15 / 44
15話:黙示録の獣
しおりを挟む
「あ~あ、マグダラのマリアちゃーん。いるのぉ、出てきて」
館の中は窓があるのに薄暗い迷宮のような感じだ。
構造上、どう考えてもあの塔の天辺にマグダラのマリアはいるのだろう。
塔の上から消し炭のようになって、落下してきた魔術師。
おそらくは、マグダラのマリアに憑いた悪霊にやられたのだろう。
結構有名な魔術師なのか。俺には分からん。この業界に入ってまだ日が浅いのだ。元底辺大工だし。
話によると、結構な数の預言者とか魔術師とか呪い師が死にこまされとるのである。
「これは、もしかしてヤバいのか?」
40日の断食修行。
サタンを撃ち払った俺ではあるが、ちょっと不安。
なんか、弟子が一緒にいるときには、平気だったのに。
ひとりでいると少し不安になってきた。
なんで? 弟子の奴らついてこねーの?
どうするか……
ただ、ここで戻って外に出るのは、さすがに沽券に係わるのである。マジな話。
なんとかせねばならん。
どうするか……
『あ~ あ~ 主、主よ。応答願います!』
なんとなく、不安になってきたので主との通信を試みる。
卑小な「人の子」としては神に祈り、助力を願うのは当然かなぁと思った。
天使の軍勢でも派遣してくれないかなぁって思った。
最近、通信していないんだけど、どうなんだ?
『んん~ おう、久しぶりぃ! イエスちゃーん』
『おお! 主よ、お久しぶりです!』
『どーしたの?』
『これから悪霊祓い行くんですけどね。なんかヤバそうな相手なんっすよ』
『大丈夫だよ。悪霊祓いなんて、度胸だから。度胸と性根決めて、バシッといけばいいんだよ』
『そうっすか……』
『先手必勝。速攻かければ、平気、平気。吾輩もべヒモスとか秒殺だったし。ユダヤの民を扇動して「聖絶」やったなぁ。でも、ユダヤ、クソ弱えぇんだよなぁ……』
また主の話が、自慢話になってきた。さすが俺たちの神である。
『つーことで、突撃あるのみ、悪霊なんざ、神の力の前にはすわり小便で逃げるから~』
『そうっすかね……』
俺もなんか、そんな気がしてきた。
まあ、神が言うんだからそうなんだろう。
『んじゃ、吾輩も時と空間に遍在していて、多忙だから。全知全能だけど。だから、あんまり呼ぶなよ』
『すんません』
『まあ、自分で絵図書いて、自分でケツ持ちできるようにならんとなぁ。期待しているから、パパも』
『ありがとうございやした!』
通信が切れた。ありがたい神の御言葉を浴びて、なんとなく不安がなくなる。
俺は神共にあるのだ。イェイ! ははははは!
で、おそらく塔のある場所に来た。
んで、クルクル回る階段を上がって、上がって――
なんか扉のとこにきた。
多分、この先にマグダラのマリアがいるのだろうと思う。
「よっしゃ! ここは神の鉄槌で悪霊を祓い、美少女を救いださねばならんな」
俺は気合いを込めて言った。
思えば、これは俺が待ち望んだシチュエーションではないのか?
「ん? なんだこれ?」
俺は扉を見た。
なんか字が書いてあるけど、俺は文字が読めないのだ。
読めないので、無視する。
俺は扉を開けた。
ギギギギギと軋む音がして扉が開く。
そして俺は一歩踏み出した。
「ぬぅッ!」
濃厚な気配。いた。なんかいた!!
「フィィィィィィィーー!!」
俺は叫びながら突撃。俺の突撃は神の突撃と同じである。それは天使の軍勢を率いた光のパワーなのだ!
俺は右腕を伸ばす。細い腕だ。
バガァァァァァ!!
俺の腕が相手の首元を直撃した。
伸ばした腕の肘の反対側が軋む。それでも、俺は振り切る。
すれ違いざまだ。
ドガァァァァーーン!!
