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第七章:ぶち抜け!アストラル体!シャラートを救え!

第一一二話:魂のセントラルドグマへ! 敵をぶち殺せ!

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「あああ…… あうぅん、アイン、私のアイン――」

 幼女と化したシャラートが俺にしがみ付く。
 彼女の脚が俺の脚をキュッと挟み込むのだ。
 柔らかい締め付けの太もも。そこから彼女の体温が染み込んでくる。
 ああ、なんか気持ちいい……

 幼女化しているせいか、プニュプニュと柔らかい肉に、高い体温。
 精神世界の中、アストラル体の中に入っているというのに、このリアルな感触。
 たまらない。

「あああ、他の女と…… でも、なぜか体の芯が熱く燃えます―― ああ~ アインが悪いのです」

 耳元で吐息友に囁き、シャラートは再び俺のくちびるを求めた。
 拒否しない。できない。
 舌が絡み合う。幼女の姿をしているが、キスの味も巧みさも変わらない。 

「もうね、いつまでやってんのよ! 私も混ぜなさいよ!」

「あはッ、アイン、もう一回チュウしよう! 私も!」
 
 エロリィとライサも俺に抱き着いてきた。
 美少女三人が俺にしがみ付き、争うように俺のくちびるを求めるのだ。
 ベロが絡み合い、三人美少女の口の味が混ざり合う。

 ああ――
 これだよ。
 これが、俺の許嫁たちだ。ビッチだけど最高の。
 俺の俺専用の、俺だけの女。俺のハーレムなのだ。

 シャラートが俺の服の間から手を突っ込んできた。
 生肌の上を彼女の嫋(たお)やかな指が這う。

 ライサが俺の手を自分の―― やばいって、そこは……
 エロリィちゃん! ああああ、そんなとこを、ダイレクトにぃぃぃ!

 ヤバい。このままでは、一気に快楽の渦に巻き込まれ。
 俺はまた気を失ってしまうかもしれない。
 
 許嫁たちの荒い呼気が耳元に響く。もはやコイツら止まりそうにねぇ…… 
 あああああ、俺も…… ああああ、頭が白く、ああ、気もちいい~

『さすが、アインの許嫁たちは性獣だわ。ビッチぞろいね。本当にドンビキレベルだわ――』

 サラームの「なにやってんの?」的な言葉が脳内に響いた。
 
「あああ! まってくれ! みんな! ちょっと待て!」

 俺はチュウを振り払い。叫んだ。
 でもって、なんとか許嫁たちから離れた。
 服の前を閉じて、パンツを引き上げる。

 ヤバすぎる。こいつらなんで、こんなに気持ちいいんだ…… 脳がダメになるわ。

「続きを、したいのです。アイン」

 幼女の姿をしているのに、妖艶といっていい黒い瞳を俺に向けるシャラート。
 地につかんばかりの超ロングの黒髪を揺らし、俺に歩み寄る。
 お姉さま的な魅力とロリの魅力が混然一体化した、エロの結晶体。ヤバい――

「まて、シャラート。あれだ。まずは、オマエを助けないと。そのために来たんだから。エロいことは後でいっぱいやろう。な!」

 俺は息を切らしながら、脱がされかかった服を整える。

「あはッ! 確かにそうだったな…… 楽しみは後にとっておいた方がいいかぁ」
 
「もうね―― ここでお預けなんて、アインは鬼畜すぎるのよぉ~ でも、それも悪くないのよ」

 ライサとエロリィは、半分蕩(とろ)けた顔をしながらも、なんとか納得。
 それを見て、シャラートも納得したようだった。
「はぁはぁ」と発情を示す荒い呼気がだんだん静かになっていく。

 しかし、シャラート助けるには、具体的になにすればいいんだ?
 敵を倒す。彼女を浸食している【シ】を倒す。
 それは分かるが、それには具体的にどうすりゃいいんだ?

