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その4:異世界・サキュバスの国
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「ああッ♥ はぁぁん♥ いったいあなたは何なの? 人間? 特殊体質? なにか修行でもしていたの? ああ、先っちょは敏感だからぁ……」
「はぁ…… 普通の男子高校生だと思うんですけど……」
シノルリと弥太郎が身体の関係をもった初日から数日が経過していた。
ふたりはそれからも、学校内でセックスを繰り返していた。
シノルリが誘うこともあったが、性欲の権化ともいえる弥太郎からの誘いの方が多い。
そして、ふたりは激しいセックスをする。
毎度、子宮をぶち抜かれ、絶頂感で脳を真っ白にされ、気絶するのはシノルリだった。
いずれ、ハメ殺されるのではないかという恐ろしさすら、快楽に変わっていたのだった。
弥太郎に対しては、すでにサキュバスとしての矜持もプライドもなかった。
ただの、オチンチンをおねだりするビッチな女教師になっていた。
放課後だ。
ふたりは、進路相談室にいるのだった。学校内、放課後はよく使う場所だった。
サキュバスであるシノルリは、結界を張れるし、この学校の男子生徒を完全に支配下においている。
だから、どこでセックスしようが別に問題はないのだったが。
「先生のおっぱいは柔らかいなぁ。ねぇ、先生気持ちいい?」
背後から大きな胸を揉みしだく弥太郎だった。
男子高校生の指が容赦なく、褐色の肌に喰いこみズブズブと沈んでいく。
中々、粗っぽい揉み方であった。褐色おっぱいが変形していく。
乳首に指先が伸びると、シノルリは嬌声を上げた。
「ああん、もう…… はぐらかさないで、教えて。お願いよぉぉ。2000年間、アナタみたいな人間に会ったことないの♥」
背後から胸を揉まれながら、首をこちらに回すシノルリ。
銀色の髪の毛がハラハラと揺れる。褐色の肌とのコントラストが美しすぎた。
「そういっても、人間だからなぁ。うーん。親父も平凡なサラリーマンだし、母親も…… なんだろうね?」
弥太郎もこの状況を楽しみながら、胸の内に困惑と言っていい物があるのは確かだった。
(先生がサキュバスで、でもって学校が乗っ取られて、で、俺だけが無事で、先生とエッチしまくりだからなぁ。なんでだろ?)
「元の世界に戻れば、調べられるんだけど…… ああああ、深いぃぃ、いきなり深く指をいれないれぇぇッ♥」
スカートをまくり上げ、下着を下ろす。露わとなったサキュバスの穴に指をいれてみる。
ズブズブと沈み込み、楽々と二本の指を飲み込んでいく。
尻尾がビクビクと螺旋を描き痙攣していた。
(恥骨の裏側だよね。シノルリ先生の弱点は)
人差し指と中指を入れ、腹の方に向け関節を曲げる。恥骨の硬さを感じながら、その奥の空間まで指を入れていく。
バルーニングといわれる、膣内が膨らむ現象はサキュバスであっても同じだった。
快感のため、いっきに膣奥が膨らむのだ。そして、その肉壁を指でこすり上げる。恥骨挟み込みグリグリとだった。同時に外にチョンと出た肉の芽をさするのも忘れない。
「あああああ♥ らめぇぇぇ、欲しくなるぅぅ。また、弥太郎のオチンチンと精液が欲しくなっちゃうのぉぉ♥ 入れて、指でイキたくないのぉぉ~」
「先生、サキュバスなんだから、そんなおねだりばっかりじゃダメでしょ」
「あああ、舐めるの? いいわ。オチンチンを出して…… いっぱい舐めてあげる」
メガネの奥が淫靡に光る。精液を吸い、男を使役するサキュバスの矜持などどこにもなかった。
弥太郎のズボンを引きおろし、その精液発射器官を、愛おしそうに吸うのであった。
「ああ、この匂いが、狂うのぉ。サキュバスだって、狂っちゃうのぉぉ」
「あああ、皮の間にベロいれてぇぇ。あああああ、気もちいい」
