イキなり淫魔(サキュバス)ハーレムライフ -サキュバスが支配する異世界へ-

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その11:日本とサキュバスの世界をつなごう! お風呂のために

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「やりすぎだわ…… 弥太郎」
「うーん、面目ないと言うべきなのか…… レロラロちゃんがさぁ」
「いい訳はしないの! ダメよ。そんなんじゃ」

 ボンテージ姿のシノルリが言った。
 弥太郎は床で正座させられていた。
 全裸でだ。オチンチンだけが高く天を突くように起立していた。

 シノルリはそのオチンチンを見ながら思う。

(ああ、こんなにオチンチンを固く大きくして。弥太郎がいれば、もう精飲用のオチンチン牡奴隷はいらないわ。家臣たちに払い下げようかしら? それとも売りはらおうかしら……)
 
 サキュバスである彼女たちには何人かの精飲用のオチンチン牡奴隷がいた。
 ただ、サキュバスである彼女たちに精飲されたり、セックスしたりすると、あっという間に使い物にならなくなる。だから普通は「吸精」の魔法で多くの男から少しずつ精を取っているのだった。

 精飲のオチンチン奴隷は、貧乏国である「メガネースオパーイ王国」にとっては貴重品だ。
 非常に高価な存在といっていい。
 それを数少ない家臣に与えるか、それとも国庫の足しにするため売りはらうかは思案のしどころだった。

 それもこれも、弥太郎という「黄金の精液」を持ち、無限ともいえる射精能力と、サキュバスすら白濁液に沈める恐るべき性欲の男を手に入れたからだった。

 ちらりと、ベッドを見る。
 そこには、気絶したままのレロラロと、ようやく意識を取り戻しながらも、呆けているラリルルが座っている。二人とも白濁液でドロドロだ。

(弥太郎の存在は王国にとって大きな利益になるわ―― でも……)

 そんな打算で、弥太郎のことを考えるのは、シノルリとしても抵抗があった。
 しかし、王国の女王の立場であれば、考えざるを得ない。
 その心理的な抵抗が、弥太郎に対する真剣な恋であると気が付くのは、サキュバスである彼女には難しかった。
 
 もう朝からけっこう時間が経過していた。
 弥太郎はいつまで正座させられるのかと考える。

(もう、お昼くらいかな……)

 弥太郎は、チラリと視線を動かす。
 窓から入ってくる陽光の角度はかなりある。
 時計なしなので、この角度で考えるしかない。多分、昼くらいだろうと弥太郎は考える。
 暖かそうな日差しは、春中ごろという感じだった。 

「ちゃんと、こっちを見なさい! 弥太郎君」
「はい、シノルリ先生――」

 教師っぽく言われ、先生と呼んでしまう弥太郎だった。
 ただ、それがしっくりくるのも確かだった。

「考えてオチンチンから射精してあげて、レロラロはまだ、1994歳なのよ―― サキュバスといっても子どもなの」
「いや、そう言われても……」

 ダース単位の回数で弥太郎に中出しされたレロラロはレイプされたかのように、股間を開きベッドにひっくり返っていた。
 全身、黄金の精液でドロドロである。内側も外側もだ。

 しかし、1994歳というのが、子どもなのかどうか?
 その判断が弥太郎にはできないのだ。

「先生は2000歳でしたっけ?」
「もう、女性に歳を訊くもんじゃないわよ。教わってないのかしら?」

 クイッとメガネを持ち上げ、シノルリが言った。
 おっぱいもプルンと揺れる。褐色の巨大なマシュマロだ。

(おっぱいを揉んだり、吸ったら教えてくれるなかぁ。どうだろう)

 そう考えた弥太郎は訊いた。

「ねえ、おっぱいを吸うし、モミモミするから教えてよ。だいたい、サキュバスのことはよく分かってないんだ。この国のことも」
 
 弥太郎の「おっぱいを揉む、吸う」と言う言葉で、シノルリは褐色の頬を少し赤くした。
 その身に起きる快感を想像したのかもしれない。

「もう…… 弥太郎にはかなわないわね。私は2003歳。で、そこで、アナタにドロドロにされて呆けているラリルルが1998歳よ」

 つまり、シノルリとラリルルが5歳差、レロラロとは9歳差ということになる。
 2000歳前後と言う年齢を考えると、誤差の範囲ではないかと弥太郎はちらっと思った。
 大人と子どもの境界線はどこにあるのだ?

 ただ、サキュバスの年齢のことは知らないので納得するしかない。
 1994歳は子どもで、2003歳は大人なのだ。
 腑に落ちない落ちないところもあるが、仕方がなかった。

「もう、これからは、2人は手加減してあげて、その分、私に注ぎ込んでいいから――」

 正座している弥太郎の顔にしゃがみこんで顔を近づけるシノルリ。
 バラ色の唇が開き、高貴な香りのする吐息がかかる。
 唇を塞がれた。ベロが絡み合うキスだった。
 弥太郎は、おっぱいを揉んであげる。当然だった。
 褐色の巨乳に指が沈み込み、そのまま肉の中に吸収されてしまいそうな感覚。
 最高の褐色巨乳だった。

 ちゅぽっとシノルリが唇を離した。
 銀色の糸――
 シノルリのサキュバス唾液と、弥太郎の唾液が混ざり合い糸になり伸びたのだ。
 そしてそれは、張力の限界を超え、かき消えるように消滅する。

「ふふ、そんなに、おっぱいを揉まれると、欲しくなっちゃうのぉぉ。弥太郎のこれが」
「欲しいの? いいよ―― シノルリ先生」
 
 シノルリが手を伸ばす。まだ、パンパンに固いオチンチン。
 おそらくは60発以上の発射をしているはずだが、砲身命数には全く届いてない。

 ふたりはベッドに絡まる様に転がり、激しくセックスを開始した。
 シノルリは20回の気絶と覚醒を繰り返す間に、上下合計3ケタを超える大量の射精を受け入れたのだった。
        ◇◇◇◇◇◇

「お風呂に入れればいいのにね」
「燃料も水も貴重なのよ。この世界では――」
「なにも知らないのですわ、弥太郎は。本当に、オチンチンと精液以外は価値はないですわ。バカ太郎ですわ」
「でも、お兄ちゃんは、オチンチンと精液だけですごいから。レロラロは、お兄ちゃん大好きだよ」

 三人はドロドロの身体をメイドに拭かれていたのだった。
 濡れたタオルで身体を洗う。
 セックスの後もせいぜいがこれくらいなのだ。

 そもそも、この世界では水が貴重だった。
 そして、燃料も貴重。だから、王族であっても滅多に風呂は入らない。
 風呂は儀式的なものと繋がっているのだった。

 サキュバスなので、体が汚れるということがそもそもない。
 ただ、セックスの後の身体はこうやって、メイドに拭かせている。

 メイドも貴族の家から来ているサキュバスたちだ。
 ただ、その数は少ない。
 戦争に負けた影響は、ずっと続いているのだった。

「お風呂入りたいなぁ……」
「だから、無理っていってるでしょ。バカ太郎ですわ。本当に」

 全裸でメイドに身体を拭かれながらも、プリプリと怒る次女のラリルルだった。
 吊り上ったキツイ目が更にきつくなる。しかし、弥太郎はそういったキツイ目の少女が好きだった。
 たれ目と釣り目なら、絶対に釣り目だと思っている。

「日本に戻って、入れるようにしたらいいんじゃないかな? 先生のアパートにお風呂はあるんでしょ」
「あるわ。三点ユニットの小さなお風呂だけど」

 お風呂の中で、三人でイチャイチャプレイをするのも悪くない。と言うかしたかった。
 しかし、メガネスオパーイ王国の財政がそれを許さない。
 であれば、弥太郎は、日本に戻ればいいのではないかと思ったのだ。
 
「先生、転移魔法で日本に戻れない? だって、俺の『黄金の精液』で先生の魔力は強くなっているはずじゃない?」

 ハッと表情を変えるシノルリだった。
 そして、メガネのブリッジを人差し指でクイッと持ち上げた。
 何かを考えているようだった。
 美麗な横顔が、深い思考の中に沈み込んで入るように見える。

「そうね…… もしかして三人でやれば、永久ゲートを構築できるかも……」

「え、お姉さま、そんなぁ! 私たち三人で? ムリよ!」

 ラリルルが、驚いた顔で反論する。振り向いた拍子に、メイドが整えていた髪がまた乱れた。

 よく似た顔の姉妹だが、シノルリは、純銀の髪の毛。
 ラリルルは、そこに青みがかった髪の毛が混じっていた。
 それに妹はメガネもかけていない。
 おっぱいは外見年齢的にはまあ、大きい方としても、至高の褐色の巨乳ともいうべき、姉のシノルリには敵わない。
 ただ、美乳であることは姉妹共通だ。

「でも、やってみる価値はあるわ。もし、それができれば、『メガネスオパーイ王国』の再興だって夢じゃない――」

 メガネの奥の理知的な瞳を輝かせ、シノルリ先生は言った。
 この瞳が、セックスの最中は、淫靡な色一色に染まるとは信じられない感じだった。

「でも、他の国に感づかれたら、ただじゃすまないかもしれないですわ。お姉さま」

 強気なツンデレ・サキュバスのラリルルの声の中に恐れの色があった。
 この「メガネスオーパイ王国」は敗戦国だ。
 そのため、今の窮乏状態なのである。
 もし、そのような国になにかの変化があった場合、他の国は黙っているのか?
 
 凶暴で容赦のない武闘派王女が支配するローリンババァヌ王国。
 穏健派とはいえ、その国力は世界最大といっていいママホートミルク王国。
 謎の多い国であるはクリマーラ王国とて静観はしないだろう。

 女王としてシノルリは、国家に対し責任がある。
 不用意な判断を元にした動きは禁物だった。

「大丈夫。こっちには、『黄金の精液』を持つ弥太郎がいるのよ。弥太郎のオチンチンと精液があれば、この世界を変えられるかも…… それに、なにもいきなり戦争になるわけでもないわ……」

 弥太郎は、体を拭かれながら、話をきいている。
 しかし、サキュバスの世界に関する前提の知識が乏しく、なにをシノルリが悩んでいるのかは分からない。
 彼の思いはこれだけだ。風呂に入りたい――
 よって、その思弁はこのような結論を導くのであった。

(つまり、日本とここをつないで、お風呂に入れるってことかな? ならいいんじゃね?)

 魔法により、現代日本と、サキュバスの世界「メガネスオパーイ王国」をつなぐ半永久的なゲートを作るということ。
 その意味において、弥太郎の理解は正鵠を射ていた。

「いいんじゃね。やろうよ。もし俺のオチンチンと精液が必要なら、バンバン、ドピュドピュ出すよ! シノルリ先生、それに、ラリルル、レロラロちゃんも。子宮がパンパンになっても。あ、今度は気絶しないように少し手加減した方がいいかな……」

「弥太郎……」
「バカ太郎……」
「お兄ちゃん」

 しかし、その意味――
 そして、それがなされたときに、この世界に起きる動乱。
 そこまでを彼が知ることがなかったのは、仕方のないことであったのだ。
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