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三章〜出会いと別れ〜
五十七話 『リア充は爆発するべき』
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――最近の私は塾に通っていている。沢山の習い事を辞めて、今は塾だけになった。受験生だし、勉強しないとね……そして塾の友達が出来たのだ。それは――
「城ヶ崎さん!」
「あら、山田さん」
この子は同じクラスの山田愛梨ちゃんだ。塾で隣の席に座ったことがきっかけで仲良くなった。彼女はとても明るく元気な女の子である。
それでいて成績も良く、記憶力もいい。正直、塾に通う必要性なんて無いほどの頭がいいのに、謙虚な性格なんてモテない要素が無いよね……。
塾には沢山の人がいる。別の学校の人や、同じ学校でも違う学年の子もいる。それが新鮮で楽しいし、何よりみんなと話すことが好きだから。それに先生とも話せるし!
だから塾で通うのも悪くはないかなと思う。
しかし、最近になって思うことがある。それは――
「あ……ヒロからラインだ……もうー!ヒロったら私のこと好きすぎなんだからぁ……」
そう言って意気揚々と返信をする山田さん。……ここの塾、彼女持ちや彼氏持ちが多いんだよねぇ……!リア充爆発しろや!
私も高校生になる前に彼氏を作らなきゃ……って焦ってるんだけど、なかなか出来ないんだよね~……はぁ……早く青春したいよぉ……。
そんなことを考えていると、
「あー、お前ら。授業始めるぞ~」
そんな先生の声が聞こえ、みんなが自分の席に着く。そして、いつも通りの授業が始まった。
△▼△▼
塾を終えて、いつも通りのルーティン
をこなした後、私は家に着こうとしていると、
「あーら。城ヶ崎さんじゃないですか。奇遇ですわね?」
「み、緑川さん……」
うざったい女が話しかけてきた。緑川すみれだ。今塾に通っている理由の半分はこの女のせいだ。
「偶然ですわね?こんなところで会うなんて」
「そ、そうだね……緑川さんは何故ここに?」
早く立ち去ってくれないかなぁ……と思いながら質問すると、彼女は得意げな顔をしてこう言った。
「私、彼氏を待っていたんですの」
か、彼氏?!ついこの前まで『伊集院様~』とか『西園寺様~』とか言ってた癖に!??
「あ、あらそうなの……」
動揺を隠しつつ答えると、彼女は更に自慢してきた。
「ええ。年上のお方なのですけど、すごく優しくて頼り甲斐がある素敵な殿方なんですよ」
は?なんだこいつ……!こんな奴にも彼氏がいるのに――!!何で私には彼氏がいないわけぇっ!!! 心の中で悔し涙を流していた時だった。後ろの方から声がしたのだ。
振り向くとそこには、背の高い男子がいた。
「あら。私の彼氏を来ましたわ。じゃ、ご機嫌よう」
そう言うなりその男の元へ駆け寄る緑川。チラリと見た男はめっちゃくちゃイケメンだった。
どうして――と、私は敗北感を味わい、トボトボと家に帰った後に――。
「あ。香織から連絡きた……」
嬉しそうにそう言ったお兄様の言葉ですら殺意を抱いてしまった上にに嫉妬してしまったし、今日の私は駄目かもしれない――と思いながらトボトボと部屋へと戻った。
「城ヶ崎さん!」
「あら、山田さん」
この子は同じクラスの山田愛梨ちゃんだ。塾で隣の席に座ったことがきっかけで仲良くなった。彼女はとても明るく元気な女の子である。
それでいて成績も良く、記憶力もいい。正直、塾に通う必要性なんて無いほどの頭がいいのに、謙虚な性格なんてモテない要素が無いよね……。
塾には沢山の人がいる。別の学校の人や、同じ学校でも違う学年の子もいる。それが新鮮で楽しいし、何よりみんなと話すことが好きだから。それに先生とも話せるし!
だから塾で通うのも悪くはないかなと思う。
しかし、最近になって思うことがある。それは――
「あ……ヒロからラインだ……もうー!ヒロったら私のこと好きすぎなんだからぁ……」
そう言って意気揚々と返信をする山田さん。……ここの塾、彼女持ちや彼氏持ちが多いんだよねぇ……!リア充爆発しろや!
私も高校生になる前に彼氏を作らなきゃ……って焦ってるんだけど、なかなか出来ないんだよね~……はぁ……早く青春したいよぉ……。
そんなことを考えていると、
「あー、お前ら。授業始めるぞ~」
そんな先生の声が聞こえ、みんなが自分の席に着く。そして、いつも通りの授業が始まった。
△▼△▼
塾を終えて、いつも通りのルーティン
をこなした後、私は家に着こうとしていると、
「あーら。城ヶ崎さんじゃないですか。奇遇ですわね?」
「み、緑川さん……」
うざったい女が話しかけてきた。緑川すみれだ。今塾に通っている理由の半分はこの女のせいだ。
「偶然ですわね?こんなところで会うなんて」
「そ、そうだね……緑川さんは何故ここに?」
早く立ち去ってくれないかなぁ……と思いながら質問すると、彼女は得意げな顔をしてこう言った。
「私、彼氏を待っていたんですの」
か、彼氏?!ついこの前まで『伊集院様~』とか『西園寺様~』とか言ってた癖に!??
「あ、あらそうなの……」
動揺を隠しつつ答えると、彼女は更に自慢してきた。
「ええ。年上のお方なのですけど、すごく優しくて頼り甲斐がある素敵な殿方なんですよ」
は?なんだこいつ……!こんな奴にも彼氏がいるのに――!!何で私には彼氏がいないわけぇっ!!! 心の中で悔し涙を流していた時だった。後ろの方から声がしたのだ。
振り向くとそこには、背の高い男子がいた。
「あら。私の彼氏を来ましたわ。じゃ、ご機嫌よう」
そう言うなりその男の元へ駆け寄る緑川。チラリと見た男はめっちゃくちゃイケメンだった。
どうして――と、私は敗北感を味わい、トボトボと家に帰った後に――。
「あ。香織から連絡きた……」
嬉しそうにそう言ったお兄様の言葉ですら殺意を抱いてしまった上にに嫉妬してしまったし、今日の私は駄目かもしれない――と思いながらトボトボと部屋へと戻った。
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