クリクリとベロが先っちょを舐める。まだ、淫水に焼けることもなく、鮮烈な赤い先っちょに舌がはい回る。
その赤い粘膜の交合ともいうべき、行為はある種の神聖な儀式を思わせた。
パンパンに膨れ上がった弥太郎の器官を喉までのみ込む。
「先生行くよ。いいよね」
銀色の髪を無理やり掴んで、ガンガンと腰を使う弥太郎だった。
彼の超高校級の一物は、サキュバスのどの奥をグリグリと広げていく。
「ああああ、先生、いい? 一回目。良く味わってぇぇぇ」
ドンという衝撃を感じるような射精だ。
喉の奥に射精され、震えるような快楽を感じるシノルリだった。
ドクドクと流し込まれる、遺伝子を含んだ白濁液。
それを残さず飲み込んでいく、銀髪褐色肌のサキュバスだった。
「あああ、美味しい…… こんなおいしいザー汁は、ないわ―― 弥太郎」
精飲をして、満足そうに舌を唇に這わせるシノルリだった。
サキュバスは、精子を飲むことでも、人間以上の快楽を感じる。
そして、相手の男にも感じさせるのだ。それも、気が狂うほどのレベルで。
男は、サキュバスに精を与え、使役される家畜となる。
それが普通だった。
しかし、弥太郎は凄まじい快感を感じてはいても、サキュバスのシノルリに屈する気配は無かった。
むしろ、シノルリが、弥太郎の精液とオチンチンに屈しているのが現状だ。
「ねえ、こっちもよ。たっぷり注ぎ込んで。子宮が破裂してもいいから♥」
両手を広げ床に寝そべるシノルリ。正上位でのセックスを希望していた。
弥太郎にも異存はないようで、そのまま、一気に貫いた。
ふたりの喘ぎと粘膜の奏でる淫靡な二重奏は、際限なく続くようであった。
◇◇◇◇◇◇
「はぁ、はぁ、すごい。今日も何回やったのかしら」
呼気を整え、下着を着ていくシノルリだった。
腰のあたりに生えている、小さな黒い翼が服の下にたたまれていく。
その翼は「人間じゃなくてサキュバスなんだな」と言う以外には機能していないようだった。
「う~ん、最近は20回から先は数えてないなぁ…… 40くらい?」
「すごいのね。本当に、何者なのかしら?」
「俺だって、分かりませんよ。先生」
いくら結界をはってあるからといって、朝まで学校でやり続けるわけにはいかない。
適当なとことで、切り上げるのが普通だった。
「まだ、足らないなぁ…… ねえ、先生の家に行っていい」
弥太郎は言った。褐色の太ももを見ているうちに、またやりたくなってきたのだ。
まさに、無尽蔵のオチンポミルクタンクだった。
家に帰っても、先生のことを思って、オナニーするのである。
であれば、先生の家で続きをしたかったのだ。
(言い訳はなんでも考えればいいし)
弥太郎の家はそれほど厳しくないし、友人と遊んでいたといえば納得するはずだ。
「え? 私の―― 別にいいけど…… 遠いわよ」
「遠いの?」
「そうね…… バスと電車で1時間半くらいのアパートよ」
「なんで?」
「だって、家賃が安いんだもの。月1万5000円だったの」
優雅な銀髪を揺らし、理知的で飛び抜けた美貌の顔が「ドヤッ!」となった。
「や、安いですね……」
「事故物件じゃないわ。単に古いだけで、ワンルームだから」
なんか、この優美な先生に相応しくないような家のようだった。
弥太郎は、なぜか先生はこう、豪華なマンションにでも住んでいるのかと思っていたのだ。
学校の教師でサキュバスで、お金なんかどうとでも出来そうな気がしたのだ。
「ふふ、色々あるのよ。私は故郷に帰ると、これでも女王なの」
「女王! 女王様なんですか!」
弥太郎の胸のうちに、淫らなプレイの計画が生じたのは言うまでもないことだった。
サディスティックな傾向でガンガン攻めていたが、最近まで童貞だったことゆえのガッツきが原因だった。
そして、シノルリのサキュバスらしからぬ、受け身な傾向で、弥太郎の役割が攻めになっていたといってもいい。
弥太郎、本来のフェチ傾向はマゾに近い物があったのだ。