 俺は、俺の写真のような画像がびっしり貼ってある部屋の中でそう考えるのであった。

        ◇◇◇◇◇◇

「つまり、シャラートは俺が好きすぎて、マジでガチ惚れであることで、なんとか自我の欠片を維持したということか……」

「多分、そうなのよ。アインへの妄執でなんとか、生きているのよ。この乳メガネの意識の破片は。これは、あの女の無意識体のひとつなのよ」

 そう言うと、エロリィはシャラート見た。お互いにガンを飛ばしあう。
 今は乳メガネというほど胸は大きくはないが、それでもその膨らみはエロリィよりは大きい。

 シャラートが視線を若干下げ「ふッ」と鼻で笑った。

「きぃぃぃーー!! もうね、なんかムカつくのよ! このチビ牝牛!」

 エロリィが「キーーッ!」となって、パンパンと足を踏み鳴らす。
 金色のツインテールが跳ねまわる。 

「もうね、中途半端な大きさの胸より、私の方が魅力的なのよぉ! ね、アイン」

 俺にしがみ付くエロリィ。
 それを見て、トットットットと駆け寄って、負けずに俺にしがみ付くシャラート。
 左右に幼女がしがみ付く。

 ベーっと舌を出すエロリィ。シャラートもやり返す。
 なんか、可愛い。しかし、話が先に進まないのだ。これでは。
 
「で、結局のことろ、これからなにをすればいいんだ?」

 俺は話を先に進めるべく、口を開く。

「もうね、まずは探すのよ。浸食している敵の大元をさがし出すのよ」
 
 エロリィが答える。
 
「要するに、コイツの中にいる敵を殺せばいいんだろ? 早く殺しに行こうよッ! 全部殺せばいいんだろ? ね、アイン」

 ライサがメリケンサックを深くはめ込みながら言った。
 なんでもいいので、早くぶち殺したいと真紅の瞳が俺に言っている。
 美少女殺戮兵器は準備万端だった。

「シャラート」

「なんですか? アイン」

 俺の右腕をギュッと抱え込んでいるシャラートが俺を見あげた。
 この姿をしていたころのシャラートはずいぶん大きく見えたものだったが、こんなに小さかったのか……
 
「この部屋の外はどうなっているんだ?」

 俺の画像がビッチリ貼ってある部屋。
 そこには、俺たちの入ってきた扉とは別にもうひとつ扉がある。
 たぶん、あそこから別の場所に出るのだろうが。

「敵がいます…‥」

「敵?」

「昔は仲間でした。今は、敵になったのです」

 よく分からない。いったい何を言っているのだろう。
 
「アストラル構造体の、因子が、汚染されてるのよ。無意識体なのね」

「なにそれ? エロリィ」
「あはッ、なに言ってんだ? ロリビッチ姫は?」

 俺もライサも分からんちんであった。
 ふたりして頭の上に「?」マークを作るだけだ。

「魂を構成するアストラル体は単純な構造ではないのよ。小さな、無意識体ともいえる存在が複層的に存在して、自我を形成するのよ」

 珍しくシャラートがエロリィの言うことにコクコクと頷いている。

「要するに、このチビちゃいのみたいなのが、いっぱいいるってことか?」

 ライサがシャラートを指さして言った。

「まあ、そうね。それで間違ってないわね」

「んじゃ、シャラートが敵って言っているのは……」

「この女の無意識体なのよ。敵に汚染された無意識体なのよ」

「そうか……」

「人間の意識の中。魂には、無数の無意識体があって、それ自体が色々な人格を持っているのよ。例えば理性とか、リビドーとか。そして、それを統合したのが人格であり、意識ってことなのよ。これは、パパが教えてくれたのよ。パパはアストラル体のことも超詳しいのよ!」

 エロリィがバーンと胸を張っていった。
 しかし、エロリィのオヤジさんは、何者なんだ?
 エロ漫画としか思えない、エロ絵に詳しく、おまけにそんな知識まで持っている。

