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第八章:世界の理と終焉の物語

第一二〇話:シュレディンガーの童貞継続中。そして――

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 気が付くと俺は、自分の部屋で目覚めた。
 ベッドの上ではない。ゴザの上だった。
 すごく見覚えのあるゴザ。

「ああああ、やっぱり…… またか……」

「むにゅん」とした感触が俺の二の腕にある。完全に腕が挟み込まれていた。
 おっぱいに。俺専用で俺だけが揉んで吸っていいおっぱい。
 つまり、シャラートのおっぱいだった。巨乳だ。

 気もち良いので、腕はおっぱいに挟まれたままにしておく。
 彼女の乱れた超ロングの長い黒髪が大きく広がっていた。
 光沢のある乱れ黒い髪が広がっている様は、凄まじくエロいのだが。
 そして、白く大きなおっぱい――
 心地よさそうなリズムで動いている。まだ寝息のリズムに見えた。
 
「これは、やはり揉むべきだろうか――」

 手を伸ばしてシャラートのおっぱいをモミモミする俺。
 今まで揉めなかった分、モミまくらねばならないかもしれない。

 やはりいい――
 最高だった。シャラートのおっぱいは最高なのだ。
 指が沈み込む柔らかさと、押し返してくる弾力の調和――
 奇跡のバランスをもった至高のおっぱいだった。

「であれば、乳首もチュウチュウすべきか……」

 揉んだからには吸うというのは、手順としては正しい。
 そういえば、昨晩は吸ったのか? 俺はこのおっぱいを吸ったのか?
 なんか、記憶があやふやなのだ。またしてもだ。

 思い出そうとすると、蕩けそうになっているシャラートの声が脳裏によみがえる。

『あああ、アイン、アイン。ドロドロになるのです。ほら、見えなくとも分かるのです。私のここはこんなになっています。さあ―― ああ、アインの最強の遺伝子を――』

 断片的な記憶が蘇るが、そこで何をしていたのか、よく覚えていない。
 そもそも、どういう状況だったのか――
 シャラートのおっぱいを吸うのを中断し、俺は記憶をさかのぼる。

 確か、大広間で、許嫁たちがいきなり発情し、俺に群がってきた。
 でもって、エロいこと始めたのだ。

『あああ、アイン、さあ、早く、もう我慢ができないのです。さあ、これを、この立派になったものを♥――』

 おむつ時代の赤ちゃんの時からガン見され、武装メイドのとき、一緒のお風呂では洗いたがった場所。
 シャラートは、服を脱がしながら俺のその場所を自分のモノにしようと指を這わせてきたのだ。
 そうだ―― で……

『あはッ♥ アインも嫌じゃないだろ? な、な、な、キスからぁぁ、チュウしてよぉぉ、あああ、ねえ♥』
  
 服を脱がされながら、強引にベロチュウに持っていかれたのだ。ライサに。強烈な舌の動きで頭が真っ白になりそうになった。
 で、自分も脱ぎ始めて…… 俺に抱き着いて……
 したら――

『もうね! アインに優しく激しく愛して欲しいのよぉ! 私のこの身体を自由にしていいのはアインだけなのよぉ♥~』

 エロリィが、真正面から俺にギュッと抱き着いてきたのだ。フラットで流麗なボディ。
 肌に流れ込む、エロリィの高い体温の記憶があった。
 ふわりと揺れる金色のツインテールが、ヌギヌギされた俺の肌に直接あたって、サラサラで気持ちいいなぁ~とか思ったのも覚えている。

 つまり、シャラート、ライサ、エロリィが俺にむしゃぶりついてエロイことを開始。
 大広間で。そして、それを千葉と先生が見ていた。

『あはぁ~ん。天成君は、モテモテなのね…… 先生は少しやきもちを焼いてしまいそう―― ああ、大人の女をこんなに淫らしてしまうなんて、本当に、どうしたらいいの?』

 人外の金髪&ボンテージ&超絶巨乳の英語教師がクネクネと淫らに肢体をくねらせていたのは覚えている。
 
『アイン! おま、こんなことで、おっぱじめるのか! さすがにまずいだろぉ! 俺だって心の準備があるのだ。流石にこんな場所で、複数プレイでオマエにメス堕ちさせられるのは、許容しがたい!』

 しばらく会わない間に、千葉が「メス堕ち」という言葉を使うようになったみたいだった。
 まあ、エルフの女になってしまい、俺の許嫁なのだが、俺がお前をオマエを「メス堕ち」させるつもりは全くない。
 確かに外見はエメラルドグリーンの髪をした美麗なエルフの少女であるが。
「メス堕ち」云々の前に「不確定性原理の中に有る収束しない性別」をなんとかしろと俺は思ったのだった。