乳首を責められながらの、騎乗位が大好きなのは、その一端だった。
「車もないし、私の家じゃ、あんまり時間はないかも……」
「往復で三時間かそれ以上ですからね」
弥太郎も考える。さすがに、高校二年生で、お泊りは厳しい。
カラオケをやっていたという言い訳も使えない。
そもそも、高校生は徹夜でカラオケで遊べない。条例の壁がある。
「先生、魔法使ってましたよね」
「ええ、『チャーム』と『吸精』ね」
初めてクラスにやってきたときに、男子高校生を木偶人形に変えたのがチャーム。
男の精力エネルギーをセックスすることなく、吸収するのが「吸精」という魔法だ。
ただ「吸精」で得るエネルギーはあまり大したことない。植物の光合成のようなものだ。
「他に使えないんですか? 魔法、家まで瞬間的に帰る魔法とか、空を飛ぶとか」
「ん~ 腰に生えている羽ではもう飛べないし、空を飛ぶ魔法はないではないし、転移魔法もなくはないけど……」
「じゃあ、それで帰れば、いっぱいエッチできるじゃないですか! シノルリ先生!」
「でも、膨大な魔力を使うのよ…… こっちの世界に来たときに、かなり使ったし」
(そういえば、先生はそもそも、なんでこの世界に来たんだろう)
弥太郎は、そんなこともふと思ったが、それよりもシノルリ先生とエッチな事するのが最優先だった。
それは、後でいいと思った。
「ためしにやってくださいよ。転移魔法で、世界間で転移するより簡単じゃないんですか?」
「そう単純なものじゃないんだけど、一応やってみるわ。ふふ、だって私も弥太郎君といっぱいしたいし♥」
「先生!」
シノルリが手の平を下に向け、すっと直立した。
170センチを超える長身は見栄えがする。
「我は求める。時と空間の門よ。その偉大なる存在よ。我が魔力を糧とし、我をその偉大なる流れの中に遍在させたまえ。その実存を遥かなる時と空間の彼方に現出し受肉化せしめんがために――」
それっぽい呪文をシノルリが唱えると、床に青白く巨大な魔法陣が展開された。
「すげぇ! 先生すげぇよ!」
魔法を初めて見た弥太郎が興奮した声を上げた。これが成功すれば、先生の家でエッチができるというよろこびも当然ある。
「え…… こんな大きな魔法陣…… まって、すごい…… え…… ちょっと……」
青白い魔力光が立ち上がり、グルグルと回転する。
その中に、シノルリと、弥太郎は完全に呑み込まれていた。
(これで、一瞬で飛ぶのか…… すげぇな。先生の家ってどんなんだろう。ボロイアパートっていうけど、それはそれでいいよなぁ)
弥太郎はのんきに、そんなことを考えていたが、シノルリは何が起きているのか分からなかった。
自分の魔力でこんなに巨大な魔法陣ができるわけがなかった。
転移魔法であることは間違いない。ただ、こんな巨大な魔法陣を作れるのは、彼女の王国の中にもいそうにない。
「弥太郎君、弥太郎君、こっちに! 私の方に!」
とにかく、弥太郎と離れ離れになるのを避けなければいけない。
何が起こる変わらないからだった。
「先生、抱きしめて欲しいの? 魔法使ってると、欲しくなっちゃうの?」
弥太郎は青白い光の中、高校生とは思えない好色な笑みを浮かべ、シノルリに抱き着いた。
当然、おっぱいを揉むのだ。何度もんでもこのおっぱいは飽きることがなかったからだ。
「ああああああああああああああ―― らめぇぇ!!」
シノルリの叫びとともに、ふたりの姿は進路相談室から消えたのだった。
そして、ふたりは……
「どこ、ここ?」
青い魔力光が終息し、周囲の光景が見えてきた。
なんか、貧乏くさい街だった。
馬糞の匂いがどこからともなく流れてくるような感じだ。
「あ、あ、あ、あ…… 戻った…… 戻ったの? なんで、私の力で……」
「戻った? シノルリ先生、戻ったってなに?」
キョトンとした顔で弥太郎は訊いた。
状況が飲み込めない。