「ってことは、このシャラートもその無意識体のひとつか……」

「そうなのよ。もうね、アインに対する病的な執着心。サイコレベルの狂った無意識体なのよ。本人も狂っているから当然なのよ。キャハハハハ!」

 エロリィが言い放つ。

「私のアインへの愛は絶対不可侵なのです―― 何人も侵せないのです」

 エロリィの発言をガン無視して、シャラートは言った。
 ゆらりと超ロングの黒髪を揺らし顔を上げた。
 その黒曜石のような光を放つ瞳がジッと俺を見つめる。

『サイコレベルで、病んだ心が、なんとか敵の浸食を食い止めたのね。元々真っ黒で、これ以上黒くなりようがないってことね。分かるわ』

 俺の頭の中でサラームが妙に納得した声を上げた。
 まあいい。これもある種の愛の勝利というやつだろう。

 俺は俺にしがみつくシャラートを見た。これは彼女の無意識体のひとつ。俺にガチ惚れの部分を濃縮した存在か。

「なあ、他の無意識体は? シャラート」

「すでに、敵の方が圧倒的に多くなっています。外にはもう、私と同じような者は、ほとんど残っていないでしょう。見つかれば狩られます」

 攻撃的で、暗殺者。おまけにシリアルキラー的に病んでいるシャラートが、そこまで言うのだ。
 事態は最悪なのだろう。まあ、それは分かっていることだ。むしろ、無事な意識の一部に会えたのが僥倖だ。

「あはッ、じゃあ、コイツの汚染された無意識体を殺しまくればいいのか? 簡単だな」

「ダメなのよ! 時間がないのよ! 生身の私たちはマッパでこの女と一緒に縛られているのよ。のんびりしていると、体が持たなくなるのよ。この女の姿をした者を殺しまくるのは魅力的だけど……」

 エロリィは心底残念そうに言った。
 確かに、俺たちの身体そのものは、全裸で縛り付けられているのだ。
 その間、ずっと飲まず食わずなわけだ。のんびりはしていられない。
 しかも、それを見張っているのはセバスチャンである。
 安心材料がなんにもない。

「んじゃ、どうすんだ? え?」

「もうね、とっと敵の根本をさがし出して、殺すのよ。それしかないのよ」

 エロリィはライサに答えた。口元に、天才禁呪使いの笑みを浮かべて。

        ◇◇◇◇◇◇

「うひゃ、確かにこりゃ、無理だな……」

 俺は呟くように言った。だって、本当にそう思う。
 汚染されたシャラートの無意識体を殺すとか無理。
 だって、すごい数だから。

 俺たちは、俺の画像が貼りまくってある病んだ部屋を出た。
 でもって、通路をしばらく行って、今の場所にでたわけだが……

「なんだこれ、この女のチビばっかじゃねーか……」

 ライサも声をもらす。

 シャラートのアストラル体の中。
 そこの広い場所なのだが、まるで大きな街だ。
 でもって、歩いているのは全員シャラートの小さいの。
 しかも、すごい数なのだ。
  
 全員汚染されているとして、これを倒しまくるなど無理。

 いかに、ライサとエロリィが強くとも、相手もシャラートだ。
 しかも、ホームグランドだし。

「目が赤いのが違いか…… 他はおんなじだな」

 どうも汚染されたシャラートは目が赤くなっている。
 あと、全体的な雰囲気も違う気がしたが、それは上手く言葉にできない。
 
「で、大丈夫だよな。エロリィ」

「大丈夫なのよ! 認識する力をずらしているのよ。この女の無意識体からは、同類に見えるのよ」

「そうなのか…… まあ、そうかもしれんが」

 エロリィの禁呪で、俺たちはシャラートの無意識体から敵と認識されるのを避けられている。
 なんでも認識を歪める禁呪らしい。
 こっちは、母親直伝とのことだ。母親は相手から、完全に認識されない禁呪を使うらしい。
 母親は会ったことがあるが、確かエロリィそっくりだった。確か名前は――

「あはッ、そんじゃ殺しに行こうよ。早くさぁ、親玉を殺せばいいんだろ? 早く殺そう。ぶち殺しに行こう!」

 釘バットを肩に担ぎ、殺意でルンルンになっているライサだ。

「敵は、奥にいます。もっと奥です」

 シャラートだった。汚染から逃れた無意識体のシャラートだ。
 
「奥って?」

「この街の中心部。魂のセントラルドグマです」

 シャラートが答えた。

「あはッ、なんだあれ?」

 ライサが言った。彼女の視線の方を皆が見る。

「あれ、シャラート…… じゃないか……」

 それは、シャラートの無意識体だ。
 違うのは目が赤くない。
 同じだ。ここにいるシャラートと同じ汚染されていない無意識体。

 檻の中にいる。檻には車輪がついて、ウマのような生き物に牽引されているのだ。
 それはまるで、奴隷を運ぶ檻のようだった。

「連れていかれる先に、私の敵がいるのです」

 シャラートは言った。それは冷たく硬質の声音。シャラートの言葉そのものだった。
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