 しかし、ここでエロイことをおっぱじめる訳にいかないというエルフの千葉の発言だけは100%同意だった。
 
 俺は3人の超絶級の美少女許嫁に身体を弄りまわされながらも、四つん這いでズルズル移動したのだ。確かそうだ…… 
 快楽の中、意識を失いそうになりながらの移動だった――
 
『もうねぇ、アインのここが硬くなっているのよぉ。クリクリしてあげたいのぉ~』

 金髪ツインテールのエロリィが俺の背中に乗って、俺の胸に手を回して乳首をクリクリしだしたのは、覚えているぞ――
 その巧みな指使いは、百戦錬磨の娼婦以上なのだから恐ろしかった。

 で、そのエロリィは今――
 俺は首を上に少し上げた。キラキラした金色の物体が視界に入る。

「エロリィ…… まだ乗ってるのかよ……」

 仰向けに寝ている俺の胸の上にエロリィは乗っていた。今。
 細く軽いエロリィの幼い肢体が俺に密着している。
 つまり二人とも着衣していないということだ……
 完全に、肌と肌が完全密着状態。きめの細かく白い肌の持ち主が、俺の胸の上で寝ていらしゃいます。スースーと。
  
 そうだ。それからだ――
  
 四つん這いで部屋に戻ってきたら、シャラートが「さあ、アイン―― ここで、私と遺伝子を混ぜ混ぜするのです。ドロドロに――」とか言ってゴザを敷いたのだ。
 
 そして、俺への本格的な蹂躙が開始された。
 シャラートは、白く大きなおっぱいを俺に押し付け密着し、チュウを求めてきた。
 エロリィは俺の乳首をあらゆる方法で弄んだ。
 碧い瞳に嗜虐と淫らな色を浮かべ、俺に煽情的な視線を送りこんでいたのを覚えている。いや、それは忘れられん。
 乳首だけで、気持ちよくなって、マジイキの声まで上げそうになったのだ。

「あぁはぁ…… アインの乳首は可愛いのに、アレは兇悪なのよぉぉ。私の身体が壊れちゃうのよぉぉ~ むにゃむにゃ……」
 
 俺の胸の上で眠りながら、寝言を言うエロリィ。
 俺は、寝言を聞かなかったことにして、ゆっくりと首を回す。
 やはりいた。いるよ。そりゃ、絶対にいるよなぁ~

 これまた、緋色の長い髪を乱れさせ、ゴザの上に広げている美少女でございました。
 俺の許嫁ですね。はい。分かってます。

 ライサだった。
 キュッと俺の腕を抱え込み、そして足まで絡めている。幸せそうに「むにゃむにゃ」と唇を動かし寝ていた。 
 目をつぶっているせいか、髪の毛と同じ色をしたまつ毛がものすごく長いのが分かる。

『あはッ♥ アインは底なしに強いしぃ~ あはッぁぁ、もう、ああああ、私の拳より硬いかも―― あ、あ、あ身体の奥深くまで痺れるぅぅ♥――』
 
 なんか、そんなこと言っていたような記憶が薄っすらとあるが……
 ライサの腹筋を貫くようなパンチ放ったわけではないことは確かだ。

 とにかく、その時点では俺の身体は、快感受容限界を超えていたのだ。
 何が何だか分からん状態になっていた。翻弄され、いいようにされていた記憶しかない。
 ドロドロの風景の中に、なんかエロイことやっているよなぁ~って感じしかないのだ。

 で、記憶がまた途中で吹っ飛んだのだ。断片的な記憶しか残ってない。
 この三人は戦闘力も半端ないが、俺に対するエロ攻撃も凄まじいのだ。
 まあ、みんな俺にガチ惚れで、心がドロドロ状態なので、仕方ないかなぁとは思う。

 しかし、そのため、俺はいまだに、自分がどういう状態にあるのか分からない。
 実感がない。
「シュレディンガーの童貞」状態が今も続いているだった。
 もう、これで何回目だ――
 
 シャラートが戻ってからは、初めてかもしれないが……

 俺は首の方向を変え、寝ているシャラートを見た。
 すごく近くに顔がある。
 小さなときから、ずっと俺にガチ惚れだった俺の許嫁にして腹違いの姉。
 
 包帯でしっかりと巻かれている双眸。
 その切れ長で、流麗で、涼やかだった眼差しは、もう二度と戻ってこないんだと俺は思った。
 それでも、シャラートはすごくキレイだったけど。

