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54.金塊を担保したいのだが
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「でかいビルだな~」
「そうなのです
純金を担保に金を貸してくれる会社は、駅の目抜き通りにあった。
駅から徒歩五分くらいで、大きな看板がでているので、直ぐに分った。
「ところで……」と、俺は口を開く、信号待ちのときに。
「なんですか先輩」
「なんで、オマエがついて来ているの?」
俺は京子を見やる。女子小学生の身長に最高学府で博士号をもらった頭脳の持ち主。
まあ、簡単に言ってしまうと口だけエロビッチチビなのだけど。
「それはもう、先輩とは配偶者も同然なのですから、同伴するのは当然なのです」
平べったい胸を反らし、言い切る。長いポニーテールが揺れる。
「そうか……」
もう反論する気もおきないし、街中で頭を叩く気にもならない。
「それに、この会社に奴がいるかもしれないのです」
「奴?」
「先輩を騙した毒婦、元カノという世界から抹殺すべき存在なのですッ!」
丸めがねの奥のクリクリした瞳に本気の殺意が満ちていた。まずいよ、こいつマジで危ない。
本当に殺しかねないのではないかとちょと心配になるが、よく考えてみれば京子なので心配することもなかった。
「つーか、峰子は東京の方だから、鮒橋にはいないだろ」
「き――ッ!! なんかむかつくのです。『峰子』という言葉――言霊が穢れているのです。口にするのも汚らわしいのです。呪われろ! 死ね! クソなのです」
周りの人が見ているんだけど。名前を口にしたくらいで呪殺とか、勘弁してくれ。
「まあ、今の先輩の彼女は私なので、完全に優位なのですけどね! 会ってマウント取りたいのです」
「アホウか、そんなんマウントになるんか」
「先輩はザマァができるのです」
「できねーよ!」
「博士号を持つ頭脳明晰、容姿端麗な私を彼女できたのです。これはザマァが成立しているのです!」
一考の寄りどころか、億千万考の余地がありそうなんだけど。
信号が青になったので俺は渡る。京子の言葉はスルーする。
「あーッ! 先輩、無言でいかないでください! 無視しないでくださーい!」
街中で叫ぶなアホウ――。
◇◇◇◇◇◇
ノンバンク系の金融会社だ。
すでに電話してあって、江戸時代から持ってきた金塊を担保に融資してもらう話をする予定だ。
受付に話をして、パーテーションに区切られた商談ルームのようなところに案内された。
で、ちょっと待たされる。
「お茶が熱いのです! クソなのです」
出されたお茶に文句を言う京子。
ここに加藤峰子はいないのだ。
が、なんか敵意をむき出しにして、小さい身体からどす黒いオーラを放っている。
「失礼いたします」といって会社の人が入ってきた。
結構、若い男だった。
担当者は温厚そうな感じなのはいい。
こういった柔らかそうな人当たりはこういった仕事では必須なのだろう。
当然のごとく峰子はこない。アイツは東京勤務のはずなのだ。
峰子が出てこなかったので(出てきてたまるか)京子も少し表情が柔らかくなる。
「どうもです」と、簡単な挨拶と名刺交換をして、すぐに本題に入る。
「刻印なしの金塊ですか」
「そうです」
江戸時代で稼いだ小判を、金塊に変えて現代に持ち込んだのだ。
その際に、小判の価値よりも少ない金塊に変更している。
結果として、幕府には「通貨発行益」が生じるし、俺も現代で換金しにくいという問題も解決できるはずだ。
「融資は大丈夫ですか」
「問題はありません。金が本物かどうかは、調べることができますから―― 本物であるかどうか鑑定にお時間がかかりますが……」
「はぁ、なるほど」
金かどうかを調べるには、比重、薬品などでも可能だろう。
文系の俺でもだいたいの知識はある。
「ただ、刻印、シリアルナンバーの無い金塊、まあインゴットですね。これは通常の貴金属二四Kの扱いとなります」
「通常よりも低い評価になるわけですね」
確認する。それはまあ仕方ない。
なんせ、数万量の小判を稼いでいるのだ。