悪霊だ。悪霊がひっくりかえった音だ。
間違いない。
「ゲホゲホッ! いてぇぇぇ!! なにすんですか! いきなり!」
黒い服を着た奴が喉を押さえて文句を言った。
後頭部もさすっている。倒れたときに頭を強打したのかもしれん。
「あれ? サタンじゃね?」
「なんだ…… イエスさんか」
以前、俺に撃退されたサタンだった。
そうか…… そういうことか……
「マグダラのマリアに憑りついていたのはオマエかよ! あははは! バーカ、俺が来たからには、もうオマエは負けだ!」
「イエスさん、なんですかッ! 入ってくるなり、いきなりラリアット喰らわせて、頭おかしいんですか? 本当にオヤジ(神)そっくりですね!」
「つーか、出てけよ。マグダラのマリアちゃんを解放しろよ」
俺はサタンにローキックをいれる。
「ああッ! イエスさん、サタンを足蹴にしないでッ! イテ! イテェな! マジ蹴りじゃねーか!」
ビシビシと俺のローキックが決まる。
俺は神の剣。この身は、神罰の代行者である。
剣を大地にもたらすために、存在しているのだ。
「だからぁ~ マリアちゃん出せよ。オメェはもういいからさぁ」
「イエスさん、外の張り紙、読んでないんですかぁ?」
「はぁ? 俺、字なんてよめねーから。底辺大工(テクトーン)舐めんなよ」
「マリアは上の階ですよ! 私も困ってんですよ。マリアに憑りついた獣を回収しないとまずいんですって」
「なにそれ?」
俺は蹴るの止めた。ちょっとサタンが涙目になっていた。
「あのね、神(オヤジ)には内緒ですよ…… 最後の審判で使用するはずの『黙示録の獣』が逃げちゃいまして。ここの女の子に憑りついてしまったんです」
「マジ?」
「マジですよ」
「で、それってどんなの?」
「7つの首に10本の角のある獣。ブックでは…‥ あ、まあ神の計画で必要な物なんですよ。ただ、今は未完成で……」
サタンが必死に俺に説明する。しかし、サタン言葉を信じるのは、いかんのではないかとも思う。俺的には。
そして、ブックってなに? 神の計画?
「とにかく、その獣がマグダラのマリアに懐いちゃいましてね」
「そうか……」
「ねぇ、イエスさん」
「なんだ? サタン」
「捕まえてくれませんかね? 黙示録の獣」
サタンがすがるような目で俺を見つめる。
本気で困っているような感じはするが。どうなのこれ?
俺が黙っていると、サタンが口を開く。
「だって、イエスさんの目的は、マグダラのマリアの悪霊を祓うことでしょ?」
「そうだな――」
俺はうなづいた。
「その、悪霊が『黙示録の獣』になっただけなんですけどね」
「うーん…… そうなのか」
サタンの言うことを真に受けるのはどうか?
俺は死んだオヤジ(人間の方)に訊かされた話を思い出す。
旧約聖書のヨブ記だ。
義人のヨブに対し、神は「どれだけ、吾輩を信仰しているかな?」って試す。
それをそそのかしたのはこのサタンだ。
サタンが「ヨブが神を信じているのは、金持ちで家族にも恵まれているからですよ」と言ったのだ。
そしたら、神は「んじゃ、破産させて、家族皆殺しな」って感じで試す。
でもヨブは神を信じる。
で、サタンは「まだ、健康だから神を信じてるんです」って言う。
そしたら神は「んじゃ、酷い皮膚病にしてみっかぁ~」って感じでヨブをズタボロにする。
破産して無一文。家族虐殺。おまけに自分は酷い皮膚病。
それでも、ヨブは神を信じましたというありがたい話だ。
神の義人テストである。
ただ、ここでの問題は、サタンの言うこと訊いてもいいんじゃね? ということだ。
だって、神だって意見を取り入れているのである。仲良く話しているのである。
「つーか、『黙示録の獣』を祓ったら、マグダラのマリアは元にもどるのか?」
「戻りますよ。そりゃ、戻るから。とにかく、私は『黙示録の獣』を回収しないとまずいんですよ。あれを使うのはまだずっと先なんで……」
サタンはアタフタとした態度で言った。
まあ、どの道、マグダラのマリアを助けなきゃならんわけだ。
まあ、旧約聖書でもサタンは神の協力者だったことこともある。
ここで、言うことも聞いてもどうということはないだろう。
と、俺は思う。
「んじゃ、行くか――」
ということで、俺とサタンのタッグが行くのだ。
マグダラのマリアの憑りついた「黙示録の獣」を捕えるために。
館の中は窓があるのに薄暗い迷宮のような感じだ。
構造上、どう考えてもあの塔の天辺にマグダラのマリアはいるのだろう。
塔の上から消し炭のようになって、落下してきた魔術師。
おそらくは、マグダラのマリアに憑いた悪霊にやられたのだろう。
結構有名な魔術師なのか。俺には分からん。この業界に入ってまだ日が浅いのだ。元底辺大工だし。
話によると、結構な数の預言者とか魔術師とか呪い師が死にこまされとるのである。
「これは、もしかしてヤバいのか?」
40日の断食修行。
サタンを撃ち払った俺ではあるが、ちょっと不安。
なんか、弟子が一緒にいるときには、平気だったのに。
ひとりでいると少し不安になってきた。
なんで? 弟子の奴らついてこねーの?