「ここは、私の故郷。私の国。サキュバスの支配する世界。そして、私の王国よ――」
シノルリが言った。
彼女の言葉にも隠しきれない驚きの色があった。
「はぁ…… 普通の男子高校生だと思うんですけど……」
シノルリと弥太郎が身体の関係をもった初日から数日が経過していた。
ふたりはそれからも、学校内でセックスを繰り返していた。
シノルリが誘うこともあったが、性欲の権化ともいえる弥太郎からの誘いの方が多い。
そして、ふたりは激しいセックスをする。
毎度、子宮をぶち抜かれ、絶頂感で脳を真っ白にされ、気絶するのはシノルリだった。
いずれ、ハメ殺されるのではないかという恐ろしさすら、快楽に変わっていたのだった。
弥太郎に対しては、すでにサキュバスとしての矜持もプライドもなかった。
ただの、オチンチンをおねだりするビッチな女教師になっていた。
放課後だ。
ふたりは、進路相談室にいるのだった。学校内、放課後はよく使う場所だった。
サキュバスであるシノルリは、結界を張れるし、この学校の男子生徒を完全に支配下においている。
だから、どこでセックスしようが別に問題はないのだったが。
「先生のおっぱいは柔らかいなぁ。ねぇ、先生気持ちいい?」
背後から大きな胸を揉みしだく弥太郎だった。
男子高校生の指が容赦なく、褐色の肌に喰いこみズブズブと沈んでいく。
中々、粗っぽい揉み方であった。褐色おっぱいが変形していく。
乳首に指先が伸びると、シノルリは嬌声を上げた。
「ああん、もう…… はぐらかさないで、教えて。お願いよぉぉ。2000年間、アナタみたいな人間に会ったことないの♥」
背後から胸を揉まれながら、首をこちらに回すシノルリ。
銀色の髪の毛がハラハラと揺れる。褐色の肌とのコントラストが美しすぎた。
「そういっても、人間だからなぁ。うーん。親父も平凡なサラリーマンだし、母親も…… なんだろうね?」
弥太郎もこの状況を楽しみながら、胸の内に困惑と言っていい物があるのは確かだった。
(先生がサキュバスで、でもって学校が乗っ取られて、で、俺だけが無事で、先生とエッチしまくりだからなぁ。なんでだろ?)
「元の世界に戻れば、調べられるんだけど…… ああああ、深いぃぃ、いきなり深く指をいれないれぇぇッ♥」
スカートをまくり上げ、下着を下ろす。露わとなったサキュバスの穴に指をいれてみる。
ズブズブと沈み込み、楽々と二本の指を飲み込んでいく。
尻尾がビクビクと螺旋を描き痙攣していた。
(恥骨の裏側だよね。シノルリ先生の弱点は)
人差し指と中指を入れ、腹の方に向け関節を曲げる。恥骨の硬さを感じながら、その奥の空間まで指を入れていく。
バルーニングといわれる、膣内が膨らむ現象はサキュバスであっても同じだった。
快感のため、いっきに膣奥が膨らむのだ。そして、その肉壁を指でこすり上げる。恥骨挟み込みグリグリとだった。同時に外にチョンと出た肉の芽をさするのも忘れない。
「あああああ♥ らめぇぇぇ、欲しくなるぅぅ。また、弥太郎のオチンチンと精液が欲しくなっちゃうのぉぉ♥ 入れて、指でイキたくないのぉぉ~」
「先生、サキュバスなんだから、そんなおねだりばっかりじゃダメでしょ」
「あああ、舐めるの? いいわ。オチンチンを出して…… いっぱい舐めてあげる」
メガネの奥が淫靡に光る。精液を吸い、男を使役するサキュバスの矜持などどこにもなかった。
弥太郎のズボンを引きおろし、その精液発射器官を、愛おしそうに吸うのであった。
「ああ、この匂いが、狂うのぉ。サキュバスだって、狂っちゃうのぉぉ」
「あああ、皮の間にベロいれてぇぇ。あああああ、気もちいい」
クリクリとベロが先っちょを舐める。まだ、淫水に焼けることもなく、鮮烈な赤い先っちょに舌がはい回る。
その赤い粘膜の交合ともいうべき、行為はある種の神聖な儀式を思わせた。
パンパンに膨れ上がった弥太郎の器官を喉までのみ込む。
「先生行くよ。いいよね」