少々安くなっても現代で事業を回転させるなら十分な資金が得られるだろう。
億以上か、それに近い金額が期待できる。
「実際、査定してみませんと、現時点ではなんとも申し上げられませんが」
ということは、やはり現物を見せねばならないだろう。
俺は、リュックサックから金の塊を取り出す。
江戸時代から持ってきたものだ。
「こんな感じなんですけど」
「えッ、これは……」
若い男は俺の取り出した金塊を凝視する。
「ちょと、手にとらせていただいても……」
「はい、いいですよ」
男(名刺を確認すると名前は佐藤だった)は、ハンカチを取り出し金塊包む。
で、手にとってじっくりと見る。「わ、重っ」と小さく呟いた。
ちょっと顔色が変ってくる。
(ちょっと大きすぎたか? サンプルにしては……)
「偽物ではないのです! 本物なのです! ぴったり一〇〇〇グラム、一キログラムあるのです!」
食い入るように金塊を見つめる佐藤さんに鋭い言葉を浴びせる。
やめてくれ京子。
だまってくれ京子。
オマエが何か言うとややこしくなりそうだ。
「ちょっとお待ちください。上司を呼んでまいります」
「え?」
佐藤さんは席を立つと、奥に消えていった。
しょうがないので、俺も茶を啜る。丁度いい温度になっていた。
「あ――、金がでかすぎたかなぁ、もしかしたら」
「一キロ程度、千両箱の重さに比べたらチンケなものなのです!」
「そうだよなぁ」
バタバタしていてどの程度のサンプルがいいかよく考えていなかった。
一〇〇グラムでは小さいかなーと思って一キロにしたのだ。
相場では、六〇〇万円くらいになるはずだ。
上司が出てくるという金額になるのだろうか。
どうも、江戸時代で小判の山に接しているせいなのか。
俺の感覚が狂ってきているのか。
ただ、京子も同意――といっても、コイツの同意には、何の説得力もないのを思い出した。
「申し訳ございません。お待たせいたしました」
思考を遮ったのは佐藤さんの言葉だった。
顔を上た。あ……
「毒婦!」
「あら、航くんじゃないの。うふふ、どうしたのかしら」
いるはずのない、元カノ・加藤峰子がいた。
何で、オマエはここにいるのだ。
俺は固まるしかなかった。
「そうなのです
純金を担保に金を貸してくれる会社は、駅の目抜き通りにあった。
駅から徒歩五分くらいで、大きな看板がでているので、直ぐに分った。
「ところで……」と、俺は口を開く、信号待ちのときに。
「なんですか先輩」
「なんで、オマエがついて来ているの?」
俺は京子を見やる。女子小学生の身長に最高学府で博士号をもらった頭脳の持ち主。
まあ、簡単に言ってしまうと口だけエロビッチチビなのだけど。
「それはもう、先輩とは配偶者も同然なのですから、同伴するのは当然なのです」
平べったい胸を反らし、言い切る。長いポニーテールが揺れる。
「そうか……」
もう反論する気もおきないし、街中で頭を叩く気にもならない。
「それに、この会社に奴がいるかもしれないのです」
「奴?」
「先輩を騙した毒婦、元カノという世界から抹殺すべき存在なのですッ!」
丸めがねの奥のクリクリした瞳に本気の殺意が満ちていた。まずいよ、こいつマジで危ない。
本当に殺しかねないのではないかとちょと心配になるが、よく考えてみれば京子なので心配することもなかった。
「つーか、峰子は東京の方だから、鮒橋にはいないだろ」
「き――ッ!! なんかむかつくのです。『峰子』という言葉――言霊が穢れているのです。口にするのも汚らわしいのです。呪われろ! 死ね! クソなのです」
周りの人が見ているんだけど。名前を口にしたくらいで呪殺とか、勘弁してくれ。
「まあ、今の先輩の彼女は私なので、完全に優位なのですけどね! 会ってマウント取りたいのです」
「アホウか、そんなんマウントになるんか」
「先輩はザマァができるのです」
「できねーよ!」
「博士号を持つ頭脳明晰、容姿端麗な私を彼女できたのです。これはザマァが成立しているのです!」
一考の寄りどころか、億千万考の余地がありそうなんだけど。
信号が青になったので俺は渡る。京子の言葉はスルーする。
「あーッ! 先輩、無言でいかないでください! 無視しないでくださーい!」
