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19話:エルフの母乳が生み出すブラックホール
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エルフの女性専用の「母乳噴出魔法」。
その魔法は読んで字のごとく。母乳を作りだすことが出来る様になる魔法であった。
おっぱいは最高である――
母乳は尊い――
エルフの母乳であれば、それはもはや至高といっていい――
そのような高度な思想体系に裏打ちされた魔法構文(アーキテクチャ)による傑作魔法だ。
「よう、ミルフィー」
「はい、ミーナ様」
「母乳噴出魔法の改造は問題ないだろうな」
「大丈夫です。ボクでテスト済です。総合テスト1025項目全クリアです」
「ふふん、そうかよ」
赤い髪をした美少女アニメのキャラを3次元化したような美貌と可憐さを持つ存在。それがミルフィーナだ。
「ドラグ・ブレス」という50万度の熱線を吐く、代紋(エンブレム)持ち。
異世界で300人しかいないという代紋ランキングに入っていた存在だ。
そして、彼女は知識と技術を持っていたのだ。魔法構造式を改変するというものだ。
「ミーナ様に実装した『母乳噴出魔法 Ver.2.0.7』は1年分の母乳を数分で生成できます」
「ふふん、そうかい。上等じゃねェか」
ミーナコロシチャルはその美しいエルフの顔に切れるような笑みを浮かべた。
美貌を誇るエルフという種族の中でもレベルの違う美しさを持った存在だった。
「お、お姉さま、ご褒美です! ご褒美をぉぉぉぉぉ~! お姉さまの母乳をぉぉ」
ジリッとシコルノガスキーが間合いを詰めた。
全裸――
そして、朝顔の蕾のような器官に血液を集め、それを天に向かって突き立てていた。
全裸でエレクチオンであった。
その外見はエルフから生まれたとは思えないほど、生粋の日本人にしか見えない。
ミーナコロシチャルの弟であるシコルノガスキーはそのような存在だった。
シコルノガスキーが更に間合いを詰めた。
その尖った視線は、姉の肢体に突き立っている。
特に胸だ。ミーナコロシチャルは、弟の尖った視線を乳首の先で感じていた。
その視線は服を通過しているようであったのだ。
(フッ、漢(おとこ)の目をしてやがるぜ――)
ミーナコロシチャルは胸の内で思う。
同じ母から生まれたにも関わらず、母乳の祝福を受けることの無かった弟――
姉として、せめて母乳を浴びせてやればという思いがあった。
「よう、シコルノガスキー」
「お姉さま……」
「見てぇのかい?」
「はい?」
「俺のおっぱいを見たいのかと訊いているんだぜ」
七色の光を映しこんだ長い銀髪を揺らしながら、その言葉を口にしていた。
姉として自然な思いを言葉にしていた。
「み、見たいです! お姉さまのおっぱい! 見たいですぅぅ!!」
朝顔の蕾を右手で握り締め、獅子吼するシコルノガスキー。
更に、間合いを詰めてきた。
「いいねぇ、正直じゃねぇか」
そう言うとミーナコロシチャルは、はらりと服を抜いた。
衣擦れの音を残しながら、彼女の足もとに服は落ちていく。
全裸であった――
姉と弟――
その肉体においては、同じ母から生まれた姉弟。
その2人が一糸もまとわぬ姿で対峙していた。
「お、お姉さま…… 美しい、ああ、エルフのお姉さま……」
シコルノガスキーが呼気を荒くしていた。
荒ぶる右手が激しく動いている。
「綺麗です。ミーナ様」
ため息をつくような声音でミルフィーナが言った。
「これが姉のおっぱいだ。どうだい?」
あるかなしかの隆起が流麗なラインとなりつま先まで続く。
その胸のふくらみは微妙なものでありながら、明確にエルフの美少女のパーツとして自己主張を開始していた。
プクン――
ミーナコロシチャルの乳首が立った。
ピンク色の乳首が仄かに色づく乳輪の中に立ち上がっていた。
(昂ぶっているのかい。この俺も)