銀色の髪を無理やり掴んで、ガンガンと腰を使う弥太郎だった。
彼の超高校級の一物は、サキュバスのどの奥をグリグリと広げていく。
「ああああ、先生、いい? 一回目。良く味わってぇぇぇ」
ドンという衝撃を感じるような射精だ。
喉の奥に射精され、震えるような快楽を感じるシノルリだった。
ドクドクと流し込まれる、遺伝子を含んだ白濁液。
それを残さず飲み込んでいく、銀髪褐色肌のサキュバスだった。
「あああ、美味しい…… こんなおいしいザー汁は、ないわ―― 弥太郎」
精飲をして、満足そうに舌を唇に這わせるシノルリだった。
サキュバスは、精子を飲むことでも、人間以上の快楽を感じる。
そして、相手の男にも感じさせるのだ。それも、気が狂うほどのレベルで。
男は、サキュバスに精を与え、使役される家畜となる。
それが普通だった。
しかし、弥太郎は凄まじい快感を感じてはいても、サキュバスのシノルリに屈する気配は無かった。
むしろ、シノルリが、弥太郎の精液とオチンチンに屈しているのが現状だ。
「ねえ、こっちもよ。たっぷり注ぎ込んで。子宮が破裂してもいいから♥」
両手を広げ床に寝そべるシノルリ。正上位でのセックスを希望していた。
弥太郎にも異存はないようで、そのまま、一気に貫いた。
ふたりの喘ぎと粘膜の奏でる淫靡な二重奏は、際限なく続くようであった。
◇◇◇◇◇◇
「はぁ、はぁ、すごい。今日も何回やったのかしら」
呼気を整え、下着を着ていくシノルリだった。
腰のあたりに生えている、小さな黒い翼が服の下にたたまれていく。
その翼は「人間じゃなくてサキュバスなんだな」と言う以外には機能していないようだった。
「う~ん、最近は20回から先は数えてないなぁ…… 40くらい?」
「すごいのね。本当に、何者なのかしら?」
「俺だって、分かりませんよ。先生」
いくら結界をはってあるからといって、朝まで学校でやり続けるわけにはいかない。
適当なとことで、切り上げるのが普通だった。
「まだ、足らないなぁ…… ねえ、先生の家に行っていい」
弥太郎は言った。褐色の太ももを見ているうちに、またやりたくなってきたのだ。
まさに、無尽蔵のオチンポミルクタンクだった。
家に帰っても、先生のことを思って、オナニーするのである。
であれば、先生の家で続きをしたかったのだ。
(言い訳はなんでも考えればいいし)
弥太郎の家はそれほど厳しくないし、友人と遊んでいたといえば納得するはずだ。
「え? 私の―― 別にいいけど…… 遠いわよ」
「遠いの?」
「そうね…… バスと電車で1時間半くらいのアパートよ」
「なんで?」
「だって、家賃が安いんだもの。月1万5000円だったの」
優雅な銀髪を揺らし、理知的で飛び抜けた美貌の顔が「ドヤッ!」となった。
「や、安いですね……」
「事故物件じゃないわ。単に古いだけで、ワンルームだから」
なんか、この優美な先生に相応しくないような家のようだった。
弥太郎は、なぜか先生はこう、豪華なマンションにでも住んでいるのかと思っていたのだ。
学校の教師でサキュバスで、お金なんかどうとでも出来そうな気がしたのだ。
「ふふ、色々あるのよ。私は故郷に帰ると、これでも女王なの」
「女王! 女王様なんですか!」
弥太郎の胸のうちに、淫らなプレイの計画が生じたのは言うまでもないことだった。
サディスティックな傾向でガンガン攻めていたが、最近まで童貞だったことゆえのガッツきが原因だった。
そして、シノルリのサキュバスらしからぬ、受け身な傾向で、弥太郎の役割が攻めになっていたといってもいい。
弥太郎、本来のフェチ傾向はマゾに近い物があったのだ。
乳首を責められながらの、騎乗位が大好きなのは、その一端だった。
「車もないし、私の家じゃ、あんまり時間はないかも……」
「往復で三時間かそれ以上ですからね」
弥太郎も考える。さすがに、高校二年生で、お泊りは厳しい。