街中で叫ぶなアホウ――。
◇◇◇◇◇◇
ノンバンク系の金融会社だ。
すでに電話してあって、江戸時代から持ってきた金塊を担保に融資してもらう話をする予定だ。
受付に話をして、パーテーションに区切られた商談ルームのようなところに案内された。
で、ちょっと待たされる。
「お茶が熱いのです! クソなのです」
出されたお茶に文句を言う京子。
ここに加藤峰子はいないのだ。
が、なんか敵意をむき出しにして、小さい身体からどす黒いオーラを放っている。
「失礼いたします」といって会社の人が入ってきた。
結構、若い男だった。
担当者は温厚そうな感じなのはいい。
こういった柔らかそうな人当たりはこういった仕事では必須なのだろう。
当然のごとく峰子はこない。アイツは東京勤務のはずなのだ。
峰子が出てこなかったので(出てきてたまるか)京子も少し表情が柔らかくなる。
「どうもです」と、簡単な挨拶と名刺交換をして、すぐに本題に入る。
「刻印なしの金塊ですか」
「そうです」
江戸時代で稼いだ小判を、金塊に変えて現代に持ち込んだのだ。
その際に、小判の価値よりも少ない金塊に変更している。
結果として、幕府には「通貨発行益」が生じるし、俺も現代で換金しにくいという問題も解決できるはずだ。
「融資は大丈夫ですか」
「問題はありません。金が本物かどうかは、調べることができますから―― 本物であるかどうか鑑定にお時間がかかりますが……」
「はぁ、なるほど」
金かどうかを調べるには、比重、薬品などでも可能だろう。
文系の俺でもだいたいの知識はある。
「ただ、刻印、シリアルナンバーの無い金塊、まあインゴットですね。これは通常の貴金属二四Kの扱いとなります」
「通常よりも低い評価になるわけですね」
確認する。それはまあ仕方ない。
なんせ、数万量の小判を稼いでいるのだ。
少々安くなっても現代で事業を回転させるなら十分な資金が得られるだろう。
億以上か、それに近い金額が期待できる。
「実際、査定してみませんと、現時点ではなんとも申し上げられませんが」
ということは、やはり現物を見せねばならないだろう。
俺は、リュックサックから金の塊を取り出す。
江戸時代から持ってきたものだ。
「こんな感じなんですけど」
「えッ、これは……」
若い男は俺の取り出した金塊を凝視する。
「ちょと、手にとらせていただいても……」
「はい、いいですよ」
男(名刺を確認すると名前は佐藤だった)は、ハンカチを取り出し金塊包む。
で、手にとってじっくりと見る。「わ、重っ」と小さく呟いた。
ちょっと顔色が変ってくる。
(ちょっと大きすぎたか? サンプルにしては……)
「偽物ではないのです! 本物なのです! ぴったり一〇〇〇グラム、一キログラムあるのです!」
食い入るように金塊を見つめる佐藤さんに鋭い言葉を浴びせる。
やめてくれ京子。
だまってくれ京子。
オマエが何か言うとややこしくなりそうだ。
「ちょっとお待ちください。上司を呼んでまいります」
「え?」
佐藤さんは席を立つと、奥に消えていった。
しょうがないので、俺も茶を啜る。丁度いい温度になっていた。
「あ――、金がでかすぎたかなぁ、もしかしたら」
「一キロ程度、千両箱の重さに比べたらチンケなものなのです!」
「そうだよなぁ」
バタバタしていてどの程度のサンプルがいいかよく考えていなかった。
一〇〇グラムでは小さいかなーと思って一キロにしたのだ。
相場では、六〇〇万円くらいになるはずだ。
上司が出てくるという金額になるのだろうか。
どうも、江戸時代で小判の山に接しているせいなのか。
俺の感覚が狂ってきているのか。
ただ、京子も同意――といっても、コイツの同意には、何の説得力もないのを思い出した。
「申し訳ございません。お待たせいたしました」
思考を遮ったのは佐藤さんの言葉だった。
顔を上た。あ……
「毒婦!」
「あら、航くんじゃないの。うふふ、どうしたのかしら」
いるはずのない、元カノ・加藤峰子がいた。
何で、オマエはここにいるのだ。
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