異世界創作活動きっと明日も絡まれる！

①夢の異世界で死にかける

「もう朝か｣

俺、志摩創理こと20歳ニートは目を覚ますとそこは森の中だった。
なぜ、こんな所にいるのか考えてみることにしたが割と答えはすぐに出た。
皆さんご存知のあのパターン。

「異世界転生だ…」

だが何も思い出すことが出来ない。よくある異世界転生ならば女神とか神様とかが出てきてくれるじゃないのか？。
いや、もしかすると転生ではなく召喚なのかもしれない。
考えても仕方ないか、とりあえず今できることを模索してみることにしよう。

「まずは、あれだよな？」

『ステータスオープン』

そう唱えると、目の前に何やらステータスウィンドらしきものが現れた。

（名前）シマ・ツクリ  Lv1

HP・ 55

攻撃力・100

スタミナ・ 35

魔力・600

精神力・26

創作力・0


スキル欄

・『言語理解』Lv1

・『無限創作』Lv0

個人チャット 『1件』

なんともチート感が感じられないステータスだった。
これで生きていけるのか心配になってきた。そう思っていると最後の欄に個人チャット1件の表示をみつけた。

「個人チャット1件？なんだこれ、とりあえず開いてみるか｣

個人チャットに書かれていたのは一言だけだった。

匿名希望 自称「神」『ごめんね✩』

「ぶっ飛ばすぞ！『ごめんね✩』じゃあねぇよ！もうちょっと書くこと絶対あっただろう！」 

馬鹿神の事は一旦置いといて今できることを試してみよう。

「言語理解は何となく分かるがこの無限創作はなんなんだ？」

創作と言う事は何か作れたりするんだろうか、だがLv0と書いてある時点んでそもそも発動するのかも怪しいスキルだ。
まぁ、物は試しだろう。

『無限創作』と唱えてみたが何も起こらなかった。
 
「やっぱりダメか…それより喉が渇いてきたな…水が飲みてぇ」

『水』でも出せるスキルだったら良かったのに
と思っていると、目の前に大量の水が空中に現れた。

「なんで水が出たんだ？でも 、これで喉を潤すことが出来か」

まてよ、もしかして創作する物をしっかりイメージしなきゃいけないのか？。
なら試しにナイフをイメージしてみた。

「出来てしまった…」

急な目眩に襲われたが何となくこれがなんなのかわかっていた。魔力の消費が原因だと思い、再びステータスを開いてみると

（名前）シマ・ツクリ  Lv1

HP・ 55

攻撃力・100

スタミナ・ 35

魔力・0

精神力・26

創作力・2


スキル欄

・『言語理解』Lv1

・『無限創作』Lv3

やはり魔力が完全に枯渇していた。これが俗に言う魔力切れと言う奴なのだろう。

「魔力0は分かるが創作力と無限創作の数値が上がってるのはなんでなんだぁ？」

グダグダ考え混んでいる間に林の方から何やれ生き物のが覗いてるような気がし振り返るとそこには。
何やら砂塵を纏う狼らしき生き物がいた。
 
「あ～HAHAwどうもこんにちは…」
とりあえず挨拶をしてみたがやはり言葉は通じず

「グルルルルルルルｯｯｯｯｱ！！」

思いっきり襲いかかってきた。

「ｳｵｫｫｫｫｫｫ死ぬぅ！！！」

全力で逃げ気がつくと森を抜け川辺にたどり着いていた。

追ってきた狼は水が苦手なのか一瞬警戒し動きを止めた。浅い川で助かった川の真ん中付近で様子を見ていると狼はやはり水を警戒して近づいてこなかった。

「良かった近寄ってこないなざまぁwwwwビビらせやがってくそオオカミ！ばーかばーかハァハァ」

と、煽っていると、何やら狼が纏っていた砂塵が尖った石を作り始めていた。

「えっ、ちょっと…」


「ｸﾞﾙﾙﾙﾙガァァァァアッッッ！！！」


狼の咆哮と共に空中に浮いている尖った石を飛ばしてきたのだ。 

「お前も魔法使うのかよ！！ふざけんなよ！ｳｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞもう嫌だァァ！ママァァ！」

ピタッ

いや待てよ俺も魔法使えばよくね？もう一度大量に水を出せば…。

ピコン「魔力0」と表示された

「あっ…俺死んだ」

とりあえず他の手を考えなければ、咄嗟にさっき創ったナイフを狼目掛けて投げつけるとなんと言う事でしょう。
匠の創ったナイフを投げ付けられた狼が一刀両断ではありませんか…。

「なにこれぇ？（阿呆）」

「なんかよくわからないけど助かった？うおおおおぉ生き残ったぞー」

ついでに晩御飯の狼肉確保Good､この調子で異世界を来ていけるのか心配だが。

「とりあえず肉っ肉っ♪」