イキなり淫魔(サキュバス)ハーレムライフ -サキュバスが支配する異世界へ-

中七七三

文字の大きさ
上 下
24 / 64

その23:お風呂でキャッキャウフフのエロいセックスをしまくりたい!

しおりを挟む
 シノルリ、ラリルル、レロラロの美麗のサキュバス三姉妹とのセックスが続く。
 激しくエロいセックスだった。
 弥太郎のオチンチンが褐色のお尻方向から、サキュバス穴を貫く。
 
「あはぁぁぁぁ、イクゥゥ。言っちゃぅぅぅ~♥♥♥♥」
「先生、イクの23回目?」
「あはぁああああん、まだ4回よぉぉ(うそ…… もう64回はイッているのぉぉぉ)」
 
 シノルリがのけぞり、泡のまじった涎を口の端から流している。
 眼鏡の奥の瞳は蕩け、銀の長いまつ毛がそれに大きな影を作っていた。
 褐色の巨乳が上下に揺れる。乳輪が盛り上がり、乳首が小指の先くらいまでパンパンに立っていた。

「キスぅぅぅ、馬鹿太郎のキスゥゥ、ベロチュウがぁぁぁ欲しいのぉぉぉ、いっぱい欲しいのぉぉぉ♥♥」

 ラリルルが弥太郎におっぱいを揉まれながら、ベロチュウをおねだりする。
 この物語の主人公である弥太郎は、それを拒むわけがない。
 美少女サキュバスの口に吸いつき、ベロを絡める。
 オチンチンは姉の身体の中で暴れまわり、精液を噴き出しているのだ。

「サキュバスの、尻尾をそんなとこに入れちゃらめなのぉぉぉ、あああああ、あばぁはぁはぁあああ♥♥」

 蕩けた大きな瞳で宙を見つめ、一心不乱に弥太郎の指をしゃぶっているのは、末妹のレロラロだtった。指には自分のサキュバス汁がたっぷり浸み込んでいる。
 弥太郎は、レロラロの口から指を抜いた。
 シノルリ、ラリルル、レロラロ三姉妹のサキュバスの尻尾を束ねてみた。
 先っちょが紡錘形になっているサキュバス尻尾だった。
 ウネウネと肉が感じる快楽に合わせ、蠢き、アクメ痙攣で硬直を見せることもある。
 
「あはぁあああ、尻尾はぁぁぁ、気持ちいのぉォ、サキュバスの尻尾はすごくいいのぉぉぉ♥♥♥♥」

 シノルリが26回目の(実際は71回目)のアクメ絶頂を決めながらトロトロの言葉を漏らした。
 
「そうかぁ、ああああ、気もちぃぃぃ、こんなに気持ちいいいから、レロラロちゃんにプレゼントだぁぁぁ」

 三姉妹の尻尾の先っちょを束ねて、一本筋の奥の穴にグイッと押し込んだ。

「あひゃぁぁぁっぁああああああ♥♥♥♥、おにひりゃんろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ♥♥♥♥、ばはぁぁああああああああ♥♥♥♥~」

 レロラロが甲高い歓喜の悲鳴を上げた。一本筋の奥のサキュバス穴はズブズブに濡れていた。
 自分のを含めた三姉妹の尻尾の先が、ヌルリと幼い1994歳の柔肉を突き破り入っていくのだった。

 腰から生えた羽が、痙攣し、口から泡を噴くレロラロ。
 大きな瞳がクルンと裏返る。白目を見せて、ガクガクとアクメ絶頂を決めていた。
 
(レロラロはこれで20回目かな。気絶がー――)

 本来であればマゾ性癖の強い、弥太郎であったが、三姉妹のマゾ性癖の強さに、フェチ傾向がリバース気味で、サディスティックになっているようだった。
 
 ただ、性的フェチ傾向の総合商社ともいうべき、弥太郎にとっては、それほど驚くこともなかった。

(尻尾はいいなぁ。こんどは、俺の尻穴に、三人のをまとめて入れて凌辱してもらおうかなぁ。それで、セックスガンガンやりたいなぁ)

 弥太郎は、新しい刺激に貪欲である。
 果てしなき性欲と精力からくる、無限に近いエロへの欲求は、インフレーション的にエスカレートするのだった。
 ひとりの人の牡と三人の牝サキュバスが、絡み合い肉と粘膜を溶かし、艶めかしく動く。
 濃厚なセックスの匂い、「黄金の精子」とサキュバス汁の匂いが、ワンルームの中に満ちていくのだった。

 濃厚な蜜と精液の匂いが狭いワンルームの大気に対し飽和限界を迎えようとしていた。

        ◇◇◇◇◇◇

 すでに、セックスを初めて数時間が経過している。
 そもそも、最初の目的は日本とサキュバス世界を繋げ、オチンチン牡奴隷の獲得であったはずだ。
 まるで、それを忘れたかのようにやりまくる、三姉妹と弥太郎。

