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三章〜出会いと別れ〜
六十二話 『バイトの内容と恋』
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今日がバイトの日だ。花屋のバイト、と言ってもそんな無理強いさせるつもりはないらしく、簡単な作業を手伝ってくれるだけでも大丈夫らしい。まあ、それでも初めてやるから緊張しているわけだが……
「城ヶ崎さん。姉が無理な頼みをしてすみません……」
店に入った途端、何故か弟くんに謝られた。どうやら私が無理矢理引き受けたと思っているようだ。
「いや、全然平気だから気にしないで大丈夫ですわ」
「そ、そうでしたか?なら良かったのですけど……」
ほっと胸を撫で下ろす弟くん。それと同時に――、
「こんばんわー」
ガラガラと扉が開いた。そこにいたのは――、
「……え?」
あ、バイトくんだ。バイトくんの顔めちゃくちゃ顔が赤いんですけど!?いやー、モテる女は辛いね!!
「あ、瑛太。今日は城ヶ崎さんが一日体験してくれることになったよ」
「え……?ええ!?ほ、本当ですか!?」
バイトくんこと、瑛太くんが顔を赤くし、そう言った。えー?!めちゃかわじゃん!!原作でもこんな感じだったよねぇー。瑛太くんってば可愛いんだから!!
「俺はもうそろそろ、手伝いの時間が終わるから部屋に戻るけど……瑛太が城ヶ崎さんの仕事を教えてくれるって姉さんが言ってたからよろしく」
そう言ってヒラヒラと手を振った後、弟くんはお店を後にする。そして残された私達2人の間には何とも言えない空気が流れ始める……
「あ、あの……じゃあ仕事の説明をするんで」
恥ずかしさを隠すように早口で言う瑛太くん。えーー!?かわいい~!こんな子が私のこと好きなのか、と思うとニヤけてしまう。
私のポンコツな本性を知ったら瑛太くんはどう思ったりするんだろうか…?ちょっと不安になる。
私はドキドキしながらも、瑛太くんの説明を聞いた。
△▼△▼
仕事の内容は簡単で、レジ打ちしてお金を受け取るだけという単純なものだった。計算は結構得意なので問題なく出来た。
それに花の名前を覚えることも苦ではなかった。むしろ楽しいぐらいだったし、途中で美穂ちゃんも手伝ってくれたおかげですぐに慣れることができた。
「いやー、透華ちゃんのお陰で助かったわ!ありがとう!」
美穂ちゃんのお母様はとても喜んでくれていた。美穂ちゃんのお母様は優しい人でとてもいい人だった。その上、美人だし。本当に良いお母様なんだなって思う。
そして今は――、
「本当、ありがとうね!私の我儘を聞いてくれて」
そう言いながら、深々と頭を下げる美穂ちゃん。原作じゃ絶対に考えてない展開だよねー。
「頭を上げて!美穂ちゃん!バイト楽しかったし、私…社会勉強にもなったから楽しかったし。こちらこそありがとうだよ!何なら、正式にバイトしたいぐらいだし」
これは本音だ。
まさか自分が働くことになるとは思っていなかったし、しかも憧れの花屋で働くことができたのだ。これ以上嬉しいことはないだろう。
一日体験じゃなく、正式に働いてみたいと思えるほどだったし。瑛太くん、ピュアピュアで可愛かったし弟くんも良い子だったし
「え?いいの?」
目を丸くしながら言う美穂ちゃん。……そ、そんなに意外かなぁ?確かに最初は戸惑っていたけど、途中から楽しくなっていたし。まあ、まだ少し緊張しているんだけどね。
「ええ。面接させてくれない?」
「私は構わないし寧ろ助かるけど……透華さんの御両親とかの許可とか大丈夫なんですか?」
心配そうな表情を浮かべる美穂ちゃん。まぁ、確かに美穂ちゃんの言うとおり、お母様が許してくれるか分からないんだよねぇ。でも……お兄様が味方してくれるだろうし。
「ええ。大丈夫ですわ!お母様達の説得は何とかしてみせますわ!」
ドンっ!と胸を叩き、私は自信満々にそう言った。
「城ヶ崎さん。姉が無理な頼みをしてすみません……」
店に入った途端、何故か弟くんに謝られた。どうやら私が無理矢理引き受けたと思っているようだ。
「いや、全然平気だから気にしないで大丈夫ですわ」
「そ、そうでしたか?なら良かったのですけど……」
ほっと胸を撫で下ろす弟くん。それと同時に――、
「こんばんわー」
ガラガラと扉が開いた。そこにいたのは――、
「……え?」
あ、バイトくんだ。バイトくんの顔めちゃくちゃ顔が赤いんですけど!?いやー、モテる女は辛いね!!