 俺はシャラートに巻かれた包帯に軽く唇を振れた。
 唇には、どんな温度も感じなかった。

 悲しかった。
 
        ◇◇◇◇◇◇

「え? シャラートの眼を治せる?」

「ああ、治せるよ―― パンゲア王国の王付の侍医(じい)なら治せるだろう」

「本来は、王しか診ない侍医ですが…… 今回は了解を得ています」

 俺のオヤジのシュバイン。そして母親のルサーナだ。
 ふたりで俺の部屋に訪ねてきたのだ。滅多にないことだ。

 もう少し早くに訪問されたいたら、非常にヤバいというか面倒臭いことになる可能性もあったが、それはなんと回避した。

「そんな、でも、目というか眼球が……」

『無理だわ、嘘だわ。精霊だって、出来ないわ。失った眼球を元に戻すなんて』

 俺の中に引きこもっている精霊サラームが言った。
 そもそも、それが可能ならサラームの首根っこを押さえつけてでもやらせている。
 治癒魔法では、出来ない。

 サラームたち精霊の魔法であれば、自分の手足千切れたりとかならくっつける事も出来る。
 しかし、失ってしまった器官をゼロから創りだすことはできない。
 シャラートの眼球は【シ】の埋め込んだ核を粉砕したときに、同時に吹き飛ばされた。

 そもそも、シャラートが【シ】の浸食を受けたのは目からだったからだろう。
 いや、俺がもっと上手くやれば……

「あああ、アイン―― ああ、可愛い私のアインちゃん。元気出して。私のアイン、あ、あ、あ、あ。スリスリ? スリスリすれば元気になるかしら?」
 
 これまた、大きなおっぱいをプルンプルン言わせて俺に迫る母親。
 見た目はまだ20代前半くらい。抜群の美女だが全然エロイ気もちにならない。
 母親だから。
 
 そして、俺を溺愛し、おっぱいで俺をスリスリする癖はまだ治らないのだ。
 この世界に転生してからの年齢でも17歳なので、勘弁してほしいのだけど。

「ルサーナ。スリスリは今はいい――」

 静かに重い声でオヤジが言った。その声はまさに勇者の声音だ。
 言外にも「息子じゃなくて俺にスリスリして欲しいんだけどぉぉ!」というような感じが一切なかった。

「で、侍医っていうのは、治癒魔法を使うのかな? それじゃ治らないと思うんだけど――」

 俺はオヤジに訊いた。
 魔法というものが発達して、医療も魔法に置き換わっているこの世界で「医者」という存在がいること自体が初耳だ。

「パンゲア王国に仕え連綿と技術を磨いてきた存在がいる。精霊を使役する魔法とは別系統で発展し受け継がれた技術だ。まあ、俺も詳細は知らんがな」

 オヤジは俺に簡単に説明をする。確かに、元の世界でも西洋医学があっても、針治療とか、東洋医学的なモノが残っている。
 特に、王家の中にそういった秘術が残っているというのは、あり得ないことではないのかもしれない。エロリィの禁呪もそうだ。

「で、その侍医って――」

「畏れながら、私、このセバスチャンが、現在の侍医を兼任しております――」

「あああああ!! なんだ! オマエどこにいたぁぁぁ!!」

 ビックリした。いきなり背後から声。振り向くと奴がいた。
 セバスチャンだった。

「私は、パンゲア王家に伝わる秘術を会得しております―― シャラート様の治療も可能でございましょう」

 得体のしれない、侍従は、得体のしれない「侍医」でもあったのだ。
 コイツにシャラートを任せていいのか?
 いや、本当に……
 しかし、他に方法は――

『アイン、こんな冴えない中年男に、治療が出来るとは思えないけど。一体どうする気なのかは気になるわ』
『どうするか…… こいつにシャラートを……』
『まあ、アンタの許嫁は頑丈だから、無茶しても平気じゃない? 治るかどうかは分からないけど、ダメ元でもやってみたら』

 基本的には生きている者の生命を奪う方が大好きな、精霊様は、治療とかにはあまり興味が無さそうだった。
 その精神性は精霊というより、邪神に近いんじゃないかと思うくらいだ。

「出来るのか。本当に」

 俺は、貧相な中年男を真正面から見つめて言った。
 真剣にだ。おちゃらけた態度で、シャラートを弄りまわすのは許せんのだ。

「はい―― アイン様、私を信じてください」

 初めてだった。
 淡々と感情を込めずに語るだけの侍従・セバスチャン。
 そいつが、「決意」という感情のこもった声で俺に言ったのだった
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