 しかし、それも終盤を迎えつつあった。

 ズン――

 弥太郎のオチンチンが、シノルリの子宮口を突き破って内部に侵入した。
 容赦なく、ガンガンを腰をぶつける弥太郎。
 その体位は、いつのまにか、バックスタイルになっていた。
 乱れるシノルリの長い銀髪。
 その一部をまるで手綱のように、握りしめている弥太郎。
 銀髪を引っ張る。
 トロトロに蕩けたシノルリが、褐色の喉をみせ、アヘ顔を宙に向けた。

 弥太郎の容赦のないオチンチン蹂躙が、サキュバスの女王をオチンチンの虜にしていた。
 弥太郎のオチンチン無しでは生きていけない、肉便器サキュバスだった。

「あああああああああ♥♥、深いぃぃぃ♥♥、子♥♥宮♥♥がぁっぁああ♥♥、子♥♥宮♥♥の中にぃぃぃ♥♥、あはぁーん♥♥。弥太郎ぉぉぉぉぉぉぉ♥♥、好き♥♥、好き♥♥、好き♥♥、ああああ♥♥、溢れる♥♥、子宮の中にパンパンに溢れてきちゃうのぉぉぉ♥♥♥♥~」

 普段の凛とした気高い声からは想像できない喘ぎ声。
 すでに、二人の姉妹は、弥太郎の精液を体内に注がれ過ぎて、アクメに沈んでいた。
 流し込まれた大量の精液でふたりの腹がパンパンに膨らんでいた。
 まるでラリルルとレロラロが弥太郎に孕まされたかのような感じだ。
 サキュバス穴からは、体内に留まりきれない、精液がドロリと溢れ出していた。

「先生出すからぁぁ♡、出すよぉぉぉ♡、精液がぁぁ♡、ボクの精液でぇ♡、孕んでぇぇ!!」

 シノルリにとって弥太郎の「孕んで」はあらがうことが困難な、誘惑の言葉だ。
 排卵しそうになる。卵巣が痙攣し、卵管が、卵巣を優しく包み込む。
 排卵はいつでもできる。いや、もう早くして欲しいと肉体がシノルリに訴えているかのようだった。
 シノルリはギリギリのとことで、その誘惑をいなした。
 いずれ――
 いずれ弥太郎の赤ちゃんを産みたい。
 でも、今はまだ――

「あはぁぁああああ♥、ああああ♥、らめぇぇ♥、くりゅぅぅ♥ぅ、あばばああああはぁぁあ♥、ん゛ひぃぃぃぃぃ♥~ オチンチン♥、せっくしゅぅぅ♥、♥子宮♥中出し♥ぃぃぃ♥、好きぃぃぃ♥、しゅきなのぉぉぉ♥、らめになるのぉぉぉ♥、弥太郎の精液がぁっぁぁぁぁ♥♥♥♥」

 すでに、子宮が堕ちているシノルリだった。
 子宮に刺さったオチンチンの形、流れ込む弥太郎の熱い精液の味――
 それを完全に覚えてしまった。
 ただ、まだ卵巣までも弥太郎に渡してしまうわけにはいかなかった。
 ここで孕んでしまえば、王国の再建が困難になる――

 弥太郎のオチンチンの皮膚に浮き上がった血管、そして隆起した海綿体が、ヌルヌルのサキュバス汁の中で鬼の形相を造り上げていた。
 射精に関わる筋肉の収縮が連動し、その速度が人知を超えた。いかなる牝であっても、快楽に撃ち抜かれてしまう一撃。
 そこには、なんのテクニックすらない。単純な射精だ。
 しかし、その量、温度、速度が桁外れだった。

 

(参考文献「最高に気持ちいい数学的なセックス」著:ディック・ハードコック 訳:阿久目郁三)

 しかも、撃ちこまれた場所が子宮内部なのだ。サキュバスの女王であってもひとたまりもない。
 シノルリは、絶頂アクメ快感の中で、脳髄を痺れさせ、褐色の身体を激しく震わせるのであった。

        ◇◇◇◇◇◇

「日本に帰ってきたんだなぁ」

 弥太郎は湯船につかりながら、しみじみとした感じで言った。
 狭い湯船だ。ワンルームの三点ユニット式のバスルーム。
 バスルームには、便座も一緒に有るので、スペースがほとんどない。
 
 弥太郎は、気絶したシノルリたちを、その後、それぞれ四回くらい犯した。
 気絶してても、サキュバス穴がキュンキュンしまり、途中で覚醒と気絶を繰り返すのはいつものことだった。
 シノルリたちは、まだアクメ快感の中に揺蕩い、失神中だった。
 