「あ、瑛太。今日は城ヶ崎さんが一日体験してくれることになったよ」
「え……?ええ!?ほ、本当ですか!?」
バイトくんこと、瑛太くんが顔を赤くし、そう言った。えー?!めちゃかわじゃん!!原作でもこんな感じだったよねぇー。瑛太くんってば可愛いんだから!!
「俺はもうそろそろ、手伝いの時間が終わるから部屋に戻るけど……瑛太が城ヶ崎さんの仕事を教えてくれるって姉さんが言ってたからよろしく」
そう言ってヒラヒラと手を振った後、弟くんはお店を後にする。そして残された私達2人の間には何とも言えない空気が流れ始める……
「あ、あの……じゃあ仕事の説明をするんで」
恥ずかしさを隠すように早口で言う瑛太くん。えーー!?かわいい~!こんな子が私のこと好きなのか、と思うとニヤけてしまう。
私のポンコツな本性を知ったら瑛太くんはどう思ったりするんだろうか…?ちょっと不安になる。
私はドキドキしながらも、瑛太くんの説明を聞いた。
△▼△▼
仕事の内容は簡単で、レジ打ちしてお金を受け取るだけという単純なものだった。計算は結構得意なので問題なく出来た。
それに花の名前を覚えることも苦ではなかった。むしろ楽しいぐらいだったし、途中で美穂ちゃんも手伝ってくれたおかげですぐに慣れることができた。
「いやー、透華ちゃんのお陰で助かったわ!ありがとう!」
美穂ちゃんのお母様はとても喜んでくれていた。美穂ちゃんのお母様は優しい人でとてもいい人だった。その上、美人だし。本当に良いお母様なんだなって思う。
そして今は――、
「本当、ありがとうね!私の我儘を聞いてくれて」
そう言いながら、深々と頭を下げる美穂ちゃん。原作じゃ絶対に考えてない展開だよねー。
「頭を上げて!美穂ちゃん!バイト楽しかったし、私…社会勉強にもなったから楽しかったし。こちらこそありがとうだよ!何なら、正式にバイトしたいぐらいだし」
これは本音だ。
まさか自分が働くことになるとは思っていなかったし、しかも憧れの花屋で働くことができたのだ。これ以上嬉しいことはないだろう。
一日体験じゃなく、正式に働いてみたいと思えるほどだったし。瑛太くん、ピュアピュアで可愛かったし弟くんも良い子だったし
「え?いいの?」
目を丸くしながら言う美穂ちゃん。……そ、そんなに意外かなぁ?確かに最初は戸惑っていたけど、途中から楽しくなっていたし。まあ、まだ少し緊張しているんだけどね。
「ええ。面接させてくれない?」
「私は構わないし寧ろ助かるけど……透華さんの御両親とかの許可とか大丈夫なんですか?」
心配そうな表情を浮かべる美穂ちゃん。まぁ、確かに美穂ちゃんの言うとおり、お母様が許してくれるか分からないんだよねぇ。でも……お兄様が味方してくれるだろうし。
「ええ。大丈夫ですわ!お母様達の説得は何とかしてみせますわ!」
ドンっ!と胸を叩き、私は自信満々にそう言った。
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