どうするか……
ただ、ここで戻って外に出るのは、さすがに沽券に係わるのである。マジな話。
なんとかせねばならん。
どうするか……
『あ~ あ~ 主、主よ。応答願います!』
なんとなく、不安になってきたので主との通信を試みる。
卑小な「人の子」としては神に祈り、助力を願うのは当然かなぁと思った。
天使の軍勢でも派遣してくれないかなぁって思った。
最近、通信していないんだけど、どうなんだ?
『んん~ おう、久しぶりぃ! イエスちゃーん』
『おお! 主よ、お久しぶりです!』
『どーしたの?』
『これから悪霊祓い行くんですけどね。なんかヤバそうな相手なんっすよ』
『大丈夫だよ。悪霊祓いなんて、度胸だから。度胸と性根決めて、バシッといけばいいんだよ』
『そうっすか……』
『先手必勝。速攻かければ、平気、平気。吾輩もべヒモスとか秒殺だったし。ユダヤの民を扇動して「聖絶」やったなぁ。でも、ユダヤ、クソ弱えぇんだよなぁ……』
また主の話が、自慢話になってきた。さすが俺たちの神である。
『つーことで、突撃あるのみ、悪霊なんざ、神の力の前にはすわり小便で逃げるから~』
『そうっすかね……』
俺もなんか、そんな気がしてきた。
まあ、神が言うんだからそうなんだろう。
『んじゃ、吾輩も時と空間に遍在していて、多忙だから。全知全能だけど。だから、あんまり呼ぶなよ』
『すんません』
『まあ、自分で絵図書いて、自分でケツ持ちできるようにならんとなぁ。期待しているから、パパも』
『ありがとうございやした!』
通信が切れた。ありがたい神の御言葉を浴びて、なんとなく不安がなくなる。
俺は神共にあるのだ。イェイ! ははははは!
で、おそらく塔のある場所に来た。
んで、クルクル回る階段を上がって、上がって――
なんか扉のとこにきた。
多分、この先にマグダラのマリアがいるのだろうと思う。
「よっしゃ! ここは神の鉄槌で悪霊を祓い、美少女を救いださねばならんな」
俺は気合いを込めて言った。
思えば、これは俺が待ち望んだシチュエーションではないのか?
「ん? なんだこれ?」
俺は扉を見た。
なんか字が書いてあるけど、俺は文字が読めないのだ。
読めないので、無視する。
俺は扉を開けた。
ギギギギギと軋む音がして扉が開く。
そして俺は一歩踏み出した。
「ぬぅッ!」
濃厚な気配。いた。なんかいた!!
「フィィィィィィィーー!!」
俺は叫びながら突撃。俺の突撃は神の突撃と同じである。それは天使の軍勢を率いた光のパワーなのだ!
俺は右腕を伸ばす。細い腕だ。
バガァァァァァ!!
俺の腕が相手の首元を直撃した。
伸ばした腕の肘の反対側が軋む。それでも、俺は振り切る。
すれ違いざまだ。
ドガァァァァーーン!!