 最初は起こして全員で一緒にお風呂に入ろうかと思ったが、先生のアパートのお風呂では物理的に無理だった。
 ひとりですら、脚をちぢめなければ入れない様な湯船なのだ。
 おまけに、三点ユニットなので、外で身体を洗うスペースも皆無だ。
 基本的に、シャワールームに毛の生えたようなお風呂。さすがに家賃が安いだけのことはあった。

 彼は湯船の中で自分のオチンチンを丁寧に洗った。
 まだ、先っちょは赤に近いピンクである。
 サキュバス三姉妹とやりまくってはいる自分が、つい最近まで童貞だったのが夢のようだった。

「魔法で扉ができたときは、マジかって思ったけど、本当に日本に繋がってるだもんなぁ~」

 湯船の中でひとりごちる。

 サキュバスの世界にある王国。
 シノルリ先生が女王になっている「メガネースオーパイ王国」。
 その城の地下室には日本とサキュバスの世界をつなげる扉が出来あがっている。
 それは、永久的につながったまんまのゲートだ。

 人間が縦に並んで進まないと移動できないくらいの幅しかない。
 しかし、異世界と日本がつながり、自由に行き来することが可能になったのは大きい。

「まずは、オチンポ牡奴隷の確保か……」

 弥太郎はシノルリたちの目的を思う。
 彼女たちの国は戦争に負け、サキュバスにとって最重要資源である「オチンポ牡奴隷」の供給の危機にあった。
 自国での自給は、戦争による人間社会の崩壊で困難となっている。
 また、他国からの中古オチンポ奴隷の輸入は、貴重な外貨を失うとこになる。
 そして、それは自分たちの生命線を他国に握られていることに変わりないのだ。

 その王国の再建、敗戦レジームからの脱却。
 メガネースオーパイ王国に多くのオチンポ牡奴隷を供給すること。
 それに、協力したいと弥太郎は、心底思っている。
 
 しかし、懸念材料はないではない。

「俺よりイケメンのオチンポ牡奴隷とだとなぁ…… どうなんだろなぁ…… 俺が『黄金の精液』の持ち主でもなぁ」

 弥太郎は湯船に口まで浸かり、ブクブクしながら考える。
 決してブサイクではないが、とりたててイケメンというわけではない。
 もし、シノルリが他のイケメンオチンポ奴隷に夢中になったら、耐えられるのか?

「シノルリがイケメンオチンポ奴隷に夢中になったらいやだなぁ……」

 弥太郎は正直な心情を口にしていた。
 ただ、「NTR的な快感はどうだろうか?」と己の可能性にかける気はないではなかった。

「ふふ、そんな心配をしていたの? 弥太郎――♥」
「え! シノルリ、いつの間に!」

 シノルリがバスルームに立っていた。
 バスタオルで巨乳を隠している。全裸よりも弥太郎の情欲を刺激するような感じだった。
 着衣のエロというのも、捨てがたいものがあると弥太郎は気づく。

「どんな、オチンポ奴隷が出てきても、私には弥太郎しかいないの♥」
「シノルリ……」
「この世界に、どんなオチンチンがあるか知らないわ。でも、もう私の身体には手遅れなの、うふ――
 だって、アナタのオチンポを知ってしまったから。
 いい? このオチンポは世界でいちばんいいオチンポ♥なの。いちばんすぐれたオチンポ♥なの。
 私にはこれしかないの♥。だから、これがいちばんいいのぉ♥~ だからセックスしぇぇぇぇ」

 狭い湯船にシノルリ先生が無理やり入ってきた。
 そして、ふたりはそこで、セックスを始めたのだった。

「あはぁ~ん♥。もっと広いお風呂でぇぇ♥、弥太郎とセックスしたいわぁ♥」
「ああああ、気もちぃぃ♡、確かに広いお風呂がぁ…… あ? 広いお風呂で? オチンポ牡奴隷…… オチンチンを鑑定可能――」

 弥太郎はバックから、シノルリのサキュバス穴を貫いている。
 濡れた鬢髪が艶めかしく湯船の中で揺れる。

(銭湯に行けば…… 両方の目的が達成できるんじゃないか――?)

 弥太郎はひらめきと同時シノルリの中に射精していた。
 
「あはぁああああん♥♥、弥太郎のおちんぽミルクがぁぁぁ~ お風呂より熱いのぉォぉ♥♥♥♥」

 狭いバスルームにシノルリ先生の喘ぎ声が響く。

 そして、『全日本オチンポ牡奴隷化計画』はその原案が、弥太郎の脳裏に出来あがっていくのであった。
しおりを挟む
WEB小説執筆や書評(小説、漫画、一般書)などあれこれ書いています
ネット小説書きの戯言
よろしければどうぞ。
感想 32

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり

柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日―― 東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。 中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。 彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。 無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。 政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。 「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」 ただ、一人を除いて―― これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、 たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...