた。イヌディスに向け。
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