カラオケをやっていたという言い訳も使えない。
そもそも、高校生は徹夜でカラオケで遊べない。条例の壁がある。
「先生、魔法使ってましたよね」
「ええ、『チャーム』と『吸精』ね」
初めてクラスにやってきたときに、男子高校生を木偶人形に変えたのがチャーム。
男の精力エネルギーをセックスすることなく、吸収するのが「吸精」という魔法だ。
ただ「吸精」で得るエネルギーはあまり大したことない。植物の光合成のようなものだ。
「他に使えないんですか? 魔法、家まで瞬間的に帰る魔法とか、空を飛ぶとか」
「ん~ 腰に生えている羽ではもう飛べないし、空を飛ぶ魔法はないではないし、転移魔法もなくはないけど……」
「じゃあ、それで帰れば、いっぱいエッチできるじゃないですか! シノルリ先生!」
「でも、膨大な魔力を使うのよ…… こっちの世界に来たときに、かなり使ったし」
(そういえば、先生はそもそも、なんでこの世界に来たんだろう)
弥太郎は、そんなこともふと思ったが、それよりもシノルリ先生とエッチな事するのが最優先だった。
それは、後でいいと思った。
「ためしにやってくださいよ。転移魔法で、世界間で転移するより簡単じゃないんですか?」
「そう単純なものじゃないんだけど、一応やってみるわ。ふふ、だって私も弥太郎君といっぱいしたいし♥」
「先生!」
シノルリが手の平を下に向け、すっと直立した。
170センチを超える長身は見栄えがする。
「我は求める。時と空間の門よ。その偉大なる存在よ。我が魔力を糧とし、我をその偉大なる流れの中に遍在させたまえ。その実存を遥かなる時と空間の彼方に現出し受肉化せしめんがために――」
それっぽい呪文をシノルリが唱えると、床に青白く巨大な魔法陣が展開された。
「すげぇ! 先生すげぇよ!」
魔法を初めて見た弥太郎が興奮した声を上げた。これが成功すれば、先生の家でエッチができるというよろこびも当然ある。
「え…… こんな大きな魔法陣…… まって、すごい…… え…… ちょっと……」
青白い魔力光が立ち上がり、グルグルと回転する。
その中に、シノルリと、弥太郎は完全に呑み込まれていた。
(これで、一瞬で飛ぶのか…… すげぇな。先生の家ってどんなんだろう。ボロイアパートっていうけど、それはそれでいいよなぁ)
弥太郎はのんきに、そんなことを考えていたが、シノルリは何が起きているのか分からなかった。
自分の魔力でこんなに巨大な魔法陣ができるわけがなかった。
転移魔法であることは間違いない。ただ、こんな巨大な魔法陣を作れるのは、彼女の王国の中にもいそうにない。
「弥太郎君、弥太郎君、こっちに! 私の方に!」
とにかく、弥太郎と離れ離れになるのを避けなければいけない。
何が起こる変わらないからだった。
「先生、抱きしめて欲しいの? 魔法使ってると、欲しくなっちゃうの?」
弥太郎は青白い光の中、高校生とは思えない好色な笑みを浮かべ、シノルリに抱き着いた。
当然、おっぱいを揉むのだ。何度もんでもこのおっぱいは飽きることがなかったからだ。
「ああああああああああああああ―― らめぇぇ!!」
シノルリの叫びとともに、ふたりの姿は進路相談室から消えたのだった。
そして、ふたりは……
「どこ、ここ?」
青い魔力光が終息し、周囲の光景が見えてきた。
なんか、貧乏くさい街だった。
馬糞の匂いがどこからともなく流れてくるような感じだ。
「あ、あ、あ、あ…… 戻った…… 戻ったの? なんで、私の力で……」
「戻った? シノルリ先生、戻ったってなに?」
キョトンとした顔で弥太郎は訊いた。
状況が飲み込めない。
「ここは、私の故郷。私の国。サキュバスの支配する世界。そして、私の王国よ――」
シノルリが言った。
彼女の言葉にも隠しきれない驚きの色があった。
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