気が付くとミーナコロシチャルの呼気も荒くなっていた。
熱気を孕んだ呼気が吐き出される。
「起動するぜ、母乳生成だ」
彼女は静かに重く言った。
ミーナコロシチャルは「母乳噴出魔法」を起動する。
本来であれば、ここで乳首から大量の母乳が噴き出るはずであった。
しかし、ミルフィーナが魔法構造式を改造したことにより、母乳は噴き出ない。
一滴も外に流れ出すことは無かった。
1年分の母乳が溜まるまで噴出はしない。
「ぬぅぅ…… 1年間溜めこんだ母乳とはこれほどのものかッ」
ミーナコロシチャルは、歯を食いしばりながらもその言葉を漏らす。
ミーナコロシチャルのおっぱいが膨れ上がっていく。
まるで、地殻変動を起こしたかのようにミーナコロシチャルの双丘が隆起していく。
「おっぱいが…… お姉様のおっぱいがぁ」
シコルノガスキーの右手が止まった。
美しき姉のおっぱい。
それが巨大化していくのを目の当たりにしていた。
彼はそれを前にして、呻くように言葉を絞り出すだけだった。
「行くぜ、おっぱい元気玉だ。ぬぅぅ」
ミーナコロシチャルは母乳を噴き出そうと力んだ。
胸筋が軋むような音を立てて、乳腺を絞り込んでいく。
しかしだ――
ドンドン巨大化し、バルーンのようになったおっぱいからは一滴も母乳が出なかった。
ただ、ピンク色の乳首だけがプルプルと震えていた。
「でねぇ―― 母乳がでねぇ」
「吸います! 僕が吸います! お姉さまぁぁぁ!!」
シコルノガスキーが巨大化したおっぱいにしがみ付いた。
もはやその大きさは、直径3メートルを超えようしていた。
よじ登って乳首を目指すシコルノガスキー。
「ダメです。直飲みはダメです! エルフの戒律破りになります」
ミルフィーナが言った。
シコルノガスキーの動きが止まった。
「エルフの戒律を破ると世界が無くなるかもしれません。滅びます」
静かにミルフィーナが言った。
言葉が話せるようになった存在は母乳直飲み禁止。
それは、エルフであるならば絶対に破ることにできない戒律であった。
乳首を咥え込み思う存分、母乳を飲むのは赤ちゃんだけに許されたことだったのだ。
「ぬぅぅぅ~ 出ねぇ、母乳がぁ! ミルフィ、どうなってるんだ?」
その間もミーナコロシチャルのおっぱいは膨張を続けていた。
それはあたかも光の速度で膨張を続ける宇宙のような物であった。
「絞るのです。ミーナさま、おっぱいを絞るのです」
ミルフィーナが声を上げると同時に、ミーナコロシチャルは膨張したおっぱいを掴んだ。
魔力を帯びた強烈な握力でおっぱいを絞り込む。
ミチミチと音をたて指がおっぱいにめり込んでいく。
「出る! 出そうだぁぁ! ぬおぉぉぉぉぉぉ!」
にゅるん――
次の瞬間、ミーナコロシチャルの乳首からヌルヌルとした何かが絞り出された。
それは液体ではなく、まるでマヨネーズのような母乳であった。
濃縮され、分子構造が変化し、コロイド化した母乳だった。
マヨネーズのような母乳が空間にウネウネととぐろを巻いていく。
膨大な魔力を帯びた母乳だ。それが、次第に固形化していくのだった。
おっぱい元気玉が生成されつつあったのだ。
空間に展開されたコロイド化した母乳。
それが更に圧縮されていく。
高密度の母乳が更に圧縮、素粒子レベルで密度を高めていく。
「すごいです。ミーナ様の『おっぱい元気玉』は。あ、重力レンズ効果が」
空間が歪んだ。
重力レンズ効果だ。
「まだだ。まだ出るぜ――」
マヨネーズのような母乳は巨大な球を造り上げ、密度を上げていく。
その黄ばんだ色が、徐々に黒味を帯びてきた。
光りだ――
あまりに高密度化し、重力が増したため、光りがその物体から逃げることができなくなりつつあるのだった。
「シコルノガスキー」
「なんですか、お姉様?」
シコルノガスキーは膨張した姉のおっぱいに全裸でしがみ付いていた。
カクカクと腰を動かしているような気がした。
「離れろ、俺のおっぱいに全裸でしがみ付くな」
「はい! お姉様!」
シコルノガスキーは離れた。美しい姉の言葉には全面服従であった。
「頃合いか? おっぱい元気玉、いい感じになってきたじゃねぇか」
ミーナコロシチャルはその口元に笑みを浮かべ言った。
空間には漆黒の球体となったおっぱい元気玉があった。
彼女の乳首からは、いまもマヨネーズのよう母乳が絞り出されていた。
漆黒の球体がバチバチとエネルギー放出を開始していた。
ガンマバースト現象――
ブラックホールが物質を吸い込むときに分解された物質に上げる悲鳴だ。
「あああああああ!!! お姉さまぁぁ!! 吸い込まれる。あああああ」
姉のおっぱいから離れた弟が、おっぱい元気玉に吸い寄せられようとしていた。
全裸のまま吸い寄せられる。
高密度の「おっぱい元気玉」がブラックホールと化していたのだった。
すでに、その内部は重力崩壊を終え、特異点が出来あがっていた。
シュバルツシュルとの半径――
おっぱい元気玉の半径が、そのように呼ばれる物に変異していた。
それはいかなる存在も脱出不能ということである。
「ぬっ! シコルノガスキー!」
吸い込まれていく弟に手を伸ばすミーナコロシチャル。
足を掴む。踏ん張る。
凄まじい力で引きずり込まれていく。
気が付くと、そのおっぱいは普段の流麗なラインを描く物に戻っていた。
その細く繊細な肢体が、ズルズルと引きずり込まれていく。
自分の生み出したブラックホールにだった。
「ミーナさま!」
ミルフィーナがしがみ付いた。
そして口を開け、ベロを出す。
ドラゴンの代紋(えんぶれむ)が光を帯びる。
「ドラグ・ブレス」
叫びとともに美少女の口から発射される50万度の熱線。
しかし、ブラックホール相手には無意味なことであった。
「ぐあぁぁぁぁあああああああ!! お姉さまぁぁぁ!」
「ぬぉぉぉぉ! この力。なんだこれは!」
「ミーナ様、ブラックホール作っちゃいましたね」
そして、3人はブラックホールと化したおっぱい元気玉に吸い込まれていったのであった。
それは、魔力の暴走――
そのように言っていいアクシデントであった。
その魔法は読んで字のごとく。母乳を作りだすことが出来る様になる魔法であった。
おっぱいは最高である――
母乳は尊い――
エルフの母乳であれば、それはもはや至高といっていい――
そのような高度な思想体系に裏打ちされた魔法構文(アーキテクチャ)による傑作魔法だ。
「よう、ミルフィー」
「はい、ミーナ様」
「母乳噴出魔法の改造は問題ないだろうな」
「大丈夫です。ボクでテスト済です。総合テスト1025項目全クリアです」
「ふふん、そうかよ」
赤い髪をした美少女アニメのキャラを3次元化したような美貌と可憐さを持つ存在。それがミルフィーナだ。
「ドラグ・ブレス」という50万度の熱線を吐く、代紋(エンブレム)持ち。
異世界で300人しかいないという代紋ランキングに入っていた存在だ。
そして、彼女は知識と技術を持っていたのだ。魔法構造式を改変するというものだ。
「ミーナ様に実装した『母乳噴出魔法 Ver.2.0.7』は1年分の母乳を数分で生成できます」
「ふふん、そうかい。上等じゃねェか」
ミーナコロシチャルはその美しいエルフの顔に切れるような笑みを浮かべた。
美貌を誇るエルフという種族の中でもレベルの違う美しさを持った存在だった。
「お、お姉さま、ご褒美です! ご褒美をぉぉぉぉぉ~! お姉さまの母乳をぉぉ」
ジリッとシコルノガスキーが間合いを詰めた。
全裸――
そして、朝顔の蕾のような器官に血液を集め、それを天に向かって突き立てていた。
全裸でエレクチオンであった。
その外見はエルフから生まれたとは思えないほど、生粋の日本人にしか見えない。
ミーナコロシチャルの弟であるシコルノガスキーはそのような存在だった。
シコルノガスキーが更に間合いを詰めた。
その尖った視線は、姉の肢体に突き立っている。
特に胸だ。ミーナコロシチャルは、弟の尖った視線を乳首の先で感じていた。
その視線は服を通過しているようであったのだ。
(フッ、漢(おとこ)の目をしてやがるぜ――)
ミーナコロシチャルは胸の内で思う。
同じ母から生まれたにも関わらず、母乳の祝福を受けることの無かった弟――
姉として、せめて母乳を浴びせてやればという思いがあった。
「よう、シコルノガスキー」
「お姉さま……」
「見てぇのかい?」
「はい?」
「俺のおっぱいを見たいのかと訊いているんだぜ」
七色の光を映しこんだ長い銀髪を揺らしながら、その言葉を口にしていた。
姉として自然な思いを言葉にしていた。
「み、見たいです! お姉さまのおっぱい! 見たいですぅぅ!!」
朝顔の蕾を右手で握り締め、獅子吼するシコルノガスキー。
更に、間合いを詰めてきた。
「いいねぇ、正直じゃねぇか」
そう言うとミーナコロシチャルは、はらりと服を抜いた。
衣擦れの音を残しながら、彼女の足もとに服は落ちていく。
全裸であった――
姉と弟――
その肉体においては、同じ母から生まれた姉弟。
その2人が一糸もまとわぬ姿で対峙していた。
「お、お姉さま…… 美しい、ああ、エルフのお姉さま……」
シコルノガスキーが呼気を荒くしていた。
荒ぶる右手が激しく動いている。
「綺麗です。ミーナ様」
ため息をつくような声音でミルフィーナが言った。
「これが姉のおっぱいだ。どうだい?」
あるかなしかの隆起が流麗なラインとなりつま先まで続く。
その胸のふくらみは微妙なものでありながら、明確にエルフの美少女のパーツとして自己主張を開始していた。
プクン――
ミーナコロシチャルの乳首が立った。
ピンク色の乳首が仄かに色づく乳輪の中に立ち上がっていた。
(昂ぶっているのかい。この俺も)
気が付くとミーナコロシチャルの呼気も荒くなっていた。
熱気を孕んだ呼気が吐き出される。
「起動するぜ、母乳生成だ」
彼女は静かに重く言った。
ミーナコロシチャルは「母乳噴出魔法」を起動する。
本来であれば、ここで乳首から大量の母乳が噴き出るはずであった。
しかし、ミルフィーナが魔法構造式を改造したことにより、母乳は噴き出ない。
一滴も外に流れ出すことは無かった。
1年分の母乳が溜まるまで噴出はしない。
「ぬぅぅ…… 1年間溜めこんだ母乳とはこれほどのものかッ」
ミーナコロシチャルは、歯を食いしばりながらもその言葉を漏らす。
ミーナコロシチャルのおっぱいが膨れ上がっていく。
まるで、地殻変動を起こしたかのようにミーナコロシチャルの双丘が隆起していく。
「おっぱいが…… お姉様のおっぱいがぁ」
シコルノガスキーの右手が止まった。
美しき姉のおっぱい。
それが巨大化していくのを目の当たりにしていた。
彼はそれを前にして、呻くように言葉を絞り出すだけだった。
「行くぜ、おっぱい元気玉だ。ぬぅぅ」
ミーナコロシチャルは母乳を噴き出そうと力んだ。
胸筋が軋むような音を立てて、乳腺を絞り込んでいく。
しかしだ――
ドンドン巨大化し、バルーンのようになったおっぱいからは一滴も母乳が出なかった。
ただ、ピンク色の乳首だけがプルプルと震えていた。
「でねぇ―― 母乳がでねぇ」
「吸います! 僕が吸います! お姉さまぁぁぁ!!」
シコルノガスキーが巨大化したおっぱいにしがみ付いた。
もはやその大きさは、直径3メートルを超えようしていた。
よじ登って乳首を目指すシコルノガスキー。
「ダメです。直飲みはダメです! エルフの戒律破りになります」
ミルフィーナが言った。
シコルノガスキーの動きが止まった。
「エルフの戒律を破ると世界が無くなるかもしれません。滅びます」
静かにミルフィーナが言った。
言葉が話せるようになった存在は母乳直飲み禁止。
それは、エルフであるならば絶対に破ることにできない戒律であった。
乳首を咥え込み思う存分、母乳を飲むのは赤ちゃんだけに許されたことだったのだ。
「ぬぅぅぅ~ 出ねぇ、母乳がぁ! ミルフィ、どうなってるんだ?」
その間もミーナコロシチャルのおっぱいは膨張を続けていた。
それはあたかも光の速度で膨張を続ける宇宙のような物であった。
「絞るのです。ミーナさま、おっぱいを絞るのです」
ミルフィーナが声を上げると同時に、ミーナコロシチャルは膨張したおっぱいを掴んだ。
魔力を帯びた強烈な握力でおっぱいを絞り込む。
ミチミチと音をたて指がおっぱいにめり込んでいく。
「出る! 出そうだぁぁ! ぬおぉぉぉぉぉぉ!」
にゅるん――
次の瞬間、ミーナコロシチャルの乳首からヌルヌルとした何かが絞り出された。
それは液体ではなく、まるでマヨネーズのような母乳であった。
濃縮され、分子構造が変化し、コロイド化した母乳だった。
マヨネーズのような母乳が空間にウネウネととぐろを巻いていく。
膨大な魔力を帯びた母乳だ。それが、次第に固形化していくのだった。
おっぱい元気玉が生成されつつあったのだ。
空間に展開されたコロイド化した母乳。
それが更に圧縮されていく。
高密度の母乳が更に圧縮、素粒子レベルで密度を高めていく。
「すごいです。ミーナ様の『おっぱい元気玉』は。あ、重力レンズ効果が」
空間が歪んだ。
重力レンズ効果だ。
「まだだ。まだ出るぜ――」
マヨネーズのような母乳は巨大な球を造り上げ、密度を上げていく。
その黄ばんだ色が、徐々に黒味を帯びてきた。
光りだ――
あまりに高密度化し、重力が増したため、光りがその物体から逃げることができなくなりつつあるのだった。
「シコルノガスキー」
「なんですか、お姉様?」
シコルノガスキーは膨張した姉のおっぱいに全裸でしがみ付いていた。
カクカクと腰を動かしているような気がした。
「離れろ、俺のおっぱいに全裸でしがみ付くな」
「はい! お姉様!」
シコルノガスキーは離れた。美しい姉の言葉には全面服従であった。
「頃合いか? おっぱい元気玉、いい感じになってきたじゃねぇか」
ミーナコロシチャルはその口元に笑みを浮かべ言った。
空間には漆黒の球体となったおっぱい元気玉があった。
彼女の乳首からは、いまもマヨネーズのよう母乳が絞り出されていた。
漆黒の球体がバチバチとエネルギー放出を開始していた。
ガンマバースト現象――
ブラックホールが物質を吸い込むときに分解された物質に上げる悲鳴だ。
「あああああああ!!! お姉さまぁぁ!! 吸い込まれる。あああああ」
姉のおっぱいから離れた弟が、おっぱい元気玉に吸い寄せられようとしていた。
全裸のまま吸い寄せられる。
高密度の「おっぱい元気玉」がブラックホールと化していたのだった。
すでに、その内部は重力崩壊を終え、特異点が出来あがっていた。
シュバルツシュルとの半径――
おっぱい元気玉の半径が、そのように呼ばれる物に変異していた。
それはいかなる存在も脱出不能ということである。
「ぬっ! シコルノガスキー!」
吸い込まれていく弟に手を伸ばすミーナコロシチャル。
足を掴む。踏ん張る。
凄まじい力で引きずり込まれていく。
気が付くと、そのおっぱいは普段の流麗なラインを描く物に戻っていた。
その細く繊細な肢体が、ズルズルと引きずり込まれていく。
自分の生み出したブラックホールにだった。
「ミーナさま!」
ミルフィーナがしがみ付いた。
そして口を開け、ベロを出す。
ドラゴンの代紋(えんぶれむ)が光を帯びる。
「ドラグ・ブレス」
叫びとともに美少女の口から発射される50万度の熱線。
しかし、ブラックホール相手には無意味なことであった。
「ぐあぁぁぁぁあああああああ!! お姉さまぁぁぁ!」
「ぬぉぉぉぉ! この力。なんだこれは!」
「ミーナ様、ブラックホール作っちゃいましたね」
そして、3人はブラックホールと化したおっぱい元気玉に吸い込まれていったのであった。
それは、魔力の暴走――
そのように言っていいアクシデントであった。
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