悪霊だ。悪霊がひっくりかえった音だ。
間違いない。
「ゲホゲホッ! いてぇぇぇ!! なにすんですか! いきなり!」
黒い服を着た奴が喉を押さえて文句を言った。
後頭部もさすっている。倒れたときに頭を強打したのかもしれん。
「あれ? サタンじゃね?」
「なんだ…… イエスさんか」
以前、俺に撃退されたサタンだった。
そうか…… そういうことか……
「マグダラのマリアに憑りついていたのはオマエかよ! あははは! バーカ、俺が来たからには、もうオマエは負けだ!」
「イエスさん、なんですかッ! 入ってくるなり、いきなりラリアット喰らわせて、頭おかしいんですか? 本当にオヤジ(神)そっくりですね!」
「つーか、出てけよ。マグダラのマリアちゃんを解放しろよ」
俺はサタンにローキックをいれる。
「ああッ! イエスさん、サタンを足蹴にしないでッ! イテ! イテェな! マジ蹴りじゃねーか!」
ビシビシと俺のローキックが決まる。
俺は神の剣。この身は、神罰の代行者である。
剣を大地にもたらすために、存在しているのだ。
「だからぁ~ マリアちゃん出せよ。オメェはもういいからさぁ」
「イエスさん、外の張り紙、読んでないんですかぁ?」
「はぁ? 俺、字なんてよめねーから。底辺大工(テクトーン)舐めんなよ」
「マリアは上の階ですよ! 私も困ってんですよ。マリアに憑りついた獣を回収しないとまずいんですって」
「なにそれ?」
俺は蹴るの止めた。ちょっとサタンが涙目になっていた。
「あのね、神(オヤジ)には内緒ですよ…… 最後の審判で使用するはずの『黙示録の獣』が逃げちゃいまして。ここの女の子に憑りついてしまったんです」
「マジ?」
「マジですよ」
「で、それってどんなの?」
「7つの首に10本の角のある獣。ブックでは…‥ あ、まあ神の計画で必要な物なんですよ。ただ、今は未完成で……」
サタンが必死に俺に説明する。しかし、サタン言葉を信じるのは、いかんのではないかとも思う。俺的には。
そして、ブックってなに? 神の計画?
「とにかく、その獣がマグダラのマリアに懐いちゃいましてね」
「そうか……」
「ねぇ、イエスさん」
「なんだ? サタン」
「捕まえてくれませんかね? 黙示録の獣」
サタンがすがるような目で俺を見つめる。
本気で困っているような感じはするが。どうなのこれ?
俺が黙っていると、サタンが口を開く。
「だって、イエスさんの目的は、マグダラのマリアの悪霊を祓うことでしょ?」
「そうだな――」
俺はうなづいた。
「その、悪霊が『黙示録の獣』になっただけなんですけどね」
「うーん…… そうなのか」
サタンの言うことを真に受けるのはどうか?
俺は死んだオヤジ(人間の方)に訊かされた話を思い出す。
旧約聖書のヨブ記だ。
義人のヨブに対し、神は「どれだけ、吾輩を信仰しているかな?」って試す。
それをそそのかしたのはこのサタンだ。
サタンが「ヨブが神を信じているのは、金持ちで家族にも恵まれているからですよ」と言ったのだ。
そしたら、神は「んじゃ、破産させて、家族皆殺しな」って感じで試す。
でもヨブは神を信じる。
で、サタンは「まだ、健康だから神を信じてるんです」って言う。
そしたら神は「んじゃ、酷い皮膚病にしてみっかぁ~」って感じでヨブをズタボロにする。
破産して無一文。家族虐殺。おまけに自分は酷い皮膚病。
それでも、ヨブは神を信じましたというありがたい話だ。
神の義人テストである。
ただ、ここでの問題は、サタンの言うこと訊いてもいいんじゃね? ということだ。
だって、神だって意見を取り入れているのである。仲良く話しているのである。
「つーか、『黙示録の獣』を祓ったら、マグダラのマリアは元にもどるのか?」
「戻りますよ。そりゃ、戻るから。とにかく、私は『黙示録の獣』を回収しないとまずいんですよ。あれを使うのはまだずっと先なんで……」
サタンはアタフタとした態度で言った。
まあ、どの道、マグダラのマリアを助けなきゃならんわけだ。
まあ、旧約聖書でもサタンは神の協力者だったことこともある。
ここで、言うことも聞いてもどうということはないだろう。
と、俺は思う。
「んじゃ、行くか――」
ということで、俺とサタンのタッグが行くのだ。
マグダラのマリアの憑りついた「黙示録の獣」を捕えるために。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天竜川で逢いましょう 〜日本史教師が石田三成とか無理なので平和な世界を目指します〜
岩 大志
歴史・時代
ごくありふれた高校教師津久見裕太は、ひょんなことから頭を打ち、気を失う。
けたたましい轟音に気付き目を覚ますと多数の軍旗。
髭もじゃの男に「いよいよですな。」と、言われ混乱する津久見。
戦国時代の大きな分かれ道のド真ん中に転生した津久見はどうするのか!!???
そもそも現代人が生首とか無理なので、平和な世の中を目指そうと思います。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
織田信長IF… 天下統一再び!!
華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。
この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。
主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。
※